凛は曖昧な笑みを浮かべながら口を開いた。「修平さん、そんなに自信満々に断言するってことは、私に監視カメラでも仕掛けてたのですか?それとも霧島さんにですか?私と明美さんはずっとキッチンでお菓子を作っていました。その間、翠さんも一度入ってきましたよ。霧島さんを見かけたかどうか、彼女に聞いてみたらどうですか?」皆の視線が集まる中、翠は首を横に振った。「いいえ、聖天には会わなかった」「翠さん一人の証言では足りないというなら、もうすぐ明美さんもこちらに来るので、彼女の証言も聞いてみればいいでしょう」凛は修平を見つめ、にっこりと笑った。実に堂々としたものだ。修平は一瞬たじろいだ。霧島家の縄張りで
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