Lahat ng Kabanata ng 交際0日婚のツンデレ御曹司に溺愛されています: Kabanata 2411 - Kabanata 2420

2444 Kabanata

第2411話

唯花の迎えの車がどんどん近づいてきていた。理仁は琴ヶ丘邸を出発して、久之宮住宅地にある唯月の家へ向かった。彼はサポート役を務めるグルームズマンも引き連れてきたので、おのずと車の数が多くなり、しかもどれも高級車ばかりで、長い行列を作り壮観だった。昔からメディア関係に報道されるのが嫌いだった理仁は、今日は記者たちを誘って結婚式を撮影する許可を出し、みんなの好奇心を満足させてあげることにした。理仁は唯花に約束通り星城一盛大な結婚式を用意してあげた。悟と明凛の結婚式にも負けないほどに豪華なものになるだろう。隼翔は理仁の車の列が見えてくると、陽を抱きしめていた手を放した。「陽君、家に戻ってお母さんに、おじちゃんが迎えに来たって伝えてあげて」陽は直ちに後ろを向き、隼翔が見ている方角を確認してみた。そこには本当に長い列を作った車がゆっくりと近づいてきていた。「おじちゃん、あの車りひとおじちゃんが乗ってる?おばちゃんを迎えに来たの?」そこからはまだかなり距離があって、陽は一番前の車が普段理仁が乗っている車なのか確認できなかった。ただ遠くに長い車の列があるのは確認できる。「そうだよ、理仁おじさんの車だ。今日はおじさんのサポートをする友人たちも一緒に迎えに来るって言ってたから、あの長い列を見ればそれだとわかるんだよ」理仁の車だと確認をとった後、陽はすぐに隼翔の腕から下におりて言った。「すぐにおかあさんに伝えてくる」そう言いながら、陽は一気に駆けだしていった。「おかあさん、おかあさん」陽は走りながら大きな声を出した。「りひとおじちゃんが来たよ。車がね、すっごくたくさんで一列になってるんだ!」陽はまだ大きな声を出しながら部屋に入っていった。それでみんなが彼の声を聞いた。唯月が部屋から出てきた。「おかあさん、おかあさん」陽は母親の前まで駆けていくと、彼女の足に抱きつき、上を向いて焦るように唯月に尋ねた。「おかあさん、早く早く、僕今かっこいい?」その言葉に唯月は笑った。「あなたは別に新郎でも新婦でもないでしょう。それに、おじちゃんがおばちゃんを迎えに来ただけでどうして自分がかっこいいかどうか気にするの?」「だって、僕、みんなの前でお花をまくんだよね?今日とってもカッコいい服着てるのだって、おばち
Magbasa pa

第2412話

そう言いながら、この晴れの日のスタートを記念に残しておくために、姫華は携帯を取り出して撮りはじめた。他のブライズメイドたちも窓のところに集まって、動画を撮影していた。姫華も動画を撮り終えると、ベッドの前までやってきて、唯花にそれを見せて笑って言った。「ほら、今日はここからスタートするのよ。保存しておいて後から編集して結婚式の記念に残すわよ」将来、今日のことを思い出せば、またうっとりとした気分になれるだろう。理仁は唯花に盛大な結婚式を行うと約束していた。その約束を今日は叶える日だ。唯花は世の中の女性たちから憧れられる存在になるのだ。実際、一年前に結婚してからそういう存在にはもうなっているのだが……きっと前世で唯花はこの世界でも救ったから、今世で素敵な男性と結婚し、ここまで幸せになれたのだろう。理仁は唯花に一生幸せにすると約束してくれた。これは彼女の人生の中で最も甘い言葉だった。それに最高の誓いだ。姫華はその動画を唯花の携帯に送ってから言った。「これから結婚式終了までカメラマンがずっとしっかり撮影するんだから、後からゆっくり見たらいいわね」唯花はうなずいた。「暇な時にでも見ようっと」「唯花」姫華は唯花の隣に腰かけ、ぎゅっと彼女を抱きしめると、気持ちを高ぶらせて言った。「あなたは幸せになれるわ。いえ、絶対に幸せにならないとダメなの。あなたたち二人がおじいちゃんとおばあちゃんになるまで仲良くいられるって信じてるからね。赤ちゃんも楽しみにしているわ」唯花も感情を高ぶらせて言った。「うん、絶対幸せになるわ。ありがとう、姫華」姫華は唯花を抱きしめる手を放し、笑って言った。「ありがとうだなんて、別に私が赤い糸を引いてあげたわけでもないのに。あなたたち二人はこうなる運命だったのよ」「うん、そんなふうに言ってくれて、ありがとう」姫華は笑った。「私たちは従姉妹同士でもあり、親友でもあるわ。そんなにかしこまらないで。じゃ、結城さんが来たか見に行ってくるわ。ちゃんとした態度じゃなかったら、入れてあげないんだから」「ねえ、昔は和歌を詠んで相手に愛を伝えていたんでしょ?だったら、同じようにちょっと詩でも言ってもらわない?」誰かがそのような意見を言い出した。唯花は笑って言った。「
Magbasa pa

第2413話

コンコン。ドアをノックする音が響いた。みんな一斉に言った。「こんなに早く着いたの?」その中の一人が慌てて窓のところに行き外を見てみると、理仁の車の列が敷地内に入ってくるのが見えた。一気に何台もの車が入ってきて、庭は非常に広いが、すでに手伝いのために来ていた人の車がたくさん駐車されていたので、彼らの車全ては入りきれなかった。それで、車の列の半分は門の前に駐車するしかなかった。高いところからそれを見下ろすと、唯月の庭と門の前はまるで車の展覧会のようになっていた。しかも多くは高級車だ。理仁は普段乗っているあの高級車、ロールスロイスで唯花を迎えに来た。理仁は黒いタキシード姿で相変わらず背がスラリと高く、格好が良い。今までの彼が大勢の前に姿を見せる時には、険しい表情でボディーガードたちに囲まれていたから、近寄りがたい雰囲気だった。それが今日は、春風のように穏やかで、ニコニコと笑みを浮かべて、誰に会っても笑顔を保っていた。さっき姫華が今日の理仁は絶対に寛容だと言っていたが、まさにその通りのようだ。ブライズメイドたちがどのように彼を困らせようとも問題はないだろう。もちろん、姫華はそれに加わる気はない。将来善と結婚した時に、理仁が仕返ししてくるのを恐れているからだ。「結城さんは今車を降りたから、ノックしているのは彼じゃないわ」あるブライズメイドがそう言うと、彼女はドアを開けてみた。そこには陽が立っていた。ドアが開いた瞬間、陽はまるで一筋の風の如く、ササっと部屋に飛び込んできた。「ねえ、おばちゃん、おじちゃんがお迎えに来たよ。すっごくたくさんの車が来たんだ!」陽は唯花の前に駆け寄ってきた。ちょこまかと動き回る子猫みたいに走ってきて、唯花のベッドにのぼり、興奮した様子で彼女を見つめた。唯花は微笑んで言った。「知ってるよ」「おばちゃん、見て見て、僕カッコいい?」陽はさっき母親にした質問を叔母にも尋ねた。彼は唯花によく見えるようにベッドの上に立ち上がり、自分の姿を披露した。そんな無邪気な彼の様子に、部屋にいた全員が笑った。「陽ちゃんが一番カッコいいわよ」唯花は褒めた。姫華は陽を下におろして笑って言った。「陽ちゃんは星城でいっちばん素敵なフラワーボーイになるわね。私が結婚する時には、同じように
Magbasa pa

第2414話

陽が来たので、姫華は彼にお願いすることにした。「おじちゃんはすぐに二階に上がってくるわ。陽ちゃんはドアの前に立って、おじちゃんがおばちゃんを連れていけないようにしてくれないかな?」陽はどういうことなのか理解できなかった。陽はその可愛らしい顔を上げて姫華に尋ねた。「おじちゃんは、おばちゃんをお迎えに来たんだよ。どうして入れてあげないの?僕も一緒にお祝いに行くのに」陽は、おじさんにおばさんを連れて行かせないのなら、自分も結婚式に参加できないのではないかと思ってしまった。姫華は説明した。「そうじゃないのよ。つまりおじちゃんに、そう簡単におばちゃんを連れて行かせないように試練を与えるだけよ。おばちゃんはそう簡単に手に入れられないんだから、これからは今まで以上に彼女のことを大事に、優しくしてあげなさいっていう意味なの」「でも、おじちゃんはもうおばちゃんのこと、とってもとっても大事にしてるし、優しいよ。どうしてそんなしれん?をあたえなきゃいけないの?」姫華「……」姫華は説得できなくなったらしく、唯花に言った。「唯花、あなたが言って。陽ちゃんは何もしなくていいから、ドアの前に立って彼が来たら、ちょっとおしゃべりするだけでいいから」「おしゃべり?それなら僕できるよ」唯花から言うまでもなく、陽はただ自分がドアの前に立って理仁が来たらお話するだけでいいと聞き、やる気になった。彼は理仁とお話するのが一番好きだ。その切り替えの早さにみんなが笑いだした。姫華は陽の小さな顔を軽くつねって笑った。「ほら、早くドアの前に入っておじちゃんが来るのを待ってね。それから、おじちゃんにはおばちゃんへの愛を込めた詩を詠ませてちょうだい。声は大きめで、私たちにも聞こえるようによ。おじちゃんの詩が合格だと思ったら、ドアを開けて入ってきていいわ」陽はその詩とやらが何かはよくわからなった。自分はただそこに立って理仁と話せばいいだけだと思っていたのだ。姫華に言われたことは覚えているが、理解はできてない。それでも何度もうなずいて、姫華に尋ねた。「ひめはおばちゃん、僕外に出てもいい?」「いいわよ、早く早く」陽はすぐに背を向けてドアまで駆けていき、ドアの前で理仁があがってくるのを待っていた。そしてすぐ、理仁がサポートしてくれるグルー
Magbasa pa

第2415話

「じゃ、あと何分?」陽は姫華の言われたとおりにしていた。彼にとって理仁とおしゃべりするくらい朝飯前だ。そもそも、この年の子供は何にでも興味があるから話が尽きることはない。「陽ちゃんが話したいことがなくなったら終わっていいわよ」「僕、お話ならいっくらでもできるよ」姫華は笑った。「だったらそうねえ、陽ちゃんに完全に任せちゃう。引き続き彼を止めるためにお話しててね、何かあったらおばちゃんに言って」そう言うと、彼女はドアを閉めた。陽はまた理仁のほうへ向き直り、可愛らしい声で話し始めた。「おじちゃん、僕とおしゃべりが終わったら、おばちゃんをお迎えに中に入っていいよ」理仁はもっと陽に近寄って、言われたとおりに陽の話に耳を傾け、それから言った。「陽君、おじちゃんはね、決まった時間におばちゃんを連れていかなくちゃいけないんだ。陽君は俺たちのフラワーボーイをしてくれるんだから、もちろん一緒に行くよ。遅れちゃいけないからね、おじちゃんのことを助けると思って、お話はまた帰ってきてからでもいいかな?」「だけど、ひめはおばちゃんたちからお願いされたんだよ。最後までやらないと……」陽はどうしても通そうとしなかった。その時弦が彼に言った。「だったら、おじちゃんとおしゃべりをしようか?そうすればきちんと最後までお願いされたことを終わらせることができるだろう?決まった時間があることだし、理仁おじちゃんだけ中に入ってもらえばいいじゃないかな?」すると他のグルームズマンたちも一緒に陽と話をしようと提案した。そう言われると、陽は頷いて言った。「それなら大丈夫だね、じゃ、おじちゃん、もう中に入ってもいいよ」姫華から頼まれた詩を詠ませるという任務を陽はこの時すでに忘れ去っていた。そして陽はグルームズマンたちとおしゃべりを始めた。そして理仁はドアをノックした。一人のブライズメイドがドアを開けたが、さっきと同様に少し隙間があく程度で、理仁と陽を見た。陽はこの時、楽しそうに他のグルームズマンたちとおしゃべりしていた。ブライズメイドたちは陽が楽しそうに話している声を聞いた。「あのね、僕今日ね、とっても朝早く起きたんだよ、それでね……」本当に話上手な子だ。可愛らしい姿に、話を聞いている彼らをメロメロにしている
Magbasa pa

第2416話

理仁が部屋に入ると、ベッドに座って幸せそうににこにこ笑って彼を見つめる唯花がいた。彼は自分の妻がとっても美しいことは知っていた。ただ、以前、彼女はあまりおしゃれをすることはなかった。今日、理仁が唯花のためにオーダーメイドで注文したウェディングドレスを身につけ、彼がプレゼントしたジュエリーをつけキラキラと輝いている。それに薄くお化粧をしているものだから、あまりの美しさに理仁は唯花に目が釘付けとなった。まるで接着剤でしっかり固定されてしまったかのように、視線を彼女のほうに落としている。「新郎もこの美しさに、ただ見とれるしかないみたいですね」みんなクスクスと笑った。「そうだ、結城さん、唯花のヒールを見つけ出さないと、彼女を連れていけないわよ」姫華は理仁に、唯花のウェディングドレス用の靴を探す必要があると教えた。理仁は唯花に近づき、愛情溢れる抱擁をして離れると、彼女がつけている宝石のアクセサリーを触った。「たくさんつけて重たくない?」この時の唯花はもはや、さながら移動するジュエリーショップといったところだ。唯花は笑って頷いた。「うん、でも、まあ耐えられる範囲かな」他にもたくさんのアクセサリーはあるのだが、彼女はこれ以上つけられないと判断し、ジュエリーボックスになおしていた。そのボックスは開けっぱなしで、彼女がどのくらい持っているのか、それがどれだけ価値があるものか一目でわかる。当初、唯花が理仁が結城家の跡取りだということを知った時、騙された怒りから彼に離婚をつきつけ理仁は相当焦っていた。そして唯花に自分との身分差など考えさせないように安心してもらうためにも、理仁名義の財産を全て唯花に譲ると約束した。それを唯花は拒否した。そして今、彼は結婚式を利用し、結納として彼が渡せるだけの財産を差し出した。唯月は妹をとても大切にしているから、結城家から贈られた結納は自分は一切受け取らず、全て妹に譲った。また唯月は、自分が出せる範囲の全てを嫁入り資産として妹に渡した。そして、まさに今日を終えると、唯花は星城で最も裕福な女性となるのだ。「唯花、待ってて。俺がすぐに靴を探してくる。見つけたら家に帰ろう」そう言い終わると、彼は小声で愛妻に囁いた。「彼女たちは他に俺への試練を用意しているのか?」唯花は笑うだけで、その質問に
Magbasa pa

第2417話

今日の琴ヶ丘の正門ゲートは開かれたままで、多くの招待客が訪れ、みんな満面の笑みだった。結城家ではあまりパーティーを行わない。あったとしてもいつもスカイロイヤルホテルが会場となっている。すでにこの世を去った結城家のおじいさんが愛する妻のために琴ヶ丘邸をつくってから、ただ理仁の両親が結婚する時にだけ、披露宴を琴ヶ丘で行い、他の結城家の人間はみんなスカイロイヤルだった。そして今理仁の番となり、結城おばあさんは一番目の孫の結婚披露宴は琴ヶ丘で行うとみんなに伝えた。スカイロイヤルは今日一般の宿泊客の受け入れは断わっている。ホテルのレストランでは結城グループの社員たちが集まり、この晴れの日のお祝いに飲食をすることになっていた。結城グループ社員は、この日まる一日中、スカイロイヤルの高級グルメを堪能でき、さらに社長からはプレゼントまで配られる。理仁は本当に太っ腹社長だ。彼の結婚を全ての社員が一緒にお祝いするのだ。小夏は誰も知り合いがいないが、弦がある令嬢に小夏の世話を頼んでいた。もちろん、小夏には彼が九条家の跡取りだということを知られてはならない。彼は事前に、今日参加する全員に、自分に会ったら「九条社長」と呼ぶようにと釘をさしておいた。弦の言いつけとあれば、誰もがしっかりとそれを記憶しておく。小夏は今回初めて琴ヶ丘に来たわけではないが、それでもここの美しさには虜になっていた。小夏は誰かに世話をされる必要はなかった。弦が理仁とともに新婦の迎えに行き挙式に参加しに行った後は、彼女は一人でゆったりと琴ヶ丘の自然の中を散歩していた。理仁の結婚とあって、琴ヶ丘は全体がお祝いムードで飾りつけされていて、とても綺麗だった。小夏は携帯でそれらを撮った。今回の旅は本当に価値があった。理仁が唯花を迎えに出る時、あの何台も連なる車の列を見て、小夏は驚き、見とれてしまった。彼女は大人になって何度か結婚式に参加したことがあるが、こんな光景を見たことは初めてだった。やはり星城一の大富豪家は他とはまったく違う。これも結城家と理仁が唯花のことをとても大事にしている証拠だ。小夏は、唯花はまさに小説の中に出てくるシンデレラポジションのヒロインだと思った。両親を亡くし、後ろ盾となる力のある一族を持たず、星城一の名家に嫁入りできるのは、唯花が神様に愛
Magbasa pa

第2418話

「白山社長」小夏はすでに弦から紹介されて、玲は柏浜から来た白山グループの社長であり、白山家の跡取りだと知っていた。噂の結城奏汰の「彼氏」だ。結城奏汰が同性愛者だと聞いて、小夏はとても驚いた。小夏はまさか奏汰が男のほうが好きだとは思ってもいなかった。それに結城家の家族、親戚たちは誰も奏汰が同性愛であるとわかっても、否定することもない。それに、奏汰と玲の二人の仲を引き裂くこともなかった。しかしまあ、白山社長は確かにかなりのイケメンだ。結城奏汰の身分であれば、小さい頃から多くのイケメンや美女たちを見てきただろう。それでも白山社長に惹かれたのは、きっと彼が誰にも媚びないクールな雰囲気を持っているからだ。この時、小夏は頭から足の先まで玲を何度も見つめ、心の中で、結城奏汰が玲に惚れた理由を自分なりにまとめていた。「花京院さん」玲は小夏より年上で、ビジネスの世界で長年にわたり経験を積み重ねており、処世術と鋭い洞察力に富んでいる。小夏が自分を見つめる時に何を考えているかなど、すべてお見通しだ。玲も別に余計な説明などしなかった。玲は白山グループの社長という立場で今回参加するのであって、別に奏汰の彼女として来たわけではない。彼女は白山家の代表だ。それに、玲は女性の格好をするのは好きではない。実際、このように玲を見つめるのは、結城家を除いた全員だった。みんな玲に会うと好奇の目でじっと彼女を観察してくる。一体どうやってあの結城奏汰を落としたのか、彼に女性ではなく、白山玲という男を好きにさせた要因はなんなのかと……「白山社長は、おひとりで回られてるのですか?」「あなたもそのようですね」小夏は笑った。「九条さんが結城社長と一緒に新婦をお迎えに行って今頃式に参加している頃でしょう。私は星城にはお知り合いがいないし、琴ヶ丘の景色は本当に綺麗なので、一人でゆっくり見て回っていたんです。そうすれば、たくさん人がいる中で誰も知っている人がいないっていう気まずい状況も解消できるから」この一生見ることができるかどうかというほど盛大なパーティーのためでなければ、小夏も弦と一緒にここまで来ていなかった。でも、やはり来てみて良かった。少なくとも、小夏は様々な恋愛物語を耳にすることができたからだ。例えば、結城奏汰は男色好みと
Magbasa pa

第2419話

玲は唇をキュッと閉じてから、口を開いた。「来年のことは今はまだわかりませんからね。計画をしても事情が変わればまたどうなるか……」小夏は笑った。「それもそうですね。明日のことだって誰にもわからないんだし。しっかり計画を立てても、変わってしまうことだってあるし。そうなったらもう一度計画しなおさないと。あの、白山社長さえよかったら一緒にまわりませんか?」玲は少し考えてから、丁寧に小夏の申し出を断わった。彼女も正直に言った。「ここには多くの人がいるし、私は噂で結城奏汰の彼氏ということになっています。花京院さんは九条社長がお誘いしたお客様でしょう。私と一緒にいると、多かれ少なかれ、あなたにも影響がありますから」小夏はまさかそのように返事が返ってくるとは思っておらず、微笑んで言った。「私も無理にとは言いません。でも、ちょっと意外でした」「私が噂の彼氏だと自分で認めるなんて、全く思わなかったからでしょう?」小夏は頷いた。「ええ」玲は珍しく笑顔を見せた。「結城さんが私に堂々と告白して口説き始めてから、みんなにはカップルとして扱われています。彼からしつこく追い回されていることをみんなもその目で見てわかっていることです。どうせみんなが知っていることなんだから、私も率直にそれを受け止めますよ」「白山社長って……結城さんの気持ちを受け入れたんですか?」小夏のゴシップ好きなところが出て尋ねた。玲が逃げることなく素直に現実と向き合い、怒りもしないので、気が大きくなってつい聞いてしまった。玲は小夏ではなく前方をじっと見つめ、暫く黙っていてから言った。「まあ、確かにそうですね」小夏は言った。「……だけど、お二人のことを世間はなかなか受け入れられないかと……」「これは私たちの人生ですから、本人同士が楽しければそれでいいじゃないですか。他人にどうみられるかなんて気にしてどうするんです?」それに、玲も本当は男ではない。奏汰の言葉を引用すれば、玲が二十年以上男装をしているからといって、女性である事実は変わらない。「そうですね、自分が楽しく生きていければそれでいいんですよね。お二人のご家族が何も言わないのであれば、他人からどう見られようが気にしなくていいですね。結城家の方々はどなたもとても考え方がオープンみた
Magbasa pa

第2420話

弟のひとことに、玲は彼を睨みつけ警告した。「お前、彼女に目をつけるんじゃないぞ。彼女は九条弦さんの好きな人なんだ。花京院小夏さん、蔵峯市で道場を開いている館長の娘さんだ。小さい頃から武芸に励み、かなり強い人だぞ。今は花京院道場の先生をしているらしい。とてもさっぱりとした明るい性格のお嬢さんだよ。とても純粋な人みたいだし、裏表のない人のようだ。あそこまで率直で純粋な人なんてかなり久しぶりだな」子供を除いて、玲が見てきた人間はみんな何か裏がある奴らばかりだ。それに子供でも、中には腹黒い子もいる。きっと彼女たち上流社会に生きる人間はそもそも仮面をつけて、本性を見せないものなのだろう。弦が小夏を連れて来た時に、碧はその場にいなかったので、彼は小夏が弦の好きな相手だとは知らなかった。姉の話を聞いて、碧は残念そうに言った。「ああ、九条さんの好きな人なのか。それじゃマジで近づけないじゃないか。俺は彼女のこと結構気に入ったのにな……あれ?彼は何か事情があるんじゃなかったっけ?えっと、女性には近づけない病気みたいなやつ。女性に対しても、男性に対しても、全然興味がわかないとかなんとか……パーソナリティ障害だったっけ、悪く言うと、使えないってか……」その言葉を姉の前だけでしか口に出すことはできない。九条弦は、絶対に怒らせてはいけない人物だからだ。例え本当に暇で暇でどうしようもならなかったとしても、わざわざあの九条弦を怒らせにいくメリットとは?すると玲はまた弟をギロリと睨みつけて、低く冷たい声で言った。「障害を持っている方に対して失礼だろうが、彼は運命の女性に出会ったら、興味を示すんだから、別に普通の人とそう変わらないだろ。それに花京院さんは幸せな人だよ。一生彼が浮気する心配なんかしなくていいんだからな」「奏汰さんだって浮気は絶対しないぜ」碧が将来予定している義兄を庇ってひとこと言った。玲は返事をしなかった。奏汰たち結城家の年配者世代は、誰一人として浮気などした人はいない。奏汰たち若者に世代交代して、彼らはまだまだ若い。まだ結婚したこともないし、将来心変わりするか、しないかなど、まったく未知だろう。将来変わってしまう可能性だってある。「花京院さんって、つまりその九条さんの救世主ってわけ?彼も試してみたの?」
Magbasa pa
I-scan ang code para mabasa sa App
DMCA.com Protection Status