その夜、 ヒロさんからメッセージが送られて来た後に、テレビ電話を繋いだ。 「お疲れ様〜」 『お疲れ〜! ひまり〜驚いたよ』 「うん、私も驚いたけど、嬉しい〜」と言うと 『うん、ひまりが会社に来てくれるなんて、すっごく嬉しいよ』と言うヒロさん。 「うん。どうだった? 初日は」と聞くと、 『うん、東京より人数が少ない分、みんな仲良くて、良い人たちだよ』と言う。 「そうなんだ、良かったね……」と言うと、 『うん』 『ん? ひまり何か言いたそう?』と言う。 また、ヒロさんは、私の表情を読んでいる。 「うん、女性社員さんたちは、どうだった?」と、 やっぱり、聞かずには居られなかった。 『ああ〜そういうことか』と笑っている。 『ひまりが心配するようなことは何もないよ!』と言うが、やはりそれだけでは何も分からない。 憂鬱な顔をしていると、 『全体的に年齢層が高いんだよな』と笑っている。 「え? そうなの?」と言うと、 『うん、もちろん若い子も居るけど、あ、ひまりの同期の子も居たよ、なんて名前だっけ?』 「里中さん?」 『ああ、そうそう、そんな名前だった』 「そっか、私のこと覚えてくれてるかなあ?」と言うと、 『バッチリ覚えてたよ! 部長が教えてくれて、 奥さんと同期だって』 「そうなんだ! 良かった、覚えてくれてたんだ」 入社式の時に少し話して、その日1日は一緒に行動していた。 『うん、会いたいって言ってたよ』と言われ、 「うん、私も会いたい! 入社式以来だもの。会えるの嬉しい」 『だな。あとは…
Last Updated : 2025-11-06 Read more