All Chapters of 異世界に転生をしてバリアとアイテム生成スキルで幸せに生活をしたい。第二章: Chapter 61 - Chapter 70

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59話 兄からの手紙とミリアの嘘

 相変わらずシャルロッテは、可愛いオーラを放ちユウヤとミリアに話しかけた。その笑顔は、まるで花が咲いたように華やかだった。パステルピンクのドレスが、明るい光を放っているように見える。「お姉様~用事は済んだのですよね? この様な危ない場所から離れませんか?」 シャルロッテが、ミリアの腕をそっと掴む。その声は、優しく、ミリアを気遣っているのが伝わってくる。「そうですわよね……」 ミリアは、シャルロッテの言葉に頷いた。「他の王国の兵に任せましょうか。事情の説明は一緒に同行をしていた貴方に任せます」 ミリアは、護衛の一人に手紙を書き、渡した。その手つきは迷いがなく、テキパキとしていた。手渡された手紙は、上質な紙と、帝国の紋章が刻まれた封蝋で厳重に閉じられていた。「また手紙か~俺にも手紙を書いてくれよ」 ユウヤが軽い調子で言うと、ミリアは少し顔を赤らめた。その青く透き通った瞳が、わずかに揺れる。「えっと……今のは、この者に現場の指揮権を与えると書いただけですわよ」 ミリアは、手紙の内容を説明した。「そっかぁ……ミリアから手紙を貰えれば嬉しいんだけどな」 ユウヤが少し拗ねたような口調で言うと、シャルロッテがキラキラとした目でミリアに詰め寄った。「手紙ですか!わたしが書きますわっ♪」 シャルロッテが可愛いオーラを放ち、会話に参加してきた。その無邪気な様子に、ミリアがシャルロッテの腕を掴み、シャルを睨むと近くにいたユリシスが顔を青くさせて首を横に振っていた。ユリシスの表情からは、ミリアの怒りの兆候を感じ取っていることが見て取れた。「シャルロッテ……貴方いい加減にしなさい」 ミリアは、シャルロッテを窘める。その声には、我慢の限界といった響きが混じっていた。「シャルからの手紙も嬉しいかも~」 ユウヤが、楽しそうに言うと、ミリアは頬を膨らませた。その青く透き通った瞳に、拗ねたような不満の色
last updateLast Updated : 2025-11-19
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60話 忠誠を誓う大隊長たち

「ユリシスは?」 俺が唐突に話を振ると、ユリシスは油断していたらしく……。「はいっ! ……へ!?」 ユリが緊張した声で反射的につい返事をして慌てて聞き返してきた。顔がわずかに紅潮している。「ユリシスも、ユウヤ様へ手紙を書くおつもりなのですか?」 ユリシスは、ミリアの青く透き通った瞳に見つめられ固まっていた。ミリアの視線には、威圧感が含まれていた。「ミリア……ユリシスをいじめるなよ」 ユウヤは、苦笑する。「いじめていませんわっ」 ミリアは、唇を尖らせて反論する。その青く透き通った瞳は、不満の色を隠さない。「恐怖で固まっちゃってるじゃん」 ユウヤが、からかうように言う。ユリシス王女は、未だに表情が強張り、ミリアの視線から逃れようとしている様子がありありと見て取れた。「ヒドイですわ……見ていただけですわ。ユリシスは怯えすぎですわよ?もぉ……シャルロッテを見習いなさい」 ミリアは、ユリシスをちらりと見て、やや不満そうに言った。彼女の青く透き通った瞳は、まだ納得していない様子だ。「えへへ……♪」 ミリアに褒められて、シャルロッテはニコニコの笑顔になった。そのパステルピンクのドレスに負けないほどの、明るい笑顔が、その場をさらに華やかにした。「でも……シャルロッテが二人になると……面倒ですわね。やはりシャルロッテを見習わなくて良いですわ……」 ミリアは、ため息をついて言った。その青く透き通った瞳には、シャルロッテの奔放さに手を焼いているような色が浮かんでいる。「むぅ~ヒドイですわぁ~もぉ~」 シャルが頬を膨らませて、俺の服を掴み、一緒に歩いて王城の外に向かった。彼女のパステルピンクのドレスが、歩くたびにひらひらと揺れた。
last updateLast Updated : 2025-11-20
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61話 一声で開かれた道と皇女の威光

 その時、跪いていた大隊長の一人が立ち上がり、雷鳴のような大声を放った。「道を開けよッ!」 その一声は、王城前の広場に集まった数百の武装兵の耳朶を打ち、兵士たちは一糸乱れぬ動きで左右に大きく広がった。鎧が擦れるジャラジャラという音が波のように広がり、瞬時に馬車一台が通れるだけの、まっすぐな道が生まれた。大隊長の命令一つで、あれほどの数の兵士が統率された動きを見せる圧倒的な迫力は、ミリアの皇女としての威光が、彼らの心に深く根付いていることを示していた。 護衛は、その開かれた道を馬車を取りに向かった。 やがて、帝国の紋の旗を掲げた、装飾の少ないが威厳のある馬車と、その馬車を追うようにもう一台のユリシスの馬車が、王城の前に静かに滑り込んできて停まった。俺とミリア、シャルとユリシスは分かれて馬車に乗り込み、ミレーナ王国へと向けて出発した。「次は、どこに行くんだ?」 馬車の中で、俺はミリアの髪を撫でながら尋ねた。「ユリシスの王国でミレーナ王国ですわ」 ミリアは、俺の頭を膝に乗せながら、優しく答えた。その声は、微かに馬車の揺れに合わせて揺れている。「そうなのか、大体同じ日数で着くんだな?」「ええ。帝国の領土を中心に、その周りに各王城を作らせたと聞いています」 時間があったので、ユウヤはミリアの膝枕をしてもらいながら、詳しく話を聞いてみた。ミリアの膝は柔らかく、甘い香りが漂い、とても心地よかった。俺は、その青く透き通った瞳を見上げながら、次の目的地についての情報を得ようとした。 帝国の宮殿から各王国まで、馬で二週間の距離に王城が作られていて、宮殿を守護する役割と情報の伝達、監視をしやすいようにしているらしい。その配置は、まるで蜘蛛の巣のように緻密で、帝国の安全を確保するための深い思惑が見て取れた。 なので、各王国を回るのも二、三週間程で着く間隔に配置されているらしく、支配国が謀反を起こし攻めてきても、二週間もすれば他の全支配国が応援に駆けつけてくれる。情報伝達や軍の派遣にも、その距離は絶妙に計算されているのだろう。当然、全支配国が攻め込んできても問題ない程の軍事力を帝国
last updateLast Updated : 2025-11-21
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62話 「代わりに死ねますか?」

「わたしの婚約者に触らないで下さいね」 ミリアが、ユウヤの腕に抱きついて釘を刺す。その声には、少しの嫉妬が含まれていた。ミリアの青く透き通った瞳が、シャルロッテを軽く牽制するように見つめた。「ううぅ……ダメですかぁ~?」 シャルロッテは、悲しそうな顔でミリアを見つめた。その青い瞳には、涙が溜まっているのではないかと思うほど、切実な思いが込められていた。「シャルロッテ! 何を考えているのですか! もぉ」 ミリアは、頬を膨らませて、シャルロッテを窘めた。「お姉様には聞いていませんわっ」 シャルロッテは、意地を張るようにミリアに言い返した。ミリアがムッとした顔になってシャルを睨んでいた。その青く透き通った瞳には、姉としての厳しさと、わずかな焦りが見て取れた。「シャルは、お付き合いしてる人とか婚約者は居ないのか? 好きな人とか……」 俺がそう尋ねると、シャルロッテは一瞬の躊躇もなく、「好きな方は、居りますよっ♡」 と、満面の笑みで即答した。は? いるのかよ! それなのに俺にちょっかいを出してたの?その相手が可哀想じゃん! 俺は、思わず驚きの表情を浮かべた。ミリアも驚いた表情をしていた……ってことは、ミリアも知らなかったのか?「シャルロッテ! そんな方が居らしゃったのですね。何故教えてくれなかったのですか?」 ミリアは、目を見開いてシャルロッテに問い詰める。その青く透き通った瞳には、驚愕と、裏切られたような感情が浮かんでいた。「ホントだよ!」 ユウヤも驚きを隠せない。その声には、裏切られたような戸惑いが混じっていた。「え? ですが……言ったら怒られますもの……」 シャルロッテは、少し困ったように俯く。パステルピンクのドレスを着た彼女の肩が、わずかに落ちた。は? 言ったら怒られる相手って誰だ? ミリアの親しい友人? 親族? 親戚? 俺の知ってる人かな…&
last updateLast Updated : 2025-11-22
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63話 鮮血に染まるパステルピンク

「は? 何をやらせるんだよ! ダメだろ! 酷すぎるぞミリア!」 ユウヤは、思わず叫んだ。血の気が引くのを感じ、ミリアの肩を掴んで強く揺さぶった。この状況は、あまりにも異常だった。「すみませんが……少し黙っていて頂けますか……ユウヤ様」 ミリアは、ユウヤを制止する。その青く透き通った瞳は、俺を見据え、一歩も引かない強い意志を示していた。「黙ってられるわけ無いだろ!」 俺が声を荒げるのも虚しく、『プシュ……』という鈍い音と共に、シャルロッテは、ナイフを自分の左腕に突き刺した。俺の制止が間に合わなかった。「んっ……い、痛っ……うぅっ……」 当然、赤い血潮が勢いよく吹き出し、パステルピンクのドレスがみるみるうちに血まみれになり、更に血が溢れて床へと垂れていく。激痛に耐え、シャルロッテは涙目になりながらも、その強い意思を失わずミリアを見つめた。彼女の顔は、苦痛で白く強張っていた。「ナイフを抜いて、これをお飲みになって下さい」 ミリアが、冷静な声で指示を出し、ユウヤに貰っていた完全治療薬をシャルロッテに渡した。その瓶の中の液体は、怪しげに青く発光していた。「はい……。うぅっ」 シャルロッテは、痛みに顔を歪ませながらも、何の疑いもせずに光る薬品を受け取り、躊躇なく全て飲み干した。ごくり、と喉が鳴る音が馬車の中に響いた。 当然、ナイフを抜いた傷口はみるみるうちに塞がり、痛みと傷が跡形もなく消えて元通り以上に体の悪い所もついでに治っている。彼女の左腕には、先ほどまでの激しい出血の痕跡すら残っていなかった。「わぁっ! なにこれ……すごぉーいっ♪ もう痛くないし傷も治ってるっ!」 シャルロッテは、自分の左腕をまじまじと見つめて、驚きの声を上げた。ナイフで刺した跡は跡形もなく消え、ただ滑らかな肌が残っているだけだ。彼女は、まるで魔法でも見たかの
last updateLast Updated : 2025-11-23
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64話 ミリアの前でのファーストキス

「何を言っているのですか……散々……シャルロッテを可愛がっておきながら、今更ですか? ……ふんっ」 ミリアは、頬を膨らませて不満そうな表情を浮かべた。その青く透き通った瞳には、諦めと、わずかな拗ねたような色が浮かんでいた。「わぁ~いっ♪ ありがとうございます。お姉様」 シャルロッテは、大喜びでミリアに抱きつこうとしたが、ミリアはそれをサッと身をひいて軽くかわした。そのパステルピンクのドレスが、空気を揺らす。「どうして許したんだ?」 ユウヤは、理解できずにミリアに尋ねた。 俺とミリアが話をしている時に、シャルロッテが俺に抱きついて幸せそうにしているのをミリアが見て、深くため息をついていた。その青く透き通った瞳には、複雑な感情が渦巻いているようだった。「あのですね……この前ユウヤ様が出ていかれて……」 ミリアは、少し声を潜めて話し始めた。この前に俺がミリアにヤキモチを妬いて別れを告げて出ていったことがあって、もう二度と会えないのではないかと思い恐怖したそうだ。ミリアの青く透き通った瞳が、その時の不安をありありと映し出している。 もしも同じようなことがあっても、シャルロッテがいれば俺がシャルの元へ行って居場所が分かるし、ミリアが何か困り事があればシャルロッテに相談も出来て……ミリアに何かあった場合には、知らない女性に俺を奪われるより、シャルロッテに任せた方が安心だと……言うことだった。 ついでに、最後の質問はシャルロッテの独占欲の確認の意図は、ミリアが居ない時に他の女性が俺に近づくのを防いでくれるかの確認だそうだ……。ミリアは、自分の立場と不安、そしてシャルロッテの俺への一途さを天秤にかけて、最悪の事態まで想定してこの結論に至ったのだろう。まあ、よく考えているなぁ……。俺は、ミリアの深く、そして切実な思考に、改めて驚きを隠せなかった。 だけど&h
last updateLast Updated : 2025-11-24
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65話 仲の良い姉妹に見える二人

 前回に使用した水で濡らして拭き取るタイプの改良版で、水を使わずにスプレーをすれば血が消えるタイプのアイテムを出した。白い霧状の液体が噴射される。スカートの部分が広範囲にわたって血まみれになっていたのでスプレーをしてあげると、血が嘘のようにキレイに消えて、爽やかな匂いも香って完璧だ。パステルピンクのドレスは、元の鮮やかな色を取り戻した。「ゆ、ユウヤ様……お優しいです……♡ 大好きっ♪」 シャルロッテは、感激したようにユウヤに抱きついた。その青い瞳は、潤んでキラキラと輝き、ユウヤの優しさに心を打たれた様子だった。「ず、ズルいですわ……ふんっ!ユウヤ様……嫌いですわっ。もおっ!」 ミリアは、嫉妬でユウヤの腕を掴み、不満を爆発させた。その青く透き通った瞳は、シャルロッテへの対抗心で燃えている。「じゃあ……ミリアは俺に抱き着いていて良いから……怒るなって」 ユウヤは、ミリアの頭を軽く撫でながら宥めた。「はぁいっ♡ ユウヤ様」 ミリアは、すぐに機嫌を直して、ユウヤの腕に抱きついた。その表情は、一瞬の不満から満面の笑顔へと変わり、安堵と喜びが滲んでいた。「ううぅ……ズルいです……お姉さまぁ……」 シャルロッテは、羨ましそうにミリアを見つめた。ユウヤに抱きつくミリアを見て、不満そうに下唇を突き出す。「おいおい……これじゃ俺は外に、出てくぞ……。えっと……ユリシスの所にでも行くかな……大人しそうだし優しそうだし……」 ユウヤが、冗談めかして言うと、シャルロッテが一番に反応した。「さっそく浮気ですかぁっ!?」 真っ先にシャルロッテが反応して頬を膨らませて怒っている。その青い
last updateLast Updated : 2025-11-25
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66話 町の散歩と監視の護衛

「そんな約束は認めませんわっ」 ミリアが、シャルロッテの言葉に被せるように言った。膝の上に頭を乗せたままの俺に、ミリアの青く透き通った瞳が、強い意思を向けてくる。「はぁ……? あっ! そうだ……俺……旅に出るの忘れてた……じゃあ!」 ユウヤは、もう一度旅に出るふりをして、その場から逃げ出そうとした。体勢を変えて膝から頭を上げ、立ち上がろうとする。「それも認めませんわっ! ユウヤ様!」 ミリアが、ユウヤの腕を強く掴んだ。その瞳は、真剣そのものだ。力の込められた指先が、俺の腕に食い込むのを感じた。「だって居づらいし……何で婚約を認めたんだよ~」 ユウヤは、半ば冗談めかしながらも本音を口にした。ミリアに腕を掴まれたまま、ソファーに座り直す。 その言葉に、シャルロッテが反応して泣き出しそうな顔をした。その青い瞳には、今にも大粒の涙が溢れそうだった。下唇を噛みしめ、まるで捨てられた子犬のような表情になる。「ヒドイですわぁ……わたしのことが、お嫌いなのですか?」 シャルロッテが、今にも泣き出しそうな顔でユウヤに問いかけた。その青い瞳には大粒の涙が浮かび、今にもこぼれ落ちそうだった。その声は、震えていた。「嫌いじゃないけど……二人が言い争ってるのはツライだろ。仲の良い二人が言い争ってるし、逆に俺が居ない方が良いんじゃない?」 ユウヤが困ったように言うと、ミリアがシャルロッテの肩を抱いた。ミリアの青く透き通った瞳が、優しく、しかし確固とした意志を持ってユウヤを見つめる。「そんな事はありませんわよ……ねぇ? シャルロッテ」「はいっ! そんな訳ありませんわよっ」 二人は、仲の良さをアピールするようにユウヤに寄り添う。ミリアは左腕に、シャルロッテは右腕に、それぞれ抱きついてきた。だが、ユウヤは騙されないぞ、と心の中で呟いた。二
last updateLast Updated : 2025-12-01
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67話 ミレーナ王国の冒険者ギルドへ

「ううぅ……シャルロッテ! ズルいですわ」 ミリアは、嫉妬に顔を歪ませ、不満の声を上げた。その青く透き通った瞳が、シャルロッテを鋭く睨みつける。「でしたら……お姉様もキスをしたら良いと思いますわっ」 シャルロッテは、にこやかな笑顔で、ミリアに対抗するように促した。「は、はい……ちゅ♡」 ミリアは、意を決したように、シャルロッテのキスに重ねるようにユウヤの頬にキスをした。その動きは、少しだけぎこちなかったが、愛情と独占欲が込められていた。 さて、息抜きに冒険者ギルドでも行ってみようかな……。二人の激しい愛情の攻防戦から逃れるように、ユウヤは屋敷の重厚な門をくぐり抜けた。ミレーナ王国の街路の新鮮な空気を深く吸い込む。「冒険者ギルドってどこ?」 ユウヤは、近くにいた黒い鎧に身を包んだ護衛の一人に、ごく普通に尋ねてみた。その護衛は、ミリアの「解雇」発言を耳にしたばかりで、まだ微かに顔が強張っているのが見て取れた。「は、はい。こちらです」 護衛は、一瞬の戸惑いの後、反射的に背筋を伸ばし、すぐに案内役を買って出た。その声には、任務を遂行しようとする必死な真剣さが滲んでいた。彼は、ユウヤの少し先を歩き、確実な道を示そうと一歩前へ踏み出した。「なんか悪いね……護衛なのに」 ユウヤは、気まずさを感じながら、優しい言葉をかけた。「いえ。ユウヤ様の護衛なので、何でもお申し付け下さい」 護衛は、忠誠を示すように、迷いのない力強い声で答えた。その言葉には、ユウヤの護衛という任務を全うしようとするプロ意識が込められていた。「いや……それは護衛の仕事じゃないんじゃないの? そんなつもりで付けてもらったんじゃないんだけどな……」 ユウヤは、護衛にそう問いかけた。彼の認識では、護衛の役割はもっと防御的なものだった。「お気遣いありがとう
last updateLast Updated : 2025-12-02
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68話 冒険者ギルドと嘲笑の視線

「お供致します」 護衛たちは、一切の迷いなく、力強く答えた。彼らの目には、「ユウヤ様を見失うな」というミリアの厳命を遂行しようとするプロの覚悟が宿っていた。「うん。分かった、きっちりと護るから!」 ユウヤは、護衛たちに向かって力強く宣言した。その言葉は、彼らを鼓舞するというよりも、純粋な自信に満ちていた。「は、はい……」 護衛たちは、顔を引きつらせながらも頷いた。彼らの間には、「護衛される側が、我々を護る」という奇妙な状況に対する困惑と、ユウヤの底知れない力への期待が入り混じっていた。 依頼書を持って受付に並んでいると、周囲の冒険者たちが、皆がユウヤの持つ依頼書をジロジロと見てきて、ニヤニヤと笑っていた。 そりゃそうだろうな……聞く話によると、何度も複数の討伐部隊を編成して送り込んでも壊滅して、王国軍を編成しても壊滅したって、父のラウム国王が言ってたよな。こんな若者が討伐できるわけがないと思って笑ってるんだろ……。 ユウヤは、周囲からの侮蔑と好奇の視線を肌で感じながらも、その視線を意に介さなかった。「お待たせ致しました。ご用件は何でしょうか? あの……初めて見る方ですので、冒険者登録……では……。え? あ、あの、こちらは……Sランク以上の冒険者の依頼なのですが……」 受付嬢は、ユウヤの持つ依頼書を見て、目を大きく見開いて驚いた顔をした。その声には、信じられないという戸惑いが含まれていた。「あ、はい。問題ありません」 ユウヤは、落ち着いた様子で返答した。「あのですね……それと複数のパーティ合同を推奨をしている依頼でして……」 受付嬢は、粘り強くユウヤの無謀な挑戦を止めようと試みていた。「問題ないですよ」 ユウヤが、にこやかに答えると、受
last updateLast Updated : 2025-12-03
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