Lahat ng Kabanata ng ザ・ラストゲーム・オブ・ 辻女ヴァンパイアーズ: Kabanata 81 - Kabanata 83

83 Kabanata

11-8.レイカはメンバのためにヒビキカリンと共闘する

 背中がボロボロになったニットシャツとお尻のとこ血だらけになったデニムの短パンは、ゴミ箱行き。どっちもお気に入りだったのに。  血はウチのでないよ。ウチは、カーミラさんに背中引っ掻かれたけど、ミミズバレですんだ。  カリンが血は転んだとき付いたんじゃないかって。掌とか膝とかにべっとりついてたから。靴にくっついてて持ってきちゃった葉っぱにも血がたくさんついてたし。 セイラ、嫌な顔しないでシャワー使わせてくれた。パジャマもありがとね。   ウチは疲れちゃって、セイラのベット借りてすぐにでも落ちそうになってたら、 「映ってない。やっぱり」 「映らないの? もしかして」 「ドライブレコーダーにも映ってないし」 「ヘッドライトで明るかったもんね。暗さのせいじゃないね」 「ぶつかったのは事実。車の前面ぼこぼこだった」 「新車なのにね」 「ツライよ。まだローン全然返してない」 「拾ったカメラは、ずっとあの場面映してて役に立たない」 「どうして映らないのかな」 「鏡に映らないから、CMOSやCCDにも反応しないのかも」 「試したことなかったね。シオネたちで」 「セイラ、そんな……」 「エビデンスとるのも大変か」 「システムテストしてるわけじゃ」 「ごめんね。つい……」 「ともかく、今回はレイカに助けられた」 「ホント、セイラたちだけなら二人とも死んでた」  次の朝、「スレッター」のトレンドで「強制退会処分」ってのがトップになってて、ソースに、 「重大な規約違反が発覚したため、以下のユーザーを強制退会処分、PTを強制解散処置にいたしました。以降当該情報にアクセスすることはできなくなります」  ってあった。昨晩、実況してたPTも含まれてた。
last updateHuling Na-update : 2025-05-11
Magbasa pa

12-1.ヒビキはゲームにどっぷりはまる

 気に入ってたけどモフモフのシートカバーはシラベの血がべっとりついてたからゴミ箱行き。いつかこの車のインテリア総とっかえしよう。昨晩はマジで危なかったな。レイカのおかげで助かったけど、逆にレイカがこれからどんなになるのか、あたしたちで本当に何とかできるのか不安になる。でも、これはあたしがトール道。これを乗り越えなければ目的は果たせない。 昨晩青墓で一人で偵察に出て、誰もいないはずの受付にジャガーが停まってるの見た時はすぐにでも戻ろうかと思った。でも、会長が肩からボールケースを3つも掛けて車から出て来たから茂みに隠れて様子を伺うことにした。 しばらくすると森の暗闇から、緩慢な動作のたくさんの蛭人間が現れて会長の周りを遠巻きにして集まった。その中の何匹かは、あたしのいた茂みの横をすり抜けて行った奴らだった。ずっと後ろにいやな気配を感じていたんだけど気のせいにしてスルーしてた。危なかった。 蛭人間って、辻沢の風景に自然と溶け込んでいて、そこに居るのにいないような、目の端に捉えているのに気づかないような存在なのかもしれない。昨日の夜は狂暴化して襲って来たけど、突然そうなったんじゃなくて、ずっとそうやって暗闇から辻沢の生活を脅かしてたんじゃないかと思う。 一人夜道を歩いているとき付けられてる気がしたとか、暗い田んぼの中で何かが蠢いたとか、森を車で走るとき木々の間に何かが佇んいる気がするとか。あたしたちは何も気づかぬふりをして、何も見てない体で生活してた。それが言い知れない不安の正体だなんて思いもしないで。 それで会長はどうしたかっていうと、そいつらをいやらしい目でねめつけながら、ボールケースの中から何かを取り出して蛭人間に与えだした。蛭人間たちは猛烈な勢いでそれに群がり貪り食った。蛭人間がたてる気味の悪い音のせいで吐き気がしてきて、あたしは急いで車に戻ったけど、あれは確かに人の生首だった。 今朝はココロの家の駐車場から会長の見張り。この地区、今日燃えるゴミの日なのかな。カラスがうるさい。 カカカ。コァコゥァ。アーアーアー。カカ。コゥァ。アーって、何か喋ってるみたいな鳴き声。 ここからまっすぐのところに会長の家が見える。垣根の中は家族が誰も住まなくなったココ
last updateHuling Na-update : 2025-05-12
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12-2.ヒビキはゲームにどっぷりはまる

 トリマ、前進。靴のままでお邪魔しまーす。血の跡、階段からか。上がる? 上、真っ暗だな。電気点く。あんまりそこら触らないようにしてっと。会長が妓鬼狩りをしてたとしたら、ここで出るのは人間のツレに決まってる。対人用の武器買っとけばよかった。とりあえず車にあったの掴んで持ってきたけど意味あったかな? 水平リーベ棒。 血の跡は、あの左の部屋まで続いてる。音した? 気のせい? ドア半開きだ。部屋の中、暗くて分からない。誰か寝てる。夏なのに掛け布団? 背後に気配。すごく巨大な何か。そして、猛烈な古本屋さんの匂い。「ようこそ、カレー☆パンマン」(イケボ&重低音。以下同じ) 振り向くとそこにいたのは金色の眼をして真っ赤な口から銀色の牙を剥き出しにした怪物。これがツレなの? どう見てもヴァンパイアなんだけど。 終わった、あたしの人生。って訳にはいかない。あたしがいないとココロが寂しがる。必殺! 裏拳水平リーベ棒。痛たたた。手首つかまれた。ひねっちゃ痛いって。すっごい力。敵わない。乙女ってやっぱり非力。「怖がることはない。お前には危害を加えない」 手、放してくれた。ナンデ?「油断させておいて、血を吸う気?」「私にはお前の血など必要ない」「血に飢えた怪物なのでは?」「ああ、われわれはヴァンパイアだから常に血に飢えている。でもそれはお前たちも同じだよ。見なさい、これを」 そいつが布団を剥ぐと中に横たわっていたのは首のない体だった。合掌した手を胸に載せ、浴衣の帯を前にして結んである。体つきから女性? 枕と敷布団が赤黒く染まってる。でも、何故だかグロく見えない。傷口が見えないから? 人形のようだから? もっと近くで見ようと身を乗り出したら、そいつがそっと布団をかぶせ直した。いつの間にかそいつは黒縁メガネのおじさんになってた。男? 辻沢のヴァンパイアなのに?「あたしの友だちはあなたの仲間に殺されの」「そうか、それはすまなかった。そういうことがあるから、われわれはいつまでも安心して寝られない」「それはこっちの台詞」「そうだな。失言だった」「さっきの男がこれを?」「そうだ。私が昨晩、留守にし
last updateHuling Na-update : 2025-05-13
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