All Chapters of (改訂版)夜勤族の妄想物語: Chapter 681 - Chapter 690

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7. 「異世界ほのぼの日記3」179

-179 兄- ランバルと名乗った未だに開店日を決める事が出来ない飲食店の店主は恋人達を店の中に招き入れて2人に冷たい水を1杯差し出した、汗が滲み出ている様子から暑い日が続くバルファイ王国からやって来た事を察したが故の行動だと思われる。ランバル「すみません、こんな物しか出せなくて。」 本人は「こんな物」と謙遜していたのだが全く使われていない綺麗なグラスに注がれていたとても冷たいその水はダンラルタ王国で最も高い山の天辺で店主が自ら汲んで来た拘りの湧水だそうだ、本人曰くこの水で作る料理や水割りにしたウイスキーは絶品らしい。守「いえ、俺達も突然やって来たのに有難うございます。開店準備でお忙しかったのではないですか?」 未だに開店出来ない理由を知らない守はきっと店主が1人で行っているが故に準備が追いついていないからだと推測していた、やはりテーブルやチェアは揃っているのでいつでも開店できるような気がしてならない。ただランバルの返答は意外な物だった。ランバル「いえ、全く忙しくはしていなかったんです。寧ろ暇で暇で仕方が無かったと言いますか。」 そこはやはり料理人らしく、拘りの食材がなかなか手に入らないので開店出来ないからなのだろうか。好美「じゃあ・・・、お料理が作れないからとかですか?絶対料理に入れたい具材が見つからないとか。」 好美の推測を聞いて店主は首を横に振った、では一体どういった理由なのだろうか。ランバル「そう言う訳でも無いんです、実際冷蔵庫には長期保存が可能な食材を多数揃えておりますのである程度の料理ならすぐにお出し出来るんです。」好美「では何で開店出来ないんですか?料理を出せるなら開けちゃえば良いのに。」 好美の言葉には「店を開けてくれ」と言うより「何でも良いから食わせてくれ」という意味が含まれている様に思われた、きっと空腹がピークに達して我慢が出来なくなってしまったのだろう。ランバル「私もそうしたいんです、しかしある理由がありまして・・・。」守「「ある理由」ですか・・・。」 ここまで引っ張ったとなるとよっぽど言いづらい理由なのだろうなと想像した守は少し気になりつつも店を後にすべきなのではと思い始めた、しかし飲食店のいち経営者である好美はランバルが店を開ける事が出来ない理由を聞きたくて仕方が無かった。と言うよりお腹が空き過ぎて仕方が無か
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7. 「異世界ほのぼの日記3」180

-180 力になれるか- やはり一国の王城で大臣をしているからか、もしくは過去のやらかしをナルリスから聞いていたからか、好美がロラーシュの事を知らない訳が無かった。きっと渚の屋台での修業の相談を受けていた1人だったからという理由が1番だと思われるが好美にとってはどれでも無かった様だ、好美が大臣の過去のやらかしを初めて知ったのはテレビのニュースでだった上に王城の者で会った事があるのはパン屋でひっそりと働く王族達だけであった。ランバル「ああ・・・、あのニュースですか・・・。あれが報道された時私も恥ずかしくて顔を赤くしちゃいましたよ、本当に情けなくて仕方ありませんでした。」 兄の黒歴史を滲む汗を拭いながら話す弟、ただ今聞きたいのはそんな事では無い。守「それで・・・、ロラーシュ大臣がこの店に来た時に何を言ったんです?」ランバル「ああ・・・、そうでしたね。ついつい忘れかけていましたよ。」 顔を赤くしながら頭を何度も下げる店主、どうやらこういった行動は癖だと言っても良い位によくやってしまうらしい。ランバル「私も小耳に挟んだだけの話だったんですが兄は王様から「暴徒の鱗」という拉麵屋の支店をこの国に出す為に修業をして来る様に命じられた様なんですね、ただその直後に何処からか私が店を出すと言う話を聞きつけて飛ぶ様に帰って来たんです。この店の開店を数日後に控えていたその時、そこのドアを勢いよく開けて私に言って来たんです。」 ランバルは店の出入口を指差しながら続きを語った。ランバル「「ランバル、良かったら洋食と拉麺を融合した店を出そう!!俺が今受けている修業が終わるまで店を開けずに待っててくれ!!絶対だぞ!!」とだけ私に告げてすぐに出て行きました、兄は昔から言い出したら聞かない人でしたから私も何も出来なくて今に至る訳なんです。」守「そうですか・・・、困ったもんですね・・・。好美、何とか出来ないか?」 その場で力になれそうなのは他でも無く好美だった、やはり優秀な起業家なうえに「暴徒の鱗」の経営者の1人だからだ。好美「私?うーん・・・、ちょっと考えてみないと・・・。」 流石に他店の、ましてや渚の経営する屋台の事に付け入るのは気が引けた、ただ話の流れが読めない店主はただただその場でポカンとしていた。ランバル「あの・・・、どう言う事です?」 好美はため息をつきながら
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7. 「異世界ほのぼの日記3」181

-181 国王の性格と現状- 「やはりか」という言葉を頭に思い浮かべながら2人は店主の行動のおかしな点を指摘した、自分がやっとの思いで出そうとした店だと言うのにどうして兄の発言に合わせる必要があったのだろうか。守「あの・・・、どうしてロラーシュ大臣を待つ必要があると言うんです?」好美「そうですよ、この店の店主はランバルさんなんだからご自分で決めて開けてしまえば良いじゃないですか。」 確かにそうだ、洋食と拉麺のコラボを実現したいのなら店を開店させてから商品を考えてしまえばいい話だと思われるが。ランバル「それがですね・・・、自分が店主をやらないと意味が無くなる、王様に何を言われるか分からないと言われましてね。」好美「そんなの横暴ですよ、突然やってきて店の改装費用や調理器具等の手配は全てランバルさんがやったってのにいきなりやって来て自分が店主をやるだなんてふざけているにも程があります!!」 好美の言っている事は確かに正しい、しかし興奮しても話が前に進む訳では無いので一先ず守は恋人を制止する事にした。守「好美、落ち着けよ。今お前がどうこう言ったって仕方が無いだろう。それで・・・、どうしてその場でお兄さんに何も言わなかったんですか?」ランバル「言わなかった・・・、と言うより言えなかったんです。何分、自分の意見を言うだけ言ってすぐに出て行っちゃったんですから。」 おいおい守、さっきの店主の話をちゃんと聞いてなかったのかよと言いたいところだが今はやめておこう。1国の大臣により多くの者達が巻き込まれる予感がする重要な案件を話し合っているのだ、これは邪魔する訳にはいかない。好美「一先ずデカルトさんに話を通すのが先決なんじゃない?1番の言い出しっぺは他でも無いあの人なんだからさ。」ランバル「王様にそんなの言いづらいですよ、私はただのいち庶民なんですから。」守「しかしこのままだとロラーシュ大臣の思うつぼですよ、何とか手を打って貰うべきだと思います。」 善は急げと言わんばかりに好美はデカルトに『念話』を飛ばして聞いてみる事にした、そう言えばここは異世界だったなと言いたかったがよく考えてみれば2人に接点なんてあったのだろうか。好美「デカルトさんとは呑み友なのよ、パルライさんの紹介で一緒に呑む様になったの。」 どうやら「暴徒の鱗」の支店をダンラルタ王国に出すと
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7. 「異世界ほのぼの日記3」182

-182 何とかなるかな- 王族夫妻の口喧嘩(?)から数十分、やっとの思いで王宮にある部屋の掃除を終わらせたデカルトは滲み出ていた汗を拭いながら好美に『念話』を飛ばした。国王の様子からは本人の恐妻家っぽさが滲み出ていたので「鉱山下の大蜥蜴」にいた3人はため息をつくばかりであった。デカルト(念話)「す・・・、すみません・・・。流石に愛する奥様に逆らう訳には行きませんので。」 普段から「愛する奥様」だなんて言っていないのが何処の誰が聞いても分かってしまう、どう考えてもその場しのぎでの言動だという事が見て取れて仕方が無かった。プーラ(念話)「私がそんな言葉で許すとでも思ったの?本当は掃除なんてはなからやる気無かったくせに。」デカルト(念話)「いやあのね・・・・、プーラさん・・・。私だって国民の為に忙しく働いているんだからなかなか掃除なんて出来ないんですよ、その辺を考慮して頂かないと。」プーラ(念話)「あんたね・・・、今日は1日ほぼ予定なかったはずよね・・・。本来予定してた鉱山の視察だって延期になったって聞いたから今日は暇と思うけど。」デカルト(念話)「な・・・、何でそこまで・・・。」 どうやら王妃には全てお見通しの様だ、これでは下手な嘘なんかつけやしない。しかしプーラも鬼ではなかった、残りの12部屋の掃除もしっかりとこなしたので・・・。プーラ(念話)「でも良いわ、ちゃんとこの様に綺麗にしてくれたから許してあげる。」 ただ王様を許すと言っていた王妃の右手には割り箸等にガーゼをかぶせて輪ゴムをくくりつけた有名な便利道具がしっかりと握られていたが今は忘れておこう。プーラ(念話)「貴方、後でリビングにおいでなさいね。あ、好美さんでしたっけ?今からで宜しければうちの人へのご用事をどうぞ。」好美(念話)「あ・・・、有難うございます。王妃様・・・。」 改めてタオルで汗を拭いながら好美からの『念話』に対応するデカルト、やっと話が進む様なので俺も一安心だと思いたい。デカルト(念話)「大変申し訳ありません、好美さん。それでどの様なご用件でしょうか。」 好美はロラーシュ大臣とランバルの間にあった事について自分が話せるだけ話した、その話を聞いて発起人は頭を抱えていた。確かに原因のおおよそ半分を作ってしまったのは自分なので改めて考え直さなければならない。デカルト(
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7. 「異世界ほのぼの日記3」183

-183 仕方ない・・・- 恋人達は「あの人」、つまり渚が経営する屋台があると思われる場所へと向かう事にした。ネフェテルサ王国に残した仲間達に断る事無く卒業旅行に来ていると言うのに「赤鬼」に会って大丈夫なのだろうかと聞きたくなるが、それ所ではない事態が起こってしまっているので致し方が無い。1国の王までをも巻き込んでしまっているので守は事態に収拾を付けるのが最優先だと思っていたが、好美には別の理由があった。好美「もう!!結局水だけで何も食べれて無いじゃない!!」 そう、空腹が限界にまで達していたのである。これ以上この大食いの「鬼」を不機嫌にする訳にはいかないという危機を感じた守は車(カペン)を走らせようとしたが、何故かピクリと動こうともしなかった。別にクラッチ動作に失敗してエンストを起こしている訳でも無い、正直言って守は訳が分からなくなっていた。好美「おう、どうしたってんだよ。」カペン「守はん、何をしようと考えているか大体想像が付きますけどその必要は無さそうでっせ、店の中での会話が丸聞こえでしたわ。」守「お前・・・、地獄耳かよ!!」 正直あの軽自動車の何処に耳があるのかこちらが聞きたい位だ。カペン「ほら・・・、匂ってきまへんか?芳しきスープの香りが・・・。」 敢えて聞くが、あの軽自動車の何処に鼻があるのだろうか。守・好美「スープの香り?」 そう言うと守と好美は社外へと出てそこら辺の匂いを嗅いでみた、山中の美味い空気に段々とスープの香りが混じり出して来た。好美「本当だ・・・、「暴徒の鱗」のスープの香りがする!!」 ピューアの手伝い等で店に出ている時は嫌と言う位に嗅いでいるスープの香りが今は幸せを呼んでいるように感じた好美は屋外でずっと腹を摩っていた、その光景を見た守は「助かった」と言わんばかりにしゃがみ込んだ。そんな中、2人を見かけた渚はロラーシュに頼んで「鉱山下の大蜥蜴」の駐車場に屋台を止める事にした。「これも修業の一環」と言って最近は大臣に運転をさせているらしいが、どう見ても渚が楽をしたがっている様にしか思えない。一先ずカペンの近くで降車した渚は2人のいる方に早歩きで向かった。渚「あんた達!!こんな所にいたのかい!!皆何の連絡も来ないから心配しているじゃないか、電話も『念話』も、それに携帯にメッセージを送っても通じないからネフェテルサで
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7. 「異世界ほのぼの日記3」184

-184 習わしを守る為- 突如現れた国王(コッカトリス)は地上に降り立ってすぐに『人化』し、転生者達が見慣れた男性の姿へと変身した。ただつい先程まで部屋の掃除を行っていたせいか、動きやすい恰好としてピューアと同じ小豆色のジャージを着ていた。何となくだが以前にも見た様な件があった様な気がするのは俺だけだろうか、確か前回は「赤鬼(渚)」ではなく「紫武者(真希子)」だったか。渚「あんたね・・・、一応王様なんだから外に出る前には着替えたらどうなんだい。」デカルト「すみません、王城の者がご迷惑をお掛けしていると聞いたので急いで行かなきゃと思ってこのまま来てしまいました。」 何よりも国民の事を大切に想うデカルトの信念の強さが故の行動に頭が上がらなかった3人、ただそんな中でも国王が来たにも関わらずにずっと読書に耽っている大臣の方に全員が視線を向けた。デカルト「ロラーシュ、またお前は国民の方々にご迷惑をお掛けして申し訳ないと思わないのか。」 今頃になってやっと王が来た事に気付いたロラーシュ、よっぽど好きな本を読んでいたのか、それとも仕事なんてくそくらえと思ってしまっているのかと皆頭を抱えるばかりであった。ロラーシュ「国王様、どうしてこの様な場所に?!しかもその様ななりで!!」 飽くまで白を切るロラーシュ、しかし国王の事を決して舐めてはいけない。デカルト「好美さん達から聞いたぞ、弟さんがこれから開こうとしている洋食屋の開店をお前だけの都合で遅らせている上に店主としての権限を奪おうとしただと?!私はその様な事を命令した覚えはない、すぐに謝罪して開店の準備を手伝うのだ!!」ロラーシュ「し・・・、しかし王様・・・。恐れながら申し上げます、私はこちらの渚さんの下での修業の真っ最中ですし、新しく店を造るのは流石に景観等の観点からまずいかと・・・。」 デカルトはロラーシュをより強く睨みつけた。デカルト「何だ、私に口答えをするのか。」ロラーシュ「いえ、とんでもないです!!申し訳ございません!!」 王の叱責により深く頭を下げた大臣の様子を見たデカルトは転生者達に声をかけた、その優しい口調からは王の腰の低さが伺えた。デカルト「申し訳ありません、本人もこの通り反省していますのでお許し頂けませんか?私からもお願い致します。」 デカルトは3人に向かって深々と頭を下げた、し
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7. 「異世界ほのぼの日記3」185

-185 店には着いたけど・・・- ダンラルタ王国にて連なる山々を眺めながら国王の背で笑顔を見せる好美は美しい景色によりすっかり空腹を忘れてしまっていた、これは台風が来かねない位の事態と思われたが今はそれ所ではない。しかし、2人共に(?)今から向かう目的地における問題の当事者では無いのでゆったりとした空の旅を楽しみながらずっと笑い合っていた。ただ転生者達、いや住民達にとっての貴重な経験は長くは続かなかった。守「王様、こちらです!!非常に申し上げづらいのですがずっとグルグルと回ってないで降りて来て頂けませんか?」 いつの間にか目的地についていた事に気付いていないフリをしていたデカルトは後ろを追う守達が来るまで好美に特別サービスを行っていた、どうやら王城で延々と家事をこなしていた為に外で遊びたかった様である。デカルト「すみません、お気遣い感謝致します。すぐに降り・・・、へ?」 突如好美に背中を数回タップされた国王は好美へ耳を貸す事にした。好美(小声)「あの・・・、敢えてずっと旋回を続けて頂けませんか?もう少しだけ遊びません?」デカルト(小声)「貴女も悪いお方ですね、彼氏さんを無視しちゃって大丈夫なんですか?」好美(小声)「折角の旅行なんでもう少しだけ楽しみたくて、駄目ですか?」 好美の質問に優しく微笑みながら返答したデカルト。デカルト(小声)「ハハハ・・・、好美さんが良いなら私は構いませんよ。それにしても折角のご旅行中に私共の大臣がご迷惑をお掛けして申し訳ありません、お詫びと言ってはなんですがサービスさせて頂きますね。」好美(小声)「私自身は大丈夫です、ランバルさんには悪いですけどお陰でそれなりに楽しませて貰っていますので。」 そう言うと速度を上げて空中を旋回するデカルト、何処からどう見ても好美の悪戯心による行動だという事が分かる。地上から2人の様子を見ていた守はため息をつきながら好美に『念話』を飛ばした、元の世界にいた頃と合わせたらこういった放置プレイは何度目だっただろうか。守(念話)「好美、勘弁してくれよ・・・。それにその人国王様だろ?大丈夫なのか?」好美(念話)「良いじゃん別に、本人が「良い」って言ってくれたんだから。」守(念話)「だからって他の人を待たせたら駄目だろ、特に渚さんに変なイメージを持たれたらまずくねぇか?」 時すでに
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7. 「異世界ほのぼの日記3」186

-186 普段優しいコッカトリスは怒ると怖い- 好美にこれ以上飲まれてたまるかと言わんばかりに焦った様子で手に持っていたコーラを一気に口にした守は国王の前だという事にも関わらず大きなゲップをしてしましった、第三者として様子を見ているだけの俺からすれば原因は好美にあるのか守にあるのかが分からない。しかし仲睦まじい恋人達の様子を見ていたデカルトは好美を乗せて地上に降り立った後にただただ笑うだけだったが顔が引きつっていない事を願うばかりであった。守「王様、大変失礼致しました。申し訳ありません。」 頭を深々と下げて謝る守、それに対して腰の低さに定評がある国王は全てを笑って許してくれた様だ。デカルト「ハハハ・・・、楽しそうで何よりじゃないですか。私も学生時代に妻と付き合っていた頃の事を思い出してしまいましたよ。」 デカルト達の学生時代が何年前の話なのかは全くもって想像がつきそうにも無かったが今はハッキリ言ってどうでも良い話だ、と言うよりあんたらここには遊びに来た訳じゃ無いだろう?守「分かってるよ、好美がいけないんだぞ。ずっと王様の背に乗って遊んでいたから。」デカルト「まぁまぁ守さん、良いじゃないですか。誰だって何もかもを忘れて無邪気に楽しみたい時だってあるはずです、今回は私の顔に免じて許してあげて頂けませんか?」守「王様がそう仰るなら・・・。」 致し方なく好美を許した守、でも心中はずっともやもやしているままだった。デカルト「一先ず入りましょう、このままだと大臣の弟さんに迷惑をかけるだけですから。」 店に何の用事も無い訳では無いがこのままだとただの迷惑駐車だ、早く店に入った方が賢明だと皆が思うだろう。好美「分かったよ・・・、早くこの問題を解決して旅行に戻りたいもん。」 ビジネストークをしている時が多いので2人がまだ卒業旅行の最中だった事をついつい忘れてしまっていた俺、作者からすれば恋人達にはもっとほのぼのとした異世界ライフを楽しんで欲しいのだがそうは問屋が卸さないらしい。 そんな中、店の中からずっと様子を伺っていたランバルは店にも入らずにずっと遊んでいる者達にしびれを切らして外に出て来た。ランバル「あの・・・、うちの店の前でずっと何をされているんですか?」デカルト「すみません、本当はすぐにお店の中に入ろうと思っていたのですがついつい楽しくなって
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7. 「異世界ほのぼの日記3」187

-187 拘っているが故に- 大臣の無責任な行動と発言に怒りがピークに達した国王はロラーシュを自宅謹慎処分にしようとしたがそれは流石に渚が許さなかった、屋台で修業をしている時のロラーシュの表情を一番間近で見ていた店主はぐんぐんと伸びる本人の実力を認めていたし買っていた。渚「待っておくれ、国王様の気持ちは分かるけど私はどうなるんだい。もうすぐ自分の店を持てるまでの所までやっと来れたんだから最後までやらせてあげてくれないかい?」デカルト「渚さん、これは王城内での話なんです。申し訳ありませんがもう少々お待ち頂けませんか。」 大臣に対する怒りを露わにしつつもお世話になっている渚への敬意を忘れない国王、やはり何よりも国民を大切にしたいという信念が垣間見える。ランバル「あの・・・、私が聞いて良いのか分かりませんが兄のお店はどうされるおつもりなんですか?」 これに関してはロラーシュ本人も知らなかった様だ、正直腹が立って仕方が無いがそれが故の今回の行動だと思うと納得がいく。デカルト「こうなってしまっては仕方がありませんね・・・。」 国王が深くため息をついて落ち着きを取り戻して飲み水を求めたので素直に従うランバル、今自分に出来る事はきっとこれしかないと言わんばかりの様子と言った所か。デカルト「ふぅ~・・・、ありがとうございます。さて、本題に入りましょう。確かにロラーシュには拉麵屋の修業をして来る様に申し上げたのは他でも無く私であります、しかしこんなに早く事が進んでしまうと思いませんでしたので新店の建設を未だ行っていなかったのです。実は王城の脇に随分前から使っていなかった物置代わりの平屋があるのですがそちらを改装して拉麵屋にしようと考えていたんです、しかし拉麵屋の修業は困難な物だとお伺いしておりましたのでまだ建設業者を呼んでいなかったのです。それが故に店の完成予定も未定でしたのでしびれを切らしたロラーシュの下に弟さんのお店の情報が入って今回の騒動になってしまった様です、本当に申し訳ございません。」 改めて水を1口飲んだ後に深々と頭を下げる国王に物怖じしてしまう洋食屋の店主、まさか自分の夢だった店の開店が本当に国王を巻き込んでしまう騒動に発展してしまうとは思いもしなかった。デカルト「あの・・・、恐れ入りますがお店の従業員は採用されているんですか?」 確かに店を開
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7. 「異世界ほのぼの日記3」188

-188 大丈夫?- 改めて食材リストを睨みつける渚はあまりにも高額だった為に再び震えていた、これだと今日の経費を全部使うどころか数日分の売り上げを返上しても払える訳が無い。渚「あんたね、うちは見ての通り屋台の拉麺屋だよ。こんな大金払える訳が無いじゃ無いか、いくら後で返金があるって分かっていても買い出しになんて怖くて行けないよ。」 確かに渚が言っている事は正論ではあるが転生者達は元から1京円の資産を与えられているはずなので問題無いがやはりいち経営者としてしっかりとした話し合いをすべきだと簡単に引く訳に行かない様だ、きっと王城からの信用を得て売り上げのアップを見込んでいるのだろう。デカルト「では予算を王城の方から先に出しておきましょう、渚さんは後から御釣りと領収証を渡してくれればそれでいいですので。」 冷静に考えていればデカルトの言う通りだ、しかしその方法だと王城の使用人を買い出しに出せば良いだけなので渚が良く必要性は皆無となる。ただこれは王城と屋台の両方が絡んだ話なので双方でしっかりと話しをつけるべきだと言えるし、俺としては全ての責任者をロラーシュにするべきだと思うのだが。渚「ロラーシュを預かる身とすればやはり王城からの信頼にちゃんと答えないといけないじゃないか、私だって1人の経営者である前に人間なんだからね。」デカルト「すみませんね、ではこちらのお金でお願いします。」 ただ屋台に予算が無いのは事実だ、デカルトの言う通りに王城(と言うよりデカルトのポケットマネー)から予算を受け取って買い出しに行く事にしたが実はそれ以上の問題が浮上していた。 長々とした国道を進む中、渚はロラーシュの運転する軽バンの助手席で渚は1人頭を抱えていた。渚「参ったね・・・、買い出しに行くったってもこんな高級食材を扱う店なんて何処にあるってんだい。ただでさえ店の無いダンラルタ王国だってのにどうすれば・・・。」 そんな店主に運転しながらも横から小声で話しかける大臣。ロラーシュ「あの・・・、今はバルファイ王国なんですけど・・・。」渚「あんたは余計な事を言ってんじゃ無いよ!!」 ただでさえイラつく渚、そこに一言告げるのは火に油を注ぐ様な物だと思われるのだが渚は深呼吸して冷静になった後に腕組みしながら考えていた。渚「あんた、今さっき「バルファイ王国」って言ってなかったか
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