Lahat ng Kabanata ng 黒の騎士と三原色の少女たち: Kabanata 31

31 Kabanata

第7話 リチャードの依頼

 リチャードが案内したのは広い庭がよく見えるサンルームだった。すでにもてなしの準備は出来ていたらしく、テーブルにはサンドイッチやスコーンなどの軽食と紅茶、人数分の食器が並べられていた。そして紫のロングヘアをまとめた美しいメイドがリチャードたちにお辞儀をした。「陛下。準備は整っております」「ご苦労。紹介しよう。彼女はマリー、余の妻になる女だ」「!」 三姉妹がびっくりしている横で桜夜は左手で自身の額を押さえた。メイドのマリーも不服そうだ。「陛下。お戯れはお辞めくださいとあれほど……」「何を言う。余は本気だ」 桜夜がため息をついてから口を開く。「リチャード。友人としていうが、君の立場でそれは……」「わかっておる。政敵や国教会のジジイどもが黙っていないと言いたいのだろう。だから“最初”にお前に紹介した」 そこでリチャードは桜夜の耳に顔を近づけた。「余の邪魔をしそうな連中の弱味を探ってくれ。そうすればあとは余がなんとかする……」「はあ……なにかくれるんでしょうね?」「もちろん。ロイヤル・ヴィクトリア勲章を与えよう。おまえは未だに、自分を野良犬だと思っているようだからな」 リチャードが桜夜の胸をつつく。「いっそ余の飼い犬になるか?」「慎んでお断りいたします」 2人の密談に三姉妹がハラハラしていると、マリーが椅子を引き、三姉妹に座るよう促した。「さあ、どうぞ。お嬢様方」 その言葉にサイカとリオは椅子に座ったが、ホムラだけどうしていいかわからずおろおろしてしまう。見かねた桜夜が彼女の耳元に口を近づけ、ふーっと息を吹き掛けた。「~~~~!」 場所が場所だけにどなったり叩いたりはしなかったが、顔を真っ赤にして桜夜を見た。「ホムラちゃん。早く座って。女性が全員座らないと陛下も座れない」「う……わか、た……」 ホムラはぎこちなく動き、席についた。それを見てマリーに引かれた椅子にリチャードが腰かけ、最後に桜夜が席についた。マリーが全員のカップにミルクティを注ぐ中、リチャードは喋りだした。「それで君たちは、余と桜夜の関係をどこまで知っているのだ?」「えっと、桜夜様が陛下を暗殺しようとした方を捕らえたのに、犯人の仲間と間違えられて一緒に捕まってしまったというところまで……」「そうそう。桜夜のおかげで2発目の弾丸を食らわないで済んだというのに
last updateHuling Na-update : 2025-06-14
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