ねえさまが戻ってきましたわ。数日ぶりに会いましたが、なんだか前より凛々しくなっている感じがします。もう気分はウキウキです。「マリーはすごく機嫌がいいのぅ。 何かいいことでもあったのかのぅ」ねえさまが私の顔を見て笑みを浮かべています。「それはもうねえさまが戻ってきていただけたことが嬉しくて嬉しくて……」自然と顔が綻んでしまいますわ。そんな浮かれた気持ちのまま宿に着きましたわ。宿に着くなり、アグリがねえさまに対して「一体何があったんだ、ゾルダ。 この7日間、全然反応もなくて…… 心配したんだぞ」と問い詰めるように話をし始めましたわ。「『案ずるな』と残していったわ! そこまで心配せずとも、この通りピンピンしておるわ」「いや、そういうことじゃなくてさ…… 結果的に問題なさそうなのは良かったけど、それはそれ。 封印の仕掛け人でもあるアスビモに会った後だから、何か変化があったんじゃないかと……」アグリはアスビモが何かをしていったから、ねえさまが剣から出れなくなったと思っていたようですね。「アスビモとやらが何かする暇はなかったはずじゃ。 今回はたぶん魔力の使い過ぎじゃ。 以前も有ったであろう。 最近、どんどん力が以前に近づいていく感じがしていてのぅ。 あれぐらい力を使っても問題なかろうと思っていたのじゃが…… ちぃっと見誤ったわ。 アスビモとやらのおかげで、ワシもイライラしておったからのぅ。 それだけじゃ。 それ以上でもそれ以下でもないのぅ」なんだかいつもよりいっぱい喋るねえさま。慌てているようにも感じますが、それだけ我を忘れていたのでしょうね。「本当にそれだけか? アスビモのやつ、いやらしそうな感じがするから、いろいろと仕掛けしてありそうなんだけどな」アグリは疑わしそうにねえさまを見ています。「そ……そんなことはないぞ。 封印の仕組みはまだよくわからんが、そう小難しいことはないと思うのぅ」ねえさまはアグリから目を反らして天井の方を見ながらそう答えました。「ふーん。 ならいいんだけど……」まだちょっと疑わしいと思っているのかアグリはねえさまを横目で見ながら言いましたわ。「それなら、今回みたいなことは困るから! 今後魔力使い過ぎないように!」と、ねえさまに対して、説教を言いはじめました。「止めら
ปรับปรุงล่าสุด : 2025-05-19 อ่านเพิ่มเติม