Semua Bab 私のおさげをほどかないで!: Bab 121 - Bab 130

158 Bab

30.ル・ラパン・エレ①

 背中に羽のついたウサギのキャラが真ん中に配された、可愛らしい黒い門をくぐる。  数メートルほどフレンチ風の古めかしい石畳が敷き詰められたアプローチを進んで、赤を基調としたアーチ状の屋根を仰ぎ見ながら建物へ向かう。  辿り着いた先は天使の羽がついたウサギをマスコットキャラにしていることで有名な、お菓子屋さんが母体の高級ホテル。  入り口ドアにも件のウサギキャラが描かれていて、本当に可愛いなと思っていたら、建物の中はまるでヨーロッパの町並みみたいな異国情緒あふれる空間が広がっていた。  ホテル内に入ると、足元も今までの石畳とは様相を一変。  床は光を跳ね返さんばかりにツルツルに磨き上げられた、大理石や御影石の色鮮やかなモザイクタイルに様変わりしていた。  壁面は西洋漆喰と、レンガ調のタイルがたくみに組み合わせていて、そこにも所々にさり気なく羽付きウサギがあしらわれている。  なのに全然メルヘンチックではなくて、とても愛らしいのになぜか荘厳とした趣がある風情。 「わぁー」  思わずつぶやいて、奏芽さんの腕をギュッと握る。  奏芽さんがそんな私を優しく見つめてくださって……私、すごく幸せだなって思ったの。  1階部分はお菓子屋さんが経営しているホテルらしく、ケーキ屋さんとカフェが空間を二分するように配されていて、ケーキ屋さんのほうはガラス張りのショーケースに、色とりどりの美味しそうなケーキが並んでいた。  カフェとケーキ屋さんの間を通過するように、カラフルなモザイクタイルの上、レッドカーペットが入り口から真っ直ぐ突き当たり――フロントに向かって伸びている。  それに導かれるように、奏芽さんとふたりチェックインを済ませた。  荷物を持ってくださったベルボーイさんの案内の元、エレベーターで最上階の一室へ向かう。
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-10-15
Baca selengkapnya

30.ル・ラパン・エレ②

「なぁ、凜子。ひょっとして……無駄遣いだって怒ってる?」  私が何も言わない――実際には驚きすぎて言えなかっただけなんだけど――から、不安になったのかな?  奏芽さんが眉根を寄せて不安げに問いかけていらっしゃる。  違うの奏芽さん。  気後れはしているけれど、私、決して怒っているわけじゃないのです。  むしろ私のためにここまでしてくださる奏芽さんには感謝の気持ちしかないんですよ?  た、確かにやりすぎだと思いますけど――。 「怒ったりは……してないです。ただ……あんまり凄いお部屋だったので……圧倒されてしまって」  しどろもどろながらも何とかそう告げたら、奏芽さんがホッとしたように吐息を落として、 「凜子、おいで」  そう言って手を差し伸べてきて、優しく私の手を取った。 ***  そういえば昨夜――正確には今日の未明だけど――、0時になったと同時に奏芽さんに「おめでとう」って言われたの。 「誰より先に祝いたくてつい言っちまったけど……凜子、夕方になんなきゃ生まれねぇよな?」  と続けられた時にはびっくりしたけれど、どうやら奏芽さん、いつの間にかお母さんから私が生まれた時刻を聞いていたみたいで。 「じゃあもう少しお預けか……」  小さくポツンと落とされた吐息混じりの声音に、私は思わず笑ってしまった。  私が言うのもあれだけど、奏芽さんってホント、律儀でお堅くて……変なところですごく真面目。  私が生まれたのは20年前の今日、18時11分。  なので、奏芽さんがおっしゃったように正確にはまだ生まれていないのだけれど、大好きな人に日付が変わると同時におめでとうを言われるのって、凄く嬉しいなって思ったの。 「ありがとうございます……」  そうお礼を言いながら、18時11分を過
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-10-15
Baca selengkapnya

30.ル・ラパン・エレ③

チェックインをしたのは15時過ぎ。 時間的に、3時のおやつにあたる時刻だったのだけれど、それとは関係なくここのホテルではチェックインしてお部屋に荷物を置いた後、1階のカフェでウェルカムサービスのドリンクとスイーツが食べられるみたいで。 ベルボーイさんから道すがらそんなサービスがあるのだと説明を受けた際、私、すごくワクワクしたのを思い出した。 お部屋に圧倒されて危うく忘れかけていたけれど、奏芽さんの言葉でハッと我に返る。 そんなサービスがあるホテルなんて初めてだったので、聞いたとき私、何だか凄く新鮮で楽しみだって思ったの。 奏芽さんと早くそこに行きたい! *** 「ここも天井、高いですね」 部屋もそうだったけれど、1階全体も船底天井になっていて、凄くゆったりして感じられる。 お部屋よりかなり大きめの羽うさぎモチーフのシャンデリアがぶら下がっていて、扉が開くたび空気の流れが出来るのか、微かに揺れてキラキラと光を跳ね返す。 「ウサギしかいねぇのな」 奏芽さんがポツンとつぶやいて……何故か私をじっと見つめてくる。 「――?」 キョトンとしたら、「ウサギを狙う羽の生えたキツネとか……1匹くらいいてもいいと思わねぇ?」って残念そうに溜め息をつくの。 その言葉に私はハッとする。 あ、私たちのアイコン! 気づいた瞬間おかしくてクスクス笑ったら、奏芽さんが嬉しそうに微笑んだ。 「やっぱ凜子は笑顔がいいな」 言われて、緊張してここに入ってから余り笑顔が出ていなかったかもしれない、と思い至る。 普通にしているつもりでも、奏芽さんには伝わっていたのかな
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-10-16
Baca selengkapnya

30.ル・ラパン・エレ④

「凜子、いままで酒飲んだこと……」 聞かれて、「薬用酒なら」と答えたら「あれ、結構アルコール度数高かったっけな」ってつぶやいた奏芽さんが、すぐにスマホで調べるの。「――低いのでも14%くらいあるみてぇだし、まぁそれよか弱いのをちょっと飲むぐらいなら平気か」 ややしてポツンと独り言のようにそうおっしゃってから、「どんなの飲みたい?」って聞かれたの。 薬用酒もそうだけれど、トロリと甘いお酒のほうが飲みやすい気がして、「甘口だと嬉しいです」って言ったら、「じゃあ、アスティ・スプマンテにしてみるか?」って聞かれる。「アスティ・スプマンテ?」 お酒には無縁の生活をしてきて、私の中のお酒の種類は薬用酒、日本酒、ワイン、焼酎、ビール、ウィスキー程度の大雑把なカテゴリーしかない。 アスティ・スプマンテって ってどんなお酒だろう? そう思ってキョトンとしたら、「甘口のスパークリングワインだよ」って言われた。 アルコール度数も8%までいかないとのことで、薬用酒よりも低いと知って、それなら平気かな?って思う。 ただ、発泡酒なので気が抜けてしまわないよう、ハーフボトルからしか頼めないらしい。 因みにハーフだと375ml入りだと聞いて、缶ジュースより多いのかって思ったらにわかに不安になった。 そんなに飲めなかったらもったいないし、どうしようって黙り込んで考えていたら、「凜子が飲めないときは俺が飲むから」とか。「奏芽さん、甘いお酒、平気なんですか?」 残さずに済むのは嬉しいけれど、好きじゃないのに私のせいで奏芽さんに無理させてしまうのは申し訳ない。 そう心配して聞いたら、「大丈夫だ」って笑うの。 奏芽さんご自身はシェフおすすめの辛口の赤ワインを頼んで。 今日はグラスにしておこうかな、ってお
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-10-16
Baca selengkapnya

30.ル・ラパン・エレ⑤

「いいか、凜子。湯船には絶対浸かるなよ? 身体が温まるとアルコールの回りが早くなって危ねぇから。――あと、シャワーも立って浴びたりせず、椅子に腰掛けて浴びるように。いいな?」 噛んで含めるようにあれこれ言ってくる奏芽さんに、「奏芽さんったら何だかお母さんみたいですよ?」と思って、端なくも笑いが込み上げてしまう。 それで、「はい! わかりましたっ!」っておどけて敬礼してみせたら、奏芽さんがますます不安そうに眉根を寄せるの。 「凜子、本当に平気か? やっぱ俺も一緒に入ろうか?」 いつもより笑いのツボがあちこちに散りばめられているような陽気な気分だけれど。 そうしてそれがお酒のせいだとしても、まだ頭、しっかりしてます。 「だっ、大丈夫ですっ」 一緒に、は無理だと思える羞恥心は捨てられていませんし、ひ、1人で行って参りますっ。 「行ってきます」 お辞儀をする要領で深々と頭を上げたら、ちょっぴりクラリとしてしまった。 でも、フラつくほどじゃないから……きっと平気。 下着や化粧ポーチを手にくるりと向きを変えてお風呂場に歩き出そうとして、あることが気になってふと足を止める。 「あ、あの……奏芽さん。その、……お風呂上がりは……」 ぽやん、とした頭でお風呂上がりの装いについて聞こうとして、ハッとして慌てて口をつぐんだ。 服をしっかり着て上がった方がいいですか? バスローブの方がいいですか? あるいはタオル1枚を巻き付けて、とかのほうがいいですか? 下着は身につけるべきですか? それとも――。 そんなことを聞こうとしてしまうとか、やっぱりどうかしてる!
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-10-16
Baca selengkapnya

30.ル・ラパン・エレ⑥

 思ったけれど、入りがけに奏芽さんに言われた言葉を思い出して、フルフルと首を振った。  今の私、湯船に浸かっちゃ……ダメ、なんだよね?  はぁ、っとひとつ溜め息を落とすと、シャワーコックをひねって、奏芽さんに言われた通り、ちゃんとバスチェアに腰掛けてシャワーを浴びる。  さすが高級ホテルだな。  アメニティグッズも何だか高価そう。  ちゃんと日本人向けを意識してあって、においとかもきつくないの。  ボディソープは優しい石けんの香り。  シャンプーはローズ系なのかな?  そんなに濃い香りじゃなくて、仄かに香る程度の印象で。 「いい匂い」  ボディソープで洗い上がったばかりの腕の残り香や、髪の毛から立ち昇るシャンプーの香りを嗅いで、ちょっとドキドキする。  奏芽さんもこの香り、嫌いじゃないといいな。  そこまで考えて、奏芽さんもここで入浴なさったら、私と同じ匂いになるのかな?って思って、すごく照れ臭くなってしまった。  ひゃー。  いつも家では各々別々のものを使っていて気付かなかったけど、一緒のものをふたりで共有するのって……ある意味すごくエッチな気がする。  私は奏芽さんからふわりと漂う柑橘系の香り――使っておられるシャンプーのせいみたいです――がすごく好きだけど、今日の奏芽さんは違うにおいになっちゃうのかな?  何だか想像しただけで、知らない彼に抱かれてしまうみたいでドキドキしてしまう。  シャワーの湯温を少し熱めにして頭から浴び続けながら、どうしよう、どうしようって思考がぐるぐるしてばかり。  あーん、ダメっ。  こんなことしてたらシャワーでものぼせてしまいそうっ!  そう思った私は、慌ててシャワーを止めて立ち上がったのだけれど。 「あ……れ?」  途端グラッ
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-10-17
Baca selengkapnya

31.初めてをあなたに*①

「なぁ凜子。――髪、ほどくぞ?」  奏芽……さん? あ、れ?  私、いつの間にベッドに移動したんだろう? 見上げると、私の上に馬乗りになった奏芽さんが、私のふたつ分けの三つ編みをいじりながら意地悪く問いかけてくるの。  その姿は、何故だか私の知っている奏芽さんじゃない気がしてしまう。 その証拠に私の心も、何で〝大嫌いなこの男〟にそんなことを許さなきゃいけいの?って思っていて――。  え? 大嫌いな? 「こっ、このままでも……! っていうか、出来ればど、どこにもっ……さわらないで……欲しいですっ」  その心が私の意思を置き去りにそんな言葉を言わせて、私は心の中でどういうこと?って自問自答する。  でも奏芽さんが私の知っている彼じゃない以上、そうなるのは必然で。 きっと奏芽さんから香るシャンプーのにおいがいつもと違うから。 だから落ち着かないだけなんだ。「却下。結んであったら引っ張りたくなるし、さすがにここまで来て手を出さないとか、そんな選択肢選ぶヤツがいたらアホだと思うわ」 ああ、でも。  こんなふうににべもなく返すのは……出会ったばかりの頃の奏芽さん? 「なぁ凜子、いい加減覚悟を決めて、俺にすべて任せろって。痛くしないとは言わねぇけどさ。絶対俺は後悔しないし……凜子と気持ちよくなれる自信があるんだよ」 言われた瞬間、そんな恥ずかしいことさらりと言う奏芽さんに、そう言えばこれが私のなかの奏芽さんの第一印象だったっけ、ってぼんやり思う。 「年上らしく、初めてのときぐらい優しくしてやるよ、とか言ってくれてもいいじゃないですかっ」 あんまりにも身勝手な言い分に、段々腹が立ってきて、キッと彼を睨みつけながらそう言ったらクスクスと笑われた。「優しくして欲しいなら自分からそう言えよ。こういうときくらい俺、素直な凜子が見て
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-10-17
Baca selengkapnya

31.初めてをあなたに*②

 頭を急に動かしたりしたから、お酒が回っちゃったんだ、きっと。 その前からフラフラしてたから気をつけようって思ってたのに。 最悪……。「ご心配おかけしてすみません……っ」 泣きそうになりながら言ったら、「俺が不注意だったんだ。凜子、酒飲むの初めてなのに飲ませ過ぎちまった。ごめんな? セーブしてやれなくて」とか。 奏芽さんはどこまでも優しくて……彼に大切にされるたび、幸せすぎて胸がギュッと痛くなる。  大好きって気持ちが溢れて苦しくてたまらない。  好き過ぎて不安になるとか言ったら、わけ分かんないって奏芽さんに怒られてしまうかな。  夢の中の奏芽さんは強引で自分勝手で今の彼とは大違いで。  でもあの中でさえ、私は確かにこうあって欲しいと願ったことがあった。 「私、奏芽さんに……早く……、……て、もらいたいです」  途切れ途切れに言ったら、肝心なところがはっきり言えなくて、小首を傾げられてしまった。 私はうつむいたままうまく伝えるための言葉を探す。  でも恥ずかしくて無理で。「……あの、私、もう大、丈夫、なので……。その、か、奏芽さんもっ、お、お風呂へ……」 ここで待ってますので……。 消え入りそうなぐらいの小声で付け加えたけれど、奏芽さんにはしっかり聞こえたみたい。  額にチュッと軽いキスを落としてくれると、すぐそばに置かれていたグラスを差し出してきた。「一応水、飲んどけ。――な?」 言ってふわりと私の頭を撫でてから、「すぐ戻るけど……なんかあったら遠慮なく呼べよ?」って心配そうに私を見つめるの。 私はコクッとうなずいた。  奏芽さん。  早くお風呂から上がって来てください……。  それで私を――。  早くあなたのものにしてください。 ***  ベッドの上に正座
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-10-17
Baca selengkapnya

31.初めてをあなたに*③

 覚悟してベッドの上に座っていたはずなのに、奏芽さんを見た途端、何だか恥ずかしくなって……。 うつむいたまま動けずにいたら、「な、凜子。お願いだからこっち向いて?」 私の様子を窺うみたいに、顔にかかる後れ毛を指先でそっとよけられた。 その感触がくすぐったくて、私は小さく身体をすくませる。  そうしてその指先に促されるまま、ゆっくりと奏芽さんの方を向いたら――。 「――!!」 思いのほかすぐそばに、バスローブから覗く奏芽さんの胸元があって、今更のように「いよいよなんだ」と自覚させられてしまった。 「緊張……してる?」 言ってすぐ、「しないわけないよな」とつぶやいた奏芽さんの声に、私は思わず髪に触れたままの彼の手を取る。 「すっ、すごく緊張してます……。でも……それと同じくらい、……その……き、期待も……しています」 ふらつきこそしなくなったけれど、体内に確かに残るアルコールのおかげかな? しどろもどろになりながらも、奏芽さんの手を握ったまま、彼の目をじっと見上げてそう言ったら、奏芽さんが瞳を見開いた。 「凜子……」 甘くかすれた低音ボイスで名前を呼ばれて、トクンッと心臓が音を立てて跳ねる。 未だ奏芽さんの手に触れたままだった手を、ぎゅっと握り返されて、ほんの少し奏芽さんのほうへ引き寄せられた。  そのまま奏芽さんの顔が近づいてきて――。 私はそっとまぶたを閉じた。  二十歳になって初めてのキスは、ついばむようないつも通りのキス。 でも、角度を変えては唇同士が触れ合うだけの口付けが幾度となく続いたのは初めてで。  こんな風に一時に何度も何度もキスを重ねられたことはなかったから。 奏芽さんの唇が触れるたび、ドキドキと胸がうるさく騒いだ。
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-10-18
Baca selengkapnya

31.初めてをあなたに*④

 さっきより上手に奏芽さんの求めに応えて舌先を絡ませれば、そのまま後頭部に添えられた手で、そっと頭を守るようにされてベッドに横たえられた。 正座している足が折り曲げたままつぶされてしまわないように、そっと足をかわして伸ばしたのだけれど、そのせいで少し裾がさばけてしまう。 あっ、と思って直そうとしたら、それより先、後頭部から離された奏芽さんの大きな手のひらが、私の胸の膨らみを包み込むように押し上げてきて……。「ひゃ、っ」 私は驚いて、思わず声を漏らしていた。 布越しとは思えないほどはっきり感じられる手のひらの無骨な感触に、ふと視線を転じる。 と、いつのまにか胸元をはだけられていたことに今更のように気が付いて、にわかに恥ずかしくなった。 「か、なめさっ、ん……」 恥ずかしくて、自分の手で胸元を隠してしまいたいのに、それを察したみたいに私の片手を封じていたもう一方の手も、当然の流れのように所在なくさらされていたもう片方の胸に伸ばされる。 じかに感じられる奏芽さんの温かくて大きな手のひらの感触に、私はただただ戸惑った。「凜子……」 奏芽さんの優しい声音にそっと視線をそちらにやったら、熱に潤んだ目で見つめられて、「夢じゃ……ねぇよな?」ってつぶやくの。 奏芽さんのその声に思わず現状も忘れてキョトンと彼の顔に見入ったら、「なぁ凜子、もっかいキスしていい?」って聞いてきて……私の答えを待たずに唇をふさいでくる。 口を開けるか開けないか考える前に、胸に伸ばされた手が緩急をつけてそこを揉みしだいて……。 奏芽さんの手のひらの下、つぶされ、こねられて刺激を受けた先端が、切なく疼いて硬くしこったのが分かった。 
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-10-18
Baca selengkapnya
Sebelumnya
1
...
111213141516
Pindai kode untuk membaca di Aplikasi
DMCA.com Protection Status