それから、しかたなく輝は、毎日を淡々と過ごす中ただ、カレンダーをめくり、一日一日を数えていくのだった。そして、この10ヶ月間、彼は様々な夢を見た。良い夢もあれば、悪い夢もあった。その度、朝目を覚ますと、輝は無意識に隣に手を伸ばすのだった。しかし、いつものように冷たさに触れると、彼の心には静かな悲しみが広がった。つっきの出現は、輝に希望を与えると同時に、大きな不安も抱かせた。なぜつっきだけが戻ってきたのか?音々に何かあったんじゃないか?しかし、どれだけ心配でも、輝は尋ねることができなかった。彼は答えを聞くのが怖くって、耐えられる自信がなかったからだ。......しばらくして、輝が落ち着きを取り戻したのを見て、祐樹は音々が残した手紙を輝に渡した。つっきは彩に連れられて二階で寝ていた。輝は手紙を手に、一人で裏庭へ向かった。そして、裏庭のガゼボに座り、ゆっくりと手紙を開いた。【輝、10ヶ月ぶりだね。元気にしてる?兄がつっきをあなたのところに連れて行った時、きっとあなたは泣いたんでしょうね。いや、もしかしたら、この手紙を読んでいる今も泣いているかもしれない......】それを見て、輝はやはり声にならないほど涙を流し、視界が涙でぼやけてしまってた。彼は手で涙を拭き、視界がクリアになるのを待ってから手紙の続きを読んだ。【息子につっきという愛称をつけた意味、あなたにならきっとわかると思って。スターベイの月は本当に綺麗だった。私もできることなら、ずっと見ていたくらい。だから、満月の時は、私の代わりに見てくれる?それから、つっきの正式な名前は、あなたが考えて。おじいさんに相談して決めてもいいよ。きっと喜んでくれると思うから。私は元気よ。ただ、つっきを妊娠してから、10ヶ月間、ずっと隠れて暮らしていたの。今はつっきも無事に生まれて、私もやり残したことをやらなきゃいけない。だから、つっきはあなたに任せるね。あの子は少し気が短いから、優しくしてあげて。息子だからって邪険にしないで。10ヶ月も苦労して、やっと産むことができたんだから。あなたが娘が欲しいと思ってるのは知ってる。大丈夫、私たちはまだ若いんだから。また一緒に暮らせるようになったら、次は女の子を産めるように頑張るから。だから悲しまないで。息子のことも、あな
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