彼女たちは先に部屋の中に入り、白夜は少し間をおいてから長い脚を一歩踏み入れた。その瞬間、わずかにためらいが見えたが、結局中へと入ってきた。亜は中に入るとバッグをソファの脇に置き、ドカッと腰を下ろした。海咲はキッチンに向かい、三人分のラーメンを作る準備を始めた。白夜は玄関口に立ったまま、琥珀色の瞳で部屋の中をゆっくり見回し、何も言わずに口元に微笑みを浮かべていた。それを見た亜が声をかけた。「なに立ってんのですか、こっち来て座りなよ!」白夜は彼女の方を一瞥し、そのままソファに向かって歩いていった。亜は彼のためにお茶も用意しながら、目の前の男に興味津々だった。あまりにも整った顔立ちに、
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