บททั้งหมดของ 今日から車いすなんですか?: บทที่ 41 - บทที่ 50

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第40話 親友の幸せ

翌日改めて、稲葉丈一郎氏がうちに来た。「亨~。今日もご指名よ~」「亨さん、改めて俺に勉強と英会話を教えてください!お願いします」「実はねー。二人の様子、途中まで観てたんだ。監視カメラがついてるんだよ、あの部屋。あ、行為の様子は見てない。コノハちゃんをリードするのは及第点かな?コノハちゃんが焦りまくってて、ちょっと笑えたけど、初めてだもんなぁ。それで俺とヒカルに無理矢理ってなったら頭パニックだよね?」「あ、頭大パニックって言ってました。監視カメラは映像だけですよね?音無しですよね?」「俺もヒカルもなんとなくで読唇術てきなことできるんだよね。それでだな。」「うわー、なんか恥ずかしー!!」「行為になりそうなところで、キチンと観てないから、そこのところは安心していいよ。ところでさぁ、避妊はした?」「それが…コンドームが足りなくなって、途中からはそのままです。コノハも安全日だって言うし」「うーん。女性の安全日という日はないんだよ。いつでも妊娠の可能性はあるんだよ。いやー、箱ででもコンドーム置いておかなかった俺らのミスでもある。あ、勉強と英会話だったな。オッケー。昨日の様子なら大丈夫だと判断。コノハちゃんもうちの子達と遊んでくれる予定みたいで浮気する時間もないだろうし。問題は、現在コノハちゃんが妊娠してないかだよ。今度コノハちゃんに直接聞いてみてね? あ、双子見る?最近目鼻立ちがはっきりしてきて、赤子なのに美形。優のほうが姉で、秀が弟」 稲葉丈一郎君を子供に会わせた。「うわー!マジで赤子ですか?そこらの子役の子より全然可愛い。亨さんが親バカじゃないですよ。こんな子が二人も我が子だったら誰だってデレデレになります」「わかる?だけどさぁ、ヒカルには優に甘いとか言われるんだよね。男親が女の子に甘いのは仕方ないじゃん。生まれた瞬間に『嫁にやらない』って思うんだから。自分は嫁にもらっておいて不条理だよね?でも、イヤなんだもん」「男親の宿命みたいなもんだと俺は思うんだよね。『嫁にやらない』は秀だってこっちに賛成してくれると願いたい」「いやぁ、双子ですからねぇ。そこはわからないですよ。二人の力関係にもよるでしょうね」「うーん。優の方がお姉ちゃんだからなぁ。数分だけど」「二人とも子タレとかできそうですね!」「させん!キッズモデルとかも不可」「そういえば、
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第41話 双子の実力

 優と秀は体力は十分にあった。 家の中をコノハと駆け回ってたからなぁ。  まず優について、才色兼備的に茶道とか華道とか大和撫子って感じに育ってほしかった。理想と現実は異なる。血は争えないのか。PCのマザーボードの分解と再構築にはまっている(今のところ)。このままいくとSEまっしぐら。いいんだけどさぁ。 秀は俺の跡を継ぐ!みたいに弁護士を目指すみたいだったらよかったんだけど、理想と現実って悲しくも違うんだなぁ。試しに100万渡して、投資をゲーム的にやらせていたら、はまった。もうどっぷりと。このまま投資家になるんだろう。渡した100万が0円になったとは聞いていない。 とはいうものの優にも秀にも英会話は出来るようにしているし、秀については各種格闘技を習得させている。 ヒカルと相談してもう一人子供……ということになった。 ヒカルは「また…あの痛みが……」とか言ってた。それについては本当に申し訳ないけど、そればかりは俺が代わりにってわけにはいかないんだよな。スマン! そんなわけで、ヒカルのお腹がポッコリとしている。 双子は「ねえねえ、いつ生まれるの?まだ~?」などと聞いてくる。まだだよ。今出てきたらかなりグロテスクだよ。今回はキチンと計算をして子作りしました!予定日が8月。絶対に学年がずれたりしない。 ヒカルには『暑い時に、さらに暑い…』と言われたが、それも申し訳ない!  今回は一人で男の子とわかっている。 両親sはまた大量のベビーグッズをくれた。 双子にもいろいろと送ってくれた。 優には複雑なマザーボード。秀には投資の本。…3歳へのプレゼントとしてはオカシイ。ん?4歳か?こないだ誕生日だったか。俺は自分の年、どうでもよくなるからなぁ。いかんいかん。我が子に嫌われてしまう!それだけは避けねば!! 「暑いよ~!!」「「ママ頑張って!」」 双子は必死。自分の弟妹(性別教えてない)に会いたいもんな。「「うわぁ!ママがお漏らしをした。恥ずかしい。パパには内緒にしておくから」」「違うのよ?これは。パパに伝えてくれるかしら、ママが大変って」「「わかったー!!」」 そう言って、二人は家の中を亨のプライベートルームまで走っていった。「「パパ、ママが大変だよ!」」 優はこそっと亨にヒカルがお漏らしをした。と告げた。亨は瞬時に破水したのか…と悟
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第42話 第三の我が子

 ヒカル曰く、『痛いのが嫌だから、超全力で押し出した』らしい。 そんなことできるのか?できたんだろうな。よほど前回痛いのが嫌だったんだろうな。 ヒカルは時短で産んだだけあって、面会もすぐに出来るようになった。回復が早い。いつものようにVIPルームに入院。「それで、名前はどうする?」「あ、考えてなかった。痛いのを避けることしか頭になくって」「わたしも秀も漢字一文字だから、お揃いがいい」「僕もそう思う」 ほう、リクエストされた。それがいいんだろうなぁ。「もうすぐあなたたちの弟が来るわよ?」「男の子なの?」「僕は妹が良かったなぁ」 ヒカルと顔を見合わせたけど、もう痛いのは嫌だと顔に書いてあるように見えた。「「あ、来た」」「なんか泣いてる……」 確か母乳あげるんだよな。俺は出ていった方がいいかな?「お腹空いてたのよ。あら、オムツ交換もしなきゃかな?」「俺がやるよ」「「パパ出来るの?」」「俺はお前たちのオムツ交換してたんだぞ?懐かしいなぁ。おっ、お前……イチモツが大きいな。よし、命名、大(まさる)だ!」「……安易ね。しかも命名理由を大きくなった時に聞いたらちょっとショックかもよ?」「すいません。うーん、難しいなぁ。どんな子に育ってほしいかを考えるんだよな?」「じゃあ、賢(けん)は?」「それならOK。優と秀はどう思う?」「賢ってどういう意味?」「かしこいっていう意味だよ。単に知識の量が多いだけでなくて、知恵の輪を沢山解けるような頭の良さ、かな?難しい?」「「何となくわかったことにする~」」「ヒカル、今回も役所関係の面倒なことは俺がやるからゆっくりお休み」「うん、ありがとう」「失礼しまーす。ヒカル、おめでとう!亨さんもおめでとうございます!優ちゃんも秀君も弟できて良かったわね?」「「うん、コノハねーちゃん!」」「コノハねーちゃん、その男の人誰?」 秀が稲葉君を敵認定か?「秀君てば恥ずかしいなぁ。コノハねーちゃんの恋人だよ」「稲葉丈一郎って言うんだ。よろしくね。秀君」「ふーん、恋人。僕はコノハねーちゃんの恋人だなんて認めないからなっ」「稲葉君、ごめんねうちのが。秀、稲葉丈一郎さんは優も秀もオムツをしていたような時からコノハちゃんの恋人なんだよ?」「ふんっ。だからって認めないからなっ」「秀君に嫌われちゃいまし
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第43話 織田家の食卓

 優と秀が高校生だった時の話。 まず、二人とも新入生代表候補で先生方を困らせたらしい。 成績が…二人してトップ。 例外ながらも、双子だしということで新入生代表は二人して壇上に上がった。 俺もヒカルも感無量。賢は中学校に通っています。 そんななのに……夕食の席ではいつもいつも愚痴っている。「この間なんかさぁ。投資って儲かるの?どの銘柄とかわかる?」って聞いてくるから、「〇×電気の株は…」って言いかかってるところで「ありがとう!投資してみるよ!」って去っていったんだぜ?そんで株が大暴落したら、俺のせいにするのはなくねぇ?俺の話を最後まで聞かなかったのに、話は‘〇×電気の株はこの後大暴落する’って話だったのに、碌に話も聞かなかった自分を棚に上げて、俺のせいにするのはないよな~。だいたい株はリスクが伴うものだってのに」「わかる~。私もさぁ。どうしたら起業って出来るの?とか聞かれて、そんなのネットで調べればいいじゃん。何も私に聞くことじゃなくない?」 この二人……色恋沙汰とは遠い世界に住んでいるなぁ。「俺も俺も!英語教師に「どうやったら英会話ができるようになるんだ?」とか聞かれた。そんなの努力だろう?姉貴も兄貴も努力を重ねての成功なのに、ぽっと出で金儲けしようって方がおかしいんだよ!」 賢はいい子だな。 俺、頑張って夕食作るよ。「ところでさぁ、何で父さんの方が母さんよりも料理が得意なの?」 地雷をぶち抜いたなこの野郎!「それはだなぁ…」「いいのよ?亨、ホントの事言っても。って私が言えばいいのね」 俺は賢のこめかみにグリグリと拳をやってやりたいくらいの青筋だったんだろう。ヒカルが見かねて、出てきた。「えーと、父さんの方が一人暮らししてた時期が長いのよ。それと食べ歩き時期も長いのよ。すると、舌が肥えるでしょ?自分も美味しい料理を作ろうってなるのよ」「「「へぇー」」」 そんなに感心しないでくれ。何故か俺が後からヒカルに不貞腐れられるんだよ。「あ、そういえばコノハちゃんの結婚式の招待状が届いてたぞ。そうだよなぁ、陸上選手としては年齢的な問題があるのか?それに伴っての体力とか筋力の衰え。はぁ、衰えは嫌だなぁ」「「「父さんガンバー」」」 と、子供達からほぼ棒読みのエールを貰った。 わかってるよ、俺の方がヒカルよりも年上だからなっ。「コノハ
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第44話 コノハの結婚式

「コノハ~‼‼キレイなんだけど、他人のものになっちゃうのがなんか悲しいよ~!」「ヒカルは何をうちのお父さんみたなこと言ってるのよ。大体私は最初からヒカルのものじゃないよ?」「そんなっ、冷たい!」「母さ~ん、恥ずかしいなぁ。コノハねーちゃんがキレイなのはわかったから、あとは会場で待ってようよ~」「何よ!秀だって未成年なのに昨日の夜はいきなり酒に走りそうになったクセに!」「あ、それをコノハねーちゃんに言う?酷くね?」「ふふふっ、なんか織田家って感じよね~。その秀君を亨さんが羽交い絞めにしている姿が目に浮かぶわぁ。愉快な家族よね?優ちゃんも賢君もシラーっと見守ってる感じ?」「っ、コノハねーちゃん監視カメラでも見たのかよ?」「秀君が赤ちゃんの時から知っているもの。こんな感じかなぁ?って想像」「スゴイわね…。コノハ、大当たりよ。亨が羽交い絞めにしていたことも優と賢が見てたのも当たり。うーん、強いて言えば…亨が賢に「酒類を秀の目に入らないところに置け!」って賢に指示してたくらいかなぁ?」「本当に織田家は楽しいわ。また遊びに行くわね!あれ?優ちゃんと賢君は?あと亨さん」「会場で待ってるって」「さ、私達もさっさと会場に行くわよ。ほら、コノハだってご両親とお話があるんだから!」「あ、そっか。それじゃあ、会場で楽しみにしてるね~」 披露宴、秀の近くにアルコール類を置かないようにしてもらおうかしら?初・アルコールで酔いつぶれそう。酔いつぶれるならいいけど、急性アルコール中毒とかになったら大変だもんね。まだ高校生だし。 私は聞いてないよ?なんで優がコノハのドレスのヴェールじゃなくて、あの後ろにダラーっと伸びてるのを持つ係をやってるの?いいなぁ? 私は…脚に障害があるからできないか…という以前に年齢が。未婚じゃないし。 フラワーガールもやりたかったけど、ガールって年じゃないのよね。レディかなぁ? む?優ってばフラワーガールもやってない?なんかズルいなぁ。いいなぁ。「こら、ヒカル!めでたい席でそんな顔で我が子を見るもんじゃない!いいじゃないか。あー、ウェディングブーケが優の手に‼‼」 亨だってなんてことを言うの!我が子が嫁に行けるだけで万々歳よ。  私としては…。もうSEとして大成しちゃってる優を引き取ってくれるだけで有難いわよ。あの子って理想のタ
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番外編:秀編 第45話 秀の憂鬱

「どうしたの?」 優が非常に珍しくオロオロしている。「秀が…今まで一度も投資で失敗したことないのに、ここのところ絶不調。なんか落ち目の銘柄ばかりに投資しちゃってたみたいで大損」「な~にそんな時だってあるある!はっはっはっ」「笑い事じゃないわよ!亨。今まで一度もこんなことなかったのよ?初めて100万を投資に渡してからずーっと成功してた秀がこんな風になって……」「やっぱ原因は……」 コノハの結婚? そんなこと言ったって、コノハは秀が産まれるかどうかって時から稲葉さんの事が好きだっただろうし、二人の関係は秀がコノハとうちの中を走り回ってた時には既に進んでたんだよね。 女子大生のコノハには秀は子供過ぎたんだよ。 ましてや、大親友(ドヤァ)の子供だし。「ってことが実際にあってね、参ったよ」「全然参ってるようには見えないけど……」「最初に渡した100万より減ったら流石に困るかな?でも今は好き勝手やってる段階だし」「……好き勝手で大成功してるんだ。秀君…」「その秀がコノハが結婚したことで初の投資ミスを連発してるみたいで優も心配してるんだよ~。のん気にしてるのは亨だけかな?」「亨さんはそういうとこ肝が据わってるよね」「で、今日うちに来たのは?私に会いに?」「そうよ。ヒカルに会わないとね。えーっと、私稲葉コノハはこの度妊娠をしました!」「うわーっ、おめでとー!」「初産が高齢出産になっちゃうのかな?実際出産って痛いの?」「いっそのことこのまま気絶出来たら…って思うくらい痛い。できないんだよね。中世の貴族の人はよく簡単に気絶するよね?」「フィクションじゃない?」「だよねぇ。カエルを見て気絶する人が出産の時は気絶しないで起きてたりするもんね。マジで気絶出来たらいいのに……と思うよ。出てきたら、カワイイとは思うけど、しわくちゃのままで見ても正直なんとも…。数日経ってやっと超可愛くない?レベルだよ?」「はぁ、優ちゃんも秀君も可愛かったからね」「賢も赤ちゃんの時可愛かったわよ?あの子は優しいいい子よねぇ。誰に似たんだろ?」「どっちかでしょ(笑)」 俺・織田秀は憂鬱だった。 一途に想い続けていたコノハねーちゃんが結婚してしまった。 俺は17年の人生の中で一番長いため息をついていた。 ハァ―――――――――――――――ゲホゲホッ。 背中を
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第46話 秀の計画

「私のイトコも最近結婚したんだよねー。旧姓蓮野コノハ。稲葉丈一郎さんと結婚。ずっと陸上選手やってたんだけどさ。思う所があったのかな?引退して今は専業主婦かな?妊娠したとかいう話を今朝、うちの母親が電話で聞いたような……」 似てると思ったけど、マジかよ……。 コノハねーちゃんのイトコ。「あー、俺はそのコノハねーちゃんをずーっと好きだったんだよ!そりゃあもう、幼稚園児くらいの時から」「それはご愁傷様。残念だけど、コノハ姉さんは織田君の事、弟とか思ってたんじゃない?」「……弟か。それならまだマシか。何しろ俺の母さんとコノハねーちゃんは親友だからな」「あー、それはないわ。昔から恋愛感情なんか持ったことないんじゃない?織田君みたいな子供欲しいなぁ?とかそういうのかなぁ?」 こいつは俺を凹ませたいんだろうか? 学校の非常階段の影になっているところなのであまり人目につかないけど……。「よしっ、このままサボろう。私がお悩み相談だな」 サボるのはいいが…。「蓮野……、お前は成績大丈夫なのか?俺はちょっとサボったくらい影響ないだろうけど」「気にしない気にしない。さて、織田君。コノハ姉さんのどこに惹かれたの?」「そうだなぁ。いつもニコニコ元気で明るくて優しくて……」「あぁそれ、多分親友の子だからだよ。私には厳しく当たったりされたし」「ところで、なんでお前はここでサボろうとしてたワケ?」「別にサボろうとは思ってなかったけどさぁ。最近ちょーっと調子が悪いんだよね」「体育学科じゃないから、体育系じゃないだろ?何だよ?」「音楽。バイオリンやってるんだけど、最近成績がふるわなくてさぁ。やっぱ成績上位者ってお金持ちが多いのかいい楽器を使ってるのよ。ズルくない?同じ楽器で競技で技術のみを競った方がいいと思うんだ」「あぁ、それはそうだよな。ピアノコンクールとかは技術だけじゃないか?」「あんなデカくて重いの。持ち歩くの大変よ。そう考えるとピアノコンクールはフェアね。審査員に師匠がいたりするけど」 そういうのあるのか。音楽の世界も奥が深いな。「で、持ち歩くのがお手軽なバイオリンは金持ちだといい楽器を使うから当然いい音が出ると」「そうよ!」「なるほどね。よし決めたぞ。俺はお前に投資する。いい楽器だって俺の財力をもってすれば簡単に入手可能。今後の蓮野の進路だって
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第47話 秀の帰宅

「ただいまー!」「おかえり。って秀!まだ授業の時間なんじゃないの?」「ちょっと思い立ったから、思い立ったが吉日ってやつ?」「はぁ、しょうがないわねぇ。アラ」「お邪魔します。初めまして、蓮野響子と申します」「アラヤダ、昔のコノハにそっくり!秀、どこで彼女を見つけたの?」「見つけたというか見つかったというか……」「あー、非常階段のところに行く織田君を見つけて、ちょっと追いかけて見たんです。コノハ姉さんは私のイトコです」「えーっと名字が蓮野ってことは父親が兄弟ってことかしら?」「そうなんです。でもなんだか私とコノハ姉さんは似てるんですよね~」「俺、この蓮野響子に投資をすることにした。なんでもバイオリンをしているんだと。金持ちは良い楽器を使えるからコンクールで有利だとかそういうもんらしい。ならば、俺が蓮野に投資をする。蓮野の今後の進路も音大だろうが芸大だろうがお好きにどうぞ。俺の収入は蓮野が有名バイオリニストになった後だな。コンサート収入とかそういうのからちょくちょく稼ぐ。長期的投資計画だ。そういうわけで、父さんに契約書を書いてもらおうと思ったんだけど?」「……亨は現在、付き合いの長い専属契約者の方と面談中よ。亨だって暇じゃないんですからね!」「ものすごい一家ですね。この家も凄いですけど、アレはテレビですよね?」「昔のコノハと同じ反応で懐かしいわぁ。ゆっくりしていってね。そうねぇ、あと1時間くらいかかるかしら?その後で、契約書でも作ってちょうだい」 長期的投資に父さんはOKサインを出すだろうか?最近俺は不調だったし、結構いや、かなりドキドキだ。あと1時間。「せっかくなんで、ちょっと私のバイオリン聞いてもらえますか?」 蓮野は何だかわからないけど、一曲弾いてくれた。俺は音楽に詳しくないけど、いい音色だと思う。「こんな感じなんですけど、投資をする価値はあるでしょうか?」 この音色でOKサインを出さないのか?バイオリンのコンクールは厳しいな。楽器の良し悪しまで審査内容に入っているんだろうか?「最高よ!響子ちゃん!その楽器でその音色だもの。最高の楽器ならもっと素晴らしい音色なんでしょうね!」 俺の耳は腐ったものじゃなかった。やっぱりいい音だよなぁ。これよりもいい音の人がひしめいている?バイオリンのコンクールを聞いてみたい。「コンクールの様
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第48話 秀の見学とその後

 その後、父さんも合流し蓮野の契約は無事に済んだ。「いやぁ、正直あの専属雇用は『終わった』と思ったんだけど、居間からバイオリンの音が聞こえてきて会談の場が和んでね。こっちの契約も上手く進んだよ。ありがとう、響子ちゃん!」 父さんも母さんも‘響子ちゃん’って呼んでる。‘蓮野さん’てなんか呼びにくいのかな?「響子ちゃんのバイオリンは俺が聞いてもバッチリだよ。秀の長期の投資は良いんじゃないか?んーん、気分がいい!今日は俺が調理をするぞ!響子ちゃんも食べていきな!」「父さんの料理は絶品だ」「そーよ?亨の料理は私が高校生の時のサッカー部員が大好きだったんだから!ご褒美に作ってあげてたくらい(笑)」「ただいまー。秀いる?大変だったんだよ?秀と蓮野さんが学校サボったって」「ああ、優には連絡すれば良かったか。俺はこの蓮野響子に投資することにした!」「蓮野さんはなにかできるの?」「バイオリンの才能がある。父さんと母さんのお墨付きだ。俺は今度バイオリンのコンクールに行ってみたいなぁ。あ、緊張するだろうから、蓮野が参加しないやつ」「関係者以外立ち入り禁止じゃないかな?」「そこはほら、‘織田’の名前を使うわけだよ」「全くうちの息子は都合のいい時だけ‘織田’を使って…」「まぁまぁ亨」 後日、俺はバイオリンのコンクールを見学させてもらった。 想像以上のものだった……。 審査員は「あれは名器と言われるものでは?」と目を輝かせるし、衣装に釘付けになってる審査員もいるし、奏者は個人の自由だけど『そこまで?』と思うほど自己陶酔してる人がいる。そこはアピールポイントなのかな?よくわからん世界だ。  帰って、コンクールで見たことで不思議に思ったことを食事の時に話題に上げた。「多少自分の世界に入るのはわかる。いい音色を聞けば気分がよくなるからね」「でも、自分の演奏で陶酔してるのってキモくない?」「そう元も子もないことを言うなよー、優。いい演奏がすぐそこにあるんだからと思うけどなぁ、俺は」「でさぁ、やっぱりバイオリンの良し悪しを審査ポイントに挙げてるっぽいんだよね。なんか「人生に悔いなし!」みたいなことを言ってた審査員いたなぁ」「それはフェアじゃないわね。むしろ全員に同じ楽器で演奏させるべきよ。練習の時とかその人のコンサートの時は好きな楽器使えばいいけど、楽器に
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第49話 その後の二人

 その後のコンクールで同じ楽器で演奏することになったという事はかなりの衝撃をバイオリンを嗜んでいる方々に与えたという事を俺は蓮野から聞いた。「そりゃそうよ。審査員の気を引きたくてお高いバイオリンを買った人とかいるんだもん」「それはまぁ。技量を磨かない事には豚に真珠?みたいな感じか?」「そうなんだけど、その家庭としては『わざわざ買ったのに…』的な」「それは単なる投資ミスだ」「あ、そう考えるとそうよね」「うちじゃ、衣装も同一のものの方がって話もあった。しかしだ。突然力士のような人がコンクールに来たらどうする?用意した服にサイズが合わないだろう?そいつはコンクールに参加できないのか?という話になって、衣装を同一にするのは難しいって事になったんだ」「へぇー。織田家は難しいことを考えるのねぇ」「コンクール見て『おいおい』とか思ったことを食卓で話したら盛り上がってなぁ。あの自己陶酔し過ぎなのはどうにかならないのか?見てて恥ずかしいぞ?」「あー、あれも審査員に‘私は頑張ってます’アピールなのよ。傍から見ると自己陶酔で確かに見ててハズカシイよねぇ」「いい音色に酔いしれているならいいが、たいしてよい音色でもなかったけどかなり自己陶酔してた奴がいた。正直キモかった」「なんとなく誰だか分かった気がする……」 コンクールも常連さんは似たり寄ったりの顔ぶれなんだろうな。 その後蓮野はコンクールで良い成績を修めるようになった。母さんが同じ楽器で演奏することに!って後押ししたからだろうな。今までバイオリンの力に頼っていたやつは技量が追い付いていないから、ガンガン成績が落ちた。本当に「投資損」というやつだろう。 蓮野は技量があるから、俺の投資でよい楽器を与えた。よくわからないけど、名器と言われるものらしい。「触るのがこわい」とか言ってたな。いやいや、それで演奏してください。 高校卒業後は音大に進学。バイオリン学科は結構激戦区らしい。バイオリンを弾く人間多いからなぁ。それでも蓮野は持ち前の技量と俺が買ったバイオリンで音大を首席で卒業。卒業後はいろんなところから引っ張りだこ。 俺はよくわからないが、「俺の投資ミスにならなければ何でもいい」と蓮野に伝えてある。 蓮野はソリストそして世界で活躍することを選んだ。  俺は投資に成功した。 蓮野は世界的に有名となり、コ
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