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第1092話

Penulis: 栄子
すぐに浩平は3階に到着した。

3階には普段、誰も来ないのだが、彼は気にせずそのまま東側の部屋の前まで歩いて行った。

そして、軽くノックした。

間もなく、中から鎖の音が聞こえてきた。

「誰だ?」嗄れた声がドアの向こうから聞こえた。

浩平が返事をしようとしたその時、背後から足音が聞こえ、続いて美紀の声がした。「浩平」

浩平は振り返り、ゆっくりと近づいてくる美紀を見た。

眉間に軽く皺を寄せ、頭を下げて言った。「お母さん」

「こんなところに何しに来たの?」美紀は閉ざされたドアを見やった。「3階には来るなって言ったでしょ」

「この部屋には誰が閉じ込められているんだ?」

美紀はため息をついた。「誰だと思う?あなたのおばさんよ」

おばさん?

あの、言葉を話せない中川静香​(なかがわ しずか)か?

「おばさんは精神病院に入っていたはずじゃないのか」

「2年前に家に連れ戻したのよ」美紀は言った。

「精神病院ではいつも騒いでいたし、スタッフにも手を上げていたの。言葉を話せないから、スタッフも本当に困っていたの。何度か、海外で安楽死させることを勧められたけれど、実の姉だし、これ
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