All Chapters of やり直せますか?冷戦3年越しの愛に謝罪: Chapter 481

481 Chapters

第481話

「ほんとそれ」噂の的となっている御曹司本人は、ちょうど妻を連れて会場に足を踏み入れたところで、その噂話をそっくり耳にしてしまった。拳を口元に当てて、わざとらしく咳払いをひとつ落とす。音はわざと顔を上げ、彼を見つめてからかうように言った。「みんなの言う通りだと思うわ。あなたみたいな御曹司に嫁いだって、面白みなんてないのかもしれないわね」「なんだ、後悔したか?」宗也は彼女の耳元にそっと唇を寄せた。「今さら後悔してももう遅いぞ」音はもちろん、後悔なんてしていない。けれどわざと彼をからかってみた。「ねえ、あなたも私にアクセサリーをデザインしてよ。そしたら『御曹司にしか嫁げなかった女』なんて笑われなくて済むでしょ?」「分かった」宗也はあっさり頷いた。「明日さっそく教室を探す。まずはデッサンからだな」「……やっぱりいいわ」「なんだ、俺にはできないとでも?」「冗談よ」音は顔を上げて彼の首に腕を回した。「あなたは十分忙しいんだから、無茶しないで。ねえ、お互い逆にするのも素敵じゃない?私があなたの服をデザインしてあげる。頭のてっぺんからつま先まで、全部。それだって十分ロマンチックでしょ」「本気でそう思うか?」「もちろん」音はにっこり笑った。「ねえ、私ね、もう十分すぎるくらい幸せなの。ほんとよ」「なら、もっと幸せにしてやる」宗也は心に決めた。明日から時間を作って、デザインを学ぶと。他の男が妻にしてやれることを、自分がしてやれないわけにはいかない。「宗也、音さん」美月がいつの間にか、二人の前に立っていた。音は慌てて宗也の腕の中から離れ、グラスを手に取って美月と城也に微笑みかけた。「おめでとうございます。末永くお幸せに。お子さんにも早く恵まれますように」「ありがとうございます」美月が感謝の気持ちを込めて答えた。城也は穏やかに微笑んだ。「末永く一緒にいられれば、それで十分です。子供はまだいいです。美月は大病のあとですから。今はまだ、無理をさせたくないんです」「ごめんなさい、配慮が足りませんでした」「いえ、お気になさらないでください」「お医者さんは、もう妊娠しても大丈夫だって言ってたのに」美月が不満げに城也に甘えた。「城也、私、赤ちゃんが欲
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