♢それぞれのネックレス アリアとシャルの顔が脳裏に浮かぶ。想像するだけで、ぷくっと頬を膨らませて睨んでくる姿が目に浮かぶようだ。(……よし、三つ作っておこう) 俺は苦笑しながら、再び手を動かし始めた。 ミーシャには、上級魔獣の魔石を使った、綺麗なエメラルドグリーンのネックレスを用意した。付与したのは、【速度上昇】【俊敏性上昇】【身体能力向上】【回避力上昇】【ステータス異常無効】の五つ。 アリアには、深い青色の魔石を使ったネックレスに、【魔力攻撃上昇】【魔力消費軽減】【魔法効率上昇】【魔法効果の上昇】【物理魔法防御力上昇】を付与。 シャルにも同じく青色の魔石を使い、【攻撃力上昇】【力上昇】【魔法物理防御力上昇】【速度上昇】【反射能力上昇】を施した。「これ、大事に身につけておいてな。」 俺は、まずミーシャに完成したネックレスを手渡した。「わぁっ、またプレゼント!? やったぁ~♡ ユウちゃん、だいすきぃー!……ちゅっ♡」 ミーシャは満面の笑みで俺に抱きつき、頬にキスをしてきた。そのまま、俺は彼女の首にネックレスをそっとかけてやる。 サラサラとした銀髪が木漏れ日に照らされて、キラキラと輝く。ふわりと香る甘い匂いと、指先に伝わる柔らかな感触に、思わず意識が逸れそうになる。「じゃあ、もう一度。あの木まで行って、戻ってきてくれるか?」「はぁいっ♪」 ミーシャは元気よく返事をすると──シュンッ!と音を残して、まるで空気を切り裂くように駆け出した。そして、ほんの一瞬で元の位置に戻ってくる。「えっ!? わぁ〜、わたし、はや〜いっ♪ なにこれ〜、たのしぃ〜っ!」 目を輝かせながら、ミーシャは興奮気味に跳ねるように喜んでいた。 次に、俺はアリアの前に立ち、そっとネックレスを差し出す。「わぁ……わたしにも、ですか? あの……わたし、そんなに動き回らないけど……?」
ปรับปรุงล่าสุด : 2025-08-18 อ่านเพิ่มเติม