明里の顔がカッと火が出るほど熱くなった。最近の潤は、ふたりきりの寝室で困った性分を発揮しがちだ。恥ずかしい言葉を言わせたり、少し意地悪なプレイをしたり。しかもそういう時に限って、わざと「旦那様」や「お兄ちゃん」などという、鳥肌が立つような甘い呼び名を強要してくるのだ。人前での冷徹な彼からは想像もつかない、まるで別人のような姿だった。「呼ぶのか、呼ばないのか?」大きな手が、再び太ももを滑り降りていく。明里は慌ててその手首を両手で押さえ込んだ。もうこれ以上は本当に限界だ。これ以上抱かれたら、全身の骨がバラバラになってしまう。「あなた、疲れないの?」明里は不思議でたまらなかった。「男の人は二十五歳を過ぎると体力が衰えるって聞くのに……」「俺の体力が衰えているかどうかは、さっき十分すぎるほど確認済みじゃないのか?」潤は不敵に笑う。「それとも、念のためにもう一度、体で確かめてみるか?」「いらない!絶対にいらないわ!」明里は降参とばかりに彼に抱きついた。「元気すぎるわよ、もう!十分すぎるくらいに!」「で、俺のことを何と呼ぶ?」これ以上攻められるのを回避できるなら、もうなんでもよかった。「大好きな旦那様……かっこいいお兄ちゃん……」潤は喉の奥で低く笑い、その広い胸が心地よく震えた。降り注ぐような口づけの合間に、彼が囁く。「いい子だ……お前の旦那様が、うんと大切に可愛がってやるからな」こういう時の潤は、意地を張って抵抗するよりも、素直に甘えて見せた方が圧倒的に丸め込みやすい。明里はそれを熟知していた。たっぷりと甘えを含んだ、甘ったるい声を出す。「明日にして?今日は本当にもう、無理なの……」普段の凛とした明里とはまるで別人のような、庇護欲をそそる声。潤の理性は一瞬でどろどろに溶け去った。だが困ったことに、体の別の部分は、鎮まるどころかむしろ真逆の反応を示してしまう。それでも、午後の情事でお互いに十分すぎるほど満たされていたのは事実だった。「わかった。続きは次回にとっておこう」潤は名残惜しそうに明里の髪に口づけた。「眠くないなら、映画でも見るか?」「映画?」「シアタールームで見ればいい……その様子じゃ、一人じゃ起き上がれそうにないな?」「一体誰のせいだと思ってるのよ!」明里は彼の胸板をぽかぽかと
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