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All Chapters of 永遠の毒薬: Chapter 371 - Chapter 378

378 Chapters

第371話

凌央はふと足を止め、美咲の方へ振り返った。 その目は冷たく、感情の色は読み取れなかった。「あの雨の夜。お前が俺と母さんを助けてくれたことは覚えてる。けれど、その恩はもう返し終わってる」淡々とした口調だった。どこまでも静かで、冷たい。乃亜は、凌央の口から「母さん」という言葉を聞いたのは初めてだった。 凌央の体がこわばっているのが、はっきりと伝わってきた。 握られていた手にも、強く力がこもっていた。あの雨の夜、何があったの? どうしてこんなにも凌央は反応するの?ふと、祖父から渡された箱のことを思い出した。 あの中には、一体何が入っているんだろう......急に、開けてみたい衝動に駆られた。「じゃあ、私のこと好きじゃなかったってこと?でも、どうして結婚式の夜、乃亜を放って私のところへ来たのよ!」美咲の声には、悔しさがにじんでいた。何年も努力してきた。それなのに、最後には何も手に入らなかった。 こんなの、納得できるわけない。乃亜は、無意識に凌央の横顔を見つめた。結婚式の夜、彼は一晩帰ってこなかった。 会社で残業してるんだと思ってた。 けれど......今になって、真実を知った。その夜、凌央は美咲に会いに行っていたのだ。あの夜、一体何があったの?考えがまとまらないうちに、凌央が乃亜を強く押した。「病院に行け。ついでに怪我がないかも診てもらえ」冷たい視線だった。何を考えているのか、まったく読めない。「早く行け!」乃亜は小さく息を吸い込み、足早にその場を離れた。きっと、凌央と美咲の間には、まだ話すべきことがある。 自分がいたら、邪魔になるだけだ。胸の奥が、妙に苦しい。外から車の音が聞こえた。 その瞬間、凌央はようやく美咲を見た。 口元に、皮肉な笑みを浮かべていた。「信一は異常者だ。前から分かってた。あの夜、お前から『殴られた』って電話がきた。だから行った。助けたのは、お前に命を救われた過去があったからだ。それだけだ。あの恩がなかったら、お前の事なんか、見向きもしなかったよ」昔、美咲に命を助けられた。だからこそ、何度も信じ、何度も許してきた。でも今は、すべてが明らかになった。もう、恨みはない。 あるのは、乃亜への
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第372話

「凌央!戻ってきてよ!」 美咲は叫んだ。声が枯れるほど、必死に。 その瞬間、興奮のせいで胸の傷が開いて鮮血がにじみ出た。視界がぐらりと揺れた。めまいがして、体の感覚が遠のいていく。......目を覚ましたのは、翌日の午前だった。 頭が重く、体はまるで力が入らない。失血が多かったせいだろう。喉もひどく乾いている。「誰かいないの?水が飲みたい......」口を開いた途端、声が掠れていた。 きっと昨日、あんなに叫んだせいに違いない。そのとき、扉が開いた。 看護師が点滴用のカートを押して入ってくる。カートの上には、いくつもの点滴バッグが揺れていた。「水......飲みたい......」 美咲は再び声を絞り出した。けれども看護師は、黙ったまま近づいてき、無表情で点滴の交換と体温測定を始めた。 その態度は、冷たく機械的だった。「水って言ってるでしょ!」 美咲は怒りに任せて、看護師の頬を叩いた。「どうして水も持ってこないのよ!」看護師は一瞬、無表情で美咲を見た。 そして無言で手を掴むと、針を乱暴に引き抜いた。「動くから失敗したでしょ。また刺さなきゃいけないじゃない」そう言って、新しい針を手の甲に何度も刺した。 傷口は十か所以上増えて手の甲はすぐに青く腫れあがった。美咲には、抵抗する力も残っていなかった。 ただ、唇を噛みながら痛みに耐えるしかなかった。ようやく点滴が終わると、看護師は無言でカートを押して出ていった。 美咲に視線を向けることすら、面倒だというように。あの看護師......よくも、私に...... 許さない。絶対に。 元気になったら、後悔させてやる。そう思っていたとき、午後になって真子がやってきた。「お義母さん......助けに来てくれたんですか?」美咲の顔が一瞬、希望に輝く。 けれど、真子の顔は冷えきっていた。 そして無言のまま、美咲の頬を思い切り叩いた。「このクズが......ガキを使って私を騙すなんて、どうかしてるわ!」怒りに満ちた声だった。美咲は以前、信一の冷凍精子を使って人工授精したと嘘をついた。 真子はそれを信じ、「信一の血を残してくれてありがとう」と涙さえ浮かべ
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第373話

「まず、携帯を出して」 美咲は真子をじっと睨み、一言一言を噛み締めるように言った。真子が録音や録画してるかもしれない。そう思ったからだ。「......美咲、やりすぎよ」 真子も負けずに睨み返し、歯を食いしばって言った。「やりすぎ?私はそう思わないけどね?」 美咲はにっこり笑った。 「陰で何してるか分からないでしょ?さっさと出して」真子は渋々携帯を取り出し、横に置いた。 「ここに置くから。言いたいことがあるなら、早く言いなさい」美咲は携帯を一瞥したあと、真子の耳元へ顔を寄せて、こっそりと囁いた。囁きが終わると、真子は目を見開いた。 「......無理よ、それは!」「あなたなら、できるはずでしょ?」 美咲は軽く手を振った。 「とにかく準備して。遅くても明日には出国するから」凌央には捕まりたくない。 彼に見つかる前に、桜華市を出なければ。「......でも、もし凌央が邪魔してきたら、私にはどうしようもないからね」 真子は明らかに怯えていた。 凌央を敵に回すのは、命取りだ。 美咲のためにそこまでするつもりはない。「それは私とは関係ない。私は、結果さえ手に入ればいいの」 美咲の目は冷たく、まるで刃物のようだった。彼女は、どうしてもここを出る必要がある。 一刻も早く。「美咲......いい加減にしなさい」 真子は、なぜ美咲が入院しているのか知らなかった。 昨夜のことは、すべて凌央によって隠されていたからだ。「早く準備して。時間がないの」 美咲の声には焦りが滲んでいた。偽造のパスポート、航空券。 準備には時間がかかる。もともと、凌央が出国の手配を全てしてくれていた。 チケットも、書類もすべて。 でも、それを断ったのは自分だった。今さらそれを使うわけにはいかない。 使えば、すぐに居場所がバレてしまうからだ。「ねえ、美咲。あんたと凌央、何かあったんじゃないの?」 真子は疑いの目で美咲を見た。この女は、本当に油断ならない。 気づいたら、全部見透かされていた、そんなこともざらだ。「何もないわよ。いいから、行って!」 美咲は苛立ちを隠さなかった。 真子が協力してくれな
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第374話

「......いません」 「乃亜は?」 「病室で付き添われています」「今日の予定、全部キャンセルしろ。病院に行く」山本は何か言いたげだったが、結局黙って出ていった。 蓮見社長、もう完全に恋に落ちてるな...... 怖いくらいだ。山本が出て行った後、凌央は急ぎの書類にサインしてすぐにオフィスを出た。病院に着くと、車内で煙草を二本吸った。 気持ちを落ち着けてから、ゆっくりと車から降りた。VIP病棟の前で立ち止まり、しばらく動けずにいた。 そして、静かにドアを開けた。病室の中。 拓海はベッドで眠っていた。 体にはいくつもの管が繋がれていて、機械が規則的に音を立てていた。そのすぐそば。 乃亜がベッドにうつ伏せになり、眠っている。 長い髪がさらりと流れ、まるで滝のようだった。その光景に、凌央の胸が少し締めつけられた。もし拓海が来ると予想できていたら。 もし俺がもっと早く行っていれば、美咲も暴れなかったかもしれない。 刃物なんかで乃亜を襲うことも、なかったはずだ。そっと近づき、彼女の前にしゃがみ込んだ。 小さな頬に手を伸ばし、優しく撫でた。乃亜がぱちりと目を開けた。 視界に入った凌央の顔に、驚いたように目を見張る。「......何しに来たの?」 眠たそうな声。怒りは感じられなかった。「迎えに来た。帰るぞ」その言葉は迷いなく、真っ直ぐだった。 乃亜が他の男のためにここにいる。 それだけで、胸がざわつく。「拓海が目を覚ますまで、ここにいるわ。助けてくれた人だし、私のせいでこうなったんだから。見捨てられない」乃亜は冷静にそう言った。「家族を呼べばいい。介護士も雇える。だからお前は、俺と一緒に帰るんだ」凌央は乃亜を見つめる。 彼にとって、乃亜のいない家はただの空っぽな箱だった。「......私は『戻る』とは言ったけど、『夫婦に戻る』とは言ってないわよ」乃亜の言葉に、凌央の表情が一瞬だけ曇る。だが、すぐにいつもの調子で返した。「『戻る』ってのは、一緒に住むってことだろ。御臨湾が嫌なら、俺がエメラルド・パレスに行く。どこでもいい。とにかく一緒に暮らすぞ」乃亜のいない家は静かで、寒くて、耐えられ
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第375話

「乃亜、朝ごはん持ってきたよ......」啓太がドアを開けた瞬間、目の前にある二人の親密な姿を見て、言葉が喉に詰まった。しばらくどうするべきか分からず、ただ立ちすくんでいた。乃亜は慌てて凌央を押しのけようとするが、彼は逆に手で彼女の頭を包み、キスを深めた。乃亜は怒りに任せて彼に噛みついた。口の中に血の味が広がる。凌央は眉をひそめる。またか、こいつ。俺を噛んだな!「凌央、早く出て行きなさい!」乃亜は顔をしかめ、怒鳴る。凌央は冷たい表情で答えた。「どうした?俺がここにいると邪魔なのか?」乃亜は無視して、啓太に向かって歩み寄る。「先輩、なぜ来たんですか?」「君が朝ごはんを食べる時間がないかもしれないと思って、持ってきたんだ。君が好きなお粥を買ったよ。ほら、食べて」啓太は袋をテーブルに置き、ソファに座りながら言った。凌央のことは好きじゃないが、乃亜の前で喧嘩したくない。乃亜は啓太の隣に座り、袋を開けて食事の箱を取り出す。「わぁ、いい匂い!」深呼吸し、幸せそうな顔を浮かべる。「早く食べなよ」啓太は乃亜の幸せそうな顔を見て、思わず微笑んだ。乃亜はスプーンを取って粥を食べ始める。凌央は二人の親しげな様子を見て、胸の中で不快感を覚える。息を大きく吸い込み、心の中の怒りを抑えながらゆっくりと二人の間に歩み寄る。そして、乃亜の隣に座り、彼女の手首を掴んで、彼女が食べようとしていたお粥を一口で食べてしまう。乃亜は一瞬固まった後、顔を真っ赤にして叫ぶ。「凌央、頭おかしいんじゃないの!」彼女が食べようとしていたスプーンでお粥を食べたことで、まるで間接的にキスをしたような形になる。凌央は眉を上げて言った。「このお粥、何だこれ?すごくまずいぞ!」乃亜がこんなまずいお粥を好んで食べるなんて、信じられない。啓太の顔色が一瞬で変わり、冷たい口調で言った。「まずいって言っても、お前が食べるわけじゃないだろ!何を文句を言ってるんだ!」凌央が美咲に偏ったせいで乃亜に多くの傷を与えたこと、啓太はまだ許していなかった。今ここで、彼がわざわざ買ってきたお粥を批判するなんて許せない。「ケチって、こんなまずいお粥しか買えなかったのか?」凌央は冷笑を浮かべて言った。乃亜
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第376話

啓太は鋭い目で凌央を睨んだ。「凌央、もう離婚したんだろう?いったい何をしているんだ!」どうして乃亜を連れて行くんだ?「昨夜、乃亜が拓海を助けるために、俺と元に戻ったって話、知らなかったのか?」凌央は冷笑を浮かべ、乃亜を見下ろした。「久遠さん、俺の言ってた通りだろ?」乃亜は彼を激しく睨みつけ、「黙りなさい!」と叫んだ。誰があんたに話してほしいって言ったのよ!啓太は深く息を吸い込み、昨夜の出来事がまだ心の中に引っかかっていることを感じた。もし自分が乃亜を守っていなければ、あんなことにはならなかっただろう。「久遠さん、先輩を助けたいのか?」凌央は、乃亜が睨んでも気にせず、軽く微笑みながら尋ねた。乃亜は唇を噛みしめ、うなずいた。「助けたいわ!」しかし、啓太の前で、凌央に頼むのは避けたい。「それだけでいいのか?」凌央は眉を上げて、軽い声で言った。「私はあなたと一緒に帰るわよ!」乃亜はこれ以上の譲歩はできないと思いながら、最大限の妥協をした。もし凌央がさらに無理を言ってきたら、どうしていいか分からなかった。「よし、帰ろう!」凌央は嬉しそうに言った。「ただ帰るってだけで、こんなに嬉しいとは思わなかった」啓太は何とか阻止しようとしたが、凌央に勝つ自信はなく、結局黙って見守ることにした。表向きには何も言わずに、裏で彼の会社にウイルスを仕込むこともできる。以前は乃亜が創世グループを守っていたが、今はそうではない。凌央を苦しめるのは、少しの手間でできることだ。凌央は乃亜を抱きしめて病院を出て車に乗り込んだ。しばらくして、車は御臨湾に到着した。凌央は車のドアを開けて、乃亜を降ろした。乃亜は少し躊躇したが、結局車から降りた。本当に凌央の元に戻るつもりはなかったが、拓海を助けるための一時的な手段だ。すぐにでも方法を考えて、ここから離れるつもりだった。家に入ると、ちょうど小林が出迎えた。「若奥様、お帰りなさい!」小林は驚いた後、すぐに嬉しそうに駆け寄ってきた。家が静かで困っていた。若奥様が帰ってきて、本当に良かった!乃亜は何か言おうとしたが、言葉が喉に詰まった。まぁ、今は何も言わなくてもいいかと思った。「シェフに頼んで、朝ごはんを作らせろ」凌
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第377話

凌央は眉をひそめ、少し苛立ちながら言った。「何を言っているんだ!俺と美咲の間に何もない!寝たこともない!」凌央は、以前乃亜に説明したことをはっきり覚えている。それなのに、どうしてこんなことを言うんだ?乃亜は、どうやら自分の言ったことをまったく覚えていないようだ。「あの日、美咲がたくさんの自撮りを送ってきたしあんな格好していたのに、あなたは彼女に手を出さなかったの?」乃亜は信じていない様子で言った。どうせ凌央は何度も嘘をついてきたから、今さら信じるわけがない。「出さなかった!俺は書斎にいたんだ!それに、彼女が来たことも知らなかったんだ!」以前の凌央なら、説明なんてしなかっただろう。でも、乃亜と離婚してから、少しは夫婦としての関係を見直すようになった。疑問があれば、ちゃんと聞くべきだと。長い間心に抱えていると、やがて矛盾が生まれてしまう。もし、昔これを理解していれば、乃亜と離婚せずに済んだかもしれない。「乃亜、前にも言っただろう?俺にはお前だけだって」凌央は、何も恥ずかしがることなく、堂々とそう言った。乃亜は彼の言葉を聞きたくなかった。まるで彼が自分に関係を持ちたがっているように感じた。でも、今の乃亜は、すでに心が冷えていて、何も感じなかった。「クローゼットの中の服はそのままだ。触ってないから、自分で着替えを探せ!」凌央がそう言い終わると、携帯が鳴った。彼は簡単に伝え、急いで部屋を出て行った。部屋のドアが閉まると、乃亜は素早く走って鍵をかけた。鍵をかけた後、クローゼットに向かい、服を探し始めた。すると、クローゼットの中にいくつかのセクシーな下着が見つかった。それが美咲のものだとすぐに分かり、嫌な気持ちがこみ上げてきた。乃亜は急いで、控えめな服を選んで部屋を出た。階下のリビングは静まり返っていて、凌央の姿は見当たらなかった。どうやら、先ほどの電話は美咲からかかってきたようだ。美咲に関することには、凌央はいつも即対応する。小林が水を持ってきてくれたその時、啓太の電話がかかってきた。乃亜は急いで電話を取り、軽く「先輩!」と呼びかけた。「乃亜、重要な話があるんだ!」啓太の声には、少し焦りが感じられた。「何ですか?」乃亜はまだ何のことか分から
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第378話

美咲の目には、これまでにない決意と不安が入り乱れていた。彼女はシーツを強く握りしめていた。まるでそれが今の唯一の支えであるかのようだった。病床の脇に立つ裕之は、彼女を見つめながら、表情を見るが、表情は読めなかった。「裕之、お願い、ここから連れ出して......」美咲の声は低く震え、言葉一つ一つが心の奥から絞り出されたように、強い切実さが感じられた。美咲の目は赤く腫れ、涙が溢れそうになったが、必死にこらえていた。その目には未来への恐怖と、今の状況に対する無力さが混ざり合っていた。裕之は病床の前に立ち、彼女の存在を感じながら、静かに見守っていた。その大きな背中が、薄暗い病室に重い影を落とす。裕之は美咲をじっと見つめ、その深い瞳には複雑な感情が一瞬だけ浮かんだ痛み、無力感、そして何か言葉では言い表せない決意があった。「美咲、約束する。でも、これは簡単では無いことを理解して欲しい。国際的な問題は、俺たちが思っているよりずっと複雑だ。できる限りのことをして、お前を守る道を作るよ」その言葉は低く、力強かった。一つ一つが約束のように美咲の心に響いた。美咲はその言葉を聞いて、ついに涙があふれた。涙は真珠のように頬を伝い、次々と落ちた。彼女は体力を無視して急に起き上がり、裕之を強く抱きしめた。その瞬間、二人の体は一つになり、共に重い運命を背負っているように感じられた。「裕之、ごめん......本当にあなたの妻になりたかったの。あなたと共に生きたかったわ。でも現実は残酷すぎて、私はここを離れなければならないの。この後悔は、きっと私の心にずっと残る痛みになるわ」美咲の声は震え、言葉一つ一つが深い愛情と未練を込めていた。美咲は裕之の腰を強く抱きしめ、まるでその温もりを永遠に心に刻もうとしているかのようだった。裕之は美咲の体温を感じ、その胸に広がる酸っぱい痛みを抑えきれなかった。裕之は優しく美咲の背中を撫で、慰めるように言った。「美咲、そんなこと言わないで。君がどこにいても、俺は君の一番の支えだよ。君の幸せが、俺の一番の願いだ」病室の中、時間が一瞬止まったように感じられた。外から聞こえる風の音さえも、今は耳障りに感じられる。そして狭い空間の中、二つの心はしっかりと繋がり、共にこれからの未来と困難に
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