Todos los capítulos de 冷酷夫、離婚宣言で愛を暴走: Capítulo 681 - Capítulo 682

682 Capítulos

第681話

時生が店を出てから、私と紗奈もすぐに後を追った。足早に歩きながら、私たちも詩恩の行方を探そうとしていた。私の頭の中には、ずっと同じことが浮かんでいた。時生の忘れられない女、詩恩は本当に戻ってきた。今回、時生に姿を見られたのも、決して偶然じゃない。おそらく、わざと姿を見せたのだ。もし時生が本当に詩恩と一緒になったら、私とあんな馬鹿げた結婚式を挙げるはずがない。時生と詩恩がどこへ行ったのか知るために、私たちも監視カメラを確認することにした。紗奈はこのショッピングモールのVIP会員だったから、一本電話をかけると、すぐに責任者と連絡がついた。ところが、監視カメラの担当者から「今日の映像はハッキングされて、全部消えてしまった」と聞いた瞬間、足元から背筋を這い上がるような寒気を感じ、全身が一気に冷えた。これで何度目だろう?詩恩が絡むたびに、重要な手がかりが決まって何かしらの理由で消えてしまう。まるで、見えない誰かが裏で一連の出来事を操っているみたいだ。紗奈も、以前私が話したことを思い出したらしい。途端に焦ったように声を張り上げ、問い詰めた。「じゃあ、時生は今どこにいるの?まさか、あいつまで突然消えたわけじゃないよね!」担当者は少し言葉に詰まり、確信のなさそうな口調で答えた。「時生社長は……もうショッピングモールを出られたようです。十分ちょっと前に出ていかれました」私たちは監視室を出た。結局何の手がかりも得られなかった。紗奈は悔しそうに舌打ちして、吐き捨てるように言った。「ほんっと最低。何かあるたびに、あなたを一人置いていくんだから。昔もそうだったし、今だってそう!いつも何かあれば、置いていかれるのはあなたなんだから!」紗奈はずっと、私と時生がこの結婚式を挙げることには反対していた。それでも、この数年間、私と時生の間で繰り返されてきた苦しさも、私がどれだけ傷ついてきたかも、ずっとそばで見てきた。だから彼女が怒っているのは、ただ私が何度も無視され、置き去りにされてきたことが、悔しくてたまらないからだった。そんなふうに私の代わりに怒ってくれる紗奈を見ていると、胸の奥に苦しさと温かさが入り混じった。私は逆に彼女をなだめるように言った。「もう怒らないで。私はむしろ、いいことだと思ってる。時生が詩恩を見つけ
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第682話

紗奈はそれを聞くと、ぱっと目を輝かせた。「高司さんに相談しようよ!前にあなたが南洋国に売られたときだって、あんなに複雑な状況から無事に助け出してくれたんだよ?それに比べたら、詩恩を一人探すくらいどうってことないでしょ!絶対に何とかしてくれるって!」今回は、私も迷わず頷いた。ただ不安を抱えながら「助け」を待つより、自分から動いたほうがいい。私はスマホを取り出し、すぐに高司へ電話をかけた。しばらく呼び出し音が鳴ってから、ようやく電話がつながった。「もしもし」低くて穏やかな声が耳に届いた瞬間、張り詰めていた気持ちが少しだけ緩んだ。私も自然と声を落とし、今日ショッピングモールで詩恩を見かけたことを、最初から最後まで話した。電話の向こうでしばらく沈黙したあと、高司が静かに口を開いた。「分かった。こっちでも調べてみる」少し間を置いて、さらに優しい声で続けた。「安心して、俺からの連絡を待ってて。たとえ今すぐ詩恩を見つけられなくても、君が心配しているようなことは絶対に起こさせない。昭乃、俺はいつだって君の味方だから」高司は普段、愛情を言葉にして伝えるような人じゃない。それでも、今の言葉だけで胸がいっぱいになって、鼻の奥がつんとした。私は強く「うん」と返した。「分かってる。私もちゃんと自分のことは気をつけるから。あなたも……無理しないでね」電話を切ったあとも、手のひらにはまだスマホの温もりが残っていた。胸の奥に引っかかっていた不安が、ようやく半分ほど消えていった。……一方その頃。銀色のベントレー・コンチネンタルの車内で、高司は無意識にスマホを握る手に力を込め、隣に座る女性へ目を向けていた。詩恩は、さっきの恐怖からまだ完全には抜け出せずにいた。つい先ほど、自分のあとをつけている人間がいることに気づいたのだ。それが時生側の人間なのか、それとも晴人側の人間なのか、彼女には分からなかった。もし、ちょうどこの場所で客と会っていた高司に出会えていなかったら、自分が今どうなっていたのか分からない。詩恩は険しい顔でバックミラーを確認した。幸い、そこにはもうさっきの尾行者の姿はなかった。「高司さん、今日は本当にありがとうございました」ほっと息を吐き、体を横に向けてドアを開けようとする。「待って」
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