自分で……何をするんだろう? まさか、奏芽さんがいましてくださったみたいに胸を触る……こと、とか?「そっ、んなことっ」 身体を洗うときに触れることはあってもそれ以外に触ったことなんて、ない……。 真っ赤になってソワソワしたら、奏芽さんが息を飲んだ。 そうして何かを堪えるように眉根を寄せてから、「凜子。したことねぇんなら……ここの気持ち良さも下に触れたときの悦びも……、凜子がとろけるような快感全部、俺が探し出してじっくり教えてやる。――ふたりで一緒に探していこうな?」 そう言って前髪をそっとかきあげてくれたの。 私はよく分からないままに奏芽さんの言葉に小さく頷いた。 奏芽さんは私の同意を見届けると、「下、触っていいか?」って耳元で囁いてきた。 それじゃなくても低音な奏芽さんの声音が、いつもよりさらに低められていてゾクッとする。 そのまま耳孔に舌を差し込まれてクチュッと濡れた水音を直接そこに吹き込まれて、私は小さく身体を震わせた。 刺激が強すぎて何も……考えられないよ……。 耳に響く濡れた水音と、胸から這い登ってくる痺れるような感覚……。 思わず自分に触れる奏芽さんの手をギュッと握って、刺激に耐えるように唇を噛んだ。 と、それを窘めるように、私の耳に舌を這わせていた奏芽さんが、「凜子、唇、噛むな。――俺しかいねぇんだから感じてる声、俺に聞かせろよ……」って甘く切ない声で囁いてきた。 湿り気を帯びた耳に奏芽さんの吐息が掛かって、彼の唇が皮膚をかすめるたび、私の意思とは関係なく、身体がビクビクと小刻みに跳ねてしまう。 それに合わせるように奏芽さんに胸
Terakhir Diperbarui : 2025-10-18 Baca selengkapnya