Semua Bab 今日から車いすなんですか?: Bab 11 - Bab 20

68 Bab

第10話 疋田さん、サッカー部員から苦情を受ける。

陸上部にて「まだ完全には筋肉を理解してないから、とりあえず左右のバランスをフォームで気をつけてください。筋肉はその後ですね。フォームを固めないことにはどうにも。汚いフォームでよいタイム・点数は期待できませんから」サッカー部にて「まずはコンビネーションをしっかりと。個人の能力を筋力で上げても個人競技でない以上コンビネーションが重要になるので、その辺を考えて動いてください。指示はキャプテンよろしくお願いします」――はぁ、早く筋肉の勉強終わらせないとなぁ。3年生最後の大会まで間に合わないよー‼短距離:スタートの蹴り出し、足首の柔軟性、もも上げ、もも引きつけ長距離:腹筋、肺活量上昇ハードル:短距離+股関節柔軟幅跳び:蹴り出し、腹筋、背筋、空中での姿勢の安定棒高跳び:柔軟、腹筋、背筋              目標体脂肪率 1桁‼ というのは見てれば分かるんだけど、だからその筋肉は何でどうすれば鍛えれるのか、はっきりしたいなぁ。今日はサッカー部の戦力分析だなGK:原(3年)、小西(2年)、坪井(1年)   3名MF:吉田(3年)、相川(2年)、畠山(1年)、中村(1年)、田代(1年)   5名DF:桑田(3年)、和田(2年)、林道(1年)、畑中(1年)、岩山(1年)   5名FW:兵藤(3年)、白石(2年)、佐伯(1年)、李(1年)、古賀(1年)、鈴木(1年)   6名 うーん思ったよりも弱小の部だなぁ。実際に見ると、2・3年がかなりのハバをきかせてるけど。実際の試合に1年を4人レギュラーか…キツイ現状だなぁ。やっぱりコンビネーションなんとかうまくやってほしいもんだ。 あ、周りをよく見ているも戦力として重要だな。個人プレーになっちゃうし。 他を活かすとか?…などと入力を続けるととんでもないことになった。…これ、キャプテンに見せていいのかな?「PCがはじき出したレギュラー(今のところ)なんですけど…   GK:原(3年) MF:吉田(3年)、相川(2年)、田代(1年)   DF:桑田(3年)、畑中(1年)、林道(1年) FW:兵藤(3年)、白石(2年)、佐伯(1年)、李(1年)なんです。和田先輩、レギュラーから外れました。」 そう言うと、和田先輩が「PC様が言ったことだろう?キャプテンがどう考えるかだよ」「PCの判断の通り
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-10-08
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第11話 疋田さん、お見合いをする。

母に怒られた。当然なんだけど、あんなボンボンと結婚して面倒みてくのはゴメンだ。「私だって、あの子の面倒見ていくのは嫌だけどね。私にも面子があるんだから、以後慎みなさい」 と、言われた。自分が嫌だと思うようなのを私の見合い相手にしないでほしいもんだ。「あれ?疋田さん振袖?どうしたの?」「あ、佐伯君。あぁ、何でもないの。ただの見合いよ」「ただのじゃないだろ?人生決めるのに」 そして私が見合いをしたという噂は翌日学校中に広がっていた。「俺は言ってない」と佐伯君。まぁそうなんだろう。どこで誰が見てるかわからないからなぁ。「決めたの~?」と普段会話もしようとしない女子が話しかけてくる。「見合いは1回じゃないし」と答えておいた。――女子の対応メンドクサイ…コノハは別だけど「ヒカル…お見合いしたって噂…」「あー、マジだよ。うち一応会社経営してるからさ、跡取り探しね」「いろいろ大変なんだね。なんか役に立てることあったらいつでも声かけてね!」「陸上部のみんなは成績伸びた?」「軒並みね。ありがとー‼これからも鍛錬つづけるよ」「あー、あんまり一部を鍛えすぎないで全体的にね。そんで指示したとこが飛びぬけてる…みたいな」「了解!みんなにも伝えとくよー」 と、コノハは走り去った。速い。 第二回目の見合い。「見合いの相手選ぶのも大変なんだから、あんまり怒らせないで。そして、途中で消えるとか止めてね」 と母。「それなら見合い前の相手を選ぶって作業を私にやらせてよ」「…それもそうね。今度からそうしましょ」 今回の相手もIT関係の会社の次男、金を株に投資して失敗したということだ。笑えない。――失敗して何を笑っているんだ?笑えないぞ?「お金の関係で失敗は笑えませんけど?」と、言うと黙ってしまった。もっと自己アピールをしてこいよ。つまらんな。高校生だと思ってなめてたんじゃないか?‘投資=すごぉい’みたいな。でも失敗はなぁ。私も投資はするし。アピール失敗だな。「この後、約束があるので失礼します」と、去ることにした。 また母に怒られたが、「消えてないじゃん」と反論した。今回は帰る宣言の下で帰ったんだから、という主張。「まぁ、投資で失敗は何のアピールポイントでもないわね。そのあともアピールなかったし。その程度の男に会社の権利は渡せないわ」「だから、
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-10-09
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第12話 疋田さん、婚約する。

「はぁ?ヒカルマジで婚約したの?」「一応ね。条件とか見て事務的に。トキメキみたいな乙女チックなものはないよ」「はぁー、この学校の男子が凹むわー」「何で?」「ヒカル、鈍いなぁ。男子のマドンナ的存在なんだよ?」――そうだったのか…「そんじゃ、婚約の話はココだけでね」 何故だろう?コノハにしか話してない私の婚約の話がそこかしこに聞かれる。「疋田さん、マジで婚約したの?」と女子。――普段なら絶対話しかけてこないのに、私のスキャンダル的なの好きだなぁ「一応」と答えておいた。真実を言った方がいい。「そうなんだぁ」と嬉しそうだ。そう、他人の不幸を喜ぶように。「どんな人なの?」――続くな…「IT関係の会社次男。司法試験合格の資格を持ってる国立大工学部の学生だよ」「法学部?」「工学部でコンピューターの勉強してるの」――結局、全部言ったよ。めんどくさいなぁ「学歴とか嘘じゃないの?」若干の笑みが見える。騙されてるんじゃない?みたいな。「見合いの席で嘘ついたら母が激怒して、相手の男の会社になんかやらかすよ」――マジでうざいなぁ「納得してもらえた?」「わかった。疋田さん、婚約したんだってー‼」とクラス中に響く声で言った。その声はおそらくところどころ他のクラス・学年に聞こえているだろう。――これだから女子は嫌なんだよ。関わりたくなかったのに「えーと、あなたの名前は?」「えいだB子」偽名か…小癪な。「まぁ、監視カメラをハッキングしてあとで確認の上処分を決めようと思う。それじゃあね、えいだB子さん」――えーっと、えいだB子さんはっと。 楽勝で見つかった。本名、志中桂子。家は、昔から続く鰻屋ね。うーん、昔から続く鰻屋かぁ。つぶすには惜しいよね。どこか適当なとこに吸収合併ってのも難しいなぁ。 本人に退学してもらおうかな?他にも学校はたくさんあるし。 翌日、志中桂子さんの退学を通知する紙が掲示板に張り出された。 大人げないんだけど、名前を偽名使ったのが気に入らない。人を小馬鹿にしていて。昔からの鰻屋だからつぶされはしないとふんでたんでしょうけど、お生憎様。本人がこの学校からサヨウナラです。「コノハ!」何故かビクビクしてる。「何で怯えてる?」「ヒカル、気に入らないと退学とかするの?」「あぁ、特殊な場合ね。コノハ怯える理由ないよ」「だ
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-10-10
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第13話 疋田さん、婚約者(仮)と付き合う??

「織田さん‼来るなら来ると、予め…」「俺のことは亨で構わない」「改めて、亨さん‼来るなら来ると、予め私に連絡をください。驚きますよ」「君こそなんだね?」「私のことはヒカルでいいですよ」「ヒカルさんはなんですか?上級生をあんなに自宅に連れ込んで…」「勉強会です」「ヒカルさんはもう少し危機感を持たないと危ない。逆に男を教えられることになりかねませんよ?」「私は彼らを信頼しています」「裏切るかもしれない。私は婚約者(仮)として見ていられない。私をヒカルさんの兄として同席してもいいかな?」「どうぞ。今日はどういった用件でうちの側までいらしていたんですか?」「スクールライフを邪魔してはいけないが、ヒカルさんに会いたくてね」――あぁ、そうですか「では、どうぞ。彼らに私の兄として紹介しますよ」「先輩方待たせてしまってすいません。兄が突然来て驚いてしまったもので…」「初めまして。疋田亨です。妹がいつもお世話になっています」「いえ、俺らの方がお世話になってます。」「今日は兄も同席するけど構わないでしょ?兄は頭いいのよ」「それは助かる。お願いします‼」 全部サッカー部の交渉はキャプテンがしてくれた。「いやぁ、お兄さんもイケメンですね。しかも頭脳明晰で羨ましい。そして、なんですか?いいカラダしてますね。何か特別なスポーツしてるんですか?」「うーん、弓道かなぁ?あれは結構筋肉つくからねぇ」 会話が弾んでる?「うちの中に入ろうよー」「何でヒカルさんは上級生の勉強看てるの?」「私の方がわかるから」「疋田さーん、どっちでもー、俺を助けてー。」「俺が行くよ」「疋田さん、俺もこの問題わかんないよ」「自分で試行錯誤してその上でわかんないときに呼んでくださいね。私も宿題ありますので」「お兄さんはいくつですか?」「24歳だけど?どうした?」「いえ、単純に気になっただけでーす」「ほら、俺の年より問題を解け!」「はーい。スパルタですね」
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-10-11
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第14話 疋田さん、婚約者(仮)に絆されかける。

「夕飯の時間だ。皆の者用意はいいか?」とキャプテン。「イエッサー」「⁇」と織田さ…亨さん。 みんなカップ麺持参でキッチンの電気ポットを使い始めた。「ヒカルさん、これはいつものことなのかい?」「そうですけど?何か?ヤカンがあると便利ですよねー」「そうじゃなくて、夕食後も居座る気で来ているということか?毎回」「私の女友達も混ざりますよ?彼女には私が手料理振る舞いますけど」「疋田兄妹、どうかした?」「今日の夕飯はどっちが作るかって話ですよ(笑)」「亨さんも食べていきますよね?作ります?作れます?」「二人分か…難しいな。メニューはどうする?」「冷蔵庫にあるもので。あ、明日の弁当のおかずの分は残してくださいね」 亨さんが冷蔵庫にあるもので、パパっと作ることに決定した。「疋田兄妹のそれは?すっごいうまそー、何ですか?」「あー俺が適当に作ったから名前はないよ」 確かにすごく美味しい‼ 亨さんのスペックがまた上がった。「食べたら再開だぞ‼」「ヒカルさん、コレは何時くらいまでやってるの?」「うーん22時くらいかな?」「やっぱり危機感持った方がいいよ、君は」「おつかれー、今日もありがとうございましたー」×8「で、亨さんはいつまでいるんですか?」「つれないね。これでも婚約者(仮)なのに」「彼らは確かに信頼できるよ。本当に勉強目的でここに来ている」 亨さんの顔つきが変わった気がする。「でもな…」 そう言って、ヒカルは押し倒された。「誰かのタガが外れてしまったら?どうなるだろう?」「私の女友達がいるときだってあるし」「今日はいなかった。そんな時はどうする?」 亨さんの顔つきは元のようになってヒカルを起こした。「俺は心配だよ。毎回俺も同席したらダメかな?」「お好きにどうぞ。私は教師が増えて助かるわ」「毎日コレやってるのかい?」「ほぼ毎日」「俺にもヒカルさんに毎日会えるっていうメリットはあるしね。じゃあ、俺はこれから毎日ここに通う」「わかったわ。何か変更、例えば合宿があるとかがあればその時連絡するってことで」「OK」はぁ、亨さん、痛いとこつくなぁ。わかってはいるんだけど、つもりなのかなぁ?まぁ、教師が増えるのは助かるしいっかぁ。と、ヒカルがふとキッチンに目をやると明日の弁当ができていた。『このままレンジで温めれば
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-10-11
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第15話 疋田さんは、婚約者(仮)にじわじわ詰められます。

サッカー部の試合は次いつだろう?「監督、サッカー部の次の試合はいつですか?」「今度の3連休を合宿でって話だ。お前は無理かなぁ?」「あの…試合をビデオで撮ってもらえますか?相手も含めてじっくりと。私3台くらい用意しますね。いろんな角度から撮りましょうよ。そして私は分析します」「それは有難い。ベンチもれした部員に撮ってもらおう」「あ、キャプテン。今日はうちで勉強会します?」「疋田のお兄さんがやたらと教えてくれたからなぁ、しばらく大丈夫だ!」「2年生も?」「多分な。1年は佐伯に聞いてるだろ?」「今日はゆっくり休めよ」――今日は私と亨さんとコノハか… 放課後「随分宿題ため込んだわねー、コノハ。うちまで持ってくの手伝うよ」「いやぁ、部活にのめりこんじゃって。ヒカルのアドバイス通りに動いてたらどんどんタイムが縮んで楽しくてさぁ」「それは何よりだけど、これはちょっと…」「ヒカル!」「あ、ただいま。何やってるの?」「ここの鍵がないから入れなくて…」「コノハ、兄の亨」「初めまして。ヒカルの友達のコノハです」「兄の亨です。ヒカルがお世話になって」「いーえ、私がお世話してもらってます!あと、お兄さんのお弁当ちょっといただきました。めっちゃ美味しかったです」「えーと、この山のようなのは?」「コノハがため込んだ宿題の山」「これは…時間がかかりそうだね」「ヒカルのアドバイス通りに動いてたらどんどんタイムが縮んで楽しくて…あ、陸上部で短距離なんです」「ま、中に入ろう」「ヒカルー、こういう人をイケメンっていうんだよ?」「だって、子供の時から見慣れた顔だし…さてコノハ。ちゃんと考えてわかんないとこがあったら聞いてね。私は隣の部屋にいるから」「ハハハ」「どうしたんですか?お兄さん急に笑い出して」「いや、あいつは昨日サッカー部員に言ってたのを君にも同じことを言うんだな」「ヒカルは人を差別しないですよ。なんにも関係ないの」「あの宿題の山だと夕飯食べていくんだろ?食材買ってこようか?」「おい、入るぞー」 まさにヒカルが制服から部屋着に着替えていた。とっさに隠すが。「な…。何よ?」「夕飯の食材を買ってこようか?」 何故か耳元で熱い吐息のように囁かれた。「あぁ、それは助かる。食材減ってたから。ついでに適当に足しておいてー。お兄様♡」
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-10-12
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第16話 疋田さんは、コノハさんに甘いです。

「ヒカルさん」「はい?」「コノハさんに私のこと正直に話したでしょう?婚約者(仮)だって」「コノハは私のただ一人の女友達だから…正直に話してほしいって。勘付かれた」「そしたら、気を使ったのか彼女は帰ったんですね?」「はい…」「はぁ」と深いため息の後、亨にヒカルは押し倒された。「コノハさんの気持ちに応えましょうか?」「何を?」「婚約者(仮)から婚約者になろうとしてるんです」「ここには監視カメラがいっぱい…」「俺がここに来ると言ったら、監視を止めるって君の母上から聞いたよ。さて、どこまでやればいいかな?君が婚約者だと認めてくれるまで続ければいいかな?」――くっそー。母を懐柔するとは「私がずっと認めなかったらどうなるんです?」「できるかな?」 ヒカルは口唇を奪われた。顔つきも違って冷たい目つきだったが、熱い唇で情熱的にヒカルの口唇辺りを舐めまわす。「おっといけない、口を塞いでは認めるとか声出せませんね」「ちょ、な、え!あ、ああっ」 ヒカルの服の隙間から亨の手が入って、ヒカルの乳首を弄ぶ。「強がっても、こんなに硬くなって…。たかだかキスで感じたんですか?これじゃあ」 亨の手がヒカルの恥部まで伸びる。「あーあ、もうこんなに濡れてしまって。どうするんですか?」――どうするもこうするもない‼「認める!認めるわよ‼」「本当にあなたは賢いな。これ以上は俺が自分を抑えられない可能性もあるからね」 亨の顔つきも元に戻っている。「これで、俺は正式に婚約者だね」「そうね。今回は私が無防備過ぎたわ」「婚約者としてはあれ以上進みたいのですが?」「それは両家に正式に発表してからにしませんか?それよりも、私の残されたスクールライフを邪魔するようなことは今後もしないでください。特に、自分が私の婚約者だと流布しないでくださいね‼私がマネージメントしてるサッカー部員の士気が下がるんですよ。彼ら、学校関係者の前では『私の兄』ということでお願いします」「うーん、正式発表が待ち遠しいなぁ。俺が流布しなくても発表をマスコミが流布するかもしれないけど?」「それは…、なるべく圧力をかけましょう」「いつ正式発表するんだろうなぁ♪」――くそー、こいつに負けた感が拭えない「ヒ・カ・ル!」「びっくりしたー、コノハかぁ」「あの後どうなったの?」「端的に言
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-10-12
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第17話  疋田さんは、母には敵わない。

「何で袴なのよ?」「うちの伝統みたいなもんだ。ほれ紋付袴ってやつ」――あー、あるある「着物っていいよな。脱がしやすくって…」「はぁ?まだ昼なんだけど?すでにそんなこと考えてんの?」「それはもう、正式に婚約発表するって決まった時からずーっと。で、今日着物なんだもん、思いたくなるよな誘ってるのかって」「思わないでよ。私は洋服に着替える‼」「ヒカルさんの母親、脱がしやすいのわかった上でヒカルさんに着物着せたんじゃねーの?」――あり得る。車いすで振袖って動きにくいもんね「そして、その袴は脱ぎやすいってワケ?」「そういうこと!ここはホテルだ。さて、3連休スイートルームでもいきますか?お嬢さん?」「私は部屋とってない」「なんと、俺が部屋をとってまーす。ほら、鍵あるだろ?」――用意周到…「というわけで、いざスイートルームへ」 流された、負けた、この人は私を凹ます。「気分悪いのか?」「亨さんの思うがままに操られているようで、自分が情けなく凹んでるだけです…」「うーん。事実だからなぁ。情けなく思うことはないんじゃないか?それだけでちょっとは救われるだろ?」――腹をくくるしかないのか…仕方ないなぁ「この着物、気に入ってるんだけど。汚したくない。どうしたらいい?」「脱ぐ?そしたら、俺が畳むよ。ふふふ、でも君はもう振袖じゃないだろ?留袖だよ」――凹むわー「脱ぐわ。きちんと畳んでくれる?」「喜んで」「ちょっと帯が解きにくいのよ。首貸してくれる?」 と、ヒカルは亨の首に手を回した。「はぁ。そういうのが、無防備って言うんだよ?今は何もしないけど」「えー?着物って下着付けないんじゃないの?」「いつの時代よ?そういう自分はノーパンなの?」「…う…」 ヒカルはとりあえず下着姿になった。「で?どうするの?」「さっきみたいに首に手を回してくれたら嬉しいな」「そう?」 言う通りにした。「ところで、ヒカルさんはハジメテじゃない?」「悪い?私はうちの跡取りとして育てられてるのよ!」 ヒカルの語気が上がる。「ふーん。それじゃ、俺が初めての男になるんだね。そして他の男はヒカルさんを抱くことはない」 亨が嬉しそうに微笑む。――何も楽しくない‼「袴、すぐ脱げるんでしょ?」「もちろん。袴慣れしたるってのもあるけど、構造的にもね」 亨
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-10-13
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第18話 疋田さん、海外に行く。

 ヒカルは仕方なくスケスケのネグリジェを着た。 亨はその姿を見て一言「これはこれでいいんだけどなぁ…明日、二人で買い物に出かけないか?」「それはそうと、パジャマ貸してよ」「俺、パジャマ持ってないもん。浴衣」「それでもいいし、ジャージでもいいから‼」「明日…」「わかった一緒に行くから、貸してください」 そしてヒカルは念願の浴衣を手に入れた。「着付けできる?」「…」「してあげようか?」「あったかければどうでもいいわよ‼」「それじゃあ、俺が温めちゃうよ?」「すいませんでした。着付けしてください」「わかればよろしい」 ヒカルはまたも自己嫌悪に陥った。――うーん、どうしたもんか。我慢させて一気にってより小出しにするほうが楽? ヒカルは亨に抱きついて「そしたら、亨さんが温めてくれる?」と言った。「楽しみは取っとく方が後が楽しいから、今は止めておくよ。ほら、着付けするから」意外にも紳士な対応にヒカルは驚いた。「後っていつ?」「買い物の後」――明日かー‼マジでちょっとだな 翌日、買い物に行く。と、ヒカルを国際便にのせてフランスへ行った。「日本で高校生が昼間にうろうろしてたら補導されるだろ?」 確かに…でもヒカルはフランス語出来ない。 亨が流暢なフランス語で会話をしてる。「何を言ったの?」「服の店を探してるって言ったのさ」――その割には会話が長かったけど?「これにしようかな?」「えー?それ、脱がすのめんどくさ…」「これに決めた!同じの色違いで3着お願い。あ、訳してね…訳してください」 何やらフランス語で会話が…カードでしょ?「あとは、亨さん!浴衣じゃなくて、パジャマ着て下さい!」「浴衣の方が脱ぎ、脱がせやすいんだけど?」「そういう問題じゃないの‼」「えーと、英語通じるんでしょ?」 ヒカルは英語で全部話した。亨に合うパジャマが欲しい。と。そしたらなぜか脱ぎやすそうなパジャマを持ってこられた…。「違うのよ。普通の。ノーマルな‼」(※以下英語)「こちらでしょうか?」――何で脱ぎやすそうなのばっかかなぁ?まさか「私が選んだの。脱がしやすいんじゃないの?」「バレた?」――ああ、こいつはそんなんばっかだ。 ああもう、有名ブランドのパジャマにしよう。サロンは絶対英語通じるし、変なデザインのはないから。
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-10-13
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第19話 疋田さん、想いを考える。

――なーんか違うのよね。愛し合うとかじゃないのよ。愛される?わからないけど、一方的な感じがするなぁ。「ねぇ?亨さんは今の状況で満足?」「ヒカルさんが俺を好いてくれないとなんともな」――やっぱり「なんか申し訳ないなぁ」「俺の気持ちをぶつけてるつもり。いつか伝わるかなーって」 そう言われてもなぁ。「それ、高校卒業したらになるかもしれないわよ?それまで兄妹設定だもん」「そう思ってるよ」「まだガマンしてるの?3日3晩はマジで疲れたんだから‼」「年上の俺の方が疲労困憊だった。ガマン?いつもだよ」「できればガマンしないで生活して欲しいんだけど?」「それはできないな。それは公序良俗に反するから」――おいおい、どうする気なの?「『できれば』よ‼」「難しいな、好いてくれない限りは」――またそれか「帰りの飛行機の中でくらい寝かせてくれ、オヤスミ」――お前が言うか?まぁ私も寝よう「コノハー!おはよー‼ああコノハの側だけが私の安息の地‼」「で、今度は何があったのよ?」 ヒカルはコノハにフランスに行ったこと、そこでの出来事などを全部話した。「なるほどねー。さすが亨さんは大人な付き合いしてるんだ」「体の関係は求められるよ?よく」「そうじゃなくてね」「精神的な関係が築きたいと思っているんだよ」「でもねー。何が嫌いなのかわかんないんだよ。でも好きか?って言われると?どうなんだろう?自信がもてないな。こう、好き好き大好き!離れたくない‼とは思わないんだよねー」「難しいもんだね」 今日のサッカー部だも亨さんは大人気。部員に慕われ、女子の熱視線を浴び、指導をしている。「ヒカル?なんかぼーっとしてるけど大丈夫?」「あ、お兄さん。大丈夫」――直接嫌いではないけど、好きなのは自信が持てないって言ったらショック受けちゃうかな?「ヒカルは疲れてるみたいだな。監督、ヒカルは帰らせてもいいですか?」――気も使ってくれるんだよなぁ。もし、亨さんが私の前からいなくなるのは?それは嫌だ。うーんワガママが過ぎるってもんだよなぁ ヒカルは家でも一人悶々と考えていた。「ただいま」「おかえりなさい、亨さん」「あのね、凄く勝手な話があるの。私は亨さんが嫌いじゃないのよ、でも好きな理由が見つからないの。自信が持てないの。亨さんを好きって。亨さんが私の前からいな
last updateTerakhir Diperbarui : 2025-10-14
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