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第1021話

Auteur: 龍之介
「そんなに親しくないよ、本当に」綿はぎこちなく笑い、やんわりと断った。

恵那は綿の腕を揺すりながら言った。

「お姉ちゃん〜!どうしても『バタフライ』に会いたいの。ついでに、『雪の涙』を貸してくれたお礼も言いたいし!」

「それなら私にお礼しなよ。結局、貸したのは私なんだから」

綿は口をとがらせ、餃子を包む手を止めることなく言った。

恵那は「やだ」と返した。

綿は恵那をにらみ、彼女の額を軽く指で突いた。

「向こうが会いたくないって言ってるんだから、ちゃんと尊重しなきゃ」

恵那はため息をつき、少し考えて、納得した。

まあ、仕方ないか。

綿はうなずいた。

天揚が興味津々に尋ねた。

「ってことは、うちの綿ちゃんは本当に『バタフライ』と連絡取れるんだ?」

「前に一度だけ会っただけだし、そんなに仲良くないよ!」

綿は気まずそうに言い、みんながまた何か頼もうとするのを恐れていた。

輝明は黙ったまま静かに聞いていた。

綿は思わず輝明をもう一度見た。

「ってことは、高杉社長が『バタフライ』を引き抜こうとするのは、ちょっと難しいかもね」

天揚が冗談めかして言った。

輝明
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