บททั้งหมดของ 今日から車いすなんですか?: บทที่ 51 - บทที่ 60

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第50話 コノハの後押し

「何?秀君が響子を?いいんじゃないの?響子も立派になったわよねぇ。秀君が響子に投資してくれたって聞いてるわよ」 コノハねーちゃんの手には小さな男の子が繋がれていた。「あ?この子?丈一郎さんとの息子よ。今いくつ?」「よんちゃい」 4才か?「上の子はもう小学生かなぁ?いやぁ、年は取るのが早いわね」「コノハー!久しぶり‼」「うーん、うちの奥さんのコノハちゃん好き好きも相変わらずだな。久しぶりだね」「亨さんもすっかりイケオジ感がありますよ。弁護士的には貫禄と言うか威厳っていうのかな?そういう感じ」「はいはい、ヒカルはコノハちゃんからはがれようね。息子さんがビックリしてるよ」「アラ、ゴメンなさい。あなたのお母さんを取ったりはしないわよ?安心してね」「響子だってこのまま独身ってわけにいかないでしょ。秀君が適任だと思うんだけどなあ」「これまでビジネスの関係でいたんだけど?」「いいじゃない、一歩踏み出してみれば?」 言う方はいいよなぁ。他人事だから。俺はこれまでの関係がぶっ壊れるかもしれない恐ろしさもあるんだけど……。「ところで秀君はいつから響子のことが?」 いつからだろう?考えたことなかった。初めて会った時からかなぁ?でもその時はコノハねーちゃんの失恋に落ち込んでた時だし。 落ち込んでたけど色々話してるうちにだんだん元気になったから、やっぱり初めてあった時かなぁ?「一目惚れじゃなくて、初めてあった時にいろいろ話したんだよな。それからかなぁ?」「よくわかんないうちに好きになってたと。まあよくある事だし、それでいいんじゃないの?さ、さっそく響子に電話するのよ!」「今は時差で夜中のとこに演奏旅行中のはず」「そこまで響子の予定とか知ってるのに、付き合ってないとか逆に不自然よ!」 そんなこと言われても、付き合ってないのは事実だし。「響子が帰国したらソッコーでプロポーズするのよ!もー、秀君のライバルなんて世界中にいるんだから!」 考えてみればそうだよな……。世界中で演奏旅行するくらい有名なバイオリニストだし。「秀!いっそのことうちの自家用ジェットで響子ちゃんのところに行くんだ!父さんも母さんもついて行くぞ!」 え?……優と賢は?「さ、すぐに実行だ!」「懐かしいわねぇ。昔はアレで亨さんにほぼ拉致状態で織田家の島に連れられたんだっけ?」
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第51話 秀の勇気

 俺は響子と会う事ができた。 それはいいのだ。 柱の陰からこちらを窺うように見ている俺の両親が気になる。「あー、悪いな蓮野。仕方ないなぁ、近くのファストフード店にでも行かないか?」「あ、懐かしい!最近じゃ有名になりすぎてなかなか行けてなかったのよ。嬉しいお誘いだわ」 意外にも喜ばれた。もっと高級レストランとか喜ぶかと思ってたのに。「接待三昧のサラリーマンみたいな?毎食が高級レストランとかなのよ。さすがに飽きるわよ。亨さんの料理も好きなんだけどなぁ」 と、隠れる父さんを牽制していた。「って言うか日本語久しぶり!ずっと英語かなぁ?」「話せるようになったんだ?」「織田君ほどじゃないけどね」 覚悟を決めないといけないよなぁ。店の中でも熱い視線を感じる。蓮野に向けてだろうな。「蓮野!俺と…け、け、結婚してください!」「ふふふっ、緊張し過ぎよ~。おっけ~」 俺の緊張を返せ。返事が軽すぎる。「一緒の墓に入ってくださいとか言われるよりストレートでいいわよ」「言われたこと…」「あるわよ?プロポーズはだいたい月に一回くらいかな?お付き合いしてくださいってのは週一回くらいかなぁ?」 マジでライバル多かったのか。世界的バイオリニストってモテるんだな。「そこの織田家のうーん、お義父さんとお義母さんはいいかしら?」「響子ちゃ~ん!呼び方もGood!」「二人の記念すべき姿はキチンと動画で収めておいたからね!あとでPCで保存しましょ」「さ、用は済んだし帰りましょ。弾丸旅行ね。優と賢も置いてきちゃったし。響子ちゃんはこの後演奏旅行の予定は?」「この後はアメリカ横断って感じかなぁ?一週間後だけど」 両親が顔を見合わせている。なんか悪だくみの予感がする。「響子ちゃんも、遠慮せずにジェットに乗って。さあさあ!」 怪しい…。「父さんも母さんも何を企んでるんだ?」「「何も~」」 胡散臭い。 予想通りというかなんというか…‘織田家所有の島’というところで強制的に降ろされた。「響子ちゃんの次の演奏会の前日には迎えに来るからね~」「島にはちゃんとシェフもいるし、なんら不自由しないよ。じゃ、お二人さん。またね~」 こんな感じで降ろされた。 この島からの移動手段はない。次に父さんと母さんが迎えに来るまで本当に蓮野と二人きり(使用人はいるけど)になるみ
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第52話 ‘織田家’の力

「しっかし‘織田家’って資産すごそうだね。自家用ジェット機とかマイ島とか」「ジェット機はなんとなく知ってたけど、島はさっき知った。別荘で十分だと思うけどなぁ」「庶民的には別荘でもあったらすごいわよ。維持費が凄そう。ジェット機の維持費ってどんだけかかるの?」「うーん、あんまり考えたくないくらい?」「持ってるクレジットカードってやっぱりブラックカード?」「ブラックカードじゃないカードってあるのか?」「はぁ、産まれた時から金持ちだもんね。滅茶苦茶あるよ。利用限度額があるのよ。ブラックカードにはないでしょ?」「……初めて聞いた」「ノーマルのカードでしょ?シルバーカード、ゴールドカード、プラチナカードかな?私が持ってるのはゴールドカード。見る?」「とても見たいです。見せて下さい!」 俺はゴールドカードというものを見せてもらった。「別に金で出来てるわけじゃないんだな」「まぁ、通称みたいな?これでも限度額があるのよ。無尽蔵に使えるわけじゃないの。考えてもみてよ。日本国民がみんな無尽蔵にカードを使いまくったらカード会社がいきなり倒産するわよ」 そうだよな。「そういうわけで、コイツの資産は信用できるって人間にだけ、ブラックカードを支給してるのよ」「なるほどな。うちなら大抵のものは一括で支払いが終わるからな」「カード会社としては利息が取れないんでしょうけど。例えばカードで高級車を買うとか家を買うとかだとどうかなぁ?」「ものによりけりだけど、分割になったりするかもな……」「ところで、私への投資は成功って事になるの?」「ああ、大成功だ。最近また、投資の調子が戻ってきているからいい感じなんだ」「それはよかった。私でも役に立ったのかな?」「非常に役に立ちました。ありがとうございます!」「で、このあとどうすればいいの?」「うちの両親的には二人でラブラブイチャイチャだろうね。おそらく口には出してないけど「なんなら孫でも作っていいのよ~」って感じだろうね」「うーん、言いにくいんだけど孫は無理かなぁ?来年も予定が入ってるからちょっと無理」 ‘織田家の力’を振りかざすことも可能だけど、響子の音楽を待ってる人もいるから尊重したいと思う。「再来年の予定はあんまり入れないようにする!それでいいかな?」「俺はいいけど、うちの両親はどうなんだろ?」 とはい
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番外編:優編 第53話 優の苦労

 私は小さい頃からコンピューターのマザーボードの分解と再構築をして遊んでいた。結果、趣味が実益になるというのだろうか?高校生にしてIT関連の会社を起業。傍から見ると、順風満帆のようだけど、苦労が多い。特に社員の苦情…。私は高校生としても生活してるのだからその辺も理解してもらいたいものだけど。「俺は疋田の会社からヘッドハンティングにあって、これから苦労するかもしれないけど仕事にも恵まれて充実した生活が遅れると思ってたんだけどよぉ。―――まさか上司っていうか、創業者が現・女子高生って仕事を舐めてるのか?俺が何年この仕事してると思ってるんだよ?軽く10年はしてるんだぜ?それをぽっと出の女子高生が上司ってあり得なくね?今だって、高校の授業中なんだろ?仕事を舐めてるのか?」 などの苦情が日々届けられる。 えーと私はSEみたいなことを物心ついたときからずっとしてるよ?疋田のおばあさんがマザーボードをプレゼントしてくれて、解体と再構築をすることにはまってたから。秀は物心ついた時から投資をしてるわねぇ。 父さんはどうにか自分の後継者が欲しかったのかな?賢には六法全書を渡してたけど、アレ重いから、筋トレに目覚めてたらどうするつもりだったんだろう? そんなわけで、高校での成績は秀と共に首席をキープ。 ……しながらの会社経営なんだけど、社員は私のことあんまり理解してくれないんだよね。 学校の時間も終わって会社に直行。「おやおや、さすがに社長は重役出勤ですね」 いきなり嫌味を言われた。「学業との二足の草鞋を履いていますので。今日は昨日終わったところがどの程度私がいない間に進んだのかまずは見せてもらいましょう」  嘘でしょう? 全然進んでないじゃない。 私が一人で活動してる方がマシじゃない? 何のために起業したのかわからないじゃない!「私がいない間、何してたの?ちっとも進んでないじゃない。それともなんか隠し玉みたいのがあるの?」「この部分がちょっと進んでいるでしょう?」 それだけかい!はぁ。「あまりにも使えない部下は首切るわ。仕方ないわよね。使えると思って、ヘッドハンティングしたのに、私が高校生だから舐めてるのかしら?私は物心ついた時に与えられた玩具はコンピューターのマザーボードよ。分解と再構築を繰り返したわ。懐かしい思い出よねぇ。それでも使えないなら
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第54話 優は肩の荷を下ろす。

 その後の私は会社の社員たちを元の会社に戻して、個人経営の会社とした。すごい気が楽になった。 この会社の情報漏洩の事を考えるのも私一人で私のPCを管理すればいいし。 楽だ―――――‼‼‼‼‼ 誰に嫌味を言われることもなく私はこの会社の株価をガンガンとあげていった。秀に「やはり投資をしておけば…しかし、インサイダー取引は…」と言われた。 元に戻った社員たちはこの会社で生活していればと思ったことだろうケド、私を舐めてたから、私から切ったもんね。  なんだか最近秀が投資の失敗をしているよう。秀が投資ミスをするなんて、生まれて初めてじゃないかな? なんかコノハねーちゃんの結婚がショックだったらしい。 私はコノハねーちゃんが私達が本当に小さい時から構ってくれていたことを知っていたし、むしろコノハねーちゃんが私達のオムツ交換してたりしてた?とも思ってたから家族みたいに思ってたんだけど、秀は本当に好きだったんだなぁ。オムツ交換されてたかもしれないけど。 でも何だかコノハねーちゃんのイトコが秀を慰めてくれて、元気になって良かった。その子(あ、私も同じクラスだった)、蓮野響子ちゃんに投資するらしい。彼女、バイオリンが上手だったし、妥当な選択だと思う。 母さんもコンクールで同じ楽器を使わないのはフェアじゃないって言って‘織田家’の力でコンクールで同じ楽器を使うようになったみたい。   私の会社は、私一人しかいないのになんだか大企業になった。 3年先まで予約が入ってる。私がコンピューター関係なんでもできるからなぁ。 政治関係の仕事はお断りしている。 花火の打ち上げのプログラミングもするし、CGで写真の加工もする。 なんだか犯罪の匂いがするようなものは断ってるけど、後日「この仕事マジで犯罪だったの?」ってのがあったりするから、仕事を選ぶというのも難しい。 この仕事もなかなか信用商売なんだなぁと思う。 そう思うと、疋田のおばあさんは凄いと思う。ワンマン社長でIT企業を牽引している傑物。父さんと母さんが同棲を始めた時、セキュリティも完璧にしたけど、家中に監視カメラを仕掛けたとか……。それはどうかと思うけど、母さんが突然車いすになった時も特注の車いすを作成したとか。タイヤをパンクさせようとする輩がいるだろうというのを見越して、強固なタイヤの作成。人脈の賜物
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第55話 優、見合いをする

 なんか、おじいさんともおばあさんとも相談したようで(母さんが)、父さんは嫌がってたけど、見合いをすることになった。 父さんと母さんの出会いも見合いだし、別に構わなくない? だからこそ? そう簡単に私は落ちないけど? 母さん曰く、母さんの家の資産を狙って嘘のプロフィールを騙って見合いに挑んだ家があるらしい。おばあさんがその家は「もう潰した」と言っていたけど。なんか物騒だなぁ。 私は美形を見慣れてるし、賢い人じゃないと嫌だ。 できたら家の誰よりも賢い人がいいなぁ。 見合い相手① 自分に酔ってる?ナルシストなの?それなりにイケメンで今まで生きてきたんでしょうけど、我が家には美形ぞろいなんだよね。―――――却下! 見合い相手② まあ、それなりにイケメンでSEとしての実績を色々教えてくれた。なんかCGに特化してるみたいだけど―――私は全部カバーしてるんだよね。プログラミングもできるしCGもお手の物。―――――却下! どうしたらいいんだろう? いや、それはおじいさんもおばあさんも母さんも考えあぐねていることだと思うけど、こればかりはどうしようも。 今までの‘織田家’にはない職種の方ではどうだろう? そうだなぁ。親類に医学に特化した人がいたら、便利だなぁ。‘織田家’は法律にとっかしてるからなぁ。で、母さんの方の家の‘疋田家’はコンピューター関係に特化してるし。そういうのもありじゃないかと思う。提案してみようか?既に考えてるかな?私みたいなのが考えてることは、既におじいさんやおばあさんが考えてることだよね。 見合い相手③ 医学に特化しているらしい。見目もいいし。「すみません。急患のようで、行かなくては。すみませんが失礼します。後日こちらからまた連絡をいたします」 嵐のように去って行った。名前も聞いてないなぁ。自己紹介の前に急患が発生しちゃって、医師の使命とばかりに去ってしまった。仲人さんが困ってる。「えーと、彼の名前は?」「田畑祐一郎です。今は急患専用のとこで働いています。腕のいい外科医になるのでは?と医学界の期待のホープですよ。急患専用のところは休む間もないのですが、彼はよくやってくれていますよ」 病院のホープではなく、医学界のホープなのか…。面白いじゃん。「よし、彼に決めた!私は彼と婚約することのする!」「ろくに会ってないけどい
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第56話 優の決意

 彼との関係は主にメールで行われた。 実際に会う事はそうなかった。彼は本当に忙しくてデートの最中でも平気で呼び出しがかかったりする。私はそれを止めない。 ある日彼から実際に会って話があった。「俺は、中東の国を拠点に医学をやろうと思うんだ。向こうでは栄養失調症とか多いし」 私は彼の決断を止めない。むしろ彼らしいと思う。「わかったわ。私はそうねぇ、どこでも出来るのよね正直。ネット環境さえ整っていれば。そういうわけで、イチローについてくよ。語学?これでも英会話が堪能なのよ。問題ないでしょ?」 イチローは仕方ないなぁという顔をしたけど、私がついていく事に反対をすることはなかった。 むしろ……「父さんは反対だぁ―――‼」と、言う父さんの反対の方が強かった。「中東だろ?危ないじゃないか?」 日本が平和すぎるんだと思うけどな。根拠がわからない。PCを扱う私にとってはどこでも危険度は同じなんだけど?「秀と響子ちゃんの演奏旅行もたまに中東のほうに来るでしょ?聞きに行けるし。年に一回は会えるんじゃないかな?」「……年に一度しか会えないのか」 父さんは悲しみ過ぎ。秀のPCの調子もチェックしないといけないし、投資の結果がかかってるからね。とはいえ、響子ちゃんと出会ってからは絶好調でめっちゃ稼いでいるって聞いた。いいなぁ。「たまには、優だけでも日本に帰ってきてね!あと孫が出来たらその報告とかかな?」「あー、私はほら。ネットでPCの仕事したりするからPCでテレビ電話も可能じゃない?」「そーねぇ」「違うぞ、優!実際に会って、手触りとかだなぁ。それを感じるのが醍醐味ってもんだろ?そういうわけでたまには帰省するように!」 秀にはそんなこと言ってなかったよなぁ。やっぱ私は女だからか?「これからこの家も寂しくなるわねー。私達と賢だけ?」「呼んだか?」「あ、賢。賢は家を出るとか言わないでねー」「まさに今言おうとしてたんだけど?物件も契約してきちゃってるし」「破棄しなさい!」「父さん、鬼気迫ってて怖い……」「あー、秀は響子ちゃんと演奏旅行でいないでしょう?そのうえ優が婚約してた彼と中東で暮らそうとしてるのよ」「へー。で、俺が出てくと寂しいと?」「そうなのよ!」 母さんは賢に抱きついた。「ヒカル、抱きつくなら俺にしなさい。賢、本気なんだな?そっちがその
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第57話

「何を言ってるの?」「そうだよ、父さん。いくら何でも20近く年が離れた弟妹ってなんかヤダ」「建設的に考えましょうよ。この家が広すぎるのよ。もっと狭い家でいいんじゃないかしら?」「それはそっちで考えてね、じゃあねぇ」 面倒だから、実家は実家の方に任せて私はPCでのテレビ電話を切った。なんなのあのラブラブ夫婦は今度会ったら本当に弟妹がいるんじゃないかな?と思ってしまう。 私とイチローは事実婚というやつになるのかな?中東で日本の籍で入籍ってないだろうし。どうなんだろう?出来るかもだけど、手続きが面倒そう。イチローは忙しいのに。大使館とか? そんなことを色々考えながら私とイチローは中東へと旅立った。 機内でいきなり患者さんに出会った。「どなたか医師か看護婦の方はいらっしゃいませんか?」 と、いう声に素早くイチローは反応し(寝てたのに)、急患の元へと行った。 患者さんはフランス語しか話せないようだったので、私が通訳をした。「この方、突然の吐き気に頭痛だそうです。頭痛は今までに感じたことがないほど痛い。もう頭が割れそう。だそうです」「うーん、脳卒中の疑いありだな。CAの方、近くで緊急着陸が出来るようなところはあるかな?この方は急患として早く病院を受診させるべきだ。なんでもなければそれでよし。この方にもしものことがあったら……」「機長と相談します」「えーと、近くに脳外科があるような場所がいい。それじゃないと緊急着陸した意味がない」 この場合、私とイチローも着陸したら降りることになるのかなぁ?この急患、フランス語しか話せないみたいだし。 緊急着陸をして急患と共に病院へ行った。「すぐにMRI写真を撮るように!~~~~~~~」 なんかいろいろ指示してたけど、MRIしかわかんない。嗚呼、理系。「ほぇ?高山病?」「そんな感じだ。ほら、飛行機で一気に上昇しただろう?体がついていかなかったんだな、圧力変化に」機内だからそんなに圧力の変化はないと思うけど、敏感なのかなぁ?「その人、今後飛行機乗れないじゃん。今までどうしてたの?」「もっぱら船旅だったらしい。今日は「ここはひとつ!」って飛行機に乗ったみたいだけど、今回の事でトラウマになったんじゃないかなぁ?」 そうだよね。「それから、フランス語の通訳有難う。すごく助かった。あの場でフランス語をあそ
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番外編:賢編 第58話 最近の賢

 姉さんも兄さんも売れた。 言葉が悪いか…。婚約者が出来て幸せ人生って感じかな? 二人とも正式に入籍はかなり後になりそうだけど。 姉さんの方は、ずっと中東で仕事してるからなぁ。 兄さんは……響子さんが演奏旅行三昧で忙しそうだから。その分新婚旅行的な感じなんだろうけど。 俺はというと、只今司法試験に向けて父さんのスパルタ授業の真っ最中。…ではない、なんか俺でも家に残ったのが嬉しかったようで、その喜びを爆発させている。 俺としては父さんの手料理を食べることが出来るからいいんだけど、それで喜んでると、母さんから殺気が…。母さんだってそれなりに美味いよ?でも比較対象が父さんだからなあ。 使うキッチンだって、母さんはIHヒーターのコンロだけど、父さんは業務用の強火力のコンロだから、そもそもで味に差が出るのは仕方がないことだと思う。  母さんが障害を持ってることは知ってるし、受け入れてる。 障害があるにもかかわらず、他の方よりも優れているのだから、まったく頭が上がらない。 あ、俺が司法試験に向けて勉強してるっていうのは事実だけど、今までの感じで父さん曰く「大丈夫じゃない?」だ。 世の中の司法試験受験者を舐めている。 でも、うちの父さんだからなぁ。 俺はガリ勉的に勉強しているわけではなく、父さんの事務所でバイトをしていたりもする。個人情報が書いてある書類とかには触れないけど、接客を主にしている。―――つまりお茶くみ要員。今は「お茶とコーヒーどちらになさいます?」ってまずは聞くけど。 父さんの事務所はお茶といっても日本茶と紅茶があり、どちらも淹れ方にこだわりがあって、確かに淹れ方で味が変わるけど、正直なところそこまでするか?と俺は思う。「世の中、弁護士があふれている。その中で選ばれるためには他とは違うものがなくてはならない!弁護士の良し悪しは口コミで広がるから結構な労力を注ぐべし!」 らしい。 確かに世の中に弁護士はたくさんいるな。しかも定年制じゃないから、いつまでも老害…じゃなくて、ベテランさんが幅を利かせてるから、父さんの言う事は最もだと思う。 父さんの事務所のウリは『見た目・実力・茶の味・‘織田’のネームバリュー』らしい。父さんは民事から刑事まで幅広く受け持つ。事務所内で専門的なスタッフを雇えばいいのに…。「それ専門にやってます的な弁
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第59話 寿司は小樽で

 司法試験にも無事に合格した。「ほら、俺が言った通りだっただろ?大丈夫って」 大丈夫じゃなかったらどうしてたんだろう?「よかったわぁ、今日は美味しいものでも食べに行きましょうか?」「賢は何を食べたい?」「寿司……」「よし、これから小樽に行くぞー‼」  これが噂の自家用ジェットか……。まさか自分の家が所有しているとは思わなかった。「えーと?小樽までだと、コイツで新千歳空港まで飛んで、そこから電車か?意外と交通網が発達してないんだな」「あっさり行けるよりもいいんじゃない?」 うーん、母さんもなんか慣れてるなぁ。 流石に自家用ジェットにはCAさんはいないなぁ。当たり前か…っはは。「パイロットの資格も取ろうかなぁ?」「亨にそんな時間あるの?」「これからはほら、賢が働いてくれるから今までより時間に余裕ができる。そこでパイロットの資格だよ。あればさぁ、世界中自分で操縦すればいいだろ?」「俺はさっき合格したばかりの半人前だから無理だと思うけど?」「謙遜するなよ~。俺とお前の仲だろ?」 何を言ってるんだ?そんなこと言っても俺の実務経験力は上がらない。 そんなアホみたいな話をしてるうちに空港についたらしく、飛行機から降りた。寒い。3月だよな?「寒くないか?おかしくない?桜とか咲いてるもんじゃないの?雪が……」「あー、冬用の靴じゃないね。良かったね、受験終わった後で。思う存分滑って転んでも平気だ」 父さんはそんな大声で。ここにはまだ、他の大学受験とかを控えてる方がいらっしゃるかもしれないのに。デリカシーがないなぁ。 空港から外に出ることなく電車に乗る事が可能らしい。ありがたや~。俺は寒いのが嫌いだ。だというのに……札幌で乗り換えをしなくてはならないらしい。寒い。一刻も早く!「次の小樽行きまで30分待ちだね。のんびり待とう。北海道物産展とかあるのかなぁ?うちまで郵送とかしてくれるのか?」 父さんはどこでも楽しそうでアクティブだなぁ。 母さんもよく父さんみたいのと結婚したよな。「気づいたら隣にいるのが当たり前~って感じだったのよ」 俺はなんとなく食べたいものを『寿司』と言っただけで、まさかの北海道旅行。寒い! 30分後、俺達は電車に乗り、小樽へと向かった。 まさか、本場(?)の寿司ってことになるとは……。あれであの時『フォアグ
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