煌びやかなライトの装飾に彩られた、アリーナでのプレーオフが始まった。オフラインでの開催ということもあって、会場内はゼログラが好きな人たちや、各チームのファンで賑わっている。プレーオフは全世界の地区大会を勝ち抜いた計32チームで争われ、Aグループに振り分けられた俺たちは初日の試合、8チームの中で上位6チームを目指すことになった。(チームアリゲーターとは……離れたな)グループ分けガチャではゼログラで日本最強と言われるチーム、イグニスとも離れたみたいだ。戦ってみたい気持ちもあったから、ちょっと残念な気もする。「まぁ、勝ち抜いていけば、そのうち当たるでしょ」明るく言うゼノさん。俺たちは初日の5試合を総合3位で勝ち抜け、無事に2日目の試合に進めることになった。「あのさ……ちょっと、みんなに話しておきたいことがあるんだけど」試合後、チームのメンバーを集めたのはリーダーのカイさんだ。「どしたの、急に」マイペースを崩さないノヴァさんの問いかけにも、彼は真剣な表情を崩さない。「……もう、契約絡みの話は済んでるから、あとはメンバーだけなんだけどさ……。俺、この大会が終わったらチームを抜けようと思ってるんだ」「はぁ!!?」「ちょっ……なんで、いきなりっ」「これは前から話してたと思うけど……単純に力量の話だよ。俺が隊長で、国内では成績を残せても、たぶん世界では難しいと思うんだ」淡々と話す彼に、ハルさんが珍しく声を荒らげる。「……だとしても、それはさすがに今する話じゃないだろ!? 大会の途中だぞ!? ここまで、みんながどれだけ頑張ってきたか……」「だな。それに、今日だって成績は3位で……決して悪くないんじゃないかと思うけど」ゼノさんがフォロ
Terakhir Diperbarui : 2025-09-02 Baca selengkapnya