All Chapters of エリートな彼と年の差恋愛婚〜恋した彼は15歳年上の旦那様です〜: Chapter 11 - Chapter 20

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第 12 話

わたしたちの年の差恋愛が始まってから約一ヶ月が経とうとしていたけど、森嶋さんは仕事が忙しいなかでも、必ず一日に数回連絡をくれた。 身体は大丈夫かとか、つわりは大丈夫かとか、とても心配している様子だった。 森嶋さんは今、とても仕事で大事な取引先との契約があるから、毎日遅くまで仕事をしているらしい。 それでも、しっかりと忘れずに連絡をくれる。 本当に森嶋さんは紳士的で、優しくて、気遣いが出来て、わたしにはもったいない人だ。 だけどお腹の子の父親として、精一杯のことをやろうと頑張ってくれている。 これからは、検診も一緒に行くと言ってくれた。 お腹の子の成長を一緒に見守りたいと、そう言ってくれた。……本当にありがたい。 交際を始めてから一ヶ月が経って、わたしは日々の中で森嶋さんのことをどんどん好きになっていた。 わたしの中ではもう、かけがえのない人になっていた。 それは、いないと困る人。 だからわたしは、森嶋さんのそばで、ずっと一緒に過ごしていきたいとさえ思った。 この先何が起こるのか分からない未来を想像するのは、悪くないし、楽しいと思える。 交際を始めたと同時に、まだ入籍はせずに、お互いを理解しあってから結婚したいと言ったのはわたしの方だけど……わたしはまだ、彼の半分も知れていない。 これからもっと、森嶋さんのたくさんのことを知りたい。 森嶋さんのすべてを知りたい。 これ以上、知れることがないってことくらいに、知っていきたい。 そしてわたしも、彼にすべてを知ってほしいと思う。 「彩花、おはよう」 「おはよう〜実来。体調、大丈夫?」 「うん、平気だよ。ありがと」 「あまりムリしないでよ〜介抱するの、わたしなんだからね」 「分かってる」 親友である彩花には、全てを話した。 彩花も結婚しないんだ〜なんて言ってて驚いていたけど、なんだかんだ応援してくれている。 わたしのことを一番に応援してくれる、親友。彩花になら、なんでも話せる。 わたしがもし迷ったり、悩んだりしたら、彩花に一番に相談するって決めてる。 そもそも、まだ交際してから間もないし、デートなんてしてないし、彼は仕事が忙しい人だから。 なかなか会いたいなんて、言えない……。会いたいし、話をしたいけど、彼のために少し控えている。 「で、森嶋さんから連絡はきたの?」 「うん。き
last updateLast Updated : 2025-03-13
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