ティンタルと家にある蒸し風呂、サウナに入るエリンシアティンタル王女の肌あの白磁の滑らかで美しい白い肌に彫られた残酷な文様の入れ墨に、息を飲み、気が遠くなりかけた。「奴らは私を下僕にする為に彫ったわ、片方の胸の上まで、心臓の上に…とても辛かったわ」「生憎、私を抱く事だけは…私の魔法が暴走するから出来ないけど」熱源に時折、水をかけて、木の椅子に並んで座り、エリンシアは娘のティナを膝に乗せ抱き締めている冷めた表情で淡々とティンタルは入れ墨の事を話すのだった。「黒の国へ潜入してたわ…兄様は王として活躍していた」「ただ一人を救う為に、黒の国を裏切り、滅亡に導いた白の国まで救うなんて、英雄ね」其れは…どうゆう意味なのだろうか?すぐには、その理由の話を黒の王女であるティンタルはしなかった。「…熱源の薪にしても、火の魔法石にしても高価だったり、時に入手が大変でしょう」微かに微笑して、ティンタルは手をかざすと幾つかの火の魔法石を生みだす「炎の魔法なら、得意だから…まあ、永続的なものでなく、消耗品ね」「私も巨人族の王達にとっては都合の良い駒で消耗品」ティンタルの手をそっと握り、見つめるエリンシア もう片方の手は小さな我が子ティナが自分の膝から滑り落ちないように軽くティナの身体を抑えていたのだった。「あ〜赤くて綺麗、ティン様の赤い瞳と同じ」小さなティナが笑いながら言うエリンシアの膝に座るティナにティンタルは微笑してから、そっと頭を無でた。「やはり、暖かくて、心地よいわ雪は美しいけど、寒さがこたえるから、エリンシアも無理しないでね」ティンタルの言葉に微笑みながら、頷くエリンシアそっと膝からティナを降ろすとドアを開け、冷やして置いていた甘いレモン水が入っている壺とカップを蒸し風呂の中にカップに注ぎ、ティンタルに手渡すエリンシア 勿論、小さなティナに自分にもレモン水をそれぞれカップに「冷やしたレモン水ね、美味しいわ」
Terakhir Diperbarui : 2025-07-18 Baca selengkapnya