All Chapters of (改訂版)夜勤族の妄想物語: Chapter 561 - Chapter 570

612 Chapters

7. 「異世界ほのぼの日記3」59

-59 斬新な登場- 好美は冗談のつもりで「同棲してみれば?」と言ったつもりだったが、久々の再会を果たした2人はその場の流れからかなり真に受けていたみたいだ。美麗「好美、いくら何でも「はい、そうですか」でスタート出来る物じゃないと思うんだけど。」秀斗「そうだよ、荷物の移動は『転送』や『アイテムボックス』で何とかなるとしてもバルファイ側の不動産屋にどう説明するんだよ。」 冗談ではなくなってきたと察した好美はほぼやけくそ気味の勢いで話を進めだした。好美「じゃあ、そのバルファイ側の不動産屋に話をつければ良いって訳よね。」美麗「確かにそうだけど、すぐに行ける所じゃないでしょ。」 貝塚財閥(結愛)のお陰で3国間における交通の便はかなり発達したが、つい先程この世界に転生したばかりな上に既に呑んでしまっている美麗にはどう答えても不可能だった。好美「じゃあ、逆にこうすれば良いじゃん。」 そう言うと好美は『アイテムボックス』に手を突っ込んでゴソゴソと何かを探し始めた、それにしても「逆に」だと・・・?守「おいおい、まさか・・・。」 その「まさか」だった、好美が腕を引き出すと中から・・・。男性「あ、どうも。」 と言いながらバルタンらしき30~40代位でスーツ姿の男性が出て来た、そう、この人がバルファイ側の不動産屋の社長だったのだ。社長「好美さん、早くないですか?私これの為に1ヶ月有給を取っているんですけど。」好美「ごめんなさい、友人の事で相談がありまして。」社長「いや・・・、仕事の事は店にいる妻に任せてあるんですけど。」好美「すみません、何分急だった物で。」 言ってしまえば好美自身が原因を作ったのだが、今はそっとしておこう。秀斗「そんな所にいたんですか、こりゃ家賃を払いに行ってもいない訳だ。」美麗「でも、何で入っていたんです?」 何でもありのこの世界でも人が『アイテムボックス』の中にいるだなんて正直「前代未聞」と言っても過言ではない。好美「この前、このマンションの事でこの人の所に行った時ね・・・。」 数日前の事だ、好美は社長の店でお茶を飲みながら契約の更新をしていた。好美(回想)「こちらは手土産です、皆さんで召し上がって下さい。」社長(回想)「すみません、お気遣いありがとうございます。それにしても今のが『アイテムボックス』ってやつですか
last updateLast Updated : 2026-02-09
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7. 「異世界ほのぼの日記3」60

-60 休みを満喫していた社長とベタな件、そして久々の「あれ」- 好美の言葉を受けた社長は中の環境に適応してしまったらしく、平泳ぎのスタイルで浮かんで来た。社長「この中最高ですね、住めちゃいますよ。」 こう言いながら出て来た社長は奥の部屋から妻を呼び出して近くにあった書類に何かを記入して再び中に入ってしまった、書類を受け取った夫人はその場で頭を抱えていた。妻「呆れた・・・、何て人なのかしら・・・。」好美「どうしたんですか?」妻「好美さん・・・、こちらをご覧頂けますか?呆れて物が言えないですよ。」 妻は先程の書類を好美に見せた、よく見てみれば「連続有給休暇申請書」とあった。期間の欄を見てみると「週休・有給合わせて1ヶ月」と書かれていたが理由はもっと酷かった。好美「何々・・・、「別荘で休暇」ですって?!何勝手に人の『アイテムボックス』を別荘にしちゃってんのよ~・・・。」 そして今に至る、社長の休日はまだ残っていたが多少ではあるが好美に迷惑をかけていた事を自覚していたので秀斗の話を聞く事にした。社長「ほほう・・・、これからは好美さんの所のマンションにお住まいになるという事ですね?」秀斗「はい、職場がネフェテルサにあるので近い所から通おうと思いまして。」社長「そうなんですね・・・。それはそうと・・・、そちらの女性の方はどちら様でしょうか?私は初めて御見かけ致しますが・・・、名刺何処だっけな・・・。」 美麗に初めて会ったバルタンは、美麗の方を優しく手差しした後で名刺を懐から取り出して渡した後尋ねた。秀斗「こいつは俺の友・・・。」 「友人」と言いかけた秀斗の二の腕を抓りながら恋人を睨んだ美麗。秀斗「いてて・・・、か・・・、彼女です。」 元々柔道部だった秀斗でも格闘技経験のある美麗の一撃はかなり痛かった様だ、美麗は目の前にいる優しい表情の男性から渡された名刺を見た。美麗「「貝塚不動産 代表取締役社長 ポルカト」さん・・・、で良いんですか?」ポルカト「はい、以後お見知りおきを。それにしても羨ましいですね、綺麗なだけではなくてお強い彼女さんだなんて。私が惚れそうになっちゃいますよ。」美麗「「綺麗」だなんて、やだもう!!」秀斗「いってえ!!」 バルタンにベタな褒められ方をされて顔を赤くした美麗に後頭部を強く叩かれた秀斗、何処かで見た事のある
last updateLast Updated : 2026-02-09
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7. 「異世界ほのぼの日記3」61

-61 「あれ」の正体と副店長のやらかし- 拉麵屋の前で1人話について行く事が出来てない秀斗は美麗が以前「あれ」を使った時には既に元の世界からいなくなっていたので2人の言う「あれ」が何なのか気になって仕方がなかった、ただ隣にいた守は会話の流れから分かっていた様で・・・。守「確か美麗、「あれ」でドリフトしたって聞いたけど。」美麗「いやー、成功した時はスッキリしたよ。一度やってみたかったんだよね、「ドリフトでピッタリ駐車」。」好美「だからって「あれ」でやらなくても良いじゃない、自分のがあるでしょ。」美麗「よく言うでしょ、「大は小を兼ねる」って。大きいやつで成功したら小さいやつでも出来る様になるはずだと思ってさ。」 やっと美麗達の言う「あれ」が母・王麗所有のトラックである事が分かった秀斗は、内心スッキリとしていたが流石に車を持って来る事には抵抗があったらしい。秀斗「美麗、使っただけでも怒られてるなら持ってくるなんてもっての外だよ。やっぱり『アイテムボックス』を使った方が良いって。」美麗「ごめん、たださ・・・。」 必死に止めようとする恋人の前で頬を掻きながら焦りの表情を見せた美麗。美麗「もう、持って来ちゃった。」 いつの間にか『転送』を会得した美麗が全員の反対を押し切って母所有のトラックを出現させると辺りに土埃が舞い、ズーンと大きな地響きが鳴った。好美「ゲホッゲホッ・・・、あんたね、「持って来ちゃった」じゃないの。持って来るにしても場所考えてよ、うち一応飲食店なんだけど。」 ただ事態はそれ所ではなかった、地響き見驚いた客達やバイト達が一斉に飛び出して来たのだ。客①「何だ何だ、地震でもあったか?」客②「結構揺れたよね、私スープこぼしちゃったんだけど。」 店の前でざわつく客達を必死に止めようとするバイト。バイト「皆さん、落ち着いて下さい。きっと何も無いはずですから・・・、ってうわあ!!」 どうやらバイトはトラックではなくクォーツがいた事に驚いていた様だ、するとバイトの声を聞きつけたデルアがお玉片手に出て来た。デルア「おいおい、何やってんだよ。騒がしいったらありゃしねぇぞ。」 未だに勘違いをしているバイトはそのまま上司に報告した。バイト「副店長、古龍(エンシェント・ドラゴン)です!!古龍が降りて来ました!!」 どうしてバイトが『人化』
last updateLast Updated : 2026-02-14
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7. 「異世界ほのぼの日記3」62

-62 自分勝手な娘と頭を抱える母- 焦っていた好美に申し訳なさそうに声を掛けた女神は夫婦が店(と言うよりマンション)の駐車場に仕掛けた監視カメラの映像を何回も再生している様子を全員に見せた、誰もいない駐車場から突如王麗のトラックが消失している。「流石にまずい」と思った美麗が急いでトラックを『複製』して元の世界へと戻すと、先程「暴徒の鱗」で起こった地響きが「松龍」で起こった。王麗「ど・・・、どう言う事だい・・・。」王麗はトラックがいきなり出現したので泡を吹いて倒れてしまった。龍太郎「母ちゃん!!母ちゃん!!しっかりしろって・・・、母ちゃん!!」 必死に妻の肩を叩く龍太郎、どうやらその努力が報われた様で・・・。王麗「す・・・、すまないね・・・。もう大丈夫だから、水を1杯貰えるかい?」 部下であり、大切な妻である王麗をも失いたくなかった龍太郎は喜び勇んで調理場へと駆け込んでグラスいっぱいに水を注いだ。龍太郎「母ちゃん・・・、ほら・・・。」 旦那から受け取った水を一気に煽ると、王麗は落ち着いた様子で何かを思い出した。王麗「そう言えば、美麗の葬儀の時も不思議な事があったね。確か・・・、龍が飛んできて女神様になって・・・、「美麗がどう・・・」とか言っていた様な・・・。」龍太郎「じゃ・・・、じゃあ・・・、これも美麗が絡んでいるってのか?」 龍太郎の推測は当たっていたらしい、真実が判明したのは王麗がトラックをいつもの場所に戻そうとした時だ。王麗(中国語)「あの子ったら・・・、ちゃんと戻しなってあれ程言ってあったじゃないか。それに戻し方も相変わらず雑だよ、今回はドリフト以上に酷いし・・・。まぁ幸せそうにしているみたいだから良い事にしておくかね、ただ今度やったら容赦しないよ・・・。」 女将は助手席に置かれた1枚の手紙を見つけて涙ぐんだ。龍太郎「母ちゃん・・・、どうかしたか?」王麗(日本語)「ああ・・・、ごめん・・・。ちょっと見てくれるかい?」 2人は異世界にいる娘からの手紙に目を通したが、何故か中国語で書かれていたので龍太郎は妻に日本語で読む様に依頼した。ママへ パパと元気でやってますか?私は先日の火事をきっかけに異世界にやって来ました。確か・・・、女神様が2人の所に行ったはずだから分かってくれるよね。 今回、ママのトラックを借りたのは誠に勝
last updateLast Updated : 2026-02-14
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7. 「異世界ほのぼの日記3」63

-63 救世主は板長- 映像に映る母の一言による「お説教確定」でビクビクしていた美麗は、王麗のトラックを『複製』して好美のマンションの前に出現させたのは良いが既に酒が入ってしまっているので運転して駐車場に持って行くわけにも行かなかった。好美「というかあんた、駐車場の契約もしてないよね・・・。それにうちの駐車場って普通車しか入らなかったはずなんだけど・・・。」美麗「嘘でしょ?!無理なの?!」 友人としてではなく、住人の1人として落胆していた美麗。好美「いや、中型車の駐車を想定してなかったからな・・・。ちょっと待ってね・・・。」 決して焦りを見せる事はせず、落ち着いて契約する不動産屋に連絡する好美。好美「もしもし?倉下ですけど、今お電話大丈夫ですか?」不動産屋(電話)「もし・・・、もし・・・。ちょっと待って・・・、下さい・・・、ね・・・。」好美「あの・・・、何か食べてます?」不動産屋(電話)「すみません・・・、給料日だったもんで少し贅沢しようかと天丼を食べてました。」好美「もしかして・・・、ちょっと前からヤンチさんの所がランチタイムで出し始めたっていうあの「名物天丼」ですか?」不動産屋(電話)「そうなんですよ、ヤンチ板長って焼き肉屋さんですけど和食に通じている方じゃないですか。一度でもいいから死ぬまでに食べてみたいと思ってたんですよね。」 数カ月前からランチタイムにやって来た客から「焼肉ランチ以外にないのか、魚介系があれば嬉しい」という問い合わせが多くあったので魚屋のジューヌの店と契約して天丼や刺身定食と言った海鮮系統のランチを出し始めたのだそうだ。不動産屋(電話)「ヤンチさんって凄い方ですね、こんなに衣がサクサクの天丼初めて食べましたよ。いやね、以前から海鮮丼は食べていたんですけど今日は奮発して天丼にしちゃいました。」 どうやら客席で幸せそうに語る不動産屋の声が調理場まで聞こえていた様で、洗い物を済ませた板長が会話に参加して来た。ヤンチ(電話)「もうすっかり常連になってるピケルドさんにそう仰って頂けると嬉しいですね、ネクロマンサーの方って味にうるさいってお聞きしていましたが。因みに相手の方はどちら様でしょうか?」ピケルド(電話)「倉下さんですよ、倉下好美さん。」ヤンチ(電話)「あらま、すっかり有名人の好美さんでしたか。」 ヤンチ
last updateLast Updated : 2026-02-14
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7. 「異世界ほのぼの日記3」64

-64 駐車場探しから始まった商売話- 電話の向こうにいる焼肉屋の板長の厚意により中型車も置ける駐車場を借りる事が出来た好美、ただとある懸念材料を思い出していた。 好美のマンションとヤンチの店はそれぞれ街を挟んで反対側に位置している、それが故に利用者としての目線から考えると少々不便さがあるのだ。大家の声色から心中を読み取った板長は、好美を安心させようとこう伝えた。ヤンチ(電話)「大丈夫ですよ、うちの店の駐車場と言っても今建設している2号店の物の事ですから。」 実は数か月程前から弟であるケデールの肉屋と業務提携を結ぶ事になり、その第一歩として好美のマンションの2つ隣に店を構える事になっていたのだ。因みに精肉店と焼肉や焼鳥を中心とした飲食店を合体させた形になる予定らしい。好美「という事は・・・、うちの駐車場の隣にある場所を使っても良いという事ですか?」ヤンチ(電話)「勿論です、一応多めに必要かと考えて広めに作ったんですが私達の想定していた倍以上の広さになってしまっていたので困っていたんですよ。正直言ってこちらからもお願いしたい位です、是非ともご利用になって下さい(勿論、お金は頂きますが)。」好美「あの駐車場って結構な台数を置けますよね、おおよそどれ位駐車出来そうですか?」ヤンチ(電話)「一応・・・、荷物の運搬に使用する10~15台分と考えていたんですね。実はここだけの話、弟が間違えて発注した様で倍の30台分になってしまっているんです。好美さん・・・、私達をお助け頂けませんか?」 ヤンチの切願する言葉に好美は一瞬顔をニヤつかせながら、冷静になって少しずつだが話を詰めていく事にした。好美「(タダだけど)利用する方々には何か特典を付けるのはどうでしょうか。」ヤンチ(電話)「そうですね・・・、一応はうちの店(2号店のみ)でのお買い物を2割引きにするというサービスを考えていますが(一応、金取る予定だから)。」好美「(タダな上に)良いんですか?!そんなにサービスしちゃって!!」ヤンチ「勿論です、空いて困っていたスペースをご利用頂けるので大盤振る舞いしちゃいますよ(お金貰えるから)。」 何となく2人の会話に違和感を感じた美麗は、好美に小声で尋ねてみた。美麗(小声)「ねぇ・・・、いくら何でも話が上手すぎない?中型用の駐車場の利用料の事って相談の内に入って
last updateLast Updated : 2026-02-14
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7. 「異世界ほのぼの日記3」65

-65 大家が眠る裏で- 時計の針が2時前を指し示し、好美が夜勤なので一睡すると戻った一方で一旦電話から抜けたヤンチは早速美麗の指定した番号の駐車場を確保する為に相談も兼ねて弟に連絡を入れた。ただ自分達が兄弟だという事自体が発覚して殆ど間もないというのに大丈夫なのだろうか、一先ず様子見してみようか・・・。ヤンチ「ケデール、ちょっと時間あるか?」 調理場の裏でオレンジジュースの入ったグラス片手に電話を掛けたヤンチ。ケデール(電話)「に・・・、兄さん。どうした、唐突に。」 未だヤンチの事を「兄」だと呼ぶ事すらうまく出来ないのに業務提携や店の経営など共に出来るのだろうか。ヤンチ「慣れていないなら名前でも良いと何回も言っているだろう、まぁ今は良いよ。実は例の駐車場の事なんだが、10~15台分を好美ちゃんのマンション用に貸し出す事になったんだが良いか?」 いつの間にか「好美さん」から「好美ちゃん」に戻っている事は今はそっとしておこう、問題はそこでは無いだろう。ケデール(電話)「嘘だろ、先に相談してくれよ・・・。まずい事になったな・・・。」 電話の向こうで焦りの表情を隠せない弟、何があったのだろうか。ヤンチ「「まずい事」って?」ケデール(電話)「実は貝塚学園の通学用バスの一時駐車場として使わせて欲しいって結愛社長からさっき電話が入ってOKしちゃったんだよ。」 正直言って人の事を言えないのはお互い様、やはり兄弟だからか。しかし、兄は決して焦りを見せる事は無かった。ヤンチ「まだ大丈夫だよ、現時点では利用を予定しているのは2台分だけなんだ、まだ増えるかも知れんがそこは話し合いながらだろう。」 すると、2人の会話を『察知』したのか、「噂の社長」から『念話』が。流石はネクロマンサー、話が早くて助かる。結愛(念話)「あの・・・、お悩みの様でしたら私が好美と話しましょうか?」 今回はビジネスでの話し合いの場なので「大人モード」での対応だった。やはりそこは大企業の社長、オンとオフの切り替えが上手な様だ。結愛「てめぇ・・・、何上から物言ってくれてんだよ。仕事サボって小説書いてるゴミクズ会社員が生意気言ってんじゃねぇ、お前と違って俺は社長なんだぞ。」 な・・・、何かすんません・・・。圧が凄すぎるわ・・・。まさか登場人物とこんな形で話す事になるとは、避けては通れ
last updateLast Updated : 2026-02-14
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7. 「異世界ほのぼの日記3」66

-66 兄弟の間では解決しないので- 社長室で頭を抱えながら『念話』をしていた結愛は好美とこの世界で出逢ったばかりの頃、気分が高揚して休みの日は必ず好美と盃を酌み交わしていたので守の言葉を否定する事が出来なかった。守(念話)「でもさ・・・、駐車場の事なら美麗と話せば良いんじゃねぇの?」結愛(念話)「美麗って・・・、あの「松龍」にいた美麗か?!まぁ、後で分かる事か。ただそれがさ、あの兄弟の間で行き違いがあったらしくて学園のバス用に駐車場の契約をお願いしようとしたらカブッちまったらしくてよ・・・。今は各国に駐車場を置いてないから毎回バルファイにある学園まで運転手を戻さないといけなくて皆が大変だし人件費やら交通費にガソリン代がかさんで仕方なくてさ、そこでネフェテルサとダンラルタにも駐車場を設置して朝一の運行への通勤や全運転手の退勤をラクにした上で経費を削減しようという訳なんだけど・・・、何とか好美と話せないかな。」守(念話)「だったらまずいな・・・、多分アイツ夜まで爆睡すると思うぜ。」結愛(念話)「そうか・・・、参ったな・・・。」 大企業の社長は珍しく焦っていた。守(念話)「どうかしたか?」結愛(念話)「いや実はよ・・・、もう業者に頼んで明日には工事が始まるんだ。」 流石は巨大財閥の社長と言いたい場面ではあるのだが正直褒めている場合ではない、作者も驚いてしまう位行動力が凄いのは昔から変わらないが少し間を置いて考えるという事を覚えるべきだと以前から光明に言われていた。守(念話)「でも「工事」って・・・、あの駐車場はもう既に完成してるじゃんか。」 確かに守の言う通り、「中型車専用」の駐車場としては完成していた。結愛(念話)「バスを止めるとなると「大型車」用に白線を引き直さねぇとだろ、それに思った以上に安く使わせてくれるって言うからそのお礼に改めて舗装工事もしようって事になってたんだよ。」 そんな中、「無事に駐車場が見つかった」と意気揚々としていた美麗から『念話』が。しかしまだ慣れていない所為か、所々が途切れ途切れになっていた。美麗(念話)「まも・・・、く・・・。で・・・、えの・・・、て・・・、する・・・。」守「何言ってんだあいつ・・・、ったく仕方ねぇな・・・。」 守はスマホを取り出して美麗に連絡を試みた。守「美麗、今何て言ってたんだ?全く分
last updateLast Updated : 2026-02-16
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7. 「異世界ほのぼの日記3」67

-67 放置されていた身近なお偉いさん- 自分の部屋で改めて呑みなおそうとしていた美麗は電話越しに守の心中を汲み取った、少しだが声が震えていたのだ。美麗「大丈夫?風邪引いちゃったの?」守(電話)「何も無いよ、すまんけど一旦電話切るわ。店の人からキャッチが入ったから。」美麗「分かった、後でね。」 「店の人からキャッチが入った」なんて薄っぺらな嘘だった、守は目の前に無いと言うのにとある視線にビクビクしていた。そう、先程から忘れていた「何か」こと貝塚結愛代表取締役社長だ。結愛(念話)「おい、いつまでこの放置プレーは続くんだ、コラ!!俺だって暇じゃねぇんだぞ!!」守(念話)「そんなにキレるなって、悪かったよ。ただ結愛大変だよ、明日には美麗が彼氏の荷物を積んでこっちに来るらしいんだ。」結愛(念話)「美麗の彼氏って俺の知ってるやつか?」守(念話)「金上秀斗ってんだけど・・・。」結愛(念話)「秀斗って・・・、かんちゃんか?!俺のいとこの?何で?」守(念話)「それ初耳・・・、って事は今は置いといて。あの2人さ、美麗の部屋で同棲するらしいんだ。秀斗の職場がネフェテルサに有るからって聞いたけど。」結愛(念話)「何だ??この世界も元の場所と同じでカップルだらけか?」 社長室の大きな窓の前で結愛はずっと頬をかいていた、しかし決して問題が解決した訳ではない。結愛(念話)「でもマジで参ったな・・・、このままじゃ好美と話せずに工事が始まっちまうよ。」守(念話)「業者に言って開始を延ばせないのか?」結愛(念話)「それが出来たら苦労してねぇって、業者側が次に都合よくなるのは2カ月以上先になるらしいから今のタイミングしか出来ないんだ。」守(念話)「そうか・・・、じゃあ俺に任せてくれよ。」結愛(念話)「どう言う事だよ、マンション経営は好美とピケルド支店長が独自に行っているんだろ?守に何が出来るんだよ。」 改めて恋人が熟睡しているのを確認した守は、自室で少し考え込んでから結愛を安心させる為に再び『念話』を飛ばした。守(念話)「確かに結愛が言う通りマンション自体の事は全く分からないけど、「それ以外」の方法なら何とかなるかも知れんぜ?」結愛(念話)「お・・・、おう。聞こうじゃねぇか。」 結愛は少しの間、守の作戦を聞いていた。結愛(念話)「お前さ・・・、それ簡単に
last updateLast Updated : 2026-02-16
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7. 「異世界ほのぼの日記3」68

-68 作戦決行とその代償- 無数の星達が眩く瞬く夜空の下でいつも通り出勤して来た好美は、夜勤用の出入口で目を丸くして立ち尽くしていた。好美「おはようございまー・・・、何で?何であんたがここにいんの?結愛。」 「関係者以外立入禁止」であるはずのこの場で結愛が腕を組みながら椅子に座っていたのだ、しかもいつものパンツスーツではなく好美達と同じつなぎ姿で。結愛「いや・・・、実はな・・・。」 結愛の言葉を遮るようにニコフが横から声をかけてきた。ニコフ「おはようございます、好美さん。実は数時間前に守から電話があったんですよ。」好美「えっ?!守が?!あっ、すいません。おはようございます。」 まさかの名前に挨拶を忘れかけていた好美、「挨拶も出来ない人間に仕事なんて出来やしない」と普段から自分で言っておきながらの失敗である。結愛「俺が守に頼んだんだよ、好美の仕事を1日体験してみたいって。」ニコフ「流石に自分でも天下の貝塚財閥の結愛社長には逆らえませんからね、それに王城にあるメーターはダンラルタにある貝塚電子工業製ですから。」 よく考えてみれば西洋風の王城で不自然な位に目立っているメーターが何故あるのか分からなかった。好美「あのデジタルメーターって結愛の所のやつだったんですね、そりゃあ先進的な物がある訳だ。」結愛「王様に頼まれてよ、「王城で働く人たちの作業環境を快適に保ちたい」って言うもんだから是非にとさせて貰ったんだ。実はそのメーターの点検を抜き打ちで俺がやっててな、それを兼ねて来たんだよ。」好美「成程、貝塚財閥が大切にしているのは信頼って事ね。」 それから時間が経過して0:00、つまり最初の見回りの時間が来た。ニコフ「そう言えば好美さん、今日は「お供え物」はどうされたんですか?」好美「今日はクォーツ神様が有休らしいので持って来て無いです。」ニコフ「しかし、王族の方々用に必要なのでは?」好美「光さんが持って行ったって聞いてますのでご安心を。」 神への供えと聞いて改めて異世界に来たという実感が湧いた結愛は2人の会話に興味津々だった様だ。結愛「「お供え物」って何の事だ?」好美「光さんの所のカレーよ、クォーツ神様や王族の方々も一晩寝かせたカレーにハマっちゃったみたいでさ。」結愛「へぇ・・・、意外と庶民的なんだな。」 メーターの点検も異常無
last updateLast Updated : 2026-02-16
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