ダンジョンから戻った後は前回と同じ部屋での休息が許された。 戻ってこれた安堵感からかやはりその日もすぐに眠ってしまい、翌朝は再び食堂で朝食をご馳走になっていると、そこにミアがやってきた。「おはよう~昨日はお疲れ様」 「あぁ、おはよう。昨日は結構辛そうだったけど、もう大丈夫なのか?」 「うん。一晩休んだらすっかり良くなったよ。むしろ調子が良いくらい」ミアはそう言って胸を張った。確かに顔色も良さそうだ。 ちなみにカサネさんも今朝あった時には何事もなかったようにケロッとしていた。「そうそう、それで昨日言ってた鑑定士についてなんだけど、許可が貰えたからそれ食べ終わったら一緒に行きましょ!」 「おぉ、そうなのか。ありがとう・・・って、ミアも一緒に来るのか?」 「もちろん!アキツグの属性適性とか私も気になるもん。・・・ダメ?」そこまで勢いで言ってから、最後に伺う様にこちらに聞いてきた。 一応属性適性は個人情報だ。あまり人に見せびらかすようなものではない。 とはいえ、ミアに知られて困るようなものではないし、たぶん鑑定士についてもミアが口添えしてくれたおかげもあるのだろう。断る理由はなかった。「いや、ミアが気になるなら別に構わないけど、忙しいんじゃないのか?」 「昨日のでひと段落したからね。今日は一日お休みにして貰ったの。それで鑑定が終わったら、冒険のお話とかもっと聞かせて欲しいの。別でお願いしたいこともあるし」 「そういうことか。そのくらいなら全然構わないさ。二人も良いよな?」 「もちろんです。私もミアさんとお話ししたいですから」 『そうね。来た時にはあまり話もできてなかったし、良いと思うわ』 「良かった!それじゃ、ちゃっちゃと食べちゃって!」と言いつつも特段急かすようなことはせず、雑談をしながら食事を終えた。 途中、ミアが近くの兵士に何かを頼んでいたのが少し気になったが。 そうして、ミアの案内で鑑定士のところまでやってきた。 ミアがコンコンと扉をノックすると中から「どうぞ」と女性の声が聞こえた。 扉を開けると応
Last Updated : 2025-07-19 Read more