「うん、そんな感じで君は君のままでいればいいよ」本村さんは、あたしに聞いてきたその問いかけの答えをくれるわけでもなく、何を見てそう言ったのかもわからないけど、なぜだがまたあたしのままでいればいいと、そう伝えてくれる。「えっ、教えてくれないんですか?」「だってその理由は慧しかわかんないもん」いやいやいや、そこまで言っといて!本村さんってこういうとこあるんだよなー!「とにかくオレが言えることは、何があっても慧のそばにいてやってほしいってことかな」「それはもちろんそうしたいです……」「うん。今の君のままであいつをこれからも支えてやって」「今のあたしでいいんですか……? しかも、あたしが慧さんを支えるなんてこと出来るかわからないですけど……」ただあたしが一緒にいたくているだけで、支えるなんてそんな大それたこと出来るとも思ってないけど、でも、慧さんが少しでも安心して心を預けられるような存在でいたいとは思う。「あ~。それね。きっといつかわかる時がくると思うよ?」「わかる時って?」本村さんは意味ありげにそんなことを言う。「君が慧を支えるようになる時」「えっ、そんな時来ますかね?」あたしが慧さんを頼ったり支えてもらったりするならわかるけど、慧さんをあたしが支える……?その言葉に、あたしはまだしっくり来ないし、想像も出来ないけど。だけど、本村さんは余裕ある顔で満足そうにあたしに笑いかける。「だから君はもっと強くなりなね」「もっと、強く、ですか?」「そう。何があっても慧と一緒にいるために強くなること。それが今オレが君に伝えたいことかな」「慧さんといるために? それってどういう意味ですか?」多分本村さんは、慧さんの何かを思って、あたしに伝えているような気がする。「あぁ、そしてあともう一つ。とにかくあいつを信じてやること。」そしてまたもう一つ本村さんが付け加える。実際何か起きてしまった時に、あたしはその時どう対応するのかとか、どんな感情になってしまうのかとかはわからないけど、多分本村さんはその時を予測して、そう伝えてるのかもしれない。だけど、それはどちらも、あたしが慧さんを好きな以上絶対必要なことで。多分何かあった時、それをちゃんと確かなモノにしておけば、乗り越えられるような、あたしもそんな気がするから。「わかりました。慧さんを
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