All Chapters of 人生の続きは異世界で~交換スキルの代償は金銭NG!?~: Chapter 151 - Chapter 152

152 Chapters

第151話 属性の鑑定

ダンジョンから戻った後は前回と同じ部屋での休息が許された。 戻ってこれた安堵感からかやはりその日もすぐに眠ってしまい、翌朝は再び食堂で朝食をご馳走になっていると、そこにミアがやってきた。「おはよう~昨日はお疲れ様」 「あぁ、おはよう。昨日は結構辛そうだったけど、もう大丈夫なのか?」 「うん。一晩休んだらすっかり良くなったよ。むしろ調子が良いくらい」ミアはそう言って胸を張った。確かに顔色も良さそうだ。 ちなみにカサネさんも今朝あった時には何事もなかったようにケロッとしていた。「そうそう、それで昨日言ってた鑑定士についてなんだけど、許可が貰えたからそれ食べ終わったら一緒に行きましょ!」 「おぉ、そうなのか。ありがとう・・・って、ミアも一緒に来るのか?」 「もちろん!アキツグの属性適性とか私も気になるもん。・・・ダメ?」そこまで勢いで言ってから、最後に伺う様にこちらに聞いてきた。 一応属性適性は個人情報だ。あまり人に見せびらかすようなものではない。 とはいえ、ミアに知られて困るようなものではないし、たぶん鑑定士についてもミアが口添えしてくれたおかげもあるのだろう。断る理由はなかった。「いや、ミアが気になるなら別に構わないけど、忙しいんじゃないのか?」 「昨日のでひと段落したからね。今日は一日お休みにして貰ったの。それで鑑定が終わったら、冒険のお話とかもっと聞かせて欲しいの。別でお願いしたいこともあるし」 「そういうことか。そのくらいなら全然構わないさ。二人も良いよな?」 「もちろんです。私もミアさんとお話ししたいですから」 『そうね。来た時にはあまり話もできてなかったし、良いと思うわ』 「良かった!それじゃ、ちゃっちゃと食べちゃって!」と言いつつも特段急かすようなことはせず、雑談をしながら食事を終えた。 途中、ミアが近くの兵士に何かを頼んでいたのが少し気になったが。 そうして、ミアの案内で鑑定士のところまでやってきた。 ミアがコンコンと扉をノックすると中から「どうぞ」と女性の声が聞こえた。 扉を開けると応
last updateLast Updated : 2025-07-19
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第152話 父親として(前編)

「俺も六属性に適性が?」 「えぇ。私も正直信じ難いですが、間違いありません。全属性への適性持ちなんて公になっている限りでは十人も居ないはずなんですが・・・」なったばかりとはいえ、既にここに二人いることになる。 その上ミアも五属性持ちだ。「うわ~ん。アキツグにも負けた~!五属性なんて十分貴重なはずなのに~!」驚いて固まっていた俺に対して、ミアは悔しそうにそう叫んだ。「ひ、姫様落ち着いて下さい。このお二人が異常なのであって姫様は十分に才能がおありです」 「そ、そうですよ。五属性持ちだって世界に二十人いるかどうかくらいですし」ソラフィールさんがそう言って取り成そうとしたが、本人も冷静さを欠いていたためにかなり失礼な物言いになっていた。そしてカサネも落ち着かせようとフォローしたのだが、その発言は六属性持ちが言ってもフォローになっていなかった。「そうだぞ、適性があるって言っても攻撃魔法はライトニングしか使えないし、宝の持ち腐れみたいなもんだから」 「えっ、そうなんですか!?」 「でも、アキツグはスキルが・・・っと、うん、そうだよ罠解除やスラッシュみたいなスキルまであるし多才過ぎるよ!」 「えぇ?六属性持ちなのに、探検家や剣士系のスキルをお持ちなんですか?」俺のフォローに、思わず俺のスキルのことを口走りそうになったミアだったが、ぎりぎりで踏みとどまって上手く話をすり替えた。まぁ別の意味でスキルをばらされているが、そっちは困るものでもないので良しとしよう。 ソラフィールさんは俺の変な能力の組み合わせに驚きながら困惑していた。「は、はい。今まで鑑定を受けたことがなかったので、自分では普通のつもりだったんですが、かなり勿体ない気分になってしまいますね」 「そ、そうですね。けれど後天的に魔法を会得する方も稀に居らっしゃいますし、希少ではありますがスキルブックもありますから。可能性がある分アキツグさんは十分恵まれていると思いますよ」 「ありがとうございます。そう考えるようにします」どうにかその場を取り繕いソラフィールさんに鑑定の礼を告
last updateLast Updated : 2025-07-20
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