Semua Bab 俺ともう一人の私、どちらが好き?: Bab 21 - Bab 30

46 Bab

第9話 お願い、妹のそっくりさん(02)

シナリオライターだから在宅でもいいのに、もともと仕事熱心か、悠治を励むためか、穂香は頻繁的にスタジオに足を運んだ。「今日は、この二つの企画のシナリオ構成をお願いしたい、悠治くんと分担してやってください」「はい、分かりました」 大介から仕事を受領した穂香はさっそく悠治に話しかけた。「あの、悠治さん、企画のシナリオ構成、一本をお願いできますか?」「そんなダメ企画……いいえ、なんでもない、任せてください!」 進捗を見て、大介はどんどん仕事を振り分けた。「こちらのキャラの背景資料とキャラ付けをお願いしたい。分からないことがあれば、悠治くんに聞いてくれないか?」「はい、やります」 「悠治さん、キャラ資料の作り方を教えていただけますか?」「俺もよく分からない……調べますから、ちょっと待ってて!」 なにより、穂香は大介の指示通りに動いてくれて、見事に悠治のエンジンになった。いままでサボりまくりの悠治は、穂香の指導をするために、やむを得ず、徹夜に仕事の勉強をした。別の意味で、大介のスタジオから離れなくなった。 「もういいだろ。これは三日目だ。家に帰って休んでいいよ」今夜も徹夜で資料と奮闘する気の悠治に、大介はコーヒーを運んだ。「お前のいいなりになりたくない……」目の下にデカいクマができている悠治は反射的にコーヒーに手を伸ばし、一口飲んだ。「にがっ!」その濃烈な味に顔を締めた。「エクスプレス3倍濃縮、徹夜に効果的」「言ってることとやってることが違うだろ!!」「そちらこそ、オレの言いなりになりたくないと言ったくせに、オレが運んできたコーヒーを飲んだんじゃないか」「コーヒーに罪はない!それに、小日向さんのために
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-06-14
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第9話 お願い、妹のそっくりさん(03)

数日後、悠治と穂香の努力で、新しいシナリオが6本も上げられた。そのクォリティは今までのない素晴らしいもの。構成や文章力がしっかりしていて、企画の意図や売れポイントをうまく表現しているだけではなく、一見飛び切りな設定とトリックにも合理的な解釈がつけられて、企画原案にあるいくつのバグも修正された。大介は感服した。「いろんな意味」で感服した。穂香にいろいろ確認してから、アシスタントたちを呼び出して、試読み会を開けた。穂香は同席したが、悠治は連日の徹夜で、ほかの部屋で芋虫になっている。「すばらしいです!おもしろい!」「イメージが鮮明になって、これでもっといい道具が作れる!」「ぞくぞくしたぜ!小日向さんは天才だな!」案の定、アシスタントの三人は、まず褒め声を上げた。「ありがとうございます」穂香は照れそうに笑った。「実は、あたしは基本的なものを書いただけで、ほぼ悠治さんの訂正と加筆です」「謙遜しなくていい!」「いえいえ、本当のことです。他人の功労を自分のものにしてはいけません」 「確かに、小日向さんは一部しか担当していない」大介は顔を引き締めて、話を検討したいところへ誘導した。「この前にも二人でいろいろ確認した。今日の試し読み会で、よいところだけじゃなく、違和感のあるところについてもみんなの意見を聞きたい。内容にツッコミところがあれば、遠慮なく言っていい」「……」「……」「……」大介の真面目な態度に微妙の何かを感じて、三人のアシスタントはお互いの顔を見た。「どうぞ、何でも言ってください!これからの仕事の改善になるから!」穂香は三人の背中を押した。 「引いてい言えば、キャラ設定?だな……あと、全部バッドエンディング、だよ
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-06-15
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第10話 両親に訳アリ(01)

ほかの人が帰ってから、大介は資料を持って、悠治のいる部屋に入った。エネルギーを使い切ったのか、悠治の体は活気が一切消えて、芋虫から繭に進化した。大介は悠治の寝込んでいるソファに資料を落とした。「クォリティは褒めてやる。親とエンディングのとこを修正しろ」「……」「小日向さんに確認した。ほぼお前の仕上げだろ」「……」「二人の名前で作品を出すから、小日向さんが親に恨みを持つ変態に思われてもいいのか?」「……」穂香の事ときたら、悠治はやっと動きがあった。「……嫌だ……」「お前の言いなりになりたくない」「お前の言いなりになりたくない」悠治がいつものセリフを返したら、大介は同時にそのセリフを喋った。「だが、これはオレの言いなりではない。オレたちは商売をしてるんだ。ユーザーの気持ちを考えなければならない。ワンパターンのオチは飽きちゃうし、ネタバレにもなる」「気にいらないなら使わなくていいだろ」振り向かずに、悠治は悶々と拒絶し続けた。「気に入ったから、修正してほしんだ」「……」大介は口調を強めた。そうくると思わなかったのか、悠治は思わず耳を立てた。「やればあのエロ小説くらいのクォリティを上げられると思ったが、思った以上だ。正直、驚いたよ。オレが思っていることをこのようにピッタリ表現できたシナリオライターは初めてだ――」「……」その予期せぬ褒め言葉に、悠治が少しだけ活気を取り戻し、毛布もほんの少しだけ解いたが、「親のオチさえ修正すれば」「……」その最後の一言添えに悠治はまた繭の状態に戻った。「修正しろ。お前には才能がある。オレのとこで
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-06-16
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第10話 両親に訳アリ(02)

「すみません、どうしても悠治さんのストーリーに気になって、話を聞こうと戻ってきました……」「いいえ、いいんだ」悠治が去ったので、大介と穂香は程よい距離で座ってゆっくり話をした。 「すみなせん、あたしがもっとしっかりしていれば、何本のオチを変えられるはずなのに……」「小日向さんに非はない。あいつの考えは固執すぎるだ」「……正直ね、あたし最初、悠治さんが変な人だと思って、うまく仕事ができるかなと心配したけど……」「最初だけ?」大介は思わず口を挟んだ。「?」「いいえ、なんでもない、続けて」「はい……」穂香はとりあえず、気にせずに続けた。「でも、悠治さんが修正してくれたものを見て、同じ物語を作る人として、負けた気がしました。反町さんが彼と一緒に仕事したい理由もちゃんとわかりました」「いや、それは……」大介は反論しようと口が滑ったが、さっそくブレーキをかけた。「?」「なんでもない」「はい」穂香は多く聞かずに続けた。「両親にトラウマがあるかもしれませんが、悠治さんは、本当にこの仕事が好きだと思います」「……」なんだか、話の噛み合わない人間が一人増えたようなが気がした。大介は眉間を摘んだ。「いつも真面目に直してくれて、一緒に雰囲気を盛り上げるためのセリフを検討してくれて、いろいろおもしろいトリックを加筆してくれました……このままギクシャクになって、進めなくなったら、悠治さんも寂しいと思います。ですから、あたしが直してあげてもいいなら、精いっぱいやります」「それはありがたい……」今となって、大介は不思議に思った
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-06-17
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第11話 仲直り作戦(01)

大介のスタジオから飛び出した悠治はすぐ雪枝に電話をして、事情をごまかした。「まだ修正中で、読まれたくないんだよ」「そうか……お兄ちゃん、大介さんたちに迷惑をかけてないよね?」「……もちろん」もちろん、めちゃかけているんだ。悠治は話の後半を省略した。 電話を切ってから、悠治は町中をうろついていた。もうすぐクリスマス、あちこちライトアップしていて、お店は商売に張り切っている。通行人たちからも家庭団楽の雰囲気が溢れている。雪枝は彼氏とデートする予定だろう。こんな雰囲気の中で、一人でいると余計に寂しさを感じる。だから、毎年の年末になると、いつもより外出を控えていた。クズみたいな両親に残された楽しい記憶なんか思い出したくない。 大介も大介だ。余計なことに頭を突っ込んできて……それも憎まれるための仕業なのか?エロ小説や冤罪の一つ二つくらいで踊されるなんて、よっぽどイメージにこだわっているだろう。 悠子だった時の記憶が完全にないわけではない。悠治は大介が自分を引き留める理由がなんとなく分かる。 でも、皮肉にも、あんなやつに作品を褒められた。認めたくないけど、「敵」の褒め言葉は一番強い。誰かに肯定された気分は悪くない。 本当はごちゃごちゃにしたかったのに、穂香がいたせいか、書く途中から真剣になった……まんまと大介の罠に嵌められたとは、予想外だった。これからも厄介になりそうだ。万が一、彼は修正を諦めて、そのまま制作に入って、雪枝に何かを感づかれたら……あるいは自分の脅かしが効かなくなり、彼は雪枝に何かを伝
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-06-18
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第11話 仲直り作戦(02)

悠治がスタジオを去ったあの日、大介も一度雪枝に電話をした。仕事にちょっとしたトラブルがあることだけを伝えて、悠治の状況を確かめた。別に異常なしと聞いたから、しばらく彼を放置した。あのエロ小説も更新されていないし、大介はとにかく静かな年末年始を過ごした。年明けの頃に、穂香から誘いがあって、図書館で合うと約束をした。まさか、穂香は悠治も連れてきたとは…… 「あっ、反町さん、偶然ですね!」穂香はわざとらしい大介に声をかけて、目配りをした。「せっかくだから、三人で仲良く勉強しましょう!」「!!」悠治は思わず身を引こうとした。「いいえ。オレはいい」「!」悠治が断るまえに、大介は先に向きを変えた。「公園の向こうにお祭りがある。それを見に来たんだ」「えっ……」穂香に止める時間も与えなく、大介はその場を離れた。「すみません…余計なことをしたのかな……」計画が失敗した穂香は悠治に頭を下げた。「俺とあいつのの問題だ。小日向さんは謝る必要はない」「……」「消えるべきなのは俺だったのにな……」悠治は大介の後ろ姿を眺めながら、少々複雑な気分を味わった。その無意識の呟きは穂香の耳に入ったのにも気付かずに。 悠治たちと別れたら、大介は一人でお祭りを回した。穂香が申し訳なさそうな顔をしたけど、大介は全然気にしなかった。もともと暇だったし、一人で過ごすことにも慣れている。 仕事上にチームワークが必要だけど、彼は一人の時間のほうが好きだ。周りの意見や一時的な雰囲気に流されずに物事を冷静に分析でき、感覚が鋭くなり、いろんなことが見
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-06-19
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第11話 仲直り作戦(03)

「どういうこと……?」「よくわかりません……一緒に古い新聞で資料を調べていたら、いきなり具合が悪くなって、空気を変えに行くって外に出てから、30分も経ちました……」穂香の声が少し震えていて、明らかに心細くなっている。「電話にも出ないです。周りを探してたけど、どこにもいないです……図書館に入る前に、消えるべきなのは自分だとか、妙なことを言ったのです……」「大丈夫だ。オレも探してみる。あいつはちょっと変なところがあるけど、もう自殺しないと思う」大介はとにかく穂香を落ち着かせようとした。「自、自殺!?なんで自殺なの!?」何も知らない穂香は信じられない声を上げた。「……」失策だ。大介は言葉選びに後悔した。普通なら、デートから離れるくらいのことで自殺に連想しないだろう。慰めるつもりだったが、逆に不安をかけたようだ。「とにかく、オレは図書館に向かう。小日向さんはそこで待っててください。悠治くんはそのうちに戻るかもしれない」 穂香には自殺の可能性がないと断言したけど、正直、大介はそこまでの自信がない。ひょっとしたら、穂香の何かの言動が、悠治に雪枝のことを思い出させて、異常モードのスイッチをオンさせたのかもしれない。図書館で穂香と合流し、悠治が離れたときの状況を詳しく聞いた。「バレンタインのものを作りたいと思って、悠治さんと一緒に暦年のバレンタインデーの新聞紙を調べていたの……14年前のものに遡ったら、悠治さんが突然に顔色が悪くなって……」その新聞紙はまだ机に置いてある。大介はその新聞紙をざっと見た。車ブレーキの故障で、夫婦が高速道路で亡くなるニュースが目に入った。そう言えば、悠治の両親も交通事故で亡
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-06-20
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第12話 停戦協定(01)

穂香に悠治が具合悪くなって病院に行ったと嘘をついてから、大介は悠子の言った場所へ向かった。途中でなんで草むらと疑問したけど、実際に到着したら、「なるほど」と納得した。悠治・悠子はびしょ濡れで、人の目の当たらない草むらの中で震えている。「バカか……」呆れた大介だったが、なんとなく事情を理解した。こいつ、何らかの原因で池に落ちただろう。それに、くだらないプライドで意地はって、穂香に見られたくないから、自分に電話をした。「バカってなんなのよ。こんな姿が小日向さんに見られたら、悠治はまた死になくなるかもしれないわ」「他人事みたいに言うな。お前は本当に都合のいい時だけが出てくるな……」「都合のいい時じゃない、危機の時よ。先ほど悠治が池からふらふら上がったら、転がって頭が打たれたのよ!ほら見て、額のところにあざがあるでしょ?」「なぜ池から…?まあ、どうでもいい……」思わず尋ねようとしたけど、大介はすぐその話を切った。「それより、今はメイクもしていないから、女口をやめてくれないか?気持ち悪い」「とんでもない差別発言だよね?」「まだそんなプライドがあるなら、当分死なないだろ」大介は上着をぬいて悠子に投げた。「オレが車で来たことに感謝しろ」 「こうなったわけを聞かないの?」「聞いたところで正直に話すと思わない」「へぇ~でも、本当はもっと聞いてほしいの」起き上がったら、悠子はさりげなく大介の腕を抱き寄せた。そのちょっと妖艶になった姿に、大介は目を向けずに、進路だけを見ていた。「今のお前はこう言ってるが、悠治に戻ったら、また『お前に何が分かる』って吠えてくるだろ」「さすが大介君、分かりが早い!」「……」「それは大介君のいいところと言うか、悪
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-06-21
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第12話 停戦協定(02)

「!?」今度は大介が驚いた顔をした。「今回の件に関して、悠治の考えが浅はかだったの。あなたに嫌がらせをするのが一心で、危うく大きなミスを犯したところだった」「大きいなミスって?」「もう大体想像がついたのでしょ?」「……」大介は沈黙した。悠子はそっと体を傾けて、前の座席の間から頭を出して、大介の横顔をじっと見つめた。「大介はやさしいね」「そんな目で見つめないでくれ、気持ち悪い」「もったいないわ。今の横顔、ちょっとかっこよかったのに!」「何処かのインチキ引きこもりと違って、オレは何時だってかっこいい」いきなりほめられて、大介は逆に対応に困った。「でも女子が苦手だよね、せっかくの男前なのになかなか彼女ができないでしょ。雪枝に頼んでおしゃれな子を紹介してもらおう」「余計なお世話だ。それよりあのエロ小説、何時削除してもらえる?」「はっくしょん!ああ、寒い、暖房をもっと上げて。ちょっと寝るわ……うちについたら起こして」「とぼけるな!真面目に返事しろ!」悠子はまたとぼけて逃げたけど、いつものことだし、大介はそれ以上追い詰めなかった。言われた通りに暖房の温度をあげて、悠治を家まで送った。 03翌日、悠治から修正されたシナリオが届いた。誤魔化す程度の修正ではなく、全体的に伏線や、違和感のあるところも一緒に直されたしっかりしたものだった。憎ませるために、給料ゼロとか言い放ったが、こんなできのいいものをもらった以上、何も返さないと、大介の人間としての良心が許さない。 「お兄ちゃんが好きなもの?」返すものに悩んでいたので、雪枝に電話をした。「パジャマかな……一番よく着るものですから、20着も持ってるらしい」(それは、単に洗濯が面倒くさがっているじゃない?)
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-06-22
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第12話 停戦協定(03)

あの日、悠治と穂香が図書館で一緒に読んでいた新聞紙もバレンタインデーのものだった。「え、ええ…そうです……両親は、バレンタインデーに他界に行ったのです……」雪枝の口調が少し落ち込んでいたが、大介に理由を伝えることにためらいはなかった。「すみません」「いいえ、私はまだ小さかったから何も覚えていません。全部お兄ちゃんが処理したのです。あれから、お兄ちゃんはチョコレートが嫌いになって…嫌いというか、ダメになっちゃったの……そうです!」いきなり、雪枝のテンションが躍起した。「嫌な思い出を忘れさせましょう!」「!?」「大介さんはお兄ちゃんをバレンタインデートに誘って、楽しく遊んで、嫌な思い出を上書きしましょう!」「……」(嫌な思い出が増えるだけじゃないか……)いかにも自分の名案に興奮する雪枝に、大介は本当の考えを言い出せなかった。「ちょうど、私と正樹もテーマパークに行く予定です。ダブルデートもいいです!」「いや、雪枝さんたちを見たら、悠治はまた挫けるだろう……」「あっ、確かに、その可能性が……」「それじゃあ、大介さんの好きなところでいいと思います。お兄ちゃんはあまり外出しないから、遊びに不得意です」「……」(決めた言い方にしないでほしい……) 雪枝のアドバイスはちょっと困ったものだが、無意味ではなかった。少なくとも、チョコレートという地雷が分かった。気分転換させるのもいいアイデアだし、とりあえず、チケット送って、好きにさせろう。 「テーマパークのチケット?」寝起きなのか、悠治声が弱くて、かすれたよう
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-06-23
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