All Chapters of 俺ともう一人の私、どちらが好き?: Chapter 31 - Chapter 40

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第13話 引きこもりの原点(01)

クリスマスが嫌い、新年が嫌い……家族団楽な日はみんな嫌い…が、家族団楽と関係のないバレンタインデーがなにより大嫌い。14年前のあの日、クズみたいな両親は自分と妹を家庭教師に押し付けて、二人の世界を過ごしに行った。そのまま帰らなくてよかったのに、二人は、最悪の中の最悪な形で戻ってきた…… 再び目が覚めたら、悠治は病院のベッドにいた。その手に、点滴の針が刺しこんでいる。「お兄ちゃん!また無理をして!」彼の目覚めを迎えるのは妹の雪枝の暖かい抱擁。そして、雪枝の後ろにいる大介の何とも言えない眼差し。「医者さん呼んでくる」大介が一歩離れたら、彼の後ろに立っている人が見えた。雪枝とそっくりの顔を持つ穂香だった。「よかったですね!雪枝さん!」「ええ、ありがとう!穂香さん!」「いいえ、私は何もしていないわ。ちょうど大介さんが悠治さんを運んだところを見て、付いてきただけです」同じ顔を持つ二人の少女が初対面で、お互いに不思議を思っていても、すぐ相手から親しい感情を覚えた。悠治はちょっと複雑な気持ちで二人を見守っていた。 「あら、雪枝、何時分身術を習得したの?」突然に、大人の女性声が部屋に入った。「黒河さん…分身じゃないの。こちらは小日向さんです」「ごめんね、最近オカルト絡みの事件が多くて、ついに――」その女性が穂香に軽い挨拶をしてから、悠治のベッドの前まで来た。長い黒髪にスーツ姿の凛とした女性は、お見舞いプレゼントっぽい白犬のぬいぐるみを抱えて、捨てられた子犬を憐れむような目で悠治を見下ろした。「黒河さん、なんで……」悠治は体を起こそうとしたが、黒河と言う女性は犬のぬいぐるみを悠治の顔にぶつけた。「!!」「お前がダメだからでし
last updateLast Updated : 2025-06-24
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第13話 引きこもりの原点(02)

 医者さんの検査はそんなに時間がかからなかった。大介たちに注意事項とかを伝えて、医者さんと看護婦さんは部屋から退出した。大したことがないと知って、大介たちも一安心。「相変わらずダメな子だけど、雪枝以外にもお見舞いの人がきているのはでかい進歩だ」黒河はベッドの隣に座って、思いきり悠治の頭をいじった。その遠慮のないしぐさと口調に、大介はデジャブがあった。「しかしね、妹とそっくりな子を彼女に選んだとは、お前のシスコンも変態級に入ったのね」「!ち……っ」「違います!」悠治が口を開く前に、穂香のほうは先に否定した。「私じゃないです!」黒河は意外そうに振り向いた。「そうか?勘違いしたの?」「そ、そうです!誤解しないでください。みんなも困りますから……」「その言い方だと、ほかに誰かがいるみたいね」黒河に聞き返されたら、穂香は視線を大介のほうに投げた。警察の直感と女の勘、両方も優れている黒河は秒で悟った。「なるほど、そっちだよね。通りにこんなダメな子を雇ってくれたわね。まあ、驚くことはないわ。今の時代じゃ普通のことだし。で、結婚はどこの国?ドイツ?カナダ?」「それもまたとんでもない勘違いだけど……」大介の弱い否定は、全く黒河の耳に入らなかった。 悠治は数日入院することになった。黒河の誘いで、お見舞いが終わった大介たちは四人で食事に行った。その間、雪枝は悠治の勘違い小説のことを黒河に説明をした。短い時間だけど、雪枝と穂香はすっかり仲良くなった。二人が共通話題で盛り上がっていて、食事の後にカラオケしに行った。大介はそのまま仕事に戻ろうとしたら、黒河に引き留められた。「悠治のことなんだけど――」「さっきも言ったけど、オレじゃないんだ&hel
last updateLast Updated : 2025-06-25
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第13話 引きこもりの原点(03)

 「あなたの質問に答える前に、一つ聞きたい。悠治の両親のこと、どのくらい知ってるの?」「交通事故でいなくなり、その日は、14年前のバレンタインデー、あっていますか?」「基本的に間違いないわ。そのほかは?」「悠治くは、両親にひどい恨みを持っているらしい。その恨みの理由は分からないが、雪枝さんに知られたくないみたい」「へぇ、恨みを見せてもらったのか」黒河は興味深そうに眉を吊り上げた。「見せてもらったというより、勝手な推測です……やはり、両親を恨むようなことがあったのですか?」「あったわよ」黒河は嘆きながら、五本の砂糖を一斉にコーヒーに入れた。「……」「『あの件』を知った夜、彼は自分を警察署のトイレに閉じ込めていたの」(引きこもりの原点は警察署のトイレか、なかなかやるじゃないか……って、感心する場合じゃない‼不謹慎だ!)大介は急いで飛ばしすぎる脳電波を回収した。 14歳の悠治は自分を警察署のトイレに閉じ込めた。大人たちからどんなに話をかけられても出てこなかった。我慢の限界に、両親の「事件」の調査を担当する黒河は男子トイレに突入し、一蹴でトイレの鍵をぶっ壊した。「いつまで引っ込んでるつもり?クソ親でもクズ男でもビッチ女でも、言いたいことがあったら大声であの二人に言え!」「……」便座の上で膝を抱え込む悠治はおどおど頭をあげて、驚愕と恐怖に震えた。でも、すぐにまた引きこもった。「……いまさら何を言う……どうせ、僕たちはどうでもいいものだ。ほっとけ……そのうち、どこかに消えるから……」「『僕たち』とはなんだ?妹まで道ずれにするつもり!お前が立ち上がらなかったら、彼女はどうす
last updateLast Updated : 2025-06-26
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第14話 チョコレートの甘い罠(01)

大介は心の中で仰天した。この人の一言で、自分はどんなひどい目に遭ったのか、彼女には理解できないだろう……「私は責任を感じて、その後もあの兄妹の世話を見ていた。男の悠治はインチキ引きこもり廃オタシスコンになったのは残念だけど、女の悠治の身体能力が高くて、性格も強気ってのはラッキー。格闘技をいろいろ教えたの」(何がラッキーだ……どおりで、悠子がオレを制圧した動きは警察が犯人を制圧する動きに似てるんだ……って、元凶はやっぱりお前じゃないか!なんで格闘技なんか教えたんだ!まず心理治療を受けさせるべきだろ!)ツッコミしたい気持ちは一杯だけど、悠治のことについてまだ聞きたいから、大介はとりあえずその衝動を抑えた。 「あの子はね、本当はやさしくて賢いの。あの件の前に、成績優秀で、学校ではみんなのアイドル的な存在なの」嘆きながら、黒河はもう二本の砂糖をコーヒーに入れた。「……信じられない」「だよね。両親の件以来、すっかり感情を閉じ込める人間になった。男のほうだけじゃないわ、女のほうも、ああみても何事も自分の中に抑えているの」「……信じられない」(あれでも抑えているパフォーマンスなのか……?)「だから、両親への恨みを見せてもらった大介くんは、悠治にとってきっと特別な存在だと思う」「!」大介は思わずぞっとした。「違うんです。見せてもらったんじゃない。悠治くんの行動がおかしくて、やり取りをしているうちに、推測を……」「それもまた、あの子は大介の前で隙ありってことよ。悠治とまともに会話できる人はそこそこにいると思う?」「……それは、確かに、そんなにいないと思いますが……」「でしょ。これからも悠治ことを――」(ちょっと待って、やっ
last updateLast Updated : 2025-06-27
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第14話 チョコレートの甘い罠(02)

 怪しい「事故」、巨額な保険金、経営不振の会社……夫婦が別々経営していた会社……子供からの恨み……更に、黒河が言っていた「遺族を守るために」の言葉を思い出すと――「まさか……」とある恐ろしい可能性が大介の頭の中から浮かび上がった。この時、彼は自分の飛びすぎる発想力を責めた。よくもこんなひどいことを考えたな……悠治に恨みでもある…………いや、恨みがあるのは否定できないが、さすがこの発想はひどすぎる。しかし、もしこれは真実であれば、すべてのつじつまが合う。 考えれば考えるほど、悠治の顔を見たくなる。今考えていることを口にしてはいけないと知っている。ただ、もう一度、悠治という人間をよく見てみたい。彼の「変態ぶり」の後ろに、一体どんな闇が隠されているのか…… 大介はポケットから一枚の名刺を取り出した。それは黒河からもらったその「事故」をしつこく追いかけていた新聞記者のものだ。一夜も躊躇った後、大介はその新聞記者に電話をした。 数日後。大介は何事もないように、悠治の見舞いに来た。病院の入り口で、お見舞い帰りの穂香に会った。「反町さんも悠治さんのお見舞い?偶然ですね」穂香はいつものように陽気に挨拶をした。「偶然…か。そうだな」大介は一度視線を下に向けて、軽くうなずいた。「どうしたの?元気がなさそうですね。まだ悠治さんのことを心配していますか?普通の風より長かったけど、もうすぐ退院できるって」「それはよかった」「申し訳ありません。もともと、勝手に
last updateLast Updated : 2025-06-28
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第15話 脅かしor気遣い(01)

「…………?」意外な言葉に、悠治は思わず布団を掴む力を緩めた。「妹たちに迷惑をかけたくないのが分かるが、お前が倒れたら、かえって大きな迷惑をかけるんじゃないか?彼女たちに心配させたくないなら、まず自分のことを大事にしろ」「……ベタな説教か」「そのベタなこともできない人間には必要だと思うけど」「……一体何しに来たんだ?」大介の態度が妙だと感じて、悠治は布団からちょっとだけ頭を出した。布団の出口で彼を待っているのは、開けられたフルーツゼリーだ。しかも、彼が一番好きな黄桃のもの。はちみつも入っているのか、甘い匂いが溢れている。「お見舞いと言っただろ。聞く耳を持て」大介はスプーンをゼリーに差し込んで、カップを悠治に押した。「……」 悠治はもくもくとゼリーを食べ始めたら、大介はチョコレートの箱を片付けた。そして、さりげなく悠治に話をかけた。「前回言いそびれたけど、シナリオの件は悪かった。急ぎじゃないと一言を添えるべきだった。徹夜で修正しただろ」「……」また思わぬ言葉を聞いて、悠治は一度動きを止めた。「……別にお前のために修正したんじゃない。それに、悠子様が決めたことだから、言いたいことがあるなら悠子様に言え……」悠治は目をつぶってスプーンをガリガリ噛んだ。「お前が拒否したら、悠子は勝手に修正できないだろ」「いいえ、俺は決定権がないんだ」「……そう考えたほうが楽かもしれないが」大介はもう一度ため息をついた。「オレから見て、お前も悠子も、同じ目的を持って行動する同じ人間だ。その時に都合のいい人格を出すだけだ」
last updateLast Updated : 2025-06-29
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第15話 脅かしor気遣い(02)

「……」「…………」「………………」悠治が大介の続きを待っていたら、30秒もかかった。「どうした?まだ不満か?」「名前を消す、だけ?」そして、大介に催促されてから口が開くまでもう20秒がかかった。「どうせ、削除しろと言っても、お前は自由表現とか著作権とか騒ぐだろ」大介は固い表情を解いて、もう一回短いため息をした。その想像よりもはるか弱い主張に、悠治はちょっと取り乱した。「それは、そうだけど……お前、交渉の基本って分かる?普通に、まずハイレベルの要求を出して、相手が拒絶してから……」「それは普通の場合。お前は普通じゃないんだ」「……」「……」「やっぱり、お人よしか……」悠治は頭をだらんと下げて、独り言のように呟いた。「そんなつもりはないと言った。お前の人間の敵みたいな思考を何とかしろ」大介の抗議に聞こえなかったように、悠治は独り言を続けた。「だから、悠子はお前を……」「悠子はオレを……?」その妙な呟きを、大介は聞き逃さなかった。でも悠治はその話に触れずに、交渉の話題に戻った。「……それ以外の条件がないなら、俺からもう一つ追加する――」大介に是非を答える時間も与えず、悠治は条件を述べた。「お前がどんなことを聞かされたのか、どんなことを知ったのか、俺には関係ないことだ。だが、お前はそれを雪枝に教えてはいけない。そしてもう一つ、小日向さんにも黙っていてほしい」「小日向さん…&h
last updateLast Updated : 2025-06-30
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第16話 いい子が仮面を外した時(01)

両親がいなくなって間もない頃。悠治自身はまだ真相を飲み込んでないのに、雪枝にしつこく問い詰められた。「お母さんとお父さんはどこ?いつ帰ってくるの?お兄ちゃん!何か言ってよ!」「どうして何も言わないの?雪枝はちゃんといい子してるの!どうして何も教えてくれないの?」もともとストレスが溜まっていて、心身ともに限界を超えた悠治は高熱が出して倒れた。幸い、黒河は駆け付けて、悠治を病院に運んだ。そして、雪枝に両親のことを適当に誤魔化した。「だから、お父さんとお母さんはもう帰らないの。お兄ちゃんは雪枝ちゃんを守るために、すっごく頑張ってるの。これ以上お父さんとお母さんのことを聞くと、お兄ちゃんはまた辛くなるのよ。雪枝ちゃんはいい子だから、お兄ちゃんと一緒に頑張ってくれる?」子供だったけど、雪枝は物分かりが早くて、泣きながら黒河に承諾した。「分かった!もう聞かない!絶対聞かないから!」「お兄ちゃん、早く元気になって!」 「雪枝」が入った時、すでにどこか妙な雰囲気を感じた。両親のことが聞かれたら、悠治は確信を持った。目の前の人は雪枝ではなく、穂香だった。そして、穂香の目的は、おそらく…… 「退院を祝ってきてくれたのですね。とてもおもしろいいたずらです。ありがとう」悠治はその話を触れないようにした。だが、穂香は一歩前に出た。「悠治さんはもうわかったでしょ?私が悠治さんを接近する目的を」「俺はあくまでライター、仕事の相談なら、大介に……」「とぼけないでください!」穂香は焦って声を上げた。「知らないというのなら、私が思い出させてあげます!」 「25年前に、私と似たような顔を持っていて、お金好きな女がいた。意気投合な彼氏がいたのに、お金欲しさに、子連れの資産家の二代目と結婚した。でも結婚後、彼氏との関係も密かに続けていて、やがて、彼氏の子供を身ごも
last updateLast Updated : 2025-07-01
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第16話 いい子が仮面を外した時(02)

「……」悠治は黙って穂香の話を聞き終わった。両親がいなくなった後、彼は父の書斎からいくつか資料を見つけた。父と雪枝のDNA鑑定と、母の過去の交友関係の調査資料。そして、母の賄賂をもらった病院のスタッフからの謝罪状。そこで、雪枝には双子の姉がいることを知った。穂香が現れたとき、きっと似たような別人だと自分を騙していたが、シナリオ作成する際に、穂香はさりげなく内容を両親絡みの方向に導いた。ついに、図書館で両親の事故のニュースを見せられた。「……あれは、単純な事故だった」悠治は静かに瞼を閉じた。「隠しても無駄です!私はもう知ったの!あれは単純な事故じゃない!母の死はおかしい!」「それは、小日向さんはお母さんを憎んでいるから、思い込みで……」「悠治さんだって同じでしょ!両親にとんでもない恨みを持っていますね!あれは尋常じゃないよ!」穂香に痛いところを突かれて、悠治は少し後ろめいた。「恨みは恨みだけど、あの二人はもういなくなったから、過去のことを追い詰めても意味がないよ……小日向さんは雪枝の姉だったら、俺の妹にもなります。二人を守る義務があります」「なら教えてよお兄さん!お母さんはどうして死んだの!?あなたのお父さんに殺されたんじゃないの!?」「!!」ようやくあの質問を穂香の口から聞いた。雪枝がそれを聞いてい来る悪夢を何度も見たけど、そっくり顔の別人から聞いたのは別の意味で悪夢が現実になったような気がした。「どうしても教えてくれないなら、私は雪枝さんに教えます」穂香さんは思いきり携帯を出した。「!!」「私たちには、両親の本当の死因を知る権力があります!……っ!」番号をかける前に、悠治は穂香の手をから携帯を叩き落とした。「……」悠治は目線を伏せて、表情を前髪に隠したまま、低い声で呟いた。「小日向さんも、雪枝も、何も知る必要はない。俺はすべてを持って
last updateLast Updated : 2025-07-02
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第16話 いい子が仮面を外した時(03)

少女がホストに夢中する理由は、父に見捨てられ、継母にいじめられたからだ。心の寂しさを埋めるために散財したら、やさしい「大介」に出合った。「大介」はその継母に雇われ、少女を堕落の道に導くためのホストだけど、少女の純粋さに惚れて、本気に少女ことが好きになった。最後に、「大介」の助けで少女は継母を追放し、父を引退まで追い詰めて、家の主導権を奪い返した。腐るほどあるつまらない恋愛小説の定番だけど、宣伝に莫大な金額をかけてユーザー層に届いたおかげで、非常に高く評価されている。微かなつまらないと訴える声も熱狂的なファンたちのコメントによってつぶされた。 最終話に、作者のあとがきが掲載されている。「!!」その内容を見たら、大介は目から鱗が落ちた。 「この作品のヒーローの名前は、無断である友達から借りたものだ。こんなことをしたのは、いたずらでも冗談でもない本気であいつに痛みを付けたいからやったんだ。」「その人はとんでもないお人よし。相手に弱いところを見せられたら、押し付けられた理不尽をどこまでも耐えるような人間、本当は反撃する手があるのに、本気で相手を敵視できない、追い詰めきれない甘い人間、たとえ妊娠偽装の詐欺師に付きまとわされても、万が一本物の妊婦さんだったらなんかバカなことを考えたりして、突き飛ばすこともできない、人間の悪の本性も悟らないバカやさしい人間だ。」「それに、とんでもない正直ものの仕事バカだ。斬新な発想を持っているのに、社会に有益とか、善良な世界観とか、正しい「出し方」とかこだわりすぎる。プライドを捨てて、流行ってるもののパクリでもで作って媚びを売れれば、もっと気楽に売り出せるのに。それに、こんな声がデカいほうが勝ちの時代に、地道に実力で実績を積み上げようとしてる。俺が適当に書いたこのクソ小説を見れば分かるだろ、どんな凡作や俗物でも、お金で盛大なプロモーションをかけれて、これは良いものだ!と受け手を洗脳すれば成功例になる。」「許してほしいなんて
last updateLast Updated : 2025-07-03
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