「お母さん、その黛当主は私達に何かしてくるかな?お母さんとお父さんはできるだけ外出を避けたほうがいいと思う」姫華は心配して言った。母親が口を開いて何かを言うまえに、姫華がまた強気で言った。「でも、星城にいる限り彼女なんて怖がる必要ないわ。彼女が何かする勇気はないはずよ。あちらは勝手に星城に来たけど、もし何かする気なら簡単に帰らせはしないから」すると詩乃は言った。「安心して、表立って彼女が何かすることはないわ。でも、裏でこそこそと何もしないなんてことはありえない。昔の私はまだ小さかったから、彼女の性格なんてまったく理解できていなかった。今日彼女と会ってから、どんな人間なのかだいたい掴めたわ」「おばあちゃんの死?」姫華は母親を見つめた。詩乃は言った。「いつかは必ず真相は明らかになるって私は信じているの。姫華、この件はあなたは関わらなくていいから。あなたは自分の会社のことにだけ集中して、桐生さんと楽しくデートしているだけでいいから。ここの家の工事が終わったら、あなた達二人は結婚のことを進めればいいからね。二人とも、子供じゃないんだし、自分たちで決めなさい」初孫が生まれた詩乃は、孫が可愛くてたまらなかったのだろう、今は姫華と善の結婚を急かすようになっている。善は詩乃に温かいお茶を入れてもってきて、詩乃の話を聞くと、微笑んでその言葉に答えた。「おば様、僕と姫華さんは年内の結婚は予定していません。この家は中も外も全部リフォーム工事をしていて、敷地もかなり広いから、そんなに早く終われないでしょう。早くて、一月から二月といったところです。その頃に結婚するのは、唯花さんもまだ妊娠中で僕たちの結婚式に参加するのはあまり良くないと思います。姫華さんは彼女と仲が良いですから、絶対に参加してほしいらしいんですよ。仲が良い親友たちには全員参加してもらいたいんですよね。だから、姫華さんとも相談して、明凛さんと唯花さんが出産を終えてから、結婚式をしようと考えています」詩乃は善を見て、また自分の娘に視線を向けてから言った。「あなた達二人の結婚だから、自分たちで考えて決めたらいいのよ。お母さんもあなたがお嫁に行く前にしっかり準備しておくから」姫華は顔を赤くして言った。「お母さんったら、私も別に急いで結婚したいなんて言ってないん
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