All Chapters of (改訂版)夜勤族の妄想物語: Chapter 681 - Chapter 682

682 Chapters

7. 「異世界ほのぼの日記3」179

-179 兄- ランバルと名乗った未だに開店日を決める事が出来ない飲食店の店主は恋人達を店の中に招き入れて2人に冷たい水を1杯差し出した、汗が滲み出ている様子から暑い日が続くバルファイ王国からやって来た事を察したが故の行動だと思われる。ランバル「すみません、こんな物しか出せなくて。」 本人は「こんな物」と謙遜していたのだが全く使われていない綺麗なグラスに注がれていたとても冷たいその水はダンラルタ王国で最も高い山の天辺で店主が自ら汲んで来た拘りの湧水だそうだ、本人曰くこの水で作る料理や水割りにしたウイスキーは絶品らしい。守「いえ、俺達も突然やって来たのに有難うございます。開店準備でお忙しかったのではないですか?」 未だに開店出来ない理由を知らない守はきっと店主が1人で行っているが故に準備が追いついていないからだと推測していた、やはりテーブルやチェアは揃っているのでいつでも開店できるような気がしてならない。ただランバルの返答は意外な物だった。ランバル「いえ、全く忙しくはしていなかったんです。寧ろ暇で暇で仕方が無かったと言いますか。」 そこはやはり料理人らしく、拘りの食材がなかなか手に入らないので開店出来ないからなのだろうか。好美「じゃあ・・・、お料理が作れないからとかですか?絶対料理に入れたい具材が見つからないとか。」 好美の推測を聞いて店主は首を横に振った、では一体どういった理由なのだろうか。ランバル「そう言う訳でも無いんです、実際冷蔵庫には長期保存が可能な食材を多数揃えておりますのである程度の料理ならすぐにお出し出来るんです。」好美「では何で開店出来ないんですか?料理を出せるなら開けちゃえば良いのに。」 好美の言葉には「店を開けてくれ」と言うより「何でも良いから食わせてくれ」という意味が含まれている様に思われた、きっと空腹がピークに達して我慢が出来なくなってしまったのだろう。ランバル「私もそうしたいんです、しかしある理由がありまして・・・。」守「「ある理由」ですか・・・。」 ここまで引っ張ったとなるとよっぽど言いづらい理由なのだろうなと想像した守は少し気になりつつも店を後にすべきなのではと思い始めた、しかし飲食店のいち経営者である好美はランバルが店を開ける事が出来ない理由を聞きたくて仕方が無かった。と言うよりお腹が空き過ぎて仕方が無か
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7. 「異世界ほのぼの日記3」180

-180 力になれるか- やはり一国の王城で大臣をしているからか、もしくは過去のやらかしをナルリスから聞いていたからか、好美がロラーシュの事を知らない訳が無かった。きっと渚の屋台での修業の相談を受けていた1人だったからという理由が1番だと思われるが好美にとってはどれでも無かった様だ、好美が大臣の過去のやらかしを初めて知ったのはテレビのニュースでだった上に王城の者で会った事があるのはパン屋でひっそりと働く王族達だけであった。ランバル「ああ・・・、あのニュースですか・・・。あれが報道された時私も恥ずかしくて顔を赤くしちゃいましたよ、本当に情けなくて仕方ありませんでした。」 兄の黒歴史を滲む汗を拭いながら話す弟、ただ今聞きたいのはそんな事では無い。守「それで・・・、ロラーシュ大臣がこの店に来た時に何を言ったんです?」ランバル「ああ・・・、そうでしたね。ついつい忘れかけていましたよ。」 顔を赤くしながら頭を何度も下げる店主、どうやらこういった行動は癖だと言っても良い位によくやってしまうらしい。ランバル「私も小耳に挟んだだけの話だったんですが兄は王様から「暴徒の鱗」という拉麵屋の支店をこの国に出す為に修業をして来る様に命じられた様なんですね、ただその直後に何処からか私が店を出すと言う話を聞きつけて飛ぶ様に帰って来たんです。この店の開店を数日後に控えていたその時、そこのドアを勢いよく開けて私に言って来たんです。」 ランバルは店の出入口を指差しながら続きを語った。ランバル「「ランバル、良かったら洋食と拉麺を融合した店を出そう!!俺が今受けている修業が終わるまで店を開けずに待っててくれ!!絶対だぞ!!」とだけ私に告げてすぐに出て行きました、兄は昔から言い出したら聞かない人でしたから私も何も出来なくて今に至る訳なんです。」守「そうですか・・・、困ったもんですね・・・。好美、何とか出来ないか?」 その場で力になれそうなのは他でも無く好美だった、やはり優秀な起業家なうえに「暴徒の鱗」の経営者の1人だからだ。好美「私?うーん・・・、ちょっと考えてみないと・・・。」 流石に他店の、ましてや渚の経営する屋台の事に付け入るのは気が引けた、ただ話の流れが読めない店主はただただその場でポカンとしていた。ランバル「あの・・・、どう言う事です?」 好美はため息をつきながら
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