唯花の迎えの車がどんどん近づいてきていた。理仁は琴ヶ丘邸を出発して、久之宮住宅地にある唯月の家へ向かった。彼はサポート役を務めるグルームズマンも引き連れてきたので、おのずと車の数が多くなり、しかもどれも高級車ばかりで、長い行列を作り壮観だった。昔からメディア関係に報道されるのが嫌いだった理仁は、今日は記者たちを誘って結婚式を撮影する許可を出し、みんなの好奇心を満足させてあげることにした。理仁は唯花に約束通り星城一盛大な結婚式を用意してあげた。悟と明凛の結婚式にも負けないほどに豪華なものになるだろう。隼翔は理仁の車の列が見えてくると、陽を抱きしめていた手を放した。「陽君、家に戻ってお母さんに、おじちゃんが迎えに来たって伝えてあげて」陽は直ちに後ろを向き、隼翔が見ている方角を確認してみた。そこには本当に長い列を作った車がゆっくりと近づいてきていた。「おじちゃん、あの車りひとおじちゃんが乗ってる?おばちゃんを迎えに来たの?」そこからはまだかなり距離があって、陽は一番前の車が普段理仁が乗っている車なのか確認できなかった。ただ遠くに長い車の列があるのは確認できる。「そうだよ、理仁おじさんの車だ。今日はおじさんのサポートをする友人たちも一緒に迎えに来るって言ってたから、あの長い列を見ればそれだとわかるんだよ」理仁の車だと確認をとった後、陽はすぐに隼翔の腕から下におりて言った。「すぐにおかあさんに伝えてくる」そう言いながら、陽は一気に駆けだしていった。「おかあさん、おかあさん」陽は走りながら大きな声を出した。「りひとおじちゃんが来たよ。車がね、すっごくたくさんで一列になってるんだ!」陽はまだ大きな声を出しながら部屋に入っていった。それでみんなが彼の声を聞いた。唯月が部屋から出てきた。「おかあさん、おかあさん」陽は母親の前まで駆けていくと、彼女の足に抱きつき、上を向いて焦るように唯月に尋ねた。「おかあさん、早く早く、僕今かっこいい?」その言葉に唯月は笑った。「あなたは別に新郎でも新婦でもないでしょう。それに、おじちゃんがおばちゃんを迎えに来ただけでどうして自分がかっこいいかどうか気にするの?」「だって、僕、みんなの前でお花をまくんだよね?今日とってもカッコいい服着てるのだって、おばち
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