Lahat ng Kabanata ng 交際0日婚のツンデレ御曹司に溺愛されています: Kabanata 2421 - Kabanata 2430

2444 Kabanata

第2421話

碧はぶつくさと愚痴をこぼした。「それってつまり、姉さんは結城家に嫁ぐ準備をするってこと?そうだとしても、今と変わらず白山グループを管理していけばいいじゃん。父さんと母さんだって俺たち二人に公平に財産を分けるだろ。玲は可笑しくなって言った。「俺はこんなに長年会社を率いてきて疲れた。そろそろ休ませてくれてもいいだろう?お前も立派な男になったんだ。自分が負うべき責任はしっかり受け止めるんだよ」「別に会社を継ぐことは俺の責任だって思ってないよ。姉さんだってその権利があるじゃん。俺たち二人とも同じ重さの責任があるってこと。姉さんはいつ結婚する予定?結婚して新婚旅行に行く時は俺が会社を支えるよ。あとは、妊娠して子供ができた時だって、俺がなんとかするよ。いや、違う。それは奏汰さんの役目だろう。だって、うちの姉ちゃんを娶るんだから、それは彼の仕事だ」そう言うと、碧は姉からビンタを食らった。「誰もお前に借りなんか作ってないだろ、口実を見つけるのもいい加減にしろ。ほら、さっさと父さんたちのところに戻れ。社長たちと交流するのが嫌なら、周りにお前の好みの女性がいないか見て回ったっていい。もういい年なんだから、そろそろ結婚しな」「だから、花京院さんがなかなかいいなって……」姉に睨みつけられ、碧はもう何も言えなくなり、ケラケラと笑っていた。彼も別に小夏に一目惚れしたわけではない。ただいつもと違うタイプの美人を見つけて、本能的に綺麗なものを観賞したいだけなのだ。知り合いになって、彼の「女友達」の一人になってほしいだけだ。「お前にはあの『女友達』が大量にいるだろうが、花京院さんにまで手を出す必要があるか。もちろん、あの九条さんの怒りを受け止める自信があるんだったら、別に彼女に近づけばいいけどな。トラブルを起こして俺に助けを求めてくるなよ。俺はお前の尻ぬぐいなんか絶対にしないからな。お前に障害が残るまでギッタギタに打ちのめされない限り、俺は傍観しているから」「姉さん、ひどいや!俺だって命は惜しいさ、彼女からは遠く遠く離れておくよ」碧には「女友達」が多いから、別に小夏と仲を深める必要もなかろう。小夏は弦が心を動かした女性だ。まだ生きていたいなら、下手に手を出さないことだ。手を出せば簡単に命を落とすことになる。「じゃ、行くわ。姉ちゃん、俺がいな
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第2422話

「ええ、みんな帰ってきましたよ。雨がちょうど止んだ時に、到着して唯花さんも濡れずに中に入れました。でも、あんなに晴れたというのに、まさかこんな急に天気が変わって雨が降るなんてね。みんなが普段から唯花さんがスープ系が好きだから、結婚式当日に雨が降ったんだとか冗談言ってました」玲は笑った。「そんなことあります?私もスープは好きで良く飲みますけど」将来自分の結婚式の日にも雨が降るのだろうか?「まあ、ただの冗談でしょう。俺が思うに、今日はただタイミングが良かっただけです。天気がコロコロ変わるなんてよくあることだし」奏汰は笑顔で持っていた花束を玲の目の前に差し出して言った。「これ、さっき教会で新婦がブーケトスで投げた花束を俺がキャッチしたんですよ。この花束を受け取った人は次に結婚できるって言われているじゃないですか。そうなるといいなと思って。玲さん、これはあなたにあげます。俺たちもすぐに結婚できたらいいな……」玲は少しためらって、奏汰からその花束を受けとり、言った。「他の人にとって、私たちは同性愛者ですよ。あなたが新婦の花束を奪い取って、私にくれたら、私たちの話題がもっと加熱してしまうじゃないですか」「他人がどう言おうがほっておいていいです。玲さんが俺はそうじゃないってわかってるんだし」玲はとっさに答えた。 「あなたが女性のほうが好みだということは知ってますが、もしかしたら、あの九条弦さんみたいに、何か人には言えない悩みとかあるかも……」「悩み?というと、男としてあっち方面で?それは玲さん自身が体験してみたらいいんじゃないですかね。残りの人生、もっと潤いますよ?」玲「……」言うんじゃなかった……奏汰は玲が恥ずかしさで顔を赤くさせるだろうと思い、その話題はそこまでにしておいた。奏汰は玲に尋ねた。「ところで、どうして一人でこんなところにいたんですか?」「琴ヶ丘の景色を観賞していたんです。私は誰かといるより、一人でいるほうが好きなので」白山家一家四人で今回、参加するために琴ヶ丘までやって来た。玲は奏汰が傍にいるので、自分が何かトラブルに巻き込まれることはないだろうと信じ、いつも連れているボディーガードを連れていなかった。結城家のテリトリーでは結城家も客人の安全は保証できる。「最初の頃はここがすご
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第2423話

玲は奏汰を見つめた。「これが終わって、また柏浜に行くつもりですか?」「そりゃあ、玲さんがいるんだから、当然でしょう。あなたが星城に俺と一緒に帰らない限りね」玲は言った。「……あなたって、本当に暇なんですね」「俺は大学卒業後、理仁兄さんをサポートして一族の事業を管理してきました。彼から俺は食にこだわりがあり、料理の腕も高いから、結城グループの飲食業を任されたんです。スカイロイヤルの料理が俺の口に合わないようなら、お客の胃袋は掴めない、ってね。そうしてグループ全ての飲食業を継いでから、今に至るまでもう十年近くになります。俺がこの職について、もはや古株ですよ。その俺が星城にいなくても、ホテルの運営は滞りなく進みます。それに、俺が管理している各ホテルにはホテルの支配人がいます。何か重要な件だけ俺が処理をするくらいですからね。だから俺が長期で柏浜に滞在していても、別に問題はないということです。俺にしてみれば、新年を無事琴ヶ丘で過ごせるか、ばあちゃんから追い出されないか、それだけが重要なんです」玲は奏汰の話を聞いていた。彼がもし、今年中に玲と恋人になれなければ、年末は結城おばあさんから家を追い出されて、琴ヶ丘で過ごすことは許されないと……彼女はとても興味津々で尋ねた。「おばあ様は本気で琴ヶ丘で年越しさせないよう、あなたを追い出すのですか?彼女はあんなに優しくて、オープンな考え方を持っているんです。きっとただ口先であなたたちを脅しているだけですよ。あなた達はみんなおばあ様のいうことを聞くでしょう。彼女はこのような方法で脅して、彼女の計画通りにさせようと思ってるんですよ。奏汰さん、怒らないで聞いてください。私はあなたのおばあ様がこのようにあなた達若い人に結婚という人生でも大事なことを決めるのは、少々行き過ぎているような気がします。結婚は強制してさせるものではないです。そんなことをすれば反感を買うだけ。おばあ様はあなたたちの結婚相手の候補を自分で見つけてくる。しかもまったく会ったことすらない女性ですよ。彼女はあなたたちがその相手を拒否するという心配はしないでしょうが、もし本当に好きじゃないのに、彼女への孝行心から、好きでもない女性と結婚するとしたら、一生不幸になると、そう思いませんか?」奏汰はそれを聞いて怒ることなく、ただこ
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第2424話

結城おばあさんが孫たちの結婚相手を選ぶという行為は、玲もよく理解していない部分が多い。初めて奏汰からどういう事情なのか説明されて、彼女は理解はできるがやはり共感することはできなかった。きっと、彼女は結城家の人間でもないし、結城家で育ってきていないからだろう。彼女自身も、奏汰たちの両親は子供たちの結婚に関してはそこまで心配しておらず、おばあさんに任せていると気付いた。そして、だからこそ、おばあさんが彼らに見つけてきた結婚相手候補が、どのような容姿であろうと、家庭背景がどうであろうと、全てを受け入れているわけだ。彼らの親は、子供たちのことにあまり関心を寄せていないのだろう。そして、引退して暇なおばあさんが孫たちの結婚にやきもきしているのだ。「そう、うちのばあちゃんの名声は高いし、みんなから好かれています。以前、結城グループと神崎グループはライバル関係にありましたが、ばあちゃんに対しては神崎グループも態度を良くしていました」奏汰はかなり得意な様子で言い、またすぐに付け加えた。「ばあちゃんには長生きしてもらいたいです。俺たち九人の孫がみんな結婚して、子供を産むまで見届けてほしいですね。ばあちゃんはいつもじいちゃんのことが恋しいって話してます。でも、じいちゃんが、自分が死んだら俺たちに彼女のことを任せるって言ったんです。ばあちゃんもよくじいちゃんのことを無責任だなんて怒って言うんですよ。こんなに大量の孫を残して、自分だけさっさと天国に遊びに行っちゃったって。じいちゃんとばあちゃんはすごく仲良しでした。ばあちゃんがやることはなんだってじいちゃんのため。じいちゃんが死ぬ時、子供と孫たちの心配ばかりでしたね。だから、ばあちゃんは俺たちの結婚には口を出してるってわけなんです。そうすればじいちゃんがあの世で安心して眠れるでしょう?そして、ここ琴ヶ丘はじいちゃんがばあちゃんのためにつくりあげた家なんです」玲は奏汰の手を握り返した。奏汰が祖父母の話をし始めると、明らかに気持ちに変化が見られた。玲は奏汰たち九人の孫は祖父に対する感情もとても深かったのだろうと予想した。おじいさんが亡くなってもう長年が経過しているが、祖父の話になると彼らはとてもつらくなるのだ。しかし、最も心を痛め、つらい思いをしているのは結城おばあさんだろう。「おばあ様は
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第2425話

そして、琴ヶ丘で開かれた披露宴が終わりに近づき、歓談と食事の時間になると、理仁と唯花は各テーブルを回り、招待客たちと乾杯したり軽く話をしていた。唯花は妊娠中で酒を飲むことはできなかった。そして理仁は妊娠中の彼女が疲れるのを心配し、披露宴が終わる前に、理仁は唯花を連れて部屋に戻った。確かに朝早くから準備をし、披露宴までくると唯花は相当疲れてしまっていて、部屋に戻ったとたんに寝てしまいそうになった。理仁は笑って彼女の体を支え、言った。「先にお風呂に入って、着替えてから寝よう」「でも、披露宴はまだ終わってないし、夜もお客さんたちをもてなしたほうがいいんじゃない?」「そんな必要ないよ。今日は俺たちが主役で一日中忙しくて疲れてしまっただろう。早めに休むべきだ」理仁は彼女の腰に手を回して懐に抱きしめ、疲れている唯花の様子に心を締め付けられた。「今日は疲れたね、本当にお疲れさま」唯花は彼の腕の中に埋まり言った。「ただ眠いだけ、とっても眠いの。昨日はあまり寝られなかったし、今朝はお日様が昇る前にお姉ちゃんに起こされて、一日中ずっと意志の力だけでやり過ごしたわ。もう今瞼がくっついちゃいそう、早く寝ろって体が訴えているのよ」理仁は彼女を離した。「お風呂の準備手伝うから、君が風呂から上がって俺はまた会場に戻るよ。風呂の間に君が寝てしまっては大変だ」「ありがとう、理仁」唯花は断わることなく、優しい彼に任せることにした。彼が傍にいれば、彼女は本当に自分で何かする必要はなかった。家事も何もする必要ない。理仁は外では厳粛な様子で、険しい表情が子供たちを泣くほど怖がらせるが、誰かに優しくする時は、本当に甘々だ。そんな彼の優しさに、唯花はゆっくりとはまり、彼を愛し、その愛の沼から抜け出せなくなってしまった。唯花は理仁の頬にキスをした。愛する妻からキスをされて、理仁は満足そうに浴室へ行き、浴槽にお湯をためた。お湯がたまると、彼は唯花に優しい声で言った。「唯花、風呂に入っておいで、ドレスは俺が持っていくよ。夜はどこにも行く必要はないから。お腹が空いたら、何か食べ物を持ってきてあげる。ゆっくり休んで。じゃ、ナイトウェアを持ってくるから」「寝たらきっと明日までずっと寝てると思う」理仁は笑った。「じゃ、明日まで寝ていて
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第2426話

幼馴染が最終的に実の兄弟姉妹のように仲がいい関係になる人も多い。「明凛は自分の子は男の子だって思うらしいわ。私もこのお腹にいる子はなんとなく男の子な気がするのよね。たぶん、二人は兄弟みたいになるしかないわね。あなたと九条さんみたいな関係」「それもとてもいいじゃないか」理仁も娘を期待しているが、結婚して一年経って唯花が苦労して妊娠できたことを思い、夫婦の間に子供が生まれるだけで幸せだと思っていた。息子でも娘でもどちらでもいい。「うん、そうね、それもとっても素敵だと思うわ。じゃ、お風呂にいってくるね」「寝るんじゃないぞ。十五分しても出てこなかったら、俺が突撃するからな。君が中で寝ていないか不安だ」唯花「……」彼女がいくら疲れて眠たくても、風呂に入っている時に寝てしまうわけないだろう。理仁が自分に優しく細かいところまで気遣ってくれるのに、唯花は心がとても満たされた。今日、理仁は約束を果たしてくれた。星城中で話題になる盛大な結婚式を行ってくれた。唯花はこの世で一番美しい彼だけの新婦になれたのだ。これから先ずっと、夫婦が初恋のような気持ちで一緒に過ごせたらと彼女は思った。息子と娘が生まれ、白髪になるまで共に生きていく。それから十五分後。唯花は一分も誤差なく、ぴったり十五分で出てきた。浴室から出てすぐに理仁に横抱きに抱えられてしまった。彼女は笑いながら彼の首に腕を回し、彼の整った顔を見つめて、もっと彼への気持ちを強めていった。理仁はベッドまで来ると、腰をかがめて、そっと唯花をベッドに横たわらせた。そして彼女の額にキスをして、優しい声を出した。「おやすみ」「あなたもあまりお酒を飲み過ぎないで、早めに帰ってきてよ」理仁は時間を確認して言った。「暗くなったらすぐに帰ってくるよ。安心して、飲んで酔ったりしないから。明日は早起きして君に朝食を作らないと」「うちにはたくさんの人がいるんだから、実際あなたが早起きする必要なんてないのよ。今日は、あなただって疲れてるでしょ。昨日の夜はきっとあなただってよく眠れなかったはずよ。たくさん休んで」「唯花は俺が作った朝食が好きだろう。全部君のためにしか作らないよ。今月はずっと休みにしてある。一カ月ずっと料理してあげるから。それに、星城中をドライブで回る予定だろう?」
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第2427話

唯花は急いで言った。「わかった。妊娠したばかりの時はまだ自分が妊娠していることに気付かなかったから、外で走り回っていたけど、あの時もちょっとお腹が痛むなって思う時があったのよね。妊娠してるってわかってから、びっくりしちゃった」あの時も、心配させるかもしれないと思い、理仁に言えずにいたのだ。理仁は唯花が妊娠しているから遠くに新婚旅行には行けないので、星城をドライブで回る計画に変更した。そして彼女のほうはドライブ旅行でも自分が疲れるだろうから、やっとこの時になって、体の変化を理仁に伝えたのだった。それは以前のことだと知り、理仁は安心した。彼女は妊娠したと知ってから、確かに仕事の量を減らしている。姫華と前のようにあちこち動き回ることがなかった。会社に出勤して仕事をする程度であれば、唯花は疲れることはない。彼女は空手を長年やっていたから体力もあるし、元気だ。それに、温室育ちのお嬢様でもないし、小さい頃から苦労をしてきたことで、ある程度のつらい状況にも慣れている部分がある。理仁は実際、結婚式後の一カ月の休みが終わっても、家で出産までゆっくり休んでいてほしいと思っていた。しかし、彼女はそれに同意しないし、一カ月の休みが終われば、妊娠三か月に近くなるので、安定期に入る。以前のように忙しく仕事で動き回らない限りは、大きな問題はないはずだ。理仁は結局、彼女を説得しようとはしなかった。結婚式を済ませたばかりなのに、彼女に不愉快な思いをさせたくないからだ。理仁も、子供がいるのに彼女が体に無理をさせることはないとわかっている。きつくなったら、頑なに働こうとはしないはずだ。それなら比較的楽な仕事をさせれば、気晴らしもできるだろう。例えば、明凛と一緒に本屋の仕事をするとか、会社で事務仕事だけして、他のことは部下に任せるなどだ。まったく何もさせないと彼女もストレスが溜まるから、彼女自身が充実できるような生活を送ることで、気分も良くなり、お腹の中の子供にもいい影響が及ぶだろう。「理仁、早くお客さんたちのおもてなしをしてきて。私はちょっと寝るわ。もし、あなたが帰ってきた時に、私がまだ寝ていても起こさないでね。私が起きていたら、何か食べ物持って来てって連絡するから」「わかったよ」理仁は愛しそうに返事をし、再び彼女の額にキスをした。もう眠くてた
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第2428話

唯花は自然に目が覚めるまで眠り続け、起きた時はすでに翌日だった。彼女は時間を確認する前、まだ空が暗くなっていないのかと思った。ベッドサイドテーブルの上にある携帯を取って、時間を確認してからやっと、自分は翌日の朝まで寝ていたことに気付いた。隣で寝ていた理仁はすでに起きていた。聞くまでもなく、彼はキッチンで愛妻のための朝食を用意しているのだ。彼女は夕方から翌日の今になるまで寝ていて、起きるとすぐにお腹が空いたと感じた。しかし、十分にたくさん寝たので、この時とても元気だった。二度寝することなく、起き上がり、ベッドをおりようとした時、ベッドの端のほうにもう一人いることに気がついた。それは甥の陽だった。どうして陽がこんなところで寝ているのかと、唯花はポカンとしてしまった。彼は端のほうで布団もかけていないで寝ていた。昨日着ていた子供用スーツも床に落ちていた。唯花は、陽はきっと理仁が起きた後、部屋に入ってきて、唯花が起きるのを待っていたら、いつの間にか寝てしまったのだろうと予想した。唯花は陽の傍まで行き、抱き上げて場所を移動させてあげようと思った。抱き上げた瞬間に陽は目を覚ましてしまった。目を開けると叔母が見えて、陽は甘えた声で呼んだ。「おばちゃん、おはよ」そして、彼は両手で唯花を抱きしめた。「陽ちゃん、まだ寝たい?」唯花は彼を抱き上げながら尋ねた。「ううん、もう起きちゃった。僕ね、おばちゃんに会いたくなって見に来たんだ。そしたらおじちゃんが、おばちゃんはまだ寝てるって教えてくれたんだよ。中に入って見てみてって。見てるうちにいつの間にか僕まで寝ちゃったんだ」陽はそう言い終わると、唯花の腕の中からスルリと抜け出し、大きな目でじっと見つめて唯花に言った。「おばちゃんの、よく眠たくなるのって、他のひとにもうつるのかな?」唯花は笑って言った。「きっとちょっとは影響があるかもだね。昨日は遅くに寝たの?」陽は気まずそうに自分の頭をさすって言った。「僕もいつ寝たのかよくわかんないや。かなたおじちゃんのおひざの上に乗って、おじちゃんが抱っこしてくれたところまでは覚えてるんだ」そして彼が目を覚ました時にはベッドの上にいた。琴ヶ丘邸にはよく訪れているとはいえ、陽は目を覚まして母親の姿が見えないと、本能的に叔母
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第2429話

陽はすぐに首を左右に振った。「ううん、おばちゃんと一緒には帰らない。おかあさんがようちえんに送ってくれるから」唯花「……」彼女は可笑しくなって甥に注意した。「今日は土曜日だよ。家に帰っても幼稚園に行く必要はないわ。陽ちゃん、もしかして、そんなに幼稚園に行きたくてたまらないの?通いだした頃はとってもウキウキしながら行ってたのに、一カ月ちょっとですぐに行きたくなくなったでしょ?」陽は口を尖らせて、小声で言った。「別に行きたくないんじゃないよ。ようちえんより、おうちのほうが面白いって思うだけ」「お母さんが聞いたら、またいろいろ言われちゃうよ。幼稚園ではお勉強になることが多いでしょ。遊ぶ時は思いっきり遊んだらいいのよ」陽は俯いて、小声で言った。「おばちゃん、わかったよ。おかあさんもそう言ってた。ようちえんに行ったら、周りのお友だちとちゃんと学んで、りょう君に負けないようにって。遊ぶときは思いっきり遊んだらいいって。おばちゃん、長いお休みになったら、りょう君のところに遊びにつれていってくれる?」陽はやはり、あの小さな友達のことが懐かしかった。「そうね、長いお休みが取れたら行こうね。とても長いお休みなら年末の時期かな。幼稚園に真面目に通って、休みになったとき、叔母ちゃんのお腹もそこまで大きくはないだろうし、その時は音濱岳に連れていってあげるね。瀧君は年越しはあちらに帰ってるだろうし、一緒に遊んだらいいわ。だけど、必ず幼稚園では真面目にするのよ。じゃないと、年末瀧君と遊ぶ時に、また大きく差がついていて、家に帰ったらまた不満そうにお口を尖らせてるかもよ」それを聞いて、陽は真剣な表情で頷いた。長期休みに友達と遊べるように、そして、自分が差がついたと、がっかりしないように陽はこれから幼稚園に真面目に通おうと決意した。少なくとも、頑張って同じくらいのレベルになっている必要があるだろう。「おばちゃんは着替えてお顔を洗ってくるからここで待っててね。そしたら下に朝ごはんを食べに行こう。理仁おじちゃんのご飯、どんどん美味しくなってるのよ」「うん!」陽は嬉しそうに返事をした。唯花は着替えを持って洗面所に行き、少ししてから着替えと洗顔を済ませて中から出てきた。陽はベッドから飛び降り、唯花の傍にやって来て、彼女の周りを
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第2430話

唯花はまだ子供も生まれていないというのに、理仁に子供の教育に関しては任せることにした。家庭によっては、子供の教育のことになると、家中が大騒ぎになる。唯花のほうは子供の生活面を担当し、子供の学業、宿題などは理仁に任せよう。絶対に子供の教育は完璧にしてみせると心に誓い、理仁は真剣な表情に変わった。理仁は笑った。「うん、教育は俺に任せてくれ」彼はすでに多くの小児教育の本や、その他教育に関する本を買い漁っている。将来しっかりと子供を教育しようと気合が入っているのだ。「お腹空いた?もう朝ごはんの準備はできているよ」「もうとっくに腹ペコよ。ちょうど陽ちゃんとご飯を食べに下に行こうとしたところに、あなたが来たの」理仁は陽を抱き上げて、片方の手は唯花と繋いだ。「行こう、朝ごはんだ」部屋を出た後、唯花は家全体がとても静かだから、まだみんな寝ているのだと気付いた。彼女は声を小さくして理仁に尋ねた。「昨日の夜、いつ部屋に戻ってきたの?みんな、遅くまで賑やかにしてた?」「俺は外が暗くなりはじめてから部屋に戻ったよ。今朝起きてから執事に聞いて知ったんだけど、昨夜は結構みんな酔っぱらったらしい。良い酒ばかりで、美味しいんだけど、結構後から酔いが回るやつだからさ。飲んでる時には美味しい美味しいと思って飲んで、飲み過ぎて酔っちゃうんだよ」その話をする時、理仁は笑っていた。昨晩、酒を飲んだ人たちはほとんど全員酔っぱらったようだ。あの酒に相当強い弦でさえも、かなり酔ってしまい、小夏が彼を家に送ったらしい。ただ、小夏は弦が一体どこに住んでいるのか知らないから、結局どこに送っていったのかは謎だ。弦が小夏に支えられながら車に乗ったことは確かだ。小夏はお酒が好きだが、強いほうではない。本来自由にちょっと飲もうと思っていたが、多くの人が弦に挨拶に来て、そのたびに彼が酒を飲んでいるのを見て、結局彼女は飲みたい気持ちを我慢して、昨日は一滴も飲まなかった。酔ってしまった弦を送り届けようと思ったからだ。唯花も笑った。「そうなんだ、でも結婚式の日を昨日にしていてよかったわね、週末を利用して今日と明日とみんな家でゆっくり休めるから」そうでなかったら、みんな翌日二日酔いで仕事にいく羽目になっていた。そうなれば、ほとんどが仕事のために朝
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