食事をする間、陽一は何度か慎吾から投げかけられる視線とぶつかった。その目つきは……なんと言えばいいのか?観察するような、探るような、そしてほのかに厳しく、審査するような色が混ざっていた。今まで陽一を見る時の眼差しとは、まったく違った。陽一は落ち着いている。少なくとも表面はそう見える。凛に料理を取り分けながら、敏子と慎吾への気配りも忘れない。結局、どうにも陽一の見極めがつかなかったのか、慎吾は視線を引き、食事に専念するしかなかった。ふと下を見ると、茶碗にはむき身の大きなエビが二尾入っている。陽一の前に山積みになったエビの殻を見て、なるほど……人生で初めて、他人にむいてもらったエビを食べる日が来るとは……この気分は……変な感じだが、まあ……悪くないか?「悪くない」という言葉が頭をよぎると、慎吾は全身が硬直した。いやいやいや――まだほんの始まりだぞ。何を「悪くない」なんて思うんだ?まだ見極める必要があるのだ!そう、見極める必要がある!食事が終わると、陽一は自ら食器を下げ、台所へ運ぶ。慎吾も無理に手伝おうとはせず、形だけの社交辞令を二言言った。「そこに置いといて」「客に手伝わせるわけにはいかないよ」陽一はすぐに言う。「僕は客ではない。こういうことは普段からやっている。おじさんはリビングでテレビを楽しんで」「そ、そうか……まぁいいか」慎吾はご機嫌でその場を離れた。腰を下ろしたばかりで、敏子が陽一からのプレゼントを開けているのを目にした。「なんだそれ?」慎吾は近づき、好奇心いっぱいの顔をしている。敏子が取り出したのは、手のひらサイズのベルベットの箱だ。開けると、ルビーのピアスが目に飛び込んでくる。その赤は血のように、灯りの下では水々しい光沢が揺らめいている。「おお、なんて真っ赤だ!」慎吾は感嘆の声をあげた。敏子は思わず手に取り、じっくりと眺める。見れば見るほど、口元の笑みを抑えきれなくなる。「ピジョンブラッドルビー?」凛も驚いたように言う。「そうなの?見せて」敏子は怪訝そうに言う。「知らなかったの?」凛は首を振る。「挨拶のプレゼントを準備するって言ってたけど、具体的に何かは言わなかったわ」「この品質のルビー、安くはないはずよ」しかも一度に二つもくれた。敏子は見
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