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第五十六話

last update publish date: 2026-09-11 06:50:25

第五十六話

朱莉を助けるために恐怖を利用するために傷つけた人たちに謝るために家の前についた。

「どうしよう朱莉……インターホンを押す指が動かない」

自分の行ったことの重さを理解したが故だとしても相手からすればそんな言い訳通用しない。

僕だって朱莉を傷つけられて言い訳されたら激怒するだろう。

己の罪の重さに押しつぶされそうになり震える手に朱莉はそっと手を添えてくれた。

「風香ちゃんだけに背負わせないから」

朱莉の力強い言葉は僕の魂が震えた感覚で涙が止まらなかった。

「朱莉……本当にありがとう。それと朱莉、僕が何をされても我慢してほしい」

「出来る限りは頑張るけど、無理そうなら止めるからね」

「その時は頼むね朱莉」

ピンポーン

「はーい、だ……れで」

少女はインターホン越しに僕を見るなり走っていった。

一分程経った時、玄関が開いた。

そこで見たのはナイフを持ち、僕へ殺気を向けて涙をこぼして走ってくる少女だった。

「お前のせいでぇぇぇぇ!!」

その瞬間の僕には避ける選択肢はなかった。

ズブ

僕にナイフが刺さるなり、少女は僕を押し倒し何度も刺した。

「待って、それじゃあ風香ちゃんが!!」

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