そして、休み明けの朝礼の最後に部長から、山田と私が皆んなの前に呼ばれた。 ──何だろう 「え〜〜この度、我が社で新しく立ち上げられた、プロジェクトチームのメンバーに、この部から、このお2人が選出されました。おめでとう!」と言われ拍手された。 「「え?」」 「そうなんですか? ありがとうございます」と山田はすぐに飲み込んだようだ。 私は、なかなか飲み込めずに、しばらくして、 「あ、ありがとうございます」と言った。 ──どうして私なんだろう? とも思っていた。 チラッとヒロさんを見ると、にこやかに微笑みながら拍手してくれている。皆んなもニコニコしてくれているので、光栄なことなんだと思って、ようやく笑顔になった。 そして、朝礼が終わると部長が、 「田上くん、ちょっといい?」とヒロさんを呼んでいる。 更に、「山田くん、椿さん」と、私たちも呼ばれた。 会議室に入ると、 「まずは、改めて山田くん、椿さんおめでとう」と言われた。 「「ありがとうございます」」 「突然のことで驚いたと思うが、知らせるのが遅くなって申し訳ない。少し大変には、なるかと思いますが、部を代表して是非とも頑張っていただきたい。期待していますよ」と言われた。 「「はい、ありがとうございます」」 そして、後ほど社長から直々に辞令を受け取ってくださいと言われたのだ。 ──うわ〜社長から直々に? ヒロさんのお父様だ、お久しぶり〜と思っていた。社内で社長と直々にお話するのは、初めてだ。ドキドキする。 「では、後ほど10時からなので、お願いしますよ」 と言われた。 「はい、ありがとうございます。失礼します」と、 山
Last Updated : 2025-10-17 Read more