All Chapters of 極めて甘い愛〜若頭を拾ったら溺愛されて困ってます〜: Chapter 31

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意識しないわけない 9

「無理なくっていわれてもな·····」「そんなに難しく考えないで。僕は若頭である前から花ちゃんの同級生だよ」「それはそうだけど·····」「うーん。そんなに不安なら、そうだな·····いっそ僕と、どこか出かけてみる?」「えっ、デ、デートするの」私と·····セツ君が?そんなことして大丈夫なのかな。·····不安でしかないんだけど。「うん。デートしよっか。同級生の僕とね」「い、いきなりだね」「いや、ずっと前から誘うつもりだったんだよ。でもタイミング的にどうしようかなって思ってたんだ」「でも変なことに巻き込まれたり、とか。ほら、危ない人たちに囲まれて襲われるとか、絶対にない?」「ん?そんなん無いから大丈夫だよ。もし万が一何かあったら僕が花ちゃんを守るよ」「そんなこと言われても、やっぱり怖いよ」セツ君はふっと笑った。まるで本当に大丈夫みたいに。「本当に、なんにも変なこと起きないから安心して。大丈夫じゃなかったら、あの日に傘を返しに来たりしない。」その言葉、信じていい?デートしてみる、のか。うーん。·····正直悩む。デートするってことは私はセツ君を好きになるしかない流れに確実になっていくってことだよね。でも、セツ君簡単に引いてくれなさそうだし。決めかねてる私にセツ君が優しく言葉をかけてくれた。「デートが難しいなら一緒にお出かけってことでもいいよ」えっと、一緒にお出かけするのを一般的にデートと言うのでは?「一緒に出かけるのをデートって言うんだよセツ君。言い方変えただけじゃん」「ふふっ。そうだね」セツ君が楽しそうに笑ってる。そんな姿を見てるともう、逃げられないような気がしてならない。そうだ!デートでセツ君を幻滅させてみるとか、そうしたら諦めてくれるかも!
last updateLast Updated : 2025-07-07
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