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第171話

مؤلف: 花辞樹(かじじゅ)
だから皆、姿月に対しては非常に丁寧で、ほとんど社長夫人に対するように接するのだった。

「いえ、この冷蔵庫に入ってるデザート、誰のものかなって話してたんです。もうすぐ終業時間なのに、誰も食べないし、持って帰る様子もないし。明日になったら、悪くなっちゃいますよね」

姿月は、デザートが入っている容器を一目見ただけで、それが鷹野家のキッチンで使われているものだとわかった。

あの屋敷には何度も足を運んでいる。食器のひとつひとつまで、彼女は熟知していた。

マンゴースイーツとフルーツポンチは、まさしく清音と辰希の好物だ。

おそらく、家の家政婦が作って子供たちのために届けさせたものを、一時的に冷蔵庫へ入れたのだろう。

「それ、私のよ」姿月はそう言うと、何のてらいもなく、二つのデザートを冷蔵庫から取り出した。

「姿月ママ!」その時、鈴を転がすような、跳ねるように明るい声が響いた。

オフィスの中でじっとしているのが退屈になった清音は、パパに「姿月ママはまだ来ないの?」と何度もせがんでいた。パパは「たぶん、忙しいんだろう」と言うばかりだったので、痺れを切らして迎えに出てきたのだ。

まさか、
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