交際0日婚のツンデレ御曹司に溺愛されています のすべてのチャプター: チャプター 2111 - チャプター 2112

2112 チャプター

第2111話

美乃里が隼翔に答えた。「佐々木さんが目を覚ましたのもそれはそれで良かったじゃない。陽ちゃんは父親をなくさずに済んだんだから。まだあんなに小さいのに、父親を失うのはやっぱり可哀想だわ」隼翔は言った。「陽君は父親とあまり仲を深めてはない。あの男は以前子供を唯月さん姉妹に押し付けていた。彼は何もしないで人任せにし、気が向いたら子供と遊んで、よく泣かせていたそうだ。あいつの両親も同じだ。陽君には外面だけ良くしていて、心から大切にしていたわけじゃない。子どもは誰が自分を面倒見てくれて心から接してくれるか本能的に感じ取る。陽君は叔母さんである唯花さんにもまるで実の親子のような感情を持っているぞ。それなのに血の繋がる祖父母や伯母たちとは全く家族のような仲ではない。それに唯月さんが陽君の親権を取ることができてよかった。陽君は彼女といたほうがいいに決まっている」美乃里は頷いた。「今、佐々木家の奴らは懸命に陽君と関係を良くしようとしている。確かにまだ間に合うとはいえ、見ているほうはあいつらに皮肉を言いたくなるぞ」隼翔は佐々木家に対して、実際かなり不満を抱いている。彼は本気であの一家を嫌っている。特にあの佐々木英子とかいう女だ。道徳よりも損得勘定にしか関心がいかないし、厚かましい。以前、彼女は唯月にひどい態度をとっていたというのに、今唯月の商売が繁盛すると、がらりと態度を変えて近寄り、利益を吸い取ろうとしている。「陽君の伯母の佐々木英子とかいう女は、俺が今まで見てきた中で一番恥を知らない人間だ」隼翔は思わず母親に英子の悪口をもらした。そして、彼が俊介が入院している病室で見たもの、聞いたこと、全て母親に話した。「本当に恥知らずね。あの一家は本当に最低だわ。唯月さんはあの人たちから離れて正解ね。このレベルのクズとはできるだけ遠ざかったほうがいいわ。それに唯月さんが優しい人だから、陽ちゃんと父親側の家族をまだ会わせてあげてるのよ。他の人だったら、離婚してさっさと子どもを連れて二度と会わないように遠ざかるわ」隼翔は少し黙ってから言った。「あの二人は離婚する時に、佐々木家は陽君に会いたい時にはいつでも会えると取り決めている。佐々木俊介も養育費を出したし、子供にはなんの罪もない。唯月さんがこのようにするのも全て陽君のためだな」俊介と陽は親子とし
続きを読む

第2112話

姉がもうすぐ到着するという連絡を受けて、唯花は琴ヶ丘邸の門の前で待っていた。もちろん理仁も彼女と一緒だ。しかし、この時の唯花は頻繁にあくびをしていた。理仁は彼女に文句をもらした。「市内からここまで遠いから、昼寝しろって言ったんだ。起きたらちょうど義姉さんが到着する頃だろう。それなのに言うことを聞かないんだから。今になってあくびしまくってるだろ」すると唯花はまた一度あくびをしてから言った。「だって横になったらもう起き上がれなくなるって思ったんだもん。こんな天気でエアコンをつけた部屋にいると、寝れば寝るほどだるくなってきて、だるくなると寝たくなって起きたくなくなるわ」彼女を起こしてあげなければ、午後ずっと寝ているはずだ。「季節も変わり目だからだろ。この時期はみんなそうなるんだよ」理仁は唯花の手を握りしめ高く上げ、手の甲にキスをして彼女を見つめた。愛情のこもった甘い雰囲気で唯花を見つめ言った。「唯花、もうすぐ結婚記念日だろう。俺にどんな贈り物をしてくれるのかな?」唯花は手を引っ込め、わざと彼の顔をつねって言った。「まだ思いついてないの。あと半月はあるでしょ。今は遥さんの双子の赤ちゃんへのプレゼントを考えているところよ。もうすぐ百日祝いだからね」理仁は自分は可哀想だという顔つきで言った。「あの子たちは蒼真さんのお子さんたちだぞ。なのに俺よりも上位に来ているのか?唯花、俺が悲しむのを見ても傷つかないのか?」結婚記念日に妻から心のこもったプレゼントをもらえないと、理仁は一年ずっと沈んでいるだろう。その言葉に唯花は笑った。「私は本当にまだ思いついてないの。だったら何が欲しいか言ってよ。それをあなたにあげるから」彼女が今思っているのは記念日は休んで一日中彼と一緒に過ごすことだった。彼への贈り物は服、ネクタイ、時計以外なら、男性用のネックレスや、結婚一周年を記念した指輪など思いつくのはそれくらいだった。その日は彼女自ら三食手料理をふるまうつもりでいる。特に夕食はロマンチックなキャンドルディナーにしようと思っている。理仁は彼女の肩を抱き寄せた。「君からもらう物はなんだって好きだよ。俺から何がほしいかは言わずにおくよ。だって、それじゃなんだか味気ないじゃないか。双子ちゃんたちの百日祝いなら、おもちゃや服を買うことにしよう」ま
続きを読む
前へ
1
...
207208209210211212
コードをスキャンしてアプリで読む
DMCA.com Protection Status