翌日の夕方、美穂は定例会を終えたばかりのところで、深樹からメッセージを受け取った。もう出られたと。一瞬きょとんとし、すぐに腑に落ちた。美羽がすでに国志に罪をかぶせた以上、深樹が釈放されるのは当然だ。美穂は律希に近くのレストランを手配させ、自分で車を運転して警察署へ向かった。宵闇が濃くなり、警察署の前では街灯が次々と灯る。深樹はゆったりした私服姿で階段の下にしゃがみ込んでおり、体つきは以前よりもずいぶんと痩せて見える。車が目の前に停まり、ナンバーを見て美穂の車だと分かると、濡れた子犬のような瞳がぱっと輝いた。まるで星屑を散らした海面のように。「水村さん」立ち上がって小走りに近づくその声には、九死に一生を得た安堵が滲み、少し掠れていながら、抑えきれない喜びがはっきりと伝わってくる。美穂は窓を下ろしたが、視線は彼の背後へと流れた。少し離れたところに、色褪せた古い上着を着た健一が立っている。継ぎはぎだらけの布袋を手に、片足を少し引きずって、あまり安定して立てない様子だ。息子の声を聞くや否や、振り返って興奮気味に言った。「水村さん」「ええ」美穂はドアロックを解除した。「レストランを予約してあります。一緒にご飯を食べましょう」健一は慌てて手を振った。「お気遣いなく、俺たちは適当に食べますから」これ以上美穂に迷惑をかけるわけにはいかない、という顔だ。「父さん」深樹はそっと健一の袖を引き、目で合図をした。美穂に向き直ると、また明るく従順な「いい子」の表情に戻り、素直に言った。「じゃあ、お言葉に甘えて。ちょうど話したいこともありまして」美穂は軽く頷き、二人は車に乗り込んだ。車内は静かで、時折ナビの音声が響くだけ。助手席の深樹は、横目でこっそり美穂を窺った。運転に集中する彼女の横顔は、車内灯に照らされて一層きれいに見える。レストランに着くと、律希はすでに個室で待っていた。料理が次々と運ばれる中、健一は終始落ち着かない様子で、何度も立ち上がっては美穂に飲み物を注ごうとし、「どうぞ、どうぞ」とひたすら丁寧な態度を崩さない。深樹はそれを止めるどころか、父以上に甲斐甲斐しく、美穂の好物を次々と取り分けた。「水村さん、これ食べてみて」美穂は手を上げてやんわりと断った。「自分のを食べて」深樹は一瞬動きを止め、瞳の奥
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