清水 瞬が全てを自供した──。 その言葉を聞いた瞬間、私は唖然としてしまった。 「──えっ」 「心が驚くのも無理は無い。……まさか、清水がこれほど呆気なく全ての罪を認めるとは思わなかった」 本当、に……? 本当に清水 瞬が全部警察に話したの? 本当に、全部の罪を? 私の顔を見た涼真さんは、俯いて言葉を探しているように見える。 もう1度顔を上げた涼真さんは、自分が座っていた席から立ち上がると、私の方へ歩いてきて隣の椅子に座り直した。 涼真さんは私の肩を抱き、私を安心させるように強く抱き締めてくれた。 「今から話す内容は、当時の嫌な気持ちや……恐怖を思い出させてしまうかもしれない。だが、清水が話す内容に間違いはないか、……嘘を言っていないか、心に確認して欲しいんだ。そして、内容に嘘がなければ、明日、俺と一緒に警察に行こう」 「……っ、分かり、ました」 私が少しでも不安にならないように。 恐怖を感じてしまわないように。 涼真さんは、ゆっくりと私の反応を確認しながら清水 瞬が語った内容を話して聞かせてくれた。 私が黒瀬社長に攫われ、あの部屋に連れ去られてからの場面は、涼真さんがぎゅっと私を抱き締めてくれて。 私は涼真さんの暖かくて頼もしい腕に抱きしめられ、あの時の恐怖を少しも感じる事はなく、ただただ淡々と涼真さんの言葉に頷いた。 清水 瞬は、本当に嘘偽り無い内容を警察に自供した、らしい。 そして、私が全く知らなかった事──。 彼ら3人、清水 瞬と黒瀬社長、そして麗奈の3人で約束していた内容まで警察に全て話した。 麗奈が用意した薬を私に盛り、男性を欲するような体にしてから清水 瞬に私を渡す。 清水 瞬は私を抱き、妊娠させるつもりだったらしい。 妊娠させてしまえば、私と涼真さんの婚約は破談になる。 それに加えて、黒瀬さんが私と清水 瞬の動画を撮って、私を脅すつもりだったらしい。 その行為の動画を撮られてしまえば、ネット上に流出させる、と脅されれば私は彼らの──いえ、清水 瞬の言いなりになっていただろう。 だけど、黒瀬社長は自分が運営している違法サイトに私と清水 瞬の動画を有料で載せるつもりだったらしい。 それを知った清水 瞬は怒り、内部分裂したらしい。 清水 瞬は麗奈が海外から違法薬物を輸入した事。そして、黒瀬社長が自分
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