Semua Bab ある野望を話したら夫が子どもを連れて出ていった話: Bab 41 - Bab 43

43 Bab

今日も空は快晴だ。冬が近付いてる為、早朝は少し肌寒い。ランスタッドは時間が止まってるかのように静かだ。他所の国のニュースでは違法薬物の密輸や政治がらみの暴動が起きたりしているけど、こちらは目立った事件もなく生活している。武器生産国とは思えない。少し皮肉に考えてしまい、慌てて思考を掻き消した。庭で遊ぶ主人と息子の姿を見ると弱気になってはいけないと再認識する。そして忘れてはいけない多くを思い出す。ちょうどオーブンの中のケーキが焼けた為、紅茶を淹れて庭へ持っていった。 「良い天気だなー……」雲ひとつない蒼空に、ノーデンスは呟いた。街の喧騒すら届かない丘の一軒家は否が応でも日常に引き込まれてしまう。それが苦く、また助かっている。初めこそ城から遠ざけられたことに落胆していたけど、仕事より何より大事なものに気付かされたから。「お。ちょうど苗植え終わったとこ?」庭に作った小さな畑。半分は葉野菜が顔を出している。もう片方はまだ小さな葉が均等に植えられていた。畑の中心にいた息子はこちらに気付くと手を振った。「お疲れ様。オリビエも手伝ってくれてありがとな」「ううん! 虫もいるし面白いよ。ほらっ」と、オリビエは近くにいた謎の赤い虫を差し出してきた。「うわ! ちょっ、持ってこなくていいから!」「え、かっこいいよ?」「オリビエ、ママは虫が苦手なんだ」後ろから苦笑いのルネが声を掛ける。オリビエはえー、と言いつつも虫を原っぱに連れて行った。「はー、俺はマジで虫は無理。バッタしか無理」「でもノース、オリビエが夏は虫捕りしたいって言ってたよ。ママと」「勘弁してくれ。それ以外なら何でもやるから」ネイビーのストールが風に飛ばされないよう抑えて、遠くにいるオリビエに手招きする。「ケーキ焼いたんだ。天気も良いし、せっかくだから外で食べよう」「おお~。良いね!」二人が手を洗った後、ミニテーブルを持ってきてケーキを皿に取り分ける。オリビエはお腹が空いていたのか、ひと口がとても大きかった。「ノースがケーキを焼く日が来るなんて。感無量だなぁ」「パパ、感無量ってどういう意味?」「感動してるってことだよ。ケーキもちゃんと美味しいし」「オイ、ちゃんとって何だよ」聞き流せない一言に詰め寄るが、ルネは優雅に紅茶を飲んで素知らぬふりをしていた。「君はクッキーは苦手
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-08-05
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熱の中心が離れる。後ろの、ずっと痙攣していた口に当てられる。腰を掴む両手に力が入ったとき、意識を失いそうなほどの衝撃が訪れた。「あああっ……!!」彼が中に入ってくる。息ができない。苦しさに足をばたつかせると、顎を優しく掴まれた。「息して」深海に沈むように、ルネの腕の中で落ちていく。零れ落ちた涙をそっと指ですくわれる。やっぱり何度か意識が飛んだし、天井に向く自分の脚先がいやに鮮明だった。「ルネ、あっ待って、速い……っ!」激し過ぎてついていけない。気付いた時には既にイッてしまっていた。下腹部や胸には白い愛液が飛び散っている。今もイッてるはずだが、もうとけすぎて感覚がない。これ以上なく深いところに繋がっている。抜き差しされてルネの根元が当たる度に仰け反った。「私も悪いかもしれないけど、君があんまり可愛いこと言うから。もっともっと気持ちよくさせたくなっちゃったよ……っ」ルネの汗が、視界が揺れる度にはじける。悔しいけど気持ちいい。自分を手放してしまうほどに、彼の手技は絶妙だった。「ルネ、好き、好きだ……っ」伸ばした手を掴まれる。彼が好きだ。泣きたいほど、どうしようもないほどに。こんなにも愛されて、正直苦しい。でも彼がいなければとても生きていけない。「ありがとう。愛してるよ、ノース」前がまた弾ける。死んでしまいそうな快感が全身を包んだ。「イッ、ちゃ……っ」ドクドクと何かが吐き出されている。前も後ろも、もうぐちゃぐちゃだ。「とけちゃう……っ」脚を広げたまま背中をしならせるの、ルネはわずかに微笑み、さらに奥へと潜り込んだ。「私の愛がどれだけ重いか、知ってるだろう?」もう締め付けることもできないのに、腰を打ち付けられる。ルネは快感を求めてるんじゃなく、ただ自分を感じさせたいのだと分かった。「ああっ……! 分かった、分かったから…ぁ…っ……あ、も、やあぁ……っ!」逃れられない快楽に震える。絶倫なんてレベルじゃない。重症だ。愛され過ぎてやばい。自惚れにも程があるけど、ルネと目が合うとそう確信してしまう。彼が俺に抱く想いは依存や執着なんて生易しいものじゃなくて、災害レベルの愛情だ。なんて言ったらマジで抱き殺されるんだろうな……。とろけきった性器を扱かれ、言葉を失う。 あんな大変な事件を起こして、あれだけ迷惑もかけて。
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-08-06
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彼は遠慮がちだが、相変わらず窘めるような口調だった。「……わかりました。でもあんな危ない物を代わりに預かってもらうんです。必要な管理費を教えてください」「それには及びません。個人様に請求するものではありませんから」そう答えた時の彼の口元がわずかに笑っているのを見逃さなかった。「何よりも我々に託していただいたことに感謝申し上げます」「……」気付いた時には持って行かれていただけなんだけど……どう返そうか迷っていると、ルネに後ろへ引かれた。「私は妻と子どもと平和に暮らしたいだけです。ご面倒をおかけして申し訳ありませんが、あの剣は貴方達にお願いします」「では、長にもそのように伝えます。万が一処分するとしても、あの剣を壊すには相当な年月が必要となるので」ノーデンスは胸の奥が焼き付くような痛みを覚えた。この痛みの理由を考えていたが、ルネの横顔を見て思い出した。だらんと投げ出していた拳を握り締め、使いの男に向き直る。「あの……! 良ければヴィクトルさんに御礼をお伝えください。王城で、剣の暴走を止めてくれたこと……俺を止めてくれたことを」「もちろんです。必ず申し伝えます」それから男は小さな便箋をルネに渡し、一礼して去っていった。「何それ?」「えーと。要はあの剣を彼らが預かる……ことを私達に報告した、という証明書かな」緑色の便箋をポケットに仕舞い、ルネは扉を勢いよく閉めた。「わざわざ来てくれたのに、失礼な態度とっちゃったな。すまん」「あはは、あれぐらいなら平気だよ。彼も言ってたように、得をしたのは彼らさ。物が物だけに損得で考えるのは不謹慎だけどね」合理的な組織だからと、意に介さない様子でダイニングへ戻る。ぬるくなったコーヒーを口にした。「そもそもこっちの意思確認をする気なんてゼロだったろ。当然のように自分達のものにしようとしてた。助かるけどさ」あんなにも堂々とこられたら、よく分からない間に丸め込まれてしまいそうだ。もちろんこちらの手に余ることを見越した上での判断なのだろうが、色々圧倒されて録に話ができなかった。オリビエが部屋で本を読んでることを確認し、ルネの対面に座る。「ノースが費用の話をした時、彼少し笑ってたね」「あぁ」もちろん気付いている。あれは嘲笑以外の何物でもない。「俺なんかが到底支払える額じゃないってことか」ノーデ
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-08-07
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