夜が明けて、あっという間に翌日の朝になった。この日は星城一の大富豪家である結城家の御曹司、理仁とその愛妻唯花の華々しい結婚式の日だ。琴ヶ丘邸の正面ゲートが開き、各都市から訪れたビジネス界の大物や各界の名士たちを迎えた。客人が星城に来れば、ふつうはまず琴ヶ丘邸を訪れた後、結城家の手配で彼らは結城グループが経営するスカイロイヤルホテルに宿泊する。ホテルは数日前に公に通知を出していた。理仁の結婚式が行われる期間中、スカイロイヤルは暫く一般の宿泊客は受け入れない。全て式に参列予定の賓客のために部屋をとってあるのだ。今日の結婚式が終わって、翌日から通常通りの営業となる。明け方の、太陽がまだ昇っていない時間帯に唯花は姉に起こされた。理仁が手配していたメイクアップアーティストが訪ねてきて、唯花が起きてから妊婦にもやさしい化粧品を使ってメイクをしてもらう予定になっていた。唯花はまだとても眠かった。彼女は昨夜少し興奮していてあまりよく寝られなかった。友人たちが訪れて、みんなで長い時間おしゃべりしてから寝たのだ。姉に起こされると唯花は眠たい目をこすりながら、外のほうへ顔を向けた。まだ外が暗いのを見て、また目を閉じてぶつくさつぶやいた。「お姉ちゃん、もうちょっと寝かせて。ササっとメイクすればいいから、そんなに時間かからないわよ。メイクさんには先に何か食べてもらってて」唯月は唯花の布団をめくって言った。「ちょっと、今起きて準備してないと結城さんが迎えに来た時に間に合わないわよ。まだお化粧もしてなかったら、彼がすっごく焦るでしょ」「もう結婚して一年よ、何をそんなに焦る必要があるのよ」ぶつくさと言いながらも唯花は起き上がった。しかし、数分と経たずに彼女はまたベッドに倒れ込み、布団を引っ張って言った。「お姉ちゃん、あと三十分だけ寝かせて」「もう、そんなこと言ってないで、さっさと起きなさい」「じゃ、十五分だけ、本当に眠くてたまらないのよ」唯花は姉と交渉を始めた。唯月は可笑しく思い、唯花の額をつっついた。「昨日の夜、あなたたちに早く寝なさいって言ったでしょ。みんなでテンション上げて、眠くないって言うんだもの。ほら、今起こしてみれば、まだ眠いっていうでしょ。陽が一体誰に似たのか、これではっきりわかるわね」「
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