Semua Bab 人生の続きは異世界で~交換スキルの代償は金銭NG!?~: Bab 151 - Bab 160

181 Bab

第151話 属性の鑑定

ダンジョンから戻った後は前回と同じ部屋での休息が許された。 戻ってこれた安堵感からかやはりその日もすぐに眠ってしまい、翌朝は再び食堂で朝食をご馳走になっていると、そこにミアがやってきた。「おはよう~昨日はお疲れ様」 「あぁ、おはよう。昨日は結構辛そうだったけど、もう大丈夫なのか?」 「うん。一晩休んだらすっかり良くなったよ。むしろ調子が良いくらい」ミアはそう言って胸を張った。確かに顔色も良さそうだ。 ちなみにカサネさんも今朝あった時には何事もなかったようにケロッとしていた。「そうそう、それで昨日言ってた鑑定士についてなんだけど、許可が貰えたからそれ食べ終わったら一緒に行きましょ!」 「おぉ、そうなのか。ありがとう・・・って、ミアも一緒に来るのか?」 「もちろん!アキツグの属性適性とか私も気になるもん。・・・ダメ?」そこまで勢いで言ってから、最後に伺う様にこちらに聞いてきた。 一応属性適性は個人情報だ。あまり人に見せびらかすようなものではない。 とはいえ、ミアに知られて困るようなものではないし、たぶん鑑定士についてもミアが口添えしてくれたおかげもあるのだろう。断る理由はなかった。「いや、ミアが気になるなら別に構わないけど、忙しいんじゃないのか?」 「昨日のでひと段落したからね。今日は一日お休みにして貰ったの。それで鑑定が終わったら、冒険のお話とかもっと聞かせて欲しいの。別でお願いしたいこともあるし」 「そういうことか。そのくらいなら全然構わないさ。二人も良いよな?」 「もちろんです。私もミアさんとお話ししたいですから」 『そうね。来た時にはあまり話もできてなかったし、良いと思うわ』 「良かった!それじゃ、ちゃっちゃと食べちゃって!」と言いつつも特段急かすようなことはせず、雑談をしながら食事を終えた。 途中、ミアが近くの兵士に何かを頼んでいたのが少し気になったが。 そうして、ミアの案内で鑑定士のところまでやってきた。 ミアがコンコンと扉をノックすると中から「どうぞ」と女性の声が聞こえた。 扉を開けると応
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-07-19
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第152話 父親として(前編)

「俺も六属性に適性が?」 「えぇ。私も正直信じ難いですが、間違いありません。全属性への適性持ちなんて公になっている限りでは十人も居ないはずなんですが・・・」なったばかりとはいえ、既にここに二人いることになる。 その上ミアも五属性持ちだ。「うわ~ん。アキツグにも負けた~!五属性なんて十分貴重なはずなのに~!」驚いて固まっていた俺に対して、ミアは悔しそうにそう叫んだ。「ひ、姫様落ち着いて下さい。このお二人が異常なのであって姫様は十分に才能がおありです」 「そ、そうですよ。五属性持ちだって世界に二十人いるかどうかくらいですし」ソラフィールさんがそう言って取り成そうとしたが、本人も冷静さを欠いていたためにかなり失礼な物言いになっていた。そしてカサネも落ち着かせようとフォローしたのだが、その発言は六属性持ちが言ってもフォローになっていなかった。「そうだぞ、適性があるって言っても攻撃魔法はライトニングしか使えないし、宝の持ち腐れみたいなもんだから」 「えっ、そうなんですか!?」 「でも、アキツグはスキルが・・・っと、うん、そうだよ罠解除やスラッシュみたいなスキルまであるし多才過ぎるよ!」 「えぇ?六属性持ちなのに、探検家や剣士系のスキルをお持ちなんですか?」俺のフォローに、思わず俺のスキルのことを口走りそうになったミアだったが、ぎりぎりで踏みとどまって上手く話をすり替えた。まぁ別の意味でスキルをばらされているが、そっちは困るものでもないので良しとしよう。 ソラフィールさんは俺の変な能力の組み合わせに驚きながら困惑していた。「は、はい。今まで鑑定を受けたことがなかったので、自分では普通のつもりだったんですが、かなり勿体ない気分になってしまいますね」 「そ、そうですね。けれど後天的に魔法を会得する方も稀に居らっしゃいますし、希少ではありますがスキルブックもありますから。可能性がある分アキツグさんは十分恵まれていると思いますよ」 「ありがとうございます。そう考えるようにします」どうにかその場を取り繕いソラフィールさんに鑑定の礼を告
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-07-20
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第153話 父親として(後編)

俺とカサネさんは思わず姿勢を正して跪くような姿勢を執る。入ってきたのはミアの父親でもあるモルドナム国王だった。「今はプライベートだ、楽にしてくれ。というよりエルミアよ、皆に話しておらなんだのか?」 「びっくりするかな~?って思って♪」ビックリするどころではない。突然国王陛下が部屋に入ってきたら、こうもなろうというものだ。まぁよく考えればその娘の部屋に居るのだから、有り得ないことではない話ではあったのだが。「まったく、困った子だ。エルミアには事前に伝えておいたのだが、この子に悪戯に付き合わせてしまったようだ。驚かせてしまいすまない」 「い、いえ。とんでもありません。お会いできて光栄です」 「先ほども言ったが今はプライベートだ。言葉遣いも普通で構わぬ。それより、此度もエルミアを助けてくれたそうだな。ダンジョン攻略でも要になったと聞いた。そなたらの貢献、王として、そしてこの子の父親として礼を言わせてくれ」そう言ってモルドナムは頭を下げた。他に誰も居ないとはいえ一国の王が頭を下げるなど余程のことである。どう返事をするのが正しいのかも分からず、仕方なく無難に返答することにした。「は、はい。ミアは大切な友達ですから、助けるのは当然のことです。それに今回のダンジョン攻略は私達の目的でもありましたから、むしろ同行の許可を頂いたこと感謝致します」 「確かにそのような話も聞いて追ったな。先ほどもエルミアが楽しそうに笑っていたようだが、どのような話をしていたのだ?」 「それがね。お父様――」エルミアが楽しそうに俺達から聞いた話をいくつか父親にも話した。 モルドナムは娘のそんな様子を話に頷きながら見ていた。「なるほどな。フィレーナからの推薦状は受け取ったが、そのような事情であったか」そう言ってモルドナムは少し考えるような仕草を見せた。 俺はフィレーナさんの名前が出たことで気になったことを聞いてみた。「そういえば、フィレーナさんとはお知り合いなのですか?」 「知り合いも何も、フィレーナは昔、共に旅をした仲間の一人だ」 「お父様が旅に?初めて聞きました」
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-07-21
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第154話 旅支度とお目付け役

モルドナム国王の主目的はエルミアのことだったらしく、最後に「娘のことをよろしく頼む」と言って部屋を出て行った。「はぁ~お父様ったら突然すぎるのよ。あなた達を驚かせるつもりだったのに私の方が驚かされちゃったじゃない」 「そう言うところはまさに親子って感じだな」 「ふふっ、そうですね」 『でも良いお父さんじゃない。普通はこんなこと許して貰えないんじゃない?』 「・・・うん。許して貰えないと思ってた。本当は前回の時にカサネさんとパーティ組んでいたのを見て良いなぁって思ってたんだ。でも言えなかった。たぶんお父様は私のそんな気持ちに気づいてたのね」ミアはモルドナムの出て行った扉を見つめながらそう言った。 その表情には感謝や申し訳なさなど複雑な感情が含まれているように見えた。 しかし、少しするとパッと表情を明るいものに変えてこちらを向いた。「さっ、お父様の気が変わらないうちに出発しましょう!まずは着替えたり色々準備しないと」言うが早いか、近くの兵士を呼ぶと色々と用意するように頼んでいた。「悪いけどアキツグはちょっと食堂の方で待ってて頂戴。カサネとロシェは服の見立てとか必要なものとかアドバイスして貰っていい?」 「あぁ、分かった」 「喜んで」 『私に聞かれても分からないわよ』 「良いの良いの。気になったこととかあった時にでも教えてくれたら十分だから」ようは女性三人でわいわいと話しながら準備したいのだろう。こういう時は余計なことを言わないほうが良いと思った俺は大人しく食堂に向かうことにした。食堂で軽食を頂きながら待っていると、俺に声を掛けてくる人物が居た。「よう。お仲間の準備待ちかい?」 「カラブさんか。まぁそんなところです」話し掛けてきたのはこの前模擬戦で戦ったカラブさんだった。 何故か今は兵士の格好ではなく冒険者のような服装になっている。「その服装、そっちは街の外に出るような任務とかなんですか?」 「あぁ、あんたらのお目付け役だ」 「え?」
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-07-22
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第155話 先にすべきこと

ミアを仲間に迎えた俺達はマグザへの道を進んでいた。「この馬車で旅をするのも久しぶりね。前は最初、狭っ苦しい木箱に隠れてたのよね。あれは辛かったわ・・・」 「そんなこともあったなぁ。そういえばあの時よく気づかれなかったな。俺はともかくクロヴさんなら気配で気づきそうなものだけど」 「ハロルドさんから色々便利な魔道具を譲って貰ったからね。あの時は気配を隠す魔道具を使ってたのよ。あと衝撃を和らげるのとかね。それでも箱の中でじっとしてるのは大変だったけど」なるほど。そう言う魔道具もあるのか。今でこそ当たり前に受け入れてるけど、本当に便利だよな。きっとロンディさんやシディルさんみたいな熱心な研究者達が色んな試行錯誤を繰り返してきたおかげなんだろうけど。「そういうことか。・・・あれ?でもトイレとかは・・・痛て!」 「アキツグ、デリカシーがない!」 「今のは良くないと思いますよ」 『あなた、口に出す前に少し考えたほうが良いと思うわよ?』 「ご、ごめんって!思わず口に出ただけでそんなつもりはないんだって!」確かに口にしてしまってからまずいことを聞いてしまったことに気づいた。 慌てて弁解したが、皆の視線が痛い。まぁ今のは俺が悪いから仕方ないか。 少ししてミアが小声でぽそりと言った。「まぁその辺も魔道具で対処してたのよ。はい、この話はお終いね!」 「あ、あぁ。そうだな」 「それで、マグザには六属性の扱い方を学ぶために行くのよね?」 「そうですね。あの学園にクレアさんっていう全属性の扱いが上手い方がいらっしゃるので」 「それなら先に解決しないといけない問題があるわ」ミアは指を一本立てて得意げな表情で言った。「先に解決しないといけない問題?」 「そう。新しい属性の魔法を覚えないと。でしょ?」 「あっ!」カサネさんが声を上げた。言われてみればあの秘宝は属性適性を増やしてくれるとは聞いたが魔法についてはその限りではなかった。「カサネさん、新しい属性の魔法は覚えてないのか?」 「はい。魔法は増えてないで
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-07-23
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第156話 マグザのダンジョンと気になる視線

数日後、俺達はマグザにやってきた。 道中で何度か魔物に遭遇し倒してきたが、その程度では新たな魔法は会得できなかったようだ。 街に着いてからはまず、シディルさんの屋敷に挨拶とお願いをしに向かうことになった。クレアさんに教えて貰うのは魔法を得てからになりそうだが、了承は得ておきたいしその為の時間も取って貰わねばならないからだ。 しかし――「不在、か」 「まだお昼前ですからね。お二人とも学園に居るのでしょう」 「またあとで来るしかないわね」 「そうだな。先に冒険者ギルドの方に行くか」ということで冒険者ギルドの方に行って情報収集をすることになった。 まずはギルドの受付でダンジョンのことについて聞いてみた。「マグザのダンジョンについてですか。こちらについてはギルドでも情報を募っている段階なのでまだ基本的な情報しかありませんが・・・」そのように前置きしたうえで受付の職員が語った内容によると、ダンジョン自体の難易度は少し高い程度でCランクの冒険者であれば現在踏破されている30層くらいまでは問題ないらしい。但し、時折階層に不釣り合いな強力な魔物が湧くらしく、逃走手段の用意は必須という話だった。 罠についても現時点では危険度の高いものは報告されていないとのこと。まぁこれは掛かった人は死んでしまっていて報告されていないだけという可能性もあるのだが。 聞いた限りでは試しに上層に挑むくらいなら問題はなさそうだった。 ただ強力な魔物に対する対策は必要そうだ。 と、そこで別の職員が何かに気づいたようでこちらに近づいてきた。「あら?あなたがたはマグザのダンジョンを見つけたお二人じゃないですか。今回はダンジョンに挑みに来られたんですか?」 「えっ?そうだったんですか?」話し掛けてきたのは以前ダンジョンの発見報告をした際に担当していた受付の職員だった。「えぇまぁ、そんな感じです。ダンジョン名はそのまま街の名前が付いたんですね」 「はい。発見者が名付けない場合は大抵そうなります。変に凝っても覚えにくいですから」確かに
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-07-24
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第157話 お忍び姫の変装用魔道具

屋敷の前で呼び鈴を鳴らすと今度は少ししてその扉が開いた。「どちらさまで・・・あら、あなたがたでしたか。今日は何か御用ですか?」 「えぇ。クレアさんにお願いがあってきたんですが、お時間頂けますか?」 「私に?えぇ、構いませんけれど。それでは中へどうぞ」クレアさんに案内されてリビングに来ると、そこではシディルさんが何かの本を読んでいた。「ん?お客さんか?っと、お主達か、久しぶりじゃの。一人増えておるようじゃがそちらは、うん?・・・!まさかエルミア王女!?」 「えっ?えぇ!?」シディルさんが驚きながら言った王女発言に、クレアさんまで驚いた声を上げながらこちらに振り向いた。 し、しまった。まさかこんなにあっさり気づかれるなんて思ってなかった。「し、しー!お、落ち着いて下さい。いや、合ってはいるんですけど、今はお忍びで旅に出ているので」 「あ、あぁ声のことなら大丈夫じゃ。この屋敷は防音が効いておるから外に音が漏れることはありゃせんよ。エルミア王女、ご挨拶が遅れてしまい申し訳ございませぬ。わしはシディルと申します」 「エルミア王女様、私は娘のクレアと申します」 「突然の来訪ごめんなさい。アキツグが言った通り今はお忍びできているから、普段通りに接して頂戴。名前もミアでいいから」バレたのがシディルさんの屋敷内で良かった。街中でこんなことになったら、その時点で連れ戻されてしまったかもしれない。「承知しました。しかし、お主らお忍びならその見た目をもうちょっとどうにかならんかったのか。近くで見たことがある者ならすぐに気付くじゃろうて」 「そ、そうなんですか。しかし見た目をといってもどうすれば?分かり易い髪はフードで隠していたのですが」屋敷の中に入った時に、ミアは無意識にフードを取っていた。 それもバレてしまった原因の一つではあるだろう。「なるほどの。最低限のことはしておったか。しかし、その程度では気づく者もおるじゃろう。少し待っておれ」そういうとシディルさんはリビングを出て行き、しばらくして戻ってきた。 その手にはいくつか道具
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-07-25
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第158話 魔法の必要性

「さて、いきなりのことでのっけから話が横道に入ってしまったが、今回は何の用だったんじゃ?」魔道具の効果に満足したようで話を戻そうとしたシディルさんだったが、先ほどまで注目の的となっていたミアがそれに待ったを掛けた。「あの、ちょっと待って。シディルさん、言われるままに着てきたけどこれは譲って頂けるの?」 「ん?もちろんじゃ。そのために渡したんじゃからの。持っていくがええ」 「でも、その代金とかは?」これだけの魔道具だ。金額も相当のものになるだろう。ミアがいくら王女といっても旅に出ている現在はそんな大金をすぐに出せる訳もない。 不安そうに尋ねるミアに対し、シディルは気にした様子もなく答えた。「構わんよ。そなたの御父上には昔世話になったこともあるしの」 「お父様に?」 「うむ。王宮のパーティに参加したこともあるんじゃが覚えておらんかの?」 「・・・いえ、すみません」 「いや、十年以上前のことじゃからの。仕方あるまい。まぁそういう訳じゃからそれは遠慮なく持っていくといい」頭を巡らしたが思い出せず申し訳なさそうに謝るミアに、シディルは気にするなと言うように手を振りながらそう言った。 ミアはまだ少し気にするそぶりを見せていたが、今すぐに返せるものもないと諦めて、素直に頭を下げた。「はい。ありがとうございます。このお礼はいつか必ず」 「律儀じゃの。まぁ期待せずに待っとるよ」そのような感じで魔道具の件がひと段落したところで、俺は話題を元々の目的の件に戻した。「それでお伺いしたのはクレアさんに六属性の扱い方を教えて欲しかったからなんです」 「ほぉ。六属性の扱いとな」 「・・・えぇ?!私が教えるなんてそんな。私の技術なんて人様に教えるほどのものじゃありませんよ!」一瞬自分のことだと思わなかったらしく、クレアは驚くと同時に首をブンブンと振りながら否定するような答えを返した。「やれやれ。お前の力はわしも認めとるというに。まぁこの子の説得はあとでするとして、何故そんなものの扱いを学びに来たのじゃ?」 「えっと、
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-07-26
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第159話 今後の予定

クレアさんに了承を貰った後、色々あったため説明不足となっていた部分、 先に呪文を覚えるためにダンジョンに潜ることを話し、今後の予定についてはそれが終わってからにさせて欲しいことを伝えた。「分かりました。私の方は学園以外は特に予定もありませんから、いつでもおっしゃってください」 「お願いしておいてなんですけど、学園の友達と遊びに行ったりとかは大丈夫なんですか?確か学園祭の時も賑やかな子が一緒でしたよね?」 「あぁ、スフィリムですね。確かにあの子はよく皆と遊びに行ったりしているみたいですけど、私は家の掃除をしたり本を読んだりしている方が落ち着くので」クレアさんはそう言って苦笑いを浮かべた。 シディルさんが困った顔をしながらも補足するように付け加える。「どうもこの子は内気でのう。わしも気になってはおるのじゃが、こればかりは本人にその気がなければ無理をさせても意味がないでな」 「なるほどね。じゃぁ、今度そのスフィリムって子も誘って四人で女子会をするっていうのはどうかしら?」 「女子会・・・ですか?」ミアの提案にクレアは目をぱちくりとさせて聞き返した。「そう!今回は魔法を教えて貰いに来たけど、それとは別でクレアさんと仲良くなりたいし、クレアさんも友達と一緒の方が気楽でしょ?だからその方が良いかなって。どうかな?」 「そう、ですね。スフィリムにも聞いてみないとですが、時間さえ合えば私は構いません。そういうのしたことないので、変なことを言ってしまうかもしれませんけど」 「いいのいいの。女の子同士で集まってお喋りしようっていうだけだから。それじゃ決まりね。練習の合間の良い気分転換にもなりそうだし楽しみね!」 「私もあまりそう言う経験はないので、お手柔らかにお願いしますね」少々強引な気もするがそう言うこと決まったようだ。まぁ彼女たちがそれで仲良くなれるなら良いことだろうと思った俺は何も言わなかった。 予定外に色々あったが当初の目的であった魔法の件は了承を得られたので、今日のところはそろそろお暇しようとしたところ、シディルさんから引き止められた。「なん
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-07-27
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第160話 マグザのダンジョン探索へ

翌日街で準備を終えた俺達は以前ダンジョンを見つけた森にやってきた。 ダンジョンが見つかったこともあってか、以前よりも人の姿が多いようだ。 カサネさんによると冒険者が増えたことで森の魔物の数が減り、それによって薬草や森の素材採取クエストをする低ランクの冒険者も入りやすくなったからだろうという話だった。「それじゃ、さっそくダンジョンに入ってみましょうか!」 「強敵が出現することもあるみたいですから、気を付けていきましょう」 「あぁ。街で買った拘束用の簡易トラップもあるしな。いざという時はこれを使ってさっさと逃げよう」そんな感じで、互いに軽く認識を合わせてからダンジョンに入った。 三階層くらいまでは道中の敵もそこまで強くはなく順調に進んでくることができていた。しかし、二人とも未だに新しい魔法を会得はできていないようだ。「ミア、どのくらいで魔法を覚えられるのかとかは分からないのか?」 「う~ん。お父様の話だと数日程度って言ってた気がするからもうすぐだと思うんだけど、、」一応聞いては見たが、やはりミアも正確なことまでは分からないらしい。 あのダンジョンを出てから今日までで既に四日は経っている。話の通りなら確かにそろそろ覚えても良い頃だろう。 そんなことを話しながら進んでいると5階層に降りる階段エリアに数人の怪我人が休んでいるのが見えた。彼らは俺達が来たのを見ると声を掛けてきた。「あんたら下に行くのは止めといたほうが良いぞ。5階層に今は徘徊種が出てるんだ」徘徊種、冒険者ギルドで聞いた階層に不釣り合いな強力な魔物のことだ。「あなた達は逃げなくて大丈夫なんですか?」 「薬を使い切っちまって碌に動けねえんだ。この状態じゃこの階層の魔物にも苦戦しそうだしな。動けるやつはギルドに応援要請を呼びに行った。まぁ、奴が上がってきたらそんなこともいってられねえだろうが」話からすると彼はその徘徊種と戦って敗走してきたようだ。 今のうちに聞いておいた方が今後役に立つかもしれない。 俺は彼らに回復薬を配りながらその魔物について聞くことにした。「そ
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-07-28
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