病院から帰ってきた私は、胸の奥に大きな石が詰まったように苦しくて、息苦しさを感じていた。まるで首に蛇を巻きつけられたように、今にも息ができなくなりそうだった。そんな時、晴人が家を訪ねてきた。私の顔を見るなり、単刀直入に切り出した。「本当に時生とヨリを戻すつもりなのか?高司さんのためとはいえ、自分からまた地獄に飛び込むなんて、それだけの価値があるのか?」私はうつむいたまま、小さな声で答えた。「私が断れば、時生は高司さんだけじゃなく、澄江おばあちゃんまで巻き込むつもりなの。おばあちゃんは一生まっとうに生きてきた人なのに、あんな心ない中傷にさらされるなんて耐えられない。前に私がネットで叩かれたとき、どれだけひどいことを言われたか、あなたも知ってるでしょ。私は耐えられるし、高司さんだって耐えられる。でも、おばあちゃんはあんなご高齢なのよ。私のせいでそんな目に遭わせたくない」晴人は眉をきつく寄せ、何かを迷っているようだった。しばらく沈黙したあと、ようやく口を開く。「このこと、高司さんには話したのか?」私は首を横に振り、苦笑いを浮かべた。「話したら、あの人は絶対に放っておかない。でも、私のために時生と徹底的に争わせるなんて、そんなことさせたくないの」そこまで言うと、思わず声が沈んだ。「それに……あの人、私に怒ってるみたいなの。時生が結婚式のことをSNSに投稿してから、一度も連絡をくれなくて……」晴人は首を振った。「高司さんのお母さん、もう長くないんだ。このところずっとそのことで付きっきりだから、君のほうまで手が回らないだけだよ。高司さんが時生の人間性を知らないはずがないだろ。君を責めるなんてあり得ない。心配してるに決まってる」その言葉を聞いた瞬間、私の胸はずしりと沈んだ。ふと、時生に、祖母が治療を諦めたのは私と高司のせいだと言われたことが頭をよぎる。強い罪悪感と胸の痛みが一気に押し寄せ、胸が締めつけられ、息をすることさえ苦しくなった。泣き崩れそうな私を見つめ、晴人は小さくため息をついた。「そんなに自分を責めるな。高司さんが君に言わなかったのは、余計な心配をかけたくなかったからだ。あの人はずっと君のことを一番に考えてきたし、一度だって君を責めたことなんてない」私はうなずき、目には涙がにじんだ。晴人は長い間、私を慰めて
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