Semua Bab 羽琴の姫君…羽琴をつま弾く哀しき姫の願いと流転する悲劇の果て2: Bab 51 - Bab 53

53 Bab

第51話 ティンタルと蒸し風呂、サウナでの会話

ティンタルと家にある蒸し風呂、サウナに入るエリンシアティンタル王女の肌あの白磁の滑らかで美しい白い肌に彫られた残酷な文様の入れ墨に、息を飲み、気が遠くなりかけた。「奴らは私を下僕にする為に彫ったわ、片方の胸の上まで、心臓の上に…とても辛かったわ」「生憎、私を抱く事だけは…私の魔法が暴走するから出来ないけど」熱源に時折、水をかけて、木の椅子に並んで座り、エリンシアは娘のティナを膝に乗せ抱き締めている冷めた表情で淡々とティンタルは入れ墨の事を話すのだった。「黒の国へ潜入してたわ…兄様は王として活躍していた」「ただ一人を救う為に、黒の国を裏切り、滅亡に導いた白の国まで救うなんて、英雄ね」其れは…どうゆう意味なのだろうか?すぐには、その理由の話を黒の王女であるティンタルはしなかった。「…熱源の薪にしても、火の魔法石にしても高価だったり、時に入手が大変でしょう」微かに微笑して、ティンタルは手をかざすと幾つかの火の魔法石を生みだす「炎の魔法なら、得意だから…まあ、永続的なものでなく、消耗品ね」「私も巨人族の王達にとっては都合の良い駒で消耗品」ティンタルの手をそっと握り、見つめるエリンシア もう片方の手は小さな我が子ティナが自分の膝から滑り落ちないように軽くティナの身体を抑えていたのだった。「あ〜赤くて綺麗、ティン様の赤い瞳と同じ」小さなティナが笑いながら言うエリンシアの膝に座るティナにティンタルは微笑してから、そっと頭を無でた。「やはり、暖かくて、心地よいわ雪は美しいけど、寒さがこたえるから、エリンシアも無理しないでね」ティンタルの言葉に微笑みながら、頷くエリンシアそっと膝からティナを降ろすとドアを開け、冷やして置いていた甘いレモン水が入っている壺とカップを蒸し風呂の中にカップに注ぎ、ティンタルに手渡すエリンシア 勿論、小さなティナに自分にもレモン水をそれぞれカップに「冷やしたレモン水ね、美味しいわ」
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-07-18
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第52話 唯一人の為に救われた白の国

ティンタルの話は驚愕するものだった。「黒の王アーシュランは、兄様は、ただ一人を救いたいが為に恋した一人の白の姫、エイル、エル卜ニア姫…その為だけに白の国を救ったわ」え?今、なんとティンタル王女は言ったのだ?エイル、エルトニア?私の産んた、恋人との忘れ形見?  ティンタルは言葉を続ける。「アーシュラン兄様、黒の王であるアーシュラン兄様が子供時代、白の国の人質の時代にエイルと親しくなって恋したみたい」「でも…でもね」ティンタル王女「当然、黒の王国を滅亡に導いた白の王国には皆は悪感情しか無い何より、二千年近く戦ってきた敵同士の仇(かたき)よ」「皆を説き伏せ、合意を得られぬらまま、白の王都を取り囲んでいた巨人族の大群、軍勢を蹴散らした」 「まあ、黒の大貴族リュース公は、白の王族達の血を引き、長い間、和平の為に尽力してきたのだけど」「それにリュース公もアルティシア姫もエリンシアが大好きで…」「エイルがエリンシアの血縁と知り、それは可愛がっているわ」「アルティシアは実の姉妹のような、仲が良い妹扱い」「大使と婚約者の名目でエイルは黒の国に居るわ」「何でも、両性のエイルは最初王子として、従妹のレリヤ姫と婚約してたらしいけどね、無理やり恩着せがましく、兄様が黒の国に連れ去ったらしくて」「天然で明るく、屈託のない性格に愛らしい姿のエイル」「アーシュラン兄様は料理が趣味なので、自分の専用のキッチンがあるのだけど」「私が、黒の王宮に女官として潜入してたら、アーシュラン兄様のキッチンをエイルは料理しょうとして、爆破させたみたい」え…?た、確かに料理は…それから勉強も不得意で、エイル、あの子は…何故、キッチンが爆発?「ああ、黒の国の言語はアーシュラン兄様がみっちり、叩き込んだらしいわ」「料理の腕前も最悪ね、お腹を下す者達が続出よ」ティナを抱き締める自分の手が震える…エイルには料理は…教えられなかった勉強も…得意は釣りとか木登り、楽器は少し扱えたのだけどティナには、料理などはしっかり教えなくては!「食事の準備をしなくてはね、エリンシア、白と黒の国の食材がまた、手に入ったわ夕方にはアーサーもご帰還よ」頷くエリンシアでも、あの子がエイルがあの時に見た黒の王子と…なんて運命の巡り合わせなのかしら?あ、そう言えば、誰かが…そんな先代の
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-07-20
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第53話 小さな肖像画と記憶

「お土産があるの、小さな肖像画」ティンタルがそう言って手渡した小さな肖像画◇ ◇ ◇あの晩 先の黒の王・金の瞳をした竜の王 私を抱いた王は言った夢うつつの中で聞いた・・あの言葉「そなたの実の子供・・エイル、エルトニアはとても面白い運命をたどる 息子のアーシュランと深く結ばれる運命とはな」とうの昔にエリンシアに触れて、 エリンシアの過去を そしてエイル、エルトニアの未来を 過去見の力と先読みの力を持った あの方は そう言った◇ ◇ ◇「ああ、エイルとアルテイシアはとても仲が良いそうよエイルがアルテイシアの為に  リュートを弾いてあげたり アルテイシアはよく黒の王宮を訪ねたり 少し前に 自分の湖畔にある城にエイルやリアンを招いて宴をしたそうよアルテイシアは アーシュラン兄様の事は諦めてないらしくて 第二王妃の座を狙ってるみたい、噂話だけど」 首をすくめるアムネジア◇ ◇ ◇「そちらの絵は今のアーシュラン兄様とエイル・エルトニアにアルテイシアよ」三人の人物の絵若い男性が左側に立っていて 真ん中に置かれたソフアに二人のまだ17,8歳の娘が仲良く座っていた。長いウエーブのかかった金の髪 ストレートの長い耳元の辺りで左右の横の髪を少し切っている黒髪の少女金の髪の少女は長いウエーブのかかった髪をポニーテールにして 大きな瞳青と金に近い茶色のオッドアイの美しい少女 白を基調とした 裾の短い服を着ている・・胸元には 大きな金の飾り 裾には 金ラインの裾飾りこれがエイル・・エルトニアなのね涙ぐむエリンシア長い黒髪の少女は あのアルテイア姫アーモンド型の大きく少し吊り上がった瞳 淡い緑色の刺繍の入った 裾の短い服 大きめの胸元には少し開いて見えて 金のエメラルドの宝石の入ったネックレス◇ ◇ ◇左の人物 黒髪の青年 吊り上がった瞳 精悍な顔立ちあの不思議な焔の瞳・・王女テインタルと同じもの黒髪は肩より少し長い髪を紐で縛っている 金の輪を 頭に被り 金の縁取りをされた黒い服を身につけ   肩に深紅のローブを斜めにかけて その深紅のローブに細長い金模様のライン状のものがついている腰には同じく深紅の布でベルト代わりに縛っている。彼女二人を守るようにソフアの傍近くに立っていたのだった。◇ ◇ ◇そし
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-07-21
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