それからしばらくして、小次狼さんを加え、今度は3人で話し合っていく。「嬢ちゃん達すまなかったな……」「いえ……」 (小次狼さんのことだから、おそらくこの前の仕事の関係で相談しにきたんだろうけど) そんな事を考えながら静かに紅茶を飲んでいる私に対し、今度はクロウが驚きの一言を言い放つ!「流石、【禅国の雷龍】。雷気を使った独特の能力で私の気配を察知してましたか……。ということはイッカ国の美術館の時からですか……」「え! そ、そうなの小次狼さん?」 「そうじゃな、儂は一度覚えた気配は忘れんからのお……」「さ、流石禅国の元忍び頭です……」 感服したクロウは小次狼さんに対し、深々と頭を下げる。「そんなにかしこまらなくてもよい。それよりも儂が今日此処に来たのは偶然ではく、クロウ嬢がこちらに来訪したのを儂が感知したからじゃ」「……という事は小次狼さんはクロウにも話があるって事?」 小次狼さんはティーカップを手に持ち、静かに頷く。「どんな話ですか?」「実にタイムリーな話でな、嬢ちゃん達が話している【エターナルアザー】の長の手掛かりの件じゃ」「え、ええっ!」 このビックリの内容に、私とクロウは盛大に口に含んだ紅茶を噴きし、むせてしまう。「確か20年前の事じゃったかの? 儂は【エターナルアザー】の長らしきものがイッカ国に来訪したことを小耳に挟んだことがある……」「ゴホッゴホッ! えっ! じ、じゃあ⁈」「詳しい話はあとじゃ! 時間が勿体ないし、支度してさっさといくぞい!」 はい、ということで数時間かけて、あっという間にイッカ国に来ましたよっと! 私達は手荷物を宿に置き、城下町に歩いて向かう。 青空が広がる
Terakhir Diperbarui : 2025-05-29 Baca selengkapnya