凛は、一週間の間に霧島グループで大小合わせて20以上の会議をこなしていた。監査チームと財務部による資金の洗い直し、そして明彦が教えてくれた海外のペーパーカンパニーの情報により、恒夫が動かした金額がほぼ特定できた。そして、その莫大な金額は、ほぼ全て「Q」組織の口座に流れていたのだった。そもそも朔は、恒夫と資金を分かち合うつもりなど毛頭なく、資金を海外に移させるためだけに、恒夫を騙していたのだ。もし、彼らの計画が成功していたとしても、恒夫は一銭も手に入らないどころか、海外で孤立無援になっただろう。調査結果を持って、凛は霧島家を訪ねた。魂の抜けたような恒夫がソファに座っている。あの日、夜逃
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