アーサー....無事に過ごしているのだろうか?まだ戻らぬ優しい夫を切ない思いで待ちわびているエリンシア「ママ〜」 小さな我が子ティナがエリンシアに抱きつく愛らしい我が子ティナ、赤毛のアーサーと同じ髪色の娘 彼と同じ赤い髪を撫でて、抱きしめるエリンシア受け取った手紙には黒の国で過ごしいる様子が綴られ、どのように戦争に参加しているかは詳しくは伏 せられていた。アーサーは黒の王女ティンタル 今は巨人族の王に従い 戦士、間者....スパイとなった彼女に出会った事も 手紙の一文には書かれている。ティ......王女様 懐かしい思い出の中の少女大きくなり、再会した時の記憶を無くし無表情で 粗末な衣を着た、あの時の姿あの美貌の王妃に酷似した美少女ティンタル王女様.....片眼の黒の王様、私には優しかった王妃様私を花嫁、妻に迎えたいと言ったリュース公 不思議な美しい彼と娘のアルテイシア姫もし、もし黒の王都陥落前にリュース公の城に私と黒の王女ティンタルが行っていたら...私達の運命はかなり、変わっただろう◇ ◇ ◇リュース公と共に戦っているはずの 亡国の王子アーシュラン王子ティンタル王女の異母兄で彼女の初恋の相手愛した異母兄と王女ティンタル姫は 今は敵として戦っている初恋の異母兄アーシュランに仲良しの親友アルテイシア姫と剣を交える日が来るのだろうか?なんて残酷な運命…。エリンシアの瞳からは大粒の涙が溢れ落ちる。「ママ?」心配そうに小さな手を伸ばす 幼い娘のティナ大丈夫よ、私のティナ 心の中で呟き また、幼い我が子ティナを抱きしめる。ああ、アーサー貴方に会いたい
Terakhir Diperbarui : 2025-06-26 Baca selengkapnya