「何?秀君が響子を?いいんじゃないの?響子も立派になったわよねぇ。秀君が響子に投資してくれたって聞いてるわよ」 コノハねーちゃんの手には小さな男の子が繋がれていた。「あ?この子?丈一郎さんとの息子よ。今いくつ?」「よんちゃい」 4才か?「上の子はもう小学生かなぁ?いやぁ、年は取るのが早いわね」「コノハー!久しぶり‼」「うーん、うちの奥さんのコノハちゃん好き好きも相変わらずだな。久しぶりだね」「亨さんもすっかりイケオジ感がありますよ。弁護士的には貫禄と言うか威厳っていうのかな?そういう感じ」「はいはい、ヒカルはコノハちゃんからはがれようね。息子さんがビックリしてるよ」「アラ、ゴメンなさい。あなたのお母さんを取ったりはしないわよ?安心してね」「響子だってこのまま独身ってわけにいかないでしょ。秀君が適任だと思うんだけどなあ」「これまでビジネスの関係でいたんだけど?」「いいじゃない、一歩踏み出してみれば?」 言う方はいいよなぁ。他人事だから。俺はこれまでの関係がぶっ壊れるかもしれない恐ろしさもあるんだけど……。「ところで秀君はいつから響子のことが?」 いつからだろう?考えたことなかった。初めて会った時からかなぁ?でもその時はコノハねーちゃんの失恋に落ち込んでた時だし。 落ち込んでたけど色々話してるうちにだんだん元気になったから、やっぱり初めてあった時かなぁ?「一目惚れじゃなくて、初めてあった時にいろいろ話したんだよな。それからかなぁ?」「よくわかんないうちに好きになってたと。まあよくある事だし、それでいいんじゃないの?さ、さっそく響子に電話するのよ!」「今は時差で夜中のとこに演奏旅行中のはず」「そこまで響子の予定とか知ってるのに、付き合ってないとか逆に不自然よ!」 そんなこと言われても、付き合ってないのは事実だし。「響子が帰国したらソッコーでプロポーズするのよ!もー、秀君のライバルなんて世界中にいるんだから!」 考えてみればそうだよな……。世界中で演奏旅行するくらい有名なバイオリニストだし。「秀!いっそのことうちの自家用ジェットで響子ちゃんのところに行くんだ!父さんも母さんもついて行くぞ!」 え?……優と賢は?「さ、すぐに実行だ!」「懐かしいわねぇ。昔はアレで亨さんにほぼ拉致状態で織田家の島に連れられたんだっけ?」
ปรับปรุงล่าสุด : 2025-10-28 อ่านเพิ่มเติม