理仁は拓真に尋ねた。「で、ばあちゃんはなんて?」「えっと、自分でその夢がどういうことか確かめろってさ、どのみち、ばあちゃんはノータッチだ」拓真はぶつくさと言った。「俺って本当にばあちゃんの実の孫なのかな。俺を結城家で離婚した初めての人間にさせたいのか。絶対あのステッキを長い間有効活用できてないから、あれを使って思いっきり誰かを殴りたい気分なんだよ。だって俺たち聞き分けが良くて、すっごい孝行者ばかりじゃん?ばあちゃんが罰を与えたいと思っても、何も口実が見つからないに決まってる。それでわざとこの俺をクズ男ルートに持っていかせる気なんだ。そして離婚を理由にこっぴどく俺を懲らしめるんだ」それを聞いて理仁は大笑いした。「もしこの話をばあちゃんに聞かれでもしてみろ、今すぐにでもお前を懲らしめてくれるぞ」「絶対そうだろ?」理仁は言った。「ばあちゃんが決めた女性と、その夢の中で出会った女性は実際には同一人物なんじゃないか?」「そんなのどうやって?二人とも全くの別人なのに。簡単に顔を変えられるスパイ映画じゃあるまいし」拓真はぶつくさと文句を続けた。理仁は言った。「それは不可能とは言えないだろ。A市の桐生家、二番目の御曹司である旭さんの奥さんのスキルだな。参考にするといい。ドラマや映画で見たことあるだろ、変装マスクってものもあるんだぞ」理仁はおばあさんが拓真に選んだ女性が一体どのような人物かはわからないが、おばあさんの人を見る目は信じている。絶対に拓真にお似合いの女性に決まっている。なにかしらの能力を持っていない女性がおばあさんの目にかなうはずがない。きっと理仁の妻である唯花が最も一般人に近いだろう。おばあさんが彼に選んだ唯花は彼と一緒に成長していくタイプだ。この時、理仁はおばあさんがあの占い師をとても信頼していることを思い出していた。もしかしたら、おばあさんは理仁を妻と一緒に成長させようと期待したのではなく、ただ彼が一生結婚できないと心配で、その結婚できる相手がいればいいと、占い師に頼んで唯花のことを選んでもらっただけかもしれない。それは、まさに寛哉が息子の弦が一生独身で過ごすことなく結婚できるように占ってもらったことと同じだ。占い師は理仁と唯花は夫婦になる巡り合わせなのだと言った。それでおばあさんはなりふり構わずに、彼
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