Tous les chapitres de : Chapitre 41

41

忘れられない恋の行方 5

「ていうか、花から離れろや」千春君の言葉を無視してセツ君は厄介だなと笑いながら言った声が聞こえる。更にため息も。「ため息ついたら幸せ逃げるぞ。まあ、あんたに幸せなんてやってこないか」 千春君の言葉、さっき私に言ってたのと違う。「幸せだよ、花ちゃんが僕の世界に存在してるからさ。花ちゃん大好き、ふふ」恥ずかしげもなく、大好きだなんて言えるセツ君ってロマンチストなんだろうか。「……僕の世界って、メルヘンワールドか?僕と花ちゃんだけの世界みたいな。そんなもの存在しないから諦めな。あんたの花じゃねえし。花、こいつから離れないと危ないから、こっちきな」千春君の所へ行こうにも、彼だって極道の人なんだよね。怖くて動けない。それに……どうにも信じたくない。でも、名刺に書いてある。京極千春って。私、そんな千春君知らない。 セツ君は、千春君に遠慮なく言った。「君の方が危ないでしょ。京極さんのところって女にも容赦ないから」 「まあ、京極の名を汚そうものなら女だろうとガキだろうと関係ない」ふっ、と乾いたような笑い声はやっぱり千春君らしくない。 「わあ……怖いね。安心して花ちゃん。僕が守るからね。もし花ちゃんが願うなら、僕はこいつを消してやる」 「そんな簡単に消されるかよ馬鹿か。夢見がち野郎のお遊びに花を付き合わせるわけにはいかねえよ。いい加減離してやれよ、花はあんたのものじゃない」「まだ、今はね。それに君のものでもないし」「……2人とも止めて」 私は気がつくと2人にそう言っていた。 声が震えてるのが自分でも分かった。「2人は、極道の人なんでしょ」千春君は俯いた。「俺は……黙ってて悪かった」セツ君は私の顔を覗き込むように見て、微笑んだ。「大丈夫だよ。花ちゃん」 「何が大丈夫なの」 「僕は若頭である前に花ちゃんの同級生だから。危ない目にあわせたりしないよ」「なんで、そう言い切れるの」「だって、若頭だから」「若頭って、やっぱり極道じゃん!千春君だってセツ君だって危ない人じゃないの。無理、そんなの無理だから!2人とも早く帰って……お願いだから」
last updateDernière mise à jour : 2026-02-24
Read More
Dernier
12345
Scanner le code pour lire sur l'application
DMCA.com Protection Status