All Chapters of いつもあなたのそばにいたい: Chapter 51 - Chapter 52

52 Chapters

第51話 名古屋のこと

その夜、 ヒロさんからメッセージが送られて来た後に、テレビ電話を繋いだ。 「お疲れ様〜」 『お疲れ〜! ひまり〜驚いたよ』 「うん、私も驚いたけど、嬉しい〜」と言うと 『うん、ひまりが会社に来てくれるなんて、すっごく嬉しいよ』と言うヒロさん。 「うん。どうだった? 初日は」と聞くと、 『うん、東京より人数が少ない分、みんな仲良くて、良い人たちだよ』と言う。 「そうなんだ、良かったね……」と言うと、 『うん』 『ん? ひまり何か言いたそう?』と言う。 また、ヒロさんは、私の表情を読んでいる。 「うん、女性社員さんたちは、どうだった?」と、 やっぱり、聞かずには居られなかった。 『ああ〜そういうことか』と笑っている。 『ひまりが心配するようなことは何もないよ!』と言うが、やはりそれだけでは何も分からない。 憂鬱な顔をしていると、 『全体的に年齢層が高いんだよな』と笑っている。 「え? そうなの?」と言うと、 『うん、もちろん若い子も居るけど、あ、ひまりの同期の子も居たよ、なんて名前だっけ?』 「里中さん?」 『ああ、そうそう、そんな名前だった』 「そっか、私のこと覚えてくれてるかなあ?」と言うと、 『バッチリ覚えてたよ! 部長が教えてくれて、 奥さんと同期だって』 「そうなんだ! 良かった、覚えてくれてたんだ」 入社式の時に少し話して、その日1日は一緒に行動していた。 『うん、会いたいって言ってたよ』と言われ、 「うん、私も会いたい! 入社式以来だもの。会えるの嬉しい」 『だな。あとは…
last updateLast Updated : 2025-11-06
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第52話 仕事として

いよいよプロジェクトが大きく動き出した。 翌日、中村さんに迎えに来ていただいて、お姉様と横浜支社へ向かった。 実際に現場の声を聞けることは、とてもためになった。 私たち本社の社員とは、違う支社特有の苦悩もあるようだし、男性、女性の格差も未だにあって、ジェンダーレス社会に向けての取り組みも見えて来た。 昔ほどではないが、未だに残るセクハラ、パワハラ、それを誰の目に触れるかも分からないようなアンケートなどには、到底書き記せない。 やはり、実際に行ってみないと、文字だけでは分からないことがたくさんあるのだとよく分かった。 行って良かったと思った。 私たちは、一応会社側から選ばれて、会社への要望を出しながら、過ごしやすい会社作りをする為に立ち上げられたのだと思っている。 なので、最初は敬遠されていた方々も、徐々に口を開いてくださるようになって良かったと思った。 私自身もとても勉強になった。 今、自分が学ぶべきタイミングだったのではないかと思った。 「あ〜疲れた!」とお姉様 「はい、そうですね。お疲れ様でした」 「お疲れ様〜珍しく真面目に話を聞いてたからね〜」 「ふふ、はい」 謙遜されているがお姉様は、人の気持ちがよく分かる、ホントに凄い方だと思っている。やはり、ヒロさんと姉弟だなと思う。 お昼は、中村さんも一緒に横浜中華街でランチを堪能した。 そして、中村さんも夕方まで同行していただいたので、お土産を買いに行こう! と又中華街へ行き、私たちは、「お疲れ〜」とビールで乾杯して、小腹が空いたので角煮まんを食べた。美味しかった。 シュウマイを買って帰った。 お姉様は、お義兄様の分も持ち帰りされてた。 「お疲れ様でした。また明日から名古屋よろしくお願いします」と言うと、
last updateLast Updated : 2025-11-07
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