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第11話

Side 唯斗 「んっ、こ、ここは…」 目が覚めて自分がどこにいるのかわからなかった。 「気が付いたか」 その声に反応して声の主を見た瞬間、自分の意思とは関係なしに涙が溢れた。 「っ、たい、大我ぁ」 俺は飛びつかん勢いで大我に抱き着いた。 「大丈夫だ、どこにもいかないから、だから泣け」 飛びついた俺を抱きしめながら告げられる言葉は、俺自身に何が起きたのかを知っていると告げている。 「っ、たい、大我、大我、俺、俺、」 俺は大我に抱き着きバカみたいに大泣きをした。大我の顔を見たら本当にダメだった。自分で処理しきれない感情がグルグルと渦巻いていて、どうしていいのかわからなくて、俺は大我の前で大泣きをしたのだ。 「少しは落ち着いたか?」 涙が止まったけど、離れたくなくて、抱き着いたままの俺に静かに大我が聞いてくるから、小さく頷いた。 「唯斗には悪いとは思ったけど、三枝さんと話をして、現状をすべて聞いた」 俺を抱きしめたままで、大我がゆっくりと話す。 「…ごめん…」 また、俺は大我に迷惑をかけたんだ… 「謝らなくていい。唯斗に聞きたいことがある」 「な、に?」 本当は大我の言葉が怖い。 「聖唯斗の気持ちが知りたい」 「お、れの、きも、ち?」 大我の言葉の意味が分からない。 「あぁ、今回のこと。自分勝手なあの2人のこと聞いて、唯斗はどうしたい?唯斗自身の気持ちが知りたい」 俺を抱きしめてくる大我の腕に少しだけ力が入る。 「俺は…もぉ…嫌だ…もう、俺をほっといてほしい、俺に関わらないで欲しい、俺を捨てたんだったらそのままほっといてほしい」 もぉやだ。本当にほっておいて欲しい。里親になって、また俺を捨てたんだ、これ以上俺に関わってほしくない。捨てたんだったらほっといてほしい。今更俺に踏み込んでこないでくれ… 「唯斗これは俺たちだけで解決できる問題じゃない。それは唯斗もわかるよな?」 大我の言葉にコクリと頷けば 「週末、俺の実家に行こう。今後のことも含めて家族会議をしよう」 「い、いいの?」 大我の言葉についそう聞いてしまった。俺のことで大我の家族にまで迷惑をかけてもいいのかと… 「俺個人の気持ちを言ってもいいか?」 俺の言葉に大我が聞いてくるから小さく頷けば 「唯斗が捨てられるんじゃない、今度は唯斗が
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2025-07-25
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第12話

「んっ、ふっ、ぁ」 触れ合った唇はいつの間か深いキスに代わり、舌を絡め合う。キスだけで頭がボーっとしてくるぐらい気持ちがいい。 あぁ、やっぱり俺は大我が好きなんだ…なんて、大我からのキスを受け止めながらボンヤリと考えていたら大我の眉間に皺が寄った。 「んっ、ぁ、はぁ、たい、がぁ」 皺が寄った原因は間違いなく俺自身。発情してるわけじゃないけど、俺のフェロモンが溢れた。 「まったく、ゆいの感情の起伏はどこにスイッチがあるんだか…」 なんて、苦笑を浮かべながら大我は言うけど、大我の瞳はすでに色が変化してた。俺はそれが嬉しくて笑ったら、盛大に溜め息をつかれちゃったよ。 「ホントに、後で文句は言うなよ」 大我の言葉に何度もコクコクと頷けばもう一度、俺の唇は大我のそれに塞がれた。 「んっ、ぁ、ふぅ、ぁ」 何度もキスを繰り返しながら、気が付いたら俺は上半身裸だった。うん、大我とのキスが気持ちよくて、キスに気を取られてたら脱がされてた。いや、脱がされていいんだけどさ。だって、俺自身がそれを望んだんだもん。 大我の少し熱い手が背中に添えられて、あいてるもう片方の手は俺の身体を這いまわっていた。しかも、触れるか触れないかの優しいタッチで… 「んっ、ぁ、やぁ、ん、ぁ、ぁ」 それがくすぐったいようで、それでいて甘い痺れをうむ。 「やじゃなくて、イイの間違いだろ?」 なんて意地悪な言葉を言いながら肩口を吸われる。ピリリとする小さな痛み。それは大我が俺に残す印。記憶を飛ばす俺が見てわかるように残された印。神尾大我が俺を欲したという証。 「ぁ、ん、ぁ、たい、がぁ、ぁ、」 意地悪な指が俺の身体を這いまわり、俺の性感帯を暴いていく。身体中に落とされるキスは甘い痺れを残していく。俺が余計なことを考えられなくなるほど、大我は俺に途轍もない愛情をくれる。 「ひゃぁ、ぁ、ん、ぁぁ」 指だけだと思ったら急に胸を舐められてビックリした。 「ぁ、ぁぁ、たい、がぁ、ぁ、ん、ぁぁ」 素肌に触れたくて大我の服に手を掛けたら 「脱ぐのか?」 ジッと俺を見て聞いてくるからコクコクと何度も頷いた。俺の返事を見て大我は俺の額に小さなキスを落とすと服を脱いでくれた。大我に触れたくて、手を伸ばせばその手を取られ、反対に抱き寄せられた。 「唯斗、好きだ」 俺の顔を
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2025-07-29
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第13話

「ぅん、ぁ」 寝返りを打ってコツリと当たる感触に気が付き寝惚けたままで、それがなにかを確認すれば大我だった。 「まだ少し早いから、寝てていいぞ」 なんて、言いながら抱き寄せられた。 「ん、たい、が、ぬくい、ねぇ」 寝惚けたままの頭でそんなことを言えば 「寒くないか?」 なんて反対に聞き返された。それになんで?って思ったけど、珍しく俺たち服着てない。やったまま寝ちゃったらしい。 「んっ、らいじょう~ぶ、ぬくぬく」 ふにゃんって笑いながら大我に抱き着いたら 「寝起きの顔でそれは反則だろクソが、」 なんて言いながら盛大に溜め息をつかれちゃったよ。なんでだよ。って思ったけど、多分悪いのは俺なんだろう。 「んー、たい、がぁ」 俺はそんなことも気にせずに大我により一層抱き着いた。寝惚けてたんだよ本当に。 「お前…襲われても文句、言えないからな」 なんて言葉と共に強く抱き締められて肩口に唇を寄せられてキツク吸われた。いつも大我が付けるその場所により一層濃い痕を残す。そこからはもう、あれよあれよという間にいつものパターンに突入した。「ぁっ、ぁっ、ぁぁ、やぁ、ぁ、ん、らめ、ぁ、んぁ」 自分の中で蠢く指、身体中に落とされるキス。胸と一緒に自身のモノを弄られて身体の至る所が性感帯になった感覚に陥る。 「やぁ、ぁ、らめっ、ぁ、ぁぁ、ぁ、やぁ、いっちゃ、ぁ、ぁぁ、」 大我の与える熱が熱い。触れられる部分が熱い。大我の肩に捕まる指に力が入りガリガリと傷をつけてしまう。 「イケ、我慢しなくていい」 首筋にキスをされて舐められる。 「やぁ、ぁぁ、だめ、ぁ、いくっ、ぁ、ぁぁ」 自分の中で蠢く指や自分のモノを弄られてあっけなくいった。 「んっ、ぁ」 ずるりと抜けていく指の感覚にぶるりと身体が揺れた。 「っ、たい、がぁ、きて、ほしい」 指だけじゃ足りないって身体の奥から訴えてくる。大我とひとつになりたいって… 「待ったはなしだからな」 そういいながら前髪をかき上げる大我にドキリと心臓が飛び跳ねる。ドキドキと早鐘を打つ心臓が痛い。前髪をかき上げた大我の仕草がカッコよすぎて困った。 「やめるか?」 固まったまま動かない俺にニヤリと笑いながら聞いてくる。固まって理由がわかったんだろうな。
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2025-07-31
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第14話

大我にキレイにしてもらってベッドの上でボーッとしてたらうとうとし始めちゃった。俺をベッドの上に置いたまま大我はどっかに行って戻ってこないんだもん。ゴロンっと寝返りを打って扉が見えるように横になってボーッとしてたらやっぱり眠気が襲ってきて、俺はまたうとうとっとし始めた。だから、大我が2人を連れてきたのにも気付かなかったんだ。「あー、やっぱり寝てるよ」なんて大我の声が遠くの方で聞こえる。「らしいっちゃらしんだけどな」「大ちゃんがちゃんといわないからじゃないの?」なんて、ヒロさんやこうちゃんの声も聞こえてきて「…なんれ?」寝惚け眼で聞いたらしたったらずになった。「今回のこと、唯斗だけじゃなくて、2人にも説明しないといけないだろ?この2人は一応は家族だし、この学園の校医だからな」大我の説明にあぁ、って納得した。俺の変わりに大我が三枝さんから全部、事情を聴いたんだった。俺よりも大我の方が状況が詳しいのと、三枝さんに何と答えたのか聞いてなかったやって思った。「んー、じゃぁ起きる。自分の事だからちゃんと知っとかないと…」ふぁふぅって欠伸をしながら身体を起こして立ち上がろうとして失敗した。脚に力が入りません。そんな意味も込めてジーッと大我を見れば「半分は唯斗にも責任があるんだからな」溜め息をつきながら、大我は俺を抱き上げて寝室を出た。で、いつものソファに座らされた。いつの間に準備したのかテーブルの上には軽めのご飯が置いてあった。「ゆいは、それを食べながら聞いてればいいから。ただし、それだけはちゃんと食べるように!」って大我に言われちゃった。うん、それにはちゃんと理由があるから仕方がない。「ん、わかった。ガンバって食べる」大我が用意してくれたのはサラダとヨーグルトと小さめのクロワッサンが2つ。俺が精神的にダメージを喰らうと急激に食欲がなくなるのをわかっているからのチョイスだ。ヒロさんとこうちゃんにはコーヒーを出してた。「それじゃぁ、今回ゆいの身に何が起きたのかと言
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2025-08-01
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第15話

「で、2人はどう思う?」泣きそうな俺の頭を撫でながら大我がヒロさんとこうちゃんに聞いた。大我は自分たちだけじゃ決められないって言ったもんな。大人の意見も必要になるし…。「熨斗付けて返せばいいだろ。二度と関わるなって言葉と共にな」「そうだねぇ、本当に自分勝手な夫婦だね」2人の言葉にぞくりと背筋が凍った。いつになく2人が怖い。これってもしかしなくてもメチャクチャ怒ってるんだろうか?「やっぱり考えることは一緒か」大我はあっさりと言う。そうでしたこの男もそんなことを言ってた気がします。「ただ…少しだけ問題がな…」「そうだねぇ…」ヒロさんとこうちゃんの言葉に大我も難しそうな顔をする。そうだよね、支援金の一括返金だって言ってたもん。大金が動くもんね…。「ごめん…俺のせいで…」俺がポツリと謝れば「ん?あぁ、違う違うゆいのことじゃない」大我が慌ててそんなことをいう。「問題なのはゆいのことじゃないんだ」「ゆいちゃん…4人の両親っていえば想像できるでしょ?」ヒロさんとこうちゃんにまでそんなことを言われて「4人の両親??」って考えてから「あっ」小さく声を上げた。それって間違いなく大我の2人の母親と2人の父親のことだ。「あの人たちが今回のこの話を聞いてどう出るか想像できない」「本当にな」「ゆいちゃんかなり気に入られてるからね…」3人がゲッソリとした表情を浮かべる。「もしかして…暴走する的な?」確認の意味を込めて聞けば3人がうんうんと何度も頷く。それこそ首を振りすぎて気持ち悪くならないだろうか?ってぐらいには。「怒るのはわかるんだ。その後でどう動くかが想像できないんだよ」「間違いなく、怒りまくるな。あの人たちなら」「4人とも子供が好きだからね。子供を捨てるなんてもってのほかだよ」3人の顔がだんだん疲れた顔になっていく。「なんか…俺のせいでごめん…」それがなんだか申し訳なく思う。「ゆいが悪いわけじゃない。悪いのはあの夫婦だ」「そうだな。契約を無視してるわけだしな」「むしろ、ゆいちゃんが捨ててやればいんだよ」3人の言葉に笑ってしまう。だって、それは大我が言った言葉そのものだもん。「なんか3人とも同じこと言ってる。それだけ俺ってみんなに大事にされてるってことなんだな」うん、これは多分間違いじゃない。ヒロさんやこうちゃん
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2025-08-03
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第16話

早いもので、俺は本当に大我の実家へと連れてこられていた。「はい、ゆいちゃんはこれを使って」ゆきママがそう言って差し出したのは小さいアイスノンだった。「えっと、なんで?」それを受け取りながら聞けば「目が腫れてるからよ」みきママが答えてくれた。驚いて大我を見れば「まだな、少し腫れてるし、これからまた泣くだろうから持ってた方がいいと思う」少しだけ苦笑を浮かべて教えてくれた。「ありがとう」大我の言葉に納得をして俺は素直に受け取りお礼を言った。「それで、ゆいちゃんが泣いた理由とあなたたちが怒ってる理由は何?」いつもの席に、いつものメンバーが座った後で、ゆきママが静かに口を開いた。その言葉を聞き驚いた。大我たちが怒ってるってなんでわかったんだろう?「雰囲気が違うからわかるのよ。この子たちにしては珍しく怒りを面に出してるから」俺の思ったことを代弁するようにみきママが教えてくれた。親子だからわかるんだろうなって思った。「ちょっと、唯斗のことで面倒なことが起きた。だからそれの相談に来たんだ。今から俺が説明するから、聞いてほしい」大我一瞬だけ俺の方を見ていう言葉にママやパパたちが小さく頷いた。「これは唯斗が俺にしか話してないことだから、兄貴たちもちゃんと聞いてくれ」大我のその言葉に俺は、あぁ、あの話もするんだって思った。じゃないとわかんないもんな。なんてぼんやりと思ったけど、なんだか既に涙腺がやられそう。ヒロさんやこうちゃんが頷いたのを確認してから大我は俺の手をしっかりと握りしめて口を開いた。それは、なぜ俺が施設で育ったかや、里親にもらわれた後の出来事、俺がなぜ今も施設に席があるのかも。「一先ず、ここまでで唯斗が施設育ちで、他人に興味を持ってないのかを説明したけど、聞きたいことは?」大我の手が俺の頭を撫でながらみんなに聞いている。自分のことだけど、結構俺ってヒドイ扱いされてたんだ。なんて思いながらも大我の服を掴んだ。「大丈夫よ。ゆいちゃんが愛情を知らない理由がはっきりわかったわ」「大ちゃんがゆいちゃんを大事にしてる理由もね」ママたちがいうけど、その言葉に怒気が含まれてる気がした。パパたちも静かに話を聞いてるけど、なんか怒ってるポイかも。「じゃぁ、今回の家族会議の本題を説明する」俺の手を握る大我の手に少しだけ力がこもった。「唯斗が
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2025-08-07
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第17話

ひとしきり大泣きして、泣き疲れて俺は寝ちゃってたみたいだった。「…っ…たい…がぁ?…」大我の名を口にしたら「起きたか、少しは落ち着いたか?」そっと頭を撫でられた。俺は大我に抱き着いて大泣きしてそのままの体勢で寝てたらしい。そんな俺を大我はそのままの体勢でずっと抱きしめててくれたみたいだった。「んっ、少しは…」だから、少しだけは落ちついたと返事をしたら、また頭を優しく撫でられた。「それじゃ、ここからが本題。今回の件、唯斗の気持ちを聞いてほしい」大我の言葉に俺は深呼吸をして自分の気持ちを伝えるために口を開いた。「俺は…今更、俺を返せと言ってきた2人にも、俺をもう一度、捨てようとするあの2人にも、二度と関わり合いになりたくない。もう、俺に関わってほしくない。俺に連絡してほしくない。俺は…俺は大我や、大我の家族がいてくれればいい。もう、俺は神尾家の人たち意外と関わり合いになりたくない…」学校に行けば親友と呼べる人たちもいる。だけど、今の俺にはその親友と呼べる人たちですら関わりたくないって思ってしまっている。大我が俺の傍にいてくれればいい。大我たち家族がいてくれればいい。今の俺はそう思ってしまう。俺は自分の気持ちを口にして唇を噛み締めて俯いた。これ以上言葉を発すればまた大泣きするって思ったから…「こら、唇は噛むな。切れて血が出る」でもそれは大我によって阻止された。噛み締めた唇を親指でなぞられひらかされた。「…っ…たい、が、の…ば、かぁ…」人が折角我慢しようとしてるのに…そういう意味を込めてバカといえば「俺は唯斗に関してはバカになる。我慢しなくていいって…そのために俺がいるんだから」いつもと同じ言葉を言われた。俺に関して大我がバカになる。それだけ俺のことを大切に思ってくれているということ。「…っ…たい、がぁ…」だから俺はまた大我に抱き着いて大泣きをした。本当に今の俺は涙腺がぶっ壊れているらしい。「ゆいちゃんの気持ちはわかったわ」「そうね、で?大ちゃんの意見は?」「お前が何も考えてないことはないよな?」「お前の言葉次第で俺たちの行動は変わるぞ」なんて、ママやパパたちが大我に聞いてるのを俺は泣きながら聞いていた。「俺の意見なんて単純だけど?俺の嫁を泣かすんだ、それなりに覚悟はしてもらわないと。返せっていうんだから、熨斗付けて返せばい
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2025-08-08
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第18話

「唯斗くん、唯斗くんさえよければ俺たちの子供にならないか?」「そうね、私たちに里親にならせてくれないかしら」急に、まさパパとみきママが真面目な顔をして告げてきた。「えっ?でも…大我は?」まさパパとみきママの子供として養子にされたって聞いたけど?「あー、俺はゆきママとなおパパの子供のままだぞ。籍も抜いてない。って話したよな?だから正真正銘、俺はゆきママとなおパパの子供のままだ」俺の問いに大我が教えてくれる。「あれ?そうだったっけ?」なんだろう?聞いたような聞いてないような?記憶が曖昧だ。「記憶喪失だな。ゆい、ゆいはどうしたい?ゆいがしたいようにすればいいんだ。変に遠慮とかしなくてもいい」俺がどう返事をすればいいのか悩んでたら大我がそう言ってくれる。「俺のしたいようにしてもいいの?」確認の意味を込めて大我に聞いてみる。「あぁ、ゆいがみきママとまさパパの養子になりたいならそれでもいい。養子になってもならなくても、いずれ俺と一緒になるんだからな」「ホントにいいの?」大我の言葉を疑うわけじゃないけど、もう一度確認してみた。「あぁ、でも、あれだ、一緒になる時期が早まるかもな」なんて少しだけ意地悪く言われた。けど、「俺は大我と一緒になれるなら早くてもいい!!」なんてつい力説しちゃった。そしたら大我に爆笑された。「みきママ、まさパパ、俺でいいんですか?」俺は2人に向き合い聞いてみた。「あぁ、俺たちは君がいいな」「そうよね。ゆいちゃんみたいな可愛い子がいいわ」「それって俺が可愛くねぇみたいじゃん」2人の言葉に大我がボヤク。「今の大ちゃんは可愛くないな」「今は可愛いじゃなくてカッコいいなのよね」2人の言葉に俺はうんうんと頷いてしまった。そしたらわしゃわしゃって大我に少しだけ乱暴に頭を撫でられた。「あ…あの…俺…2人の養子になりたいです。大我の家族になりたい…みんなの&h
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2025-08-09
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第19話

「ゆいちゃんも落ち着いたことだから今後のことを決めようか?」ひとしきり大泣きして、やっと落ち着いたところでゆきママが聞いてくる。「ゆいちゃんのお世話になった施設の方に出向いて、ゆいちゃんと私たちの養子縁組のことを先に片づけた方がいいわね」俺が頷いたのを見てからみきママが話し始めた。大我の家の家族会議はゆきママとみきママが議長になるみたいだ。「内藤夫妻の件に関しては三枝さんに2週間待つように伝えてある。俺たちも相談したいからってことで」大我って本当にそういうの手際がいいなって思う。というか神尾家はっていった方がいいのかも。「なら、ゆいちゃんから、三枝さんに連絡入れてもらって、養子縁組の件を先に済ませましょう。それが終わってから諸々片付けましょうか」大我の言葉を聞きゆきママがみきママに確認をしてる。「そうね、大ちゃんが時間を作ってくれてるから、その間にゆいちゃんの養子の件を片付けてから、話をしましょうか」みきママも頷いてる。「施設に行くときに、元両親と言い張る二人がもし施設の近くにいたら、ゆいちゃんはどうする?」ゆきママが俺にそう聞いてきた。そうだ、養子縁組のことを言いに行くなら俺もいた方が話が早いもんな。今回のことを片付けるためには俺も行かないと…。「無理に話すことはないんだけど、待ち伏せをされてたりってこともあるからね」みきママも心配そうにしてる。「あの…あのさ…大我は一緒に…」俺は大我につい聞いてしまう。一緒に行ってくれるかどうかを…。「俺は行く気でいたんだが…ダメだったか?」俺の問いに大我が反対に聞き返してきた。「ううん。ダメじゃない。一緒に行って欲しいって思った。俺の問題だけど、俺よりも大我の方がわかってるし…一緒にいてくれた方が心強い。あの2人に言いたいことがあるから…」そう、もし、あの2人に会う機会があるのなら、ハッキリと言ってやりたいと思った。
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2025-08-10
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第20話

「唯斗の場合、審査が必要ない理由は唯斗自身の問題と内藤夫妻が関係してる」大我が俺の手をギュッと握りながら話始めた。「さっきも唯斗の施設で育った経緯を話したんだけど、内藤夫妻が唯斗の里親を辞退した直後に、唯斗はショックで、一時期、酷く体調を壊したんだ。その時から唯斗は里親候補をすべて拒絶。里親になりたいという夫婦をことごとく拒絶して、里親募集を辞めざる終えなかったんだ。一度ならず二度も捨てられるという経験をした唯斗の心がもつわけがない。だから、唯斗は里親募集をしている子供たちの中に名を連ねることもなく、中学から今の学園の寮に入寮してるわけなんだ」大我は一旦、話をするのをやめて、心配げに俺を見る。俺はギュッと大我の手を握り返し、小さく頷いた。続きを話してもいいよという意味を込めて。「で、なんで審査が必要ないのかという理由は、唯斗が認めた人物じゃなきゃなれないから。唯斗と三枝さんは定期的に連絡を取り合ってて、里親のことに関してもざっくりと話をしてたんだ。もし、里親になってくれる人が現れて、唯斗がその人を気に入って家族になりたいと思ったら、施設での細かい審査はしないでもいいと三枝さんが特別に許可を取ってくれたんだ。勿論、簡単な審査はある。施設の方針もあるからな。だけど、三枝さんは唯斗が幸せになれる家族なら、ということで大幅に免除してくれることになってる。これは唯斗だけの話だからな」最後はちゃんとクギを刺すところが大我らしい。「でも、やっぱり審査はあるのよね?」大我の話を聞き確認の意味を込めてゆきママが聞いてくる。「あぁ、簡単なやつだけどな」「それって大ちゃんは内容を知ってるの?」大我の言葉にみきママが確認してる。「まぁ、大体は?唯斗が覚えてる内容だけな。だけど、俺はそこは口出さないから、4人が三枝さんと話をして、聞かないと意味がないことだからな」みきママの言葉に大我がはっきりと言い切る。うん、俺が覚えてる内容って、名前とか個人的なもの、だけど、ちゃんとそれが証明できないと里親にはなれない。でも、ゆきママたちもみきママたちも大丈夫だって俺は確信してる。だって、俺が本気で家族になりたいって思ってる人たちだもん。「それはそうよね。里親になるのはみきたちだから、2人にはちゃんと審査は受けてもらわないとね」「じゃないと、唯斗くんはずっと親なしになって
last updateปรับปรุงล่าสุด : 2025-08-14
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