どのくらいベッドにだらしなく埋もれたままでいただろう。 「凜子……」 労るような声音とともに、そっと肩に触れられて、ぼんやりとしていた視界が少しずつ像を結び始める。 「大丈夫か?」 そっと前髪をかき上げられて、まだはっきりしない頭で「奏芽……さん?」と半ば無意識のままつぶやく。 全身がものすごく気だるくて、身体に力が入らない。 なのにほんのちょっと触れられるだけで、未だに先刻体験したばかりの痺れるような感覚の余波が押し寄せてきて、その刺激にピクピクと身体がはねた。 「――まだ……しんどそうだな?」 聞かれて、素直に小さくうなずくと、「わかった」って頭を撫でられて、 「少し落ち着いたら一緒に風呂行こうな?」 って言われた。 私はそんな奏芽さんの言葉に、よく考えないままに首肯する。 そうしながら、さっきのあのジェットコースターの降下の際に感じるような……キュッとお腹の奥がくすぐったくなる……それでいて頭が真っ白になって何も考えられなくなってしまった……あの感覚はなんだったのかなって考えてしまう。 そうして、いま手足を動かすのもしんどいくらい身体が重くて自由がきかないのは、全部その果ての結果なんだと思い至った。 四季ちゃんの話では、彼を初めて受け入れたあとは下に違和感があって、歩くのが少ししんどかったみたい。 でも、こんな風に局部以外のところにまで影響が出たなんて……聞いていない。 そのことがなんだか普通ではない気がして、ソワソワしてしまった。 一刻も早く起き上がってしゃんとしないと、奏芽さんにおかしくなっ|て《・
Terakhir Diperbarui : 2025-10-21 Baca selengkapnya